青い空、白い雲、透き通った海。  
 心洗われる光景を眺めながら、ルキは忌々しげなため息をついた。  
 メフィスモンを倒してから二日、ルキはまだ沖縄にいた。  
 ウィルス騒動で空港が麻痺し、ルキは浦添家で一晩を過ごしたのだが、翌日にはなぜか  
母と祖母がそろって浦添家を訪れ、挨拶を交わしていたのである。  
「だってねえ、年頃の女の子が『今日は外で泊まるから』って、電話をかけてくれば、そ  
りゃあ慌てるわよ。それも沖縄から!」  
 家族を安心させるべくかけた電話を、番号非通知にしておかなかったのが敗因であった。  
 挙げ句「せっかく沖縄まで来たんですもの。観光していきましょ」と言い出し、「ルキ  
のお友達」たちと一緒に海水浴を楽しむことになったのである。  
 何もかもが、ルキには気に入らない方向に進んでいた。  
「つきあって上げればいいのに。散々心配させたんだから、それぐらいしたって罰は当た  
らないわよ」  
 浜辺でビーチバレーをするルミ子やジェン、カイの姿を眺めながら、ルキの祖母がそう  
言った。  
「こんなの着て? 冗談じゃないわよ」  
 ルキの着ている水着は、派手な赤色をしたビキニの水着である。沖縄の陽光の下では見  
栄えがするが、ルキの好みの水着とは言い難い。もちろん、ルミ子の選んだ水着である。  
「他にもあったろうに」  
「あーんな、ふりふりのごてごての水着い? はんっ!」  
 ルキはそう言って立ち上がった。  
「泳いでくるの?」  
「そのへんぷかぷか浮かんでくるだけ」  
 かたわらの浮き輪を手に取って、そう返事をする。  
 浮き輪と言っても、かなり大きいものだ。一人用のゴムボートの、底の抜けたの、と言  
っても通用しそうなぐらいの大きさで、その気になれば大の大人二人がすっぽり入れそう  
だった。  
 
 海に浮かびながら、あくびをする。昨日眠ったのは、四時を回ってからだ。うとうとと  
まぶたが重くなる。  
「ちょっと眠ろうかな……」  
 ルキはあたりを見渡して、手近にある小島の影に入った。浮き輪に腰を沈め、脚を投げ  
出してまどろむ。  
 影になっているため、焼けつくような暑さはない。それでも風は生ぬるく、うとうとと  
した眠気をあおりたてる。  
 ざばんっ!  
 大きな音に、はっとルキは目を覚ました。目の前の海面から、タカトを顔を出す。不意  
をうたれ、ルキはのけぞり、バランスを崩した。後ろ向きにひっくり返りそうに傾く。  
「わ、わわわわっ!」  
「わ、わ、ルキッ!」  
 ひっくり返りそうになる浮き輪を、タカトが慌てて抑える。浮き輪はどうにか持ちこた  
え、反動で前に傾いた。  
 がつん。  
 ルキのかかとが、タカトの脳天を直撃する。  
 タカトがぎゃっと声を上げる。  
 慌てたルキが脚を上げようとする。  
 頭を蹴られたはずみか、タカトの腕に力がこもる。  
 安定してもいないバランスが、完全に崩れた。  
 浮き輪は思い切り前に沈み込み、ざぶんっとひっくり返った。投げ出されたルキの身体  
がタカトを巻き込んで海水に沈み、すぐに浮かび上がる。  
 
「だ、大丈夫っ!? ルキ」  
「う、うん」  
 タカトに抱き支えられながら、ルキはそう答えると、タカトを睨んだ。  
「本当にもう、驚かさないでよ!」  
「ご、ごめん。驚かすつもりはなかったんだけど」  
「驚いたの!」  
「ごめん」  
 ほんとうにもう、と呟いて、安堵のため息をつく。ほっとしたら途端に眠気が襲ってき  
た。ルキはもう一度あくびをした。  
「眠いの?」  
「うん、ちょっと昨日眠れなくって」  
 ぼんやりした頭で、そう返事をする。タカトが困ったように「ああ、うん」と言うのを  
聞き流し、ルキはうとうととまどろんだ。  
 海に身を沈めているせいか、タカトの身体がじんわりと暖かく、心地よい。  
 ぎゅっとしがみつき、温もりを求める。潮の匂いが温かく感じる。海の匂いで、生きた  
匂いだ。  
「ル、ルキ」  
「うん」  
 タカトの声に生返事を返し、ルキはふと昨夜のことを思いだしていた。汗ばんだタカト  
の身体は、こんな匂いだった。  
 記憶を探るように、タカトにしがみつき、匂いを嗅ぐ。  
 耳元をタカトの息がくすぐった。温かさと潮の匂いとが、昨夜の想い出を刺激する。腰  
の奥がじんわりと熱を帯びてくる。  
 ルキはぞくぞくっと身体をふるわせた。意識がわずかに醒める。  
「ルキッ!」  
 タカトの声に、ルキははっと我に返った。  
「えっ!? わっ!」  
 自分がタカトに抱きついていることに気がつき、反射的にタカトを突き放す。  
 
 突き放してから、ルキは自分が海にいることを思いだした。支えを失って海に沈み、慌  
てて足をばたつかせて浮かび上がる。  
「な、なにすんよっ!」  
 浮き輪につかまって、ルキは怒鳴った。  
「何もしてないよ。ルキが勝手におぼれたんじゃないか」  
「うるさいっ! そもそもタカトが悪いのよ! 人が気持ちよく眠っていたのにびっくり  
させるから!」  
「それはもう謝ったじゃないか」  
「うるさいっ! とにかくあたしは寝るの! 浮き輪持っててよ」  
「あ、うん」  
 タカトに浮き輪を支えさせると、ルキはもう一度浮き輪に腰を沈めた。寝そべって空を  
泳ぐ雲を眺める。  
「ねえ、ルキ」  
「なに」  
 不機嫌にそう答える。  
「寝るんなら、上がった方がいいよ。流されちゃうよ」  
 言われてみれば、その通りだ。わずかとはいえ潮の流れはあるし、ルキはこのあたりの  
地理には疎い。眠っている間に沖に流される、というのは大いにあり得ることだった。  
「じゃあさ、流されないように見ていてよ」  
 ルキの言葉に、タカトは不満そうな声を上げた。  
「見てて!」  
 タカトはあきらめたようなため息をつき、わかったよ、と言った。  
「でも寝るにしても、足がつくぐらいの所に行こうよ」  
「任せる」  
 そう言うとルキは早速目を閉じて、うとうととまどろみ始めた。  
「本当にもう」  
 タカトがそう言うのが聞こえ、ゆっくりと浮き輪が進み始めた。  
 足がつくようになったのだろう。ばしゃばしゃという泳ぐ音は、すぐに聞こえなくなる。  
 脚を波に洗われながら、ルキは柔らかく眠りに包まれていった。  
 
「本当にもう、いい気なもんだよ」  
 岩場に腰掛けると、タカトはそう呟いた。ちら、とルキを見ると、早くもすやすやと寝  
息を立てている。タカトの方はそれほど眠くない。何しろ今日起きたのが、昼を回ってか  
らだ。  
「昨日、寝るの遅かったからなあ」  
 タカトは一人で顔を赤くした。  
 脚に押しつけられたルキの身体の温かさは、パジャマ越しながら生々しいものだった。  
狭苦しい寝袋の中で抱き合い、タカトの耳元に囁かれたルキの吐息も、はっきりと思い出  
せる。  
 ついさっきしがみつかれたルキの素肌の感触が、記憶と混じり合う。  
 タカトは無防備なルキの寝顔を見つめながら、ごくり、とのどを鳴らした。  
「あんまり安心されても、困るんだけどなあ」  
 そう呟いて、そっと手を伸ばす。少しためらってから、タカトはルキの頬に触れた。  
(眠っちゃってるの、かな)  
 タカトはおそるおそる、さら手を伸ばした。指が赤い水着の縁をなぞる。ルキはすやす  
やと寝息を立てていた。  
「本当にもう、どうなっても知らないぞ」  
 自分に言い聞かせるように、そう呟く。呟きながら、タカトは迷っていた。  
(起きない、かな)  
 手がためらい、ルキの腕や頬を探るように撫でる。不意に、ずるり、とルキの身体が沈  
んだ。浮き輪に支えられた頭が滑り、海に沈みそうになる。  
「わわっ! ルキ!」  
 タカトは慌ててルキの脇の下に腕を滑りこませ、身体を支えた。ちょっと力を抜くと、  
すぐに滑り、海に落ちそうになる。  
「ほんっとうにもう!」  
 タカトはそう呟くと、身を屈めて浮き輪に入った。背後からルキを抱き支える格好にな  
り、さっき腰掛けていた岩場に寄りかかる。  
 ルキはすやすやと寝息を立てていた。  
「のんきだなあ、本当に」  
 タカトは呆れ半分に呟いた。おぼれかけたというのに、目を覚ます気配もない。  
 
 タカトはしばらくの間、ルキを抱き支える感触を味わった。腕の中のルキの身体は、柔  
らかく、暖かい。背後から覗き込む光景は、大胆な水着のせいもあって、酷く刺激的だっ  
た。  
 心臓がどきどきと高鳴る。ルキの背中に心臓の鼓動が伝わり、それで起こしてしまうん  
じゃないかと心配になるぐらいに、心臓が激しく高鳴っていた。  
「ルキ……寝てる?」  
 耳元で、そう囁く。タカトはおそるおそる手を下肢へと伸ばした。  
 ごくり、と緊張のあまり喉をならす。  
 指が水着に触れる。タカトはルキの反応を探った。  
(大丈夫、かな)  
 指で水着の上からゆっくりとなぞる。海にいるせいか、ルキのそこはひときわ熱く感じ  
た。  
「んんっ……」  
 ルキが小さく声を上げた。反射的に指を引っ込め、様子をうかがう。  
(心臓に悪いなあ……)  
 起きる様子を見せないルキに、タカトは小さく安堵のため息をつき、ふたtびゆびを伸  
ばした。じんわりした熱さは伝わってくるが、厚手のサポーターに阻まれ、その形までは  
探ることが出来ない。  
(あれ?)  
 ふと、指が滑るのに気がついた。  
 水着が滑らかなせいではない。海水とは違う、ぬめぬめとするものが指にまとわりつき、  
それが指を滑らせる。  
 どきんと心臓が早打つ。  
 ちらり、とルキの寝顔を見る。  
(感じて、るのかな……)  
 その感触に勢いを得て、タカトはおそるおそる手を水着の中に潜り込ませた。  
 ぬちゃ……  
(うわあっ……)  
 熱く柔らかな感触に、タカトは思わず声を上げそうになる。水着の中は、すでに秘蜜で  
べとべとだった。狭い水着の中、手を奥へと潜り込ませる。  
 ごくり、とのどが鳴った。。柔らかく、不確かな秘華は、指でまさぐっても形がつかめ  
ない。ただ、指先が熱い何かに包まれ、ルキの中に潜り込めそうなのだけは、わかった。  
 
「んんぅ……」  
 タカトの腕の中で、ルキが寝返りをうった。腕がルキに抱きつかれるような格好になり、  
手がルキの太ももに挟み込まれる。  
(うわっ……)  
 手が、否応なくルキの秘部に押しつけられる。タカトはおそるおそる、さらに指を動か  
した。水着の中から、小さな水音が聞こえてくる。  
 ちゅく、ちゅく……  
 窮屈な中、ルキの秘裂を丹念になぞり、指を押し込み、秘華を浅くかき回す。  
「んん……」  
 ルキが声を漏らし、太ももを擦り合わせた。タカトの手を包んでいるルキの身体がうご  
めき、さらに強く秘裂にこすりつけられる。  
 花びらをかき分け、さらに指を潜り込ませた。熱く濡れた秘窟が指を包み、そこがタカ  
トの牡を受け入れる器官であることを教える。  
「んっ」  
 ルキが身体をふるわせた。指をさらにかき回す。ルキの身体が震え、腕に力がこもる。  
(ここ、かな?)  
 タカトは手をわずかに引き、裂け目のはしに固まっている秘芽を指先で押しころがした。  
「んぅっ……」  
 ルキがうめきを上げる。くりくりと指を転がすたびに、ルキの体がどんどんと熱くなる。  
 タカトはちろり、と唇を湿らせた。  
(よおし)  
 タカトは手をルキの胸にやった。水着をずらし、その頂を摘み上げる。  
 ふぅっ、ふぅっ……  
 目を閉じながらも、ルキの息は熱い。手で胸を包み、やわやわともむ。小さな胸は、そ  
れでもわずかに膨らみ、ルキが女になりつつあることを示していた。  
 胸をいじりながらも、秘裂をなぞる指もおろそかにはしていない。ルキの身体の反応か  
ら、だんだんと要領がつかめてくる。  
 指で転がし、押し込み、下からなぞり、指先でつつく。激しくいじり回し、一休みする  
ように花弁をなぞり、また秘芽をこねくり回す。  
 タカトが指を動かすたびに、ルキの身体は熱く汗ばんでいった。  
「んんぅ……」  
 ルキがうめくような声を上げ、タカトはくすくすと笑った。  
 
「ルキ、寝てるの?」  
 耳元で囁くが、ルキの返事はない。ルキの胸の頂を、きゅっと摘み上げる。  
「んんっ……」  
 ルキがうめき、眉を寄せた。  
 タカトは手で胸を包んだ。  
「ルキ、どきどきしてるよ、すごく」  
 びくん、とルキの身体が強ばった。タカトはくすり、と笑うと、指先で秘芽をぎゅっと  
押しつぶす。  
「んんっ!」  
 ルキがうめいた。うごめかす指が、くちゅくちゅと音を立てる。  
「心臓、どきどきしてるよ?」  
 ルキは応えず、タカトの腕を抱きしめるだけだった。  
「……寝てるのか。起きちゃうと困るから、このへんにしておこうかなあ、と」  
 いたずらっぽく囁くと、ルキの身体がびくん、と強ばった。  
「どーしよっかなー?」  
「……ぐう」  
 タカトの胸で、ルキがそう言った。一瞬タカトは呆気にとられ、それから笑いをこらえ  
て尋ねる。  
「よく寝てる?」  
「ぐうぐう!」  
 それは明らかに「眠っている事にしておいて」という強い主張だった。  
「じゃ、大丈夫かな……」  
 タカトはそう囁くと、指全体で秘裂をなぞった。  
「ん……」  
 くっちゅくっちゅと指が音を立てた。指のつけ根で秘芽を擦りながら、秘華全体をこす  
りたてる。  
「んっ、んっ」  
 もぞもぞとルキの腰が揺れた。その動きに合わせ、指を強くこすりつける。深く潜り込  
ませ、ざらついた会陰をくすぐり、浅く引き下がっては秘芽を転がす。  
「あ、んっ! んんっ!」  
 
 ルキはすでに声を殺すのを忘れているようだった。眉を寄せ、快楽に集中している。腰  
が指に押しつけられ、手を挟み込んだふとももがひっきりなしにこすり合う。  
「ん、んんっ! あ、あっ!!」  
 タカトの指が淫窟に潜り込み、引き抜かれながら淫芽を根本からこすり上げる。  
 それと同時に、タカトの指がルキの胸をぎゅっとつまんだ。  
「んんっ!!」  
 びくびくとルキの身体が震え、タカトの腕をへし折らんばかりに抱きしめた。  
 ふぅーっ、と息が漏れ、ゆっくりとタカトの腕が解き放たれる。  
 久しぶりに外に出たタカトの指は、ふやけそうなほどに蜜にまみていた。  
「うわあ……すごい」  
 思わずそう声を上げたが、ルキは物憂げにうめいただけだった。達っしてしまったせい  
か、ひどく気怠い雰囲気がルキの身体を包んでいる。  
「本当にもう……」  
 タカトは呆れてそう呟いた。ルキの身体を探っている間に、タカトの身体も熱く火照っ  
ている。と言っても、それを沈める時間の余裕はなさそうだった。そろそろ戻らないと、  
心配をかけるだろうし、下手に探しにこられても面倒だ。  
「ルキ、そろそろ戻ろう? 起きて」  
「……眠い」  
 心の底から眠そうに、ルキがそう言った。  
「眠いって、ルキ、そろそろ戻らないと……」  
「……ぐう」  
 さっきの主張と違い、今度のそれは「寝るから、起こすな」という物だった。  
「ちょっとお、ルキ……」  
 梃子でも起きそうにないルキの様子に、タカトは思わずそう呟いた。  
 
 眠り込んだルキを背負って皆の元に戻ったタカトは、後日「重かった」と感想を漏らし  
てルキに散々怒られることになるが、それはまた別の話である。  
 
                                     おわり  
 

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