「大輔くーん、なにしてるの?」
「!?・・、あ、ヒカリちゃん・・。いやちょっと、太一先輩に用があって・・」
「お兄ちゃんに?それ何もってるの?」
「いや!なんでもないから!それよりヒカリちゃんは?」
「ちょっとコンビニ行って来てー、いま帰るとこ。それ持ってくの?」
「えーっと、うん。」
「持ってってあげようか?」
「いや!いいよ!重いし!」
「重いの?何入ってるの?」
「いや!気にしなくていいよ!全然たいしたもんじゃないから!」
「えー、大輔くん、私に言えないようなもの持ってるの?」
「いや!そういうわけじゃないけど・・、えーっと、その・・」
「え?なに?気になるー、教えてよ」
「いやいやほんとまずいから!全然つまんないから見なくていいよ!」
「・・テイルモン、奪って♪」
「わかった、ヒカリ」
すばやい動作で大輔の持ってた紙袋を奪う彼女のパートナー
「ダメだってヒカリちゃん!太一先輩に怒られるから!」
「だいじょうぶよー、お兄ちゃんには黙っててあげるから♪でなにかしらこれ?」
オロオロして何も言えない大輔。傍観するテイルモン。そして・・
「・・大輔君、これお兄ちゃんの?」
「あ、はい。。そうです。」
「お兄ちゃん、まだこんなの読んでたんだ・・。大輔くん、もう持ってかなくていいわよ。
私が預かるから。」
「いやでも・・。」
「ヒカリの言うとおりにしといたほうがいいぞ、大輔。こうなったらもうあたしにも止められないから」
「あ、はいわかりました・・。」
太一先輩ごめんなさい、とつぶやいて帰る大輔。
彼は悪くないのだけれど、間が悪かった。
「テイルモン、アグモン呼びましょう。また燃やしてもらうから。」
「わかった、ヒカリ」
そうしてまた太一の目の前で、彼のコレクションが彼のパートナーによって燃やされるのだった・・・。