それはある雨の日の夜・・・。  
石田ヤマトは騒がしく降り注ぐ雨の音を聞きながら一人、TVをぼんやり眺めている。  
親父は宿直で帰って来ないから飯を作ってやる必要も無い。明日は休みで宿題をする必要もないし今日はもう何もやることが無い。  
だが、夜と言っても床に就くにはまだ早い時間。そもそもヤマトは結構夜更かしするタイプなので眠くもならない。。  
つーわけで暇を持て余しているのだが・・・。  
 
「・・・・・忙しいのもおっくうだが・・・暇すぎるのも精神的に参るなぁ・・・」  
 
雨の音に掻き消されてしまうような声でボソリと独り言。  
ところが、数分後。彼がボサッとしているのを覚醒させるかのごとくインターホンが鳴り響いた。  
 
「・・・こんな時間に誰だ・・・」  
 
さすがに眠くはならんと言っても夜、しかも雨が降っているというのに訪問者。  
ヤマトは誰が来たのか少々興味を抱きつつ玄関の方へと向かった。  
 
ガチャリ・・・。  
ドアの鍵を外して扉を開けるとそこには見慣れた少女が立っていた。彼女はヤマトの姿を確認すると挨拶する。  
 
「こんばんわヤマト」  
「空・・・どうしたんだ?こんな時間に」  
 
少女・・・武之内空は微笑みを浮かべながら大事そうに抱えていた袋を差し出した。  
 
「これ、返し忘れてたCD」  
 
確かにそれは今日返すと約束していたのだが、昼間学校で返してもらう予定だった。  
空はうっかりヤマトから借りてたCDの幾つかを忘れてしまったのでそれを持ってきてくれたのだろう・・・だが・・。  
 
「空・・・明日で良いって言ったじゃないかよ」  
「だ、だって・・・約束したじゃない。今日返すって・・・」  
 
ヤマトは今日が空の華道の稽古がある日だと知っていたので、遅くなるだろうからと残りは明日でいいと言ったのだが・・・。  
こんな時間に来たと言う事は結局、空は稽古が終わってから持ってきたのだろう。  
ヤマトは彼女の事を思って言ったのだが空は約束を破る事を決して良しとはしないので、どうしても今日中に全部返しておきたかったのだ。  
 
「・・・ったく、こんな遅くに一人で出歩くのは危ないぞ」  
「だけど約束破るなんてサイテーでしょ?」  
「お前の言い分もわかるがな・・・まあ良いや。こんな遅くにありがとうな」  
 
ヤマトは素直に礼をい袋に入ったCDを受け取った。  
一方、空はそれを確認すると・・・。  
 
「夜遅くにゴメンね。今度からは忘れないように気をつけるよ・・・それじゃ」  
 
そのまま手を振って帰ろうとするが、ヤマトが彼女を呼び止めた。  
 
「待てよ空」  
「なぁに??」  
「濡れてるだろ。すこし温まっていけよ」  
 
空の服は肩口のところから雨で濡れていて、元気に跳ねた茶髪の先端からも水滴が滴っている。  
 
「え・・・良いよ。平気だってば」  
「俺のせいで風邪ひかれると困るんだよ。ホラ、上がれよ。親御さんには電話すればいいだろ」  
「分かった・・・ありがとう」  
 
普通、男だけのマンションの一室に女子が入ると言えば危ない感じがするのだが・・・。  
空にとってはヤマトは信頼できる友人であり、この部屋も行き慣れた場所なので特に抵抗もせずに上がっていった。。  
 
ちょっとブカブカのヤマトの服に見を包み空はタオルで頭を拭いている。  
そこへヤマトが煎れ立ての温かいココアを持って来た。  
 
「ホラ、冷えてる時にはコレに限るぜ?」  
「ありがとうヤマト」  
 
空は礼を言うと両手でマグカップを持ち、ゆっくりと口へと運ぶ。  
ココアを飲むと体の心から暖められる様な心地よい感覚が伝わってきた。  
 
「どうだ?美味しい?」  
「うん、美味しいよ。すっごく暖まる」  
 
それは良かったとヤマトは笑みを浮かべる。  
その様子を見て空もクスクスと笑い始めた。  
 
「どうした?」  
「いや・・・。なんかこうしてるとデジタルワールドでの冒険を思い出しちゃってさ・・。ホラ、あの時だって皆で暖を取ったりしたでしょ?  
「そうだな・・・懐かしいな・・・」  
 
あの時の冒険を供にやってのけた仲間だからか、二人で居ると思い出が蘇ってくる。  
二人はそれから思い出話に花を咲かせた。デジタルワールドの思い出はかけがえの無い物だから話題は絶えない。  
時が過ぎるのを忘れて二人は話し込む・・・。  
 
「あ・・・もうこんな時間。。そろそろ乾いたかな・・・」  
 
すっかり話し込んでしまっていたが時計を見てはっとする空。  
もう結構な時間になっている。親に雨宿りして遅くなると連絡してるもののこれ以上はちとマズイ。  
濡れた服も、もう殆ど乾いていたため空はそろそろ帰ることに決めたようだ。  
 
「じゃ、そろそろ乾いたようだし時間も遅いから帰るわね・・・また脱衣所借りるよ」  
 
返事を待たずパタパタと風呂場の方へと向かう空。  
空はすぐに着替え終わると玄関の方へと向かう。ヤマトも見送るためか後を追う。  
 
「今日はありがとうねヤマト。それじゃ、またね」  
 
空はヤマトの方へ向き直ると礼を述べる。  
そして背を向けて靴を穿こうとするが・・・背後からヤマトが空の肩をガシっとかなり強い力で掴む。  
 
「え・・・?」  
 
どうやらこの十代の狼さんは空をこのまますんなり帰すほど甘くは無い様子。。  
 
「待てコラ。人の家に夜遅く上がりこみ、雨宿りした上に、代わりの服も借りてココアまでタダ飲みしたクセにすんなり帰れると思ってんのかよ?」  
「えっ・・・きゃあっ!?」  
 
冷たく言い放つとヤマトはグイッと空を引き寄せる。空は思わず悲鳴を上げるがヤマトは止めない。  
抵抗しようとする空の左腕の手首を背後から掴み、首筋へと噛み付くような口付けをする。  
ピチャピチャと下品な音を立てながら空の首筋をしゃぶりつつ右手は空の頬に添え指を二本、彼女の口の中に突っ込む。  
 
「ぷちゃっ・・くちゅ・・・ぶちゅぶちゅ・・・」  
「ひっ・・・あっ・・・ヤマト・・・やめ・・・」  
 
ヤマトが首筋をしゃぶると力が抜けきって抵抗できない。空は喘ぎ声をだしながらピクピクと震え出す。  
その様子を見てヤマトはひょいと空をお姫様抱っこで抱え上げ、自分の部屋へと向かう。  
 
「きゃああっ!!」  
 
ベットの上に乱暴に放り投げられて悲鳴を上げる空。  
しかしヤマトは容赦せずに圧しかかりディープキスをする。  
 
「ぶちゅうっ・・・っ・・・じゅるじゅる・・・くちゃっ・・・」  
「んんっー・・・うっ・・・・ふうっむ・・・」  
 
舌を舌で絡め取られ一方的に責められる空。彼女が苦しさに悶えているとヤマトがようやく口を放した。  
 
「ぷはあっ・・・空・・・お前が悪いんだ。お前があんまりにも可愛いから・・・」  
 
そう呟くと、ヤマトは空のシャツと下着を捲り上げて胸を露出させる。  
露になった胸に喰らいつくと吸ったり舌で突付いたりする。もう片方の胸は手で鷲づかみにして乱暴に揉む。  
 
「あっ・・・ぐ!!止めて・・・やぁん・・・っ!」  
 
胸を揉むのを止めさせようと乳房に伸びる腕を掴むが、力が入ってないので殆ど添えただけ。  
もう片方の手は抵抗できないようにとヤマトに押さえつけられているため、全く動かせない。。  
 
「あっあっ・・・そんな・・・やっ・・・ん・・・」  
 
空が悶えている隙に体を離し、今度はスカートの中へと頭を素早く突っ込む。  
 
「空・・・濡れてるよ。俺の手で感じてくれてるんだね」  
 
ヤマトは鼻を空のお股に押し付けると、いやらしく擦りつける。  
それに反応し空の秘所からさらなる蜜が噴出し下着を汚していく。  
 
「さて・・・もう俺の股間の大木も限界にきてるから・・・さっさとメインに移ろうか」  
 
両手を使い、スカートとパンツを一気に擦り下ろす。そしてさらに両手で空を大股開きの体勢にする。  
露になった空の女である部分を覗きこむ。  
 
「いやぁん・・・恥ずかしいよヤマト・・・」  
「こんなに濡らして何が恥ずかしいだ・・・欲しくてたまんないんじゃねえのか?ん?」  
 
オヤジのような口調で言いつつ二本筋を指でそっと撫で上げる。  
その快感に空は液を噴出しながらのけぞる。  
 
「んああああっ!!」  
「ちょっと触っただけでコレか・・・空はすぐに感じちゃうんだな。可愛いな本当・・・」  
ドスッ!  
「ぎっ!?ああああああああっ!!」  
 
ヤマトは間髪いれず、股間の大木を空の秘所へと打ち込んだ。  
その苦痛と快感に空が凄まじい絶叫を上げた。  
 
「あっ・・あっ・・・すげえ・・空・・・すっげえ気持ちいいよ」  
「はあっはあっ・・・くっ・・・ん・・」  
 
己の欲望赴くまま、ヤマトは腰を打ち付ける。  
そして徐々にその速度が増していく。  
 
「ひっあっ・・・んあああっ!」  
「くっ・・空っ空っ!!もう・・・ダメだっ!出ちまう!!」  
 
すぐ感じるんだなと空に言うヤマトも、挿入するとすぐに出てしまうようだ。  
すぐさまその快楽が高まって頂点へと向かい始める。  
 
「いっ・・・いくぞ。出すぞ、出すぞ空っ!!」  
「うっ!!あはああああああああっっん!!!」  
 
ヤマトも空も絶叫を上げるとほぼ同時に絶頂へと向かった。  
空は気絶し、汗だくのヤマトも空と繋がったまま倒れこむ。  
 
「はあっ・・・はあっ・・・・」  
 
激しく息をついているが、やがて徐々に意識が遠のいていく。  
親父が帰ってくるまでこのままの姿でいたらヤバイなと心の片隅で考えつつも、押し寄せる眠気に勝てずヤマトは空と繋がったまま眠りへと落ちていった。  
 
 
〜END〜  
 
 

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