「タカトくん、着替えの時私の方ずっと見てたでしょ?」  
 そう。最近なぜか女の子の胸やスカートの中に目が吸い寄せられてしまうタカトは、  
体育の着替えの時に、ジュリの方を悪いと思いつつも目を離すことができなかった。  
「え、えとそのごめん…」  
 タカトは顔を真っ赤にして謝った。  
「わたしのおっぱい見ちゃったんだ」  
 同じく頬を赤く染めて恥ずかしそうに言うジュリ。  
「う、うん」  
 そう、いつもは見えないように上手く着替えるジュリだが、  
今日は時間が押していたので、ガードが甘くなり見えてしまった。  
 いそいで誰かに見られていないか確認したら、タカトと目が合ったのだ。  
「タカトくんて、結構えっちなんだね」  
「ごめん…加藤さんのおっぱいがすごく見たかったんだ」  
 ストレートに言うタカトに、ジュリは先ほどから感じていた少しの照れくささと  
共にあったもう一つの感情がさらに強くなった。  
「そんなに…わたしのが見たかったんだ…」  
 

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