ガチャ…  
「ただいまぁ‥‥って誰もいないのか……」  
「あ、お兄ちゃん。おかえりVv」  
「ああ…ヒカリがいたのか。ただいま。あれ…母さんは?」  
「お母さんはお友達とお食事会に出かけたの。お父さんも今日は遅くなるって。」  
「そういえばそうか…晩飯はどうするかなぁ‥まあ、自分で作ればいいか。」  
「ちゃんとお母さん作ってあるよ。夜ご飯。カレーかなぁ…」  
「おお、うまそう!・・・まだちょっと早いか。6時だもんな…腹減った...」  
「冷蔵庫にこの前もらったカステラがあるから、それ食べたら?」  
「そうするか」  
 
部活の練習から帰ってきた太一。ここのところ大会が近いため、練習は丸一日というのもざらである。  
太一達にとって、中学校での最後の大会であったからよりいっそう熱が入っていた。この大会をもって  
3年生は引退ということになる。8月に入り、真夏日が何日も続く。そんな炎天下の中で一日練習した  
太一は汗をかいてびしょびしょであった。少しカステラをつまんだあと、すぐにシャワーを浴びた。  
浴室から出ると自分の部屋へ。  
 
太一とヒカリの部屋は元々一緒だった。しかし太一が中学2年になると同時に部屋を分ける事になった。  
机と机が合わせてあり、2段ベッドのある部屋の光景ももう見られなくなってしまったのだった。  
ヒカリは部屋を分けてほしくなかったが太一がヒカリの事も考慮し、その結果分けることとなった。  
マンションであったが部屋は一室余っていたため、その部屋にヒカリは移ることになった。  
 
練習で疲れた太一はベッドに横になり、すぐさま居眠りをはじめた。横になると自然に身体が  
休息を求める。太一にとって昔から疲れた時は寝る、これは当たり前だった。  
 
トゥルルル…トゥルルルル…トゥルルルル‥ はい、八神です。あ、お母さん?…うん。うん。  
お兄ちゃんは6時くらいに帰ってきたよ。..えーっと、まだだけど…わかった。  
気を付けてね。はぁい。 ガシャ。  
 
電話の音が耳に入り、目が覚めた太一が部屋から出てきた。  
「あれ、寝てたの?お母さん、予定より帰ってくるのがちょっと遅くなるみたい。  
お父さんは多分11時くらいになりそうだって…」  
「ああ、そうか…あ、もう7時か。ヒカリ、メシにしようぜ!」  
「うん!」  
二人はテレビを見ながらテーブルで用意された夕食を食べる。二人でこうして過ごす事は  
以前にもよくあった。祖母が入院した時も母親はお世話をしに出かけてしまい、太一が  
結局二人分の食事を作ったりしたのだった。ヤマトから教えてもらったメニューであったりと、  
いろいろ試してみたりもした。また、そんな太一が作る料理を食べるのがヒカリは好きであった。  
 
食事を終えるとヒカリは浴室へ。太一はリビングでソファーにもたれながらテレビを見る。  
これが八神家の日常的な光景だったりするのだ。9時を過ぎ、再び眠気を催した太一は自分の部屋に  
戻り、ベッドの上に大の字になる。  
(明日は8時半集合か…7時起きだな。そういえば母さん、いつ帰ってくんだろ...  
父さんも遅いんだっけ…)  
無意識のうちに静かに目を閉じた時、ドアをノックする音が聞こえた。  
「…お兄ちゃん、入っても、いい?」  
「ん?ああ。いいよ。…どうした?」  
「なんか1人でいたら寂しくなっちゃって....」  
「テレビ見てたんだろ?おもしろいのなんかやってた?」  
「テレビ見るの疲れちゃって…たまには静かなのもいいかな、って思ったけど・・・」  
「そうか」  
ヒカリは太一のベッドに腰がけ、太一はおもむろに身体を起こす。  
「‥‥どうかした?さっきから俺見て。」  
「な、何でもないよ。気にしないで」  
「ならいいんだけど」  
近頃、やけにヒカリが自分を見ている気がする。ふとヒカリを見ると大体目が合うのだ。  
何かあるのかとたずねてみてもヒカリは何でもないと答えるばかりであった。太一にとって今  
このことはかなり気になることだった。  
「なあ、ヒカリ。言いたい事があるんならはっきり言えよ?何でも聞くぜ。恋の悩みでも、何でも!」  
「なぁっ、何でもない!言いたい事なんて何もないよ。第一、お兄ちゃんに隠す事なんて……」  
「ありそうな顔してんじゃん。何でもいいからさ。気軽に言ってくれよ」  
「・・・気軽になんて、言えない……」  
「そうかぁ。まあ、とりあえず母さんも父さんもいないし、俺だけなんだからさ。二人に言ったりなんか  
しないぜ?だから何でも…」  
 
「あのね・・・」  
「うん」  
「…ずっとだまってた...。私ね、お兄ちゃんのことが…好き....冗談じゃ、ないよ。本当に」  
太一はその言葉を全く飲み込むことができなかった。なぜヒカリが…兄妹なのに…  
今までヒカリの気持ちに気づかないのはもっともで、またそんなことを考えたこともなかった。  
ヒカリの心にこんな感情が存在していたことを知り、狼狽の色を隠せない。しばらくの間、  
太一は口をつぐんでいたが、自分の考えをヒカリに伝えようと言葉を探した。  
「…俺さ、お前がそんな風に思ってたなんて、全然わかんなかった。気づかなくて本当に  
悪かったなって思ってる。お前が俺を大切に思ってくれてるのはすごく嬉しい。  
だけど…もしそんな関係になったら....お前ならわかるよな?やっぱり気持ちは本当に嬉しい。  
お前からそう思われてるんだからさ。でも、俺とお前はあくまで家族であって、兄妹であって…  
だから、、やっぱりお前とは普通の兄妹の関係でありたいと思う」  
ヒカリにこんなことを言うのはやはり痛く、切ない思いだった。また、ヒカリも太一に  
告白することを悩み、胸が詰まる思いで毎日を過ごしてきた。何とか太一に気持ちを  
悟られないように振る舞ってきたのだ。  
「……ごめんね‥お兄ちゃん...変だよね私…。迷惑なことばかりして…本当にごめんね。」  
そう言ったヒカリは顔をうつむかせる。  
――お兄ちゃんと、兄妹で生まれてこなければよかったのに‥‥――  
 
「あっ…」  
「…ごめん。ヒカリ...」  
ヒカリの身体を太一の優しい体温が包む。掌をヒカリの頭にあて優しく撫でる。  
「何もしてやれなくて、ごめん……お前の兄貴なのに。気持ちが伝わってきたんだ。こうすることしか  
できないけど…」  
 
妹を守ること。それは自分の責任だと太一はいつも心に留めてあった。小さい頃からヒカリの  
面倒を見てきた太一。ヒカリの気持ちを考え、気をつかうのはいつものことであった。たった  
1人しかいない自分の妹を心から大切に想い、優しく接してきた。  
妹思いの兄太一を幼い時からずっと見てきたヒカリ。いつでも味方になってくれ、手を  
差し伸べてくれる太一に感謝すると同時に憧れの存在となっていった。頼りになる上、  
思いやりがある性格であったため、友達にも慕われているのをヒカリは知っていた。  
いつしか兄として太一を見てきたヒカリは1人の異性として太一を見るようになってしまっていた。  
身体も、心も大人に近づくように成長していく太一を一番傍で感じていたから。  
太一も同じようにヒカリの成長を傍らで見守り続けてきたのだ。そして喜びを実感していた。  
 
「お兄ちゃん。向こうを向いて目をつぶってて」  
「何で?」  
「いいから、ほら…」  
「ん…ああ‥」  
言われるがまま太一は後ろを向いて目を閉じ、じっと待っていた。  
 
「いいよ。お兄ちゃん。」  
「何か・・・って何して…」  
そこには服を脱ぎ一糸まとわぬ姿のヒカリが目の前に立っていた。頬を赤らめ少し  
恥ずかしそうにたたずんでいる。  
「…一度でいいから…断られるかもしれないけど、、私を抱いて....。」  
ヒカリの言った言葉を飲み込めず、黙り込んでしまった。しかし悩むまでもなく、太一は答えを  
ヒカリに告げる。  
「…そんなことできない、俺には。お前にそんなことをしたら俺は・・兄貴失格だ」  
――そんなことが許されるはずがない…俺たちは兄妹なんだ――  
「・・・でも私…おかしくなりそうなの。お兄ちゃんが本当に好きで好きで。この気持ちをどうすれば  
いいのかわからなくて...。こんなことをするのが総てじゃないけど…お兄ちゃんの温かさを  
分けて欲しいから...」  
重く切ない言葉に太一は思いわずらってしまった。自分の立場からして決して許されることのない行為。  
兄と妹の関係。それでもヒカリの気持ちには答えてあげたい。できる限り、いつもそうしてきたから。  
しかし行為に踏み込んでしまったらヒカリの心だけでなく、身体も傷つくかもしれない。様々な矛盾した  
思いと考えが理性を交錯し、渦巻く。しばらく太一は考え込み、いろいろと考慮して結論を出した。  
「・・・わかった。真剣に考えたけど…お前の気持ちには答えなくちゃな。…‥でも約束して欲しい。  
後で絶対に後悔しないこと、これ一度きりにすること。お前ならわかるよな?俺はお前が痛がったり、  
何かあったならすぐやめる。これはお前の身体を傷つける行為なんだ。だからそれも含めてもう一度  
考えてほしい。それに・・許されないことなんだ…」  
太一にとって苦渋の選択だった。自分には何があったっていい。ヒカリが嬉しく思うのなら。でも兄である  
自分が妹のヒカリを傷つける。考えるだけで辛かった。だからこそヒカリには後悔の念などを抱いて  
ほしくなかった。  
ヒカリは太一の言葉を真摯に受け止める。太一がどのように思っているのかをいつも考えてきた。  
それゆえ、自分の言葉に対して本当に悩み、考えているのも理解できた。  
「…うん。約束するよ。それに・・本当に悩んでたんだよね...後悔なんかぜったいしないよ…  
ありがとう、お兄ちゃん・・・」  
「ああ・・・」  
優しく太一はヒカリに微笑みかけた。  
 
太一は自分のベッドにヒカリを寝かせ、自分は添い寝をするようにヒカリの横に横たわり、  
優しくヒカリの額をなでる。  
「小さい頃、眠れなかった時こうやってお兄ちゃんが横に来て寝かせてくれたんだよね…  
お兄ちゃんが来ると私、安心できてすぐ眠れたんだよ…」  
「そうだったな。まあ、俺はすぐ下で寝てたんだし」  
「お兄ちゃん…キスして、いい…?」  
「うん…んっ....はぁ・・・」  
軽いキスの後、太一はヒカリの身体を包み首筋に顔をうずめ、耳を甘くほぐすように唇でかむ。  
首筋に太一の吐息を感じ初めての感覚だったのか、ぴくっと身体が反応する。  
(こんなの、初めてだよ……)  
 
「…お兄ちゃん、私の身体、大きくなったかな…?」  
「ああ…大人に、近づいてるよ。きれいになったね…」  
「本当…?ありがとう//」  
ヒカリをあおむけにし、太一はふくらみ始めたふたつの小さな丘の上にある淡いピンク色に  
色づいたかわいらしいつぼみに指を当て、たわむれるようにそれを愛撫する。痛みを  
与えないようにゆっくりと…  
「ああっ…!」  
「ここ、敏感だ…大きくなってる…」  
そのまま太一は隆起したそのつぼみを口に含み、舌を使いじわりと愛撫する。吸い取ってみたり  
先端を舌先で突いたりしていく。  
「はぁぁっ…‥や、やぁっ、、お兄ちゃん…」  
(こんなにここが気持ちいいなんて…お兄ちゃんになめられてるっ・・)  
(ヒカリ...気持ちよさそうだ)  
右、左共に愛撫した後太一はヒカリの身体を後ろから抱きかかえるような形でヒカリに触れる。  
「お兄ちゃん…下が...。もうっ・・・」  
「…もうこんなに濡れてる・・。」  
ゆっくりヒカリの下腹部に手を伸ばし、しどろもどろに太一はヒカリの割れ目に指を触れた。  
初めて触れるヒカリの割れ目。見たことはあっても触れたことはなかった。すでにそこからは  
ヒカリの愛液がちろちろと流れ出していた。そのままヒカリの小さな突起に触れ、指先を  
使って丁寧に刺激する。突如襲った快感の電流にヒカリの身体は反動する。  
「あっ!!ぁ...お兄ちゃん、、そこ…」  
「ここが、いいんだな?」  
さらに指先で刺激を強くする。突っついてみたり、ぐりぐりと押して強めに愛撫する。ヒカリは  
顔をほんのり赤く染め、息を荒くして持続する快感に浸る。  
「はぁっ、はあぁ……はんっ‥お、お兄ちゃん・・気持ちいいよぉ‥‥」  
(ヒカリ‥もっと気持ちよくしてあげるからな)  
 
太一の指先はついに愛液が溢れ出している秘部をとらえる。クリトリスへの刺激で洪水のごとく  
それは流出していた。(さっきよりも出てる…ぐちょぐちょだ…すげぇ…。)  
「ヒカリ、指入れるけど、大丈夫か?」  
「い…いいよ」  
ゆっくりと太一は指を進行させていく。初めは1本だったが、馴れてきたところでさらにもう1本指を入れた。  
指を2本挿入したところで、指を上下左右に動かしていく。決して痛みを伴わないように優しく、  
それでも最大限快感を与えることを念頭に太一は愛撫を続ける。ヒカリの秘部からは何ともいやらしい  
音色が発生し、部屋中に響き渡った。またそれは2人の気持ちを少しずつ高ぶらせていく。  
「はああっ!はぁっ、あぁっ、はああぁっ…あっ…っん‥‥」  
(お兄ちゃん…気持ち、いいよっ… 私、今お兄ちゃんにこんなことされてるなんて‥‥)  
さらに激しく指を動かしていく太一。視覚と聴覚、触覚からの快感で太一の気持ちも奮い立つ。  
 
くちゅっ...ちゅぷちゅぷっっ…ちゃぷっちゅぷっくちゅ‥  
 
「…!ああっ…‥お兄ちゃん・・・!」  
ヒカリの身体が今まで以上にビクっと震え、反り返る。秘部からは噴き出すように愛液が溢れ出した。  
ぐったりとヒカリは太一にもたれかかり、息を荒げる。太一はヒカリが頂点に達したことに気付いた。  
「ヒカリ‥大丈夫?」  
「…うん...お兄ちゃん、私・・」  
「どうした?」  
「いったんだよ、私。あまりにも気持ち良かったから・・・」  
「そうか・・・」  
こんなヒカリの姿を見せられたのは初めてであった。思春期に入ったからだろう、性に関する知識も  
太一が知らない間に身につけ、心も大人に近づき、成長していた。そんなことを知り、太一は呆気に  
とられてしまった。成長したヒカリを太一は愛しく思ったのか、ヒカリの身体を寄せて左腕で抱き、  
右手で安心感を覚えさせるように髪を撫でる。  
すると突然、太一はそのまま自分のベッドに仰向けに転がり込むとすぐにヒカリを呼び寄せた。  
当惑していたヒカリは太一の言葉通りに胸元に飛び込む。  
「ヒカリ…おいで」  
「お兄ちゃん…☆」  
(お兄ちゃんの匂いがする‥‥ 大好きだよ)  
再び太一はヒカリの後頭部に手を伸ばし、優しく髪を撫でていく。しばらくヒカリは太一に身体を委ね、  
時間は刻一刻と流れていった。  
 
 
「今度は私に...私がお兄ちゃんを気持ち良くしてあげたいな…」  
「わっ!バカ… お前にそんなこと・・・」  
ズボンにかけられたヒカリの手をゆっくりよける。  
「…いいんだよ。お兄ちゃん...。悪いことだと思わないで… 好きな人にも気持ち良くなってもらいたいの。  
それに、さっきはお兄ちゃんがしてくれたんだから‥‥」  
戸惑う太一を宥めるように説得し、再びズボンに手をかける。当たり前ではあるが、太一のものは今だ  
興奮状態であり、かなり大きく膨張している。丁寧に脱ぎ取るとようやくあらわになった太一のものを  
ヒカリは自らの口で包み込む。  
(お兄ちゃんのすごく大きい…それにあったかくて、脈打ってる‥)  
ヒカリの口に自分のものが進入した瞬間、口の中の温かさと独特な感触を覚え、身体が思わずビクっと反応する。  
肉体とは対比する太一の理性は今だ自身を諭し続け、太一を悩ませていた。自分のものを自分の妹に  
くわえさせているという背徳感、そして妹を汚してしまっているという罪悪感。だがそれらはヒカリの  
愛撫の前に脆くも崩れ去っていく。太一を悩ませている理性でさえ徐々に強まる快感におされ、姿を消していった。  
太一の中で変化が起こっていてもヒカリは愛撫を決して休めない。太一のものを優しくいたわるように  
口で包み、先端から根元まで残らずなめ回す。先端の括れている部分を刺激されるたびに身体が反応を示した。  
 
(お兄ちゃん、気持ちいいかな…もっともっと良くしなきゃ...)  
さらに愛撫は強まり、強烈な感覚が太一を襲う。快楽のパルスは全身へ、脳へ伝わっていく。息を荒くして自分のものを精一杯  
愛撫しているヒカリがぼんやりと視界に映る。  
 
(や、やばっ....くる…‥!)  
「ヒカ…リ...俺、やばっ‥‥もう、くるっ・・離せ…」  
大量の精液がせまってくる。ヒカリは言葉に従おうとせず、最後まで愛撫を続けようとしている。もう間に合わない。  
口の中に放出してしまう。  
 
ドビュッ!ドビュドビュッ…ドビュビュっ……  
 
大量の精液がヒカリの口の中へ放出された。一瞬驚いたヒカリだが、一滴残らず太一の精液を飲み干していく。  
 
「…ヒカリ!大丈夫か!?ごめん...口に出して... でも、離れろって言ったのに何で離れなかったんだよ‥?」  
「だって、お兄ちゃんのを飲んだら、お兄ちゃんみたくなれるかなぁって思ったから…‥」  
「苦かっただろ?無理させて悪かったな…」  
「そうじゃないよ// 気にしないで。」  
太一は自分の精液を飲ませてしまったことを反省し、何度も心の中でヒカリに謝る。だが、悪いことだと  
わかって反省はしていても自身の下半身は今だ余裕を見せるかのように大きく膨らんだままであった。  
「お兄ちゃんの、まだ元気なんだね…。いいよ。私のここにお兄ちゃんの‥‥温かいお兄ちゃんのを入れて//  
私の想いを感じてほしいな・・・」  
ここまできてしまった二人。もう後戻りはできない。ヒカリと約束を交わしたから…想いにこたえたくて。  
兄妹という隔たりを越えて1人の男としてみてくれたヒカリ。世間からみれば愚行であり許されないのかもしれない。  
しかし、太一は嬉しさを噛みしめていた。たった一人の妹に心から愛してもらえて。覚悟を決めた。  
「本当にいいんだな?後悔しないね?」  
「後悔なんて、しないもん…お兄ちゃんだもん。…いいよ・・・」  
「いくぞ」  
ヒカリの身体を考慮し、ゆっくりと自らのものを挿入させていく。ヒカリに痛みを伴わせないよう、  
慎重に腰をしずめていく。  
「・・!っあああっ!!」  
「大丈夫か!?一度とめるよ」  
「…や..いいの。大丈夫だから…お兄ちゃん、動いていいよ」  
「ゆっくりいくからね」  
ゆっくり、かつ慎重にヒカリの反応を見ながら太一は腰を動かしていく。ヒカリの顔の表情を見る限り、  
思っていたよりも苦痛は伴っていないようであった。  
「もっと‥‥はやく動かしていいよっ」  
ヒカリの懇願を受け、徐々に腰の動きを速めていき、強くしていく。ヒカリの秘部からは愛液がしたたり、  
二人の結合部に潤いをもたらす。さらにそれは卑猥な音色を奏で、二人の気持ちに拍車をかけていく。  
「っはぁあ…はぁはぁはぁ...」  
「ああっ...はああぁっ…はぁ、んっあ!..はっ‥あ、ん」  
額に汗を浮かべながら必死で太一はピストン運動を続ける。全身を痺れさせる快感の電流に耐えながら  
さらに奥へ奥へ突いていく。  
 
ヒカリの温かさを感じて心まで安堵に包まれたように感じた。  
初めて味わう激しい快感に浸り続けているヒカリも太一の熱いくらいの温もりを受け止める。  
 
じゅぶぷっ、ぐぢゅくぢょくちゃっっ…じゃぶっちゃぷっ‥‥じゅぷっじゅっぷっっ  
 
さらに淫乱な二人の楽器はいやらしい音色をたてる。その音色にあわせて二人の激しくなった甘い吐息が呼応する。  
 
「ヒ、ヒカリぃっ…俺‥やばっ...あったかくて…気持ち良くて・・」  
「‥‥あ、私もっ… お兄ちゃん…あったかいよぉっ!」  
 
「いくぞっ」  
座位から再び正常位へうつし、太一は優しく微笑みかけるとフィニッシュにもっていくように最大の力で  
突いていく。二人を意識がとびそうなくらいの悦楽の衝撃波が襲う。  
 
「…っヒカリ! ...いく・・・」  
「いっ、いっぱいお兄ちゃんのを…中にっ・・」  
 
――あ、お兄ちゃんと心もひとつになれた――  
 
 
 
頂点に達した時のまま、太一はヒカリを腕の中におさめたまましばし余韻に浸る。ヒカリは  
疲れてしまったのだろう。太一の優しい胸の上で目を閉じ、同じように余韻に浸る。  
「お兄ちゃん…大好き……」  
「ヒカリ…」  
二人は深い口づけを交わし、そのまま目を閉じた。  
 
 
どれくらい目をつぶっていたのだろう。父親と母親はまだかえっていないようだ。穏やかな寝息をたてているヒカリを起こす。  
「ヒカリ…父さんと母さん帰ってくるから…」  
「・・そうだ、ね…着替えなくちゃ… あ!お兄ちゃん、、ベッド汚しちゃった…。 ごめんね。。 どうしよう・・・」  
「ん?ああ、大丈夫。俺が何とかすっからさ」  
「ごめん、ね…ありがとう」  
 
 
 
「お兄ちゃん、おやすみ…」  
「おやすみぃ」  
ヒカリに寝るように促し、汚れたシーツを洗い終えると着替えて再びベッドに横になる。幸い、ヒカリの  
出血は少なかったため何とか母さんに悟られずに済むだろうと一息つくと、すぐに深い眠りについていった。  
 
 
「あ、お兄ちゃん。おはよう」  
「おお、おはよ。…早いからまだ寝てていいのに」  
「うーん...なんか目が覚めちゃって。」  
「そうか。じゃあ、いってくる」  
「部活だよね。頑張ってね//行ってらっしゃい。」  
「サンキュ!じゃあな」  
 
 
二人は何事もなかったかのようにその後を過ごしていった。そしてあの時の約束を守り続けていく。  
八神太一・八神ヒカリとして、八神家の兄妹として・・・  
 
 
〜〜〜END〜〜〜  
 
 

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