「クケケケケケケケケケケケケケケケケ・・・・・・」  
デジタルワールドにある森の奥深くの屋敷にある一つのおもちゃだらけの部屋・・・そこにタケルはいた  
「ムケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケッッッッッッッッッッッッッッッ(笑)」  
「ふぐぅ・・・うむぅぅうう!」  
しかし今の彼はまとも身動きできる状態ではなかった。  
今、タケルは拘束され口には猿轡を咥えさせられ、まさに「囚われの身」となっていたのだった・・・  
「ケニャニャニャニャニャニャニャニャ〜〜〜〜〜〜!!!!!(笑)」  
「ぬうっ!んん〜〜・・・・・(いつまで笑ってんの!!)」  
「ウギャギャギャギャギャギャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!(笑)」  
 
三時間後  
ゼェッゼェッゼェッゼェッゼェッッッッ・・・・・  
「ああああ・・・・・ず、ずっと笑ってたらつかれた・・・・・」  
一匹のデジモンが部屋の窓から空を見つめながら呟いた・・・  
ピノッキモンだ  
「んぐんん〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!!!(オマエ笑いすぎなんだよ!!!)」  
 
ピノッキモンの背後で拘束されたタケルが芋虫のようにモゾモゾ体を  
動かしている・・・縄を解こうと必死だ  
「ん?何か言いたそうだね〜♪」  
ピノッキモンがニヤつきながらタケルの猿轡と、どうせだから縄も解いてやった  
「ぷはッ!――――――ッ君、また僕をこんなところに連れてきてどういうつもり!!」  
「どういうつもりって?ボクこういうつもりだけど」  
顔を真っ赤にして怒り出すタケルに対してピノッキモンは笑顔で首をかしげた・・・  
どうやら、なぜタケルが怒っているのか理解できていないらしい・・・  
「それよりもさ〜、ボクものすごく暇なんだよ。だから今からタケルはボクと遊・・・」  
「嫌だーーーーーーー!!僕もう君とは遊ばないッ!!みんなの所へ帰るからねッッッ!!!」  
またもや拉致されたタケルはたいそう腹を立てた様子で目の前のピノッキモンを横切り、部屋から出て行こうとした  
「へ?何?嫌なの???」  
ピノッキモンがきょとっとしたでタケルの背中を見つめた  
「・・・・・・当たり前だよ」  
ピノッキモンの遊びに付き合ったら命が幾らあってもたりない。「戦争ごっこ」に巻き込まれ、44口径マグナムで撃ち殺されそうになったタケルはよーく判っていた。  
きっと皆心配してる、だから早くココから立ち去らないと・・・自分はもう皆のお荷物になるわけにはいかないのだ・・・  
「ふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん  
・ ・・・・・・・・・・オイ、チョット待テヨ」  
「えっ、・・・えっ!?」  
ビタッ!!!  
とたん、タケルの身動きが止まった  
 
タケルは一体何が起こったのか理解できていない様子だった  
「え???あれ???何で!!!???」  
体が動かない・・・・しかも、よく見れば、自分の体は透明な糸で絡み取られているではないか・・・まずい、ピノッキモンの術に引っかかってしまった  
「そういえば、タケルには一杯食わされて酷い目にあったよね」  
背後でピノッキモンのいつもとは違う低いトーンの声がした  
タケルは思わず、ビクリと冷や汗をかいた  
「あ〜あ、どうしてくれんだよ、ボクん家のテレビ〜・・・・・タケルは人ん家にお邪魔したらまずテレビ壊せって教育されてんのかぁ、嗚呼!?」  
・ ・・・・・・・・・・・  
(ひょっとして今の僕って大ピンチ!?)  
表情は見えないが、コレはかなり怒っていると見えることはタケルにも分かっていた  
「今度はだまされねえようにこうやってしっかり見張ってねえとなあ〜!!いーや、いや、見張るだけじゃあ手ぬるいぜーーーーーーーーっ!!!」  
そう言って、ピノッキモンはタケルの動きを止めていた糸を乱暴に振り回した  
ぐるんっっっっ!!!!!  
「へっ」  
とたんタケルの体が宙に浮いたと思うと派手に空中で一回転した  
そして・・・・  
びたんっ  
「あうっ」  
みごと顔面から地面に落っこちたのだった  
・ ・・・・・その姿は一般の目からみれば愛らしいものだったかもしれない  
「ヒャーーーーーーーーーーーーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ  
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ  
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ  
ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」  
 
ピノッキモンは目をまさに怪光線発射のごとくに光らせ、また無意味に長く笑っていた・・・・・  
「あイタタ・・・鼻うった・・・」  
タケルが鼻を抑えながら上体を起こした  
その様子をピノッキモンはニヤつきながら見ている  
「で、手足を釘で打ち付けておくってのはどう?」  
「えっ?」  
いきなりのピノッキモンの思わぬ発言にタケルは思わず、ピノッキモンの方を振り返った  
ピノッキモンは腕を組みながら後ろを向き、なにやら深く考えてる  
「い〜や、それより・・・・・タケルのお腹の中にボタン式の爆弾を仕込むってゆープレイの方が・・・」  
(プ・・・プレイッ!?)  
その3文字(他の言葉よりこの言葉が)の言葉がタケルの顔を青く染めてゆく  
・ ・・・・・・・・・逃げよう・・・・・・  
ピノッキモンが背を向けている隙に、タケルはそろりと体を動かした・・・がっ!!  
「オマエハマタ何逃ゲダソウトシテンダヨッッッ!!!!!!!!」  
ズルッ!!!  
「うわっ!!!」  
ずたんっ  
ピノッキモンのその言葉と同時にタケルの足がすべり、またタケルは地面に転がることとなった・・・・いや、今のはピノッキモンの術の糸でまた、転ばされたのだろう  
とたんタケルが勢いよく地面に転んだことで、床のホコリがぶわっと吹き上がった  
「うっ・・・目が・・・」  
床のホコリがタケルの目にしみた・・・  
 
『どうしてお兄ちゃんは僕だけ特別扱いするの・・・?僕ってそんなに頼りない!?お荷物だった!?』  
『!!違うんだタケル、俺は・・・・』  
『・・・・・何?』  
とたん、タケルの脳裏に兄との会話が頭によぎった  
今、その兄は皆から離れ、別行動を取ってしまった・・・その事の発端は自分にあるとタケルは思っていた  
最初、デジタルワールドに来た時自分は泣き虫で頼りなくていつも兄や皆の足を引っ張っていた・・・デジタルワールド、東京への帰還、  
そして現在、振り返ると色んなことが起こった・・・巨大な敵たちとの戦い、その中で知り合ったデジモン達・・・そのデジモン達の死・・・別れ・・・  
そんな中、何もできない自分が悔しかった・・・だからもっと自分がしっかりしなければいけないと思った・・・  
(・・・けれど・・・もう遅かったんだよね)  
兄は行ってしまった、多くのデジモンももう死んでしまった・・・デジタルワールドに来る以前の時からしっかりしなければならなかったのだ・・・  
 
(ごめんね、お兄ちゃん・・・僕ってやっぱりお荷物だね・・・)  
・ ・・・・自分の体に絡まった、透明の糸を見つめながらタケルはそう思った・・・  
なぜ、いきなり兄との会話を思い出したのかは分からない・・・ただ、ホコリが吹き上がりタケルの目をしみさせたとき、急にタケルは寂しい気持ちになったのだ  
・ ・・・・・・・・・・・・・タタタタタタタタタタタッ!  
その時、向こうからピノッキモンが走ってきた  
「はっ!」  
タケルが気付いたときにはもう遅しっ  
ピノッキモンは跳ねた・・・・・  
「クロスアタ―――――――――――――ック!!!!!!!!」  
ドガッ!!  
「ぐェぇェエえエえええええ・・・・・・・!!!」  
十字型に組んだピノッキモンの腕がタケルの喉元にめり込んだ  
ピノッキモンのプロレス技が見事タケルにクリティカルヒットしたのだ(よい大人は真似  
しないでね♪)  
ズサ――――――ッ!!!  
そのまま地面に倒れこむ二人  
・ ・・・・・・・・そのまま30秒ほど静止し・・・  
「うえっ!!ゴホッゴホッグゲボッ・・・・・な、な〜〜〜にするんだよおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーー!!!!!(激怒)」  
体をフルフルと震わせ顔が大魔人と化したタケルが、自分にマウントポジションをかけているピノッキモンを睨みつけた  
「んんんんんん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜???」  
しかし、ピノッキモンは動じることなく純粋に不思議に思う気持ちでまじまじとタケルの顔を見つめている・・・・  
「・・・・・な、何だよ?」  
「タケル、泣いてんのか〜?」  
「えっ!」  
今気付いた・・・タケルの瞳から一筋の涙が頬をつたいこぼれ落ちている・・・  
・ ・・正直、驚いた・・・泣く気なんかないのに涙が出た・・・  
「やっぱり泣いてる〜」  
「そ、そんな分けないだろ!!!ホコリが目にしみたんだってばっっっ!!!!」  
「ホントっかな〜〜〜〜♪」  
ぐしぐしと腕で涙を拭うタケルをピノッキモンは楽しそうに上から見下ろしていた  
 
「で、タケルはどうしたい?釘がいい?それとも爆弾がいい?」  
「うっ!(汗)」  
その言葉に、今自分が置かされている状況を実感したタケルは思わず生唾を飲み  
真上のピノッキモンを見上げた  
(はっ!もとはといえば・・・・)  
タケルは今やっと気付いた  
(コイツらのせいじゃないか〜〜!!コイツらのせいでみんな死んじゃったん  
じゃないか〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!)  
そのことを考えるとタケルの顔から何ともいえぬ怒りの表情がにじみ出てきた  
「んっ?」  
いきなりタケルがそんな顔をしたので、ピノッキモンは分けがわからずきょっとっとした表情だ  
(こ、こんな・・・・・)  
タケルはギっとピノッキモンを見上げる、その目は今までの弱弱しさを感じさせない剣呑  
な眼差しだ・・・  
(こんな悪いやつらに絶対負けるもんかっ!パ、パタモンがいなくても、僕だって・・・)  
「あ、やっぱタケルにはさ〜〜〜」  
ピノッキモンがズボンのポケットから何かを取り出し、タケルの目の前に見せ付けた  
「コレが一番効果的だよね♪」  
・・・・ハ・・・ハサミっ・・・・・・!!!  
「ぎょっ!!!!!」  
思わず目がカッ見開かれ、体中の体温が一気に低下し、体がガタガタ震え出すのをタケルは感じていた  
(た、たしけて、パタモンっっっ)  
いざ危険な物を眼前に曝されるとやっぱ、怖かったらしい(笑)  
 
しかも、今の自分はピノッキモンの糸に拘束されていて、ヘタに動けない  
動いたら、またさっきのように操られるのがオチだ  
ヤバイっ!!!今度はマジで死ぬっ!!!!!絶対死ぬっ!!!!!!  
今からタケルはピノッキモンに「ヒラキ」にされてしまうのか!?  
「違うよ。動けないようにお腹に石をつめるのさ」  
「うがっ!!!やっ、やめようよ、そんな猟奇的なことはーーーーーーーーーーーーっっっっっ!!!!!」  
ピノッキモンの爆弾発言にタケルは思わず屋敷中に響き渡るほどの大声を出してもがきに出ていた  
死に直した人間が当たり前のようになる状態であろうか・・・  
タケルは半狂乱になって手足をパタパタさせてわめいていた  
「ってかソレ痛いって!!本当に!!!死んじゃうってソレっっっ!!!!!」  
「それは違うぞタケル。殺すんじゃ無くて、動けなくするんだよ」  
「何言ってるんだよっっっ、お腹開いたら死んじゃうじゃないか〜〜〜〜〜〜〜!!!!」  
「あー、大丈夫、麻酔かけてあげるから」  
「そんな言葉信用できないよっっ、うわあああああんっっっ!!!」  
「なんだ〜、弱虫だな、タケル」  
「もうううう、何さっ!!!君、相手に悪いと思ったことないでしょっ!!自分の遊びのために相手を傷つけようとするなんてとことん最低なヤツだね君はっ!!!だから友達いないんじゃないっっっ!!!」  
カチンっ!!  
『だから友達いないんじゃない』  
今のタケルの言葉に一気にピノッキモンの感情を歪ませた  
「な・・・・ん・・・だ・・・・と・・・・・」  
(はうっ!!)  
とっさに殺気を感じたタケルはとっさに首を持ち上げて、自分の腰に跨っているピノッキモンを見る  
 
ピノッキモンは首を下ろしており、表情は見えないが、木の体から、カタカタと音を立ててと肩を震わせている  
「・・・・・・・・・・・・・・」  
・・・・・・・・・・  
・ ・・そのまま流れる沈黙・・・・・  
「・・・・ねっ・・・・ねえ・・・」  
なにやら不気味さを感じさせる沈黙に耐え切れずタケルから切り出してもピノッキモンは肩を震わしたまま何も喋り出さない。  
そして、タケルはまたピノッキモンから視線を外し、くぐこまってしまうのであった  
やっぱり怒ったのだろうか?  
いや、これはどう見ても起こっているな・・・  
それもあるけど・・・・ひょっとすると・・・  
傷ついたのであろうか?  
・ ・・・・・・もしそうだとしたら・・・・・・  
とたん、タケルはなんとも言いようのない変な気持ちになってしまった  
(な・・・なんだよ・・・それじゃあ僕が悪者みたいじゃないかっ・・・)  
そう思いながらタケルはもう一度ピノッキモンの方をチラリと見た  
・・・・・っと同時にピノッキモンが瞬時に顔を上げた  
「うるさいっっっ!!!だまれーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!」  
ビシッ!!!!!  
「いたっ」  
ピノッキモンはそう叫ぶと、タケルの額に強烈なデコピンをお見舞いした  
 
驚いて、痛そうに額を抑えながらタケルはピノッキモンを見上げた  
ピノッキモンは予想した通りイラついた表情でタケルを睨みつけている  
「タケルはボクの言うこときいてりゃいいんだよっ!!!下民はおとなしく王様に従えっっっ!!!!!」  
「・・・・下民って・・・・・・」  
僕は結構いい家で暮らしてるんだけどぉっ  
っと続けようとしたが  
ジョキッ  
「あっ」  
その前にピノッキモンが無言で片手に握っていたハサミがタケルの上着を裂いた  
ジョキッ  
「あっ!」  
ジョキジョキッッ  
「ああああああああああっっっっ!!!!!!」  
ピノッキモンは腹部からだんだん上へハサミを進めていき、  
結果、タケルの上着は腹から首までぱっくり真っ開きになることになった  
「のわあ、僕の服がああっっ!!」  
「へっ、タケルがボクに刃向かうからだろ〜〜〜〜」  
悔しいことにピノッキモンは涼しい顔でそっぽを向いていた  
なんてことをするんだ・・・このモンはっ(怒)  
思いがけないピノッキモンの陰湿な嫌からせだった  
「うう・・・酷いや・・・最低だっ」  
裂けた服を抑えながらタケルが愚痴る  
 
「何っ!!!」  
その愚痴をやっぱり聞き逃していないピノッキモン  
じと目でタケルをにらみつけると  
「もうタケルは服を着ることも王様は許さないぞ(怒)」  
「あ・・・えっ」  
「うりゃっ」  
プスっ  
ハサミの先端をタケルのズボンの股間の膨らみに押し付けた  
・ ・・・・・・・・  
(ゲゲ――――っ!!いきなりきわどい所をーーーーーーーーーーーーーっ!!!)  
他者にも感じられるようタケルには身もよだつ思いだった  
自分の性器に刃物を押し付けられることがどれだけ恐ろしいことか・・・  
「めんどくさいからパンツごと切っちゃお。」  
「・・・えっ・・・え・・・ちょ、ちょっと待っ・・・・!!」  
それってものすごく危ないことでは・・・!?  
タケルの心の準備などお構い無しにピノッキモンはハサミを動かした  
パツンッ!!!  
「いっ!!!」  
衣服の切れる音にタケルの体がこおばり、どうにも恐怖で股間を直視できず、タケルはぐっと目を閉じている・・・いや、目を閉じているほうがもっと怖い、そう思いおずおずとタケルは目を開いた  
幸い、ハサミの刃はズボンと下着に綺麗に穴をあけており、タケルの股間は無事であった(っと書くとかなり笑える表現だが)  
 
だが、穴をあけただけで、ぱっくり切ってはいないのだけれど・・・  
(こっ・・・怖いなあ・・・もうっ!)  
ピノッキモンがもう少し、深くズボンを切っていたら悲惨なことになっていた  
「そんなに怯えるなよ、一度に大量出血させて死なせたらつまんないだろ〜?」  
「ぐっっっっ!!」  
(こ〜〜〜〜い〜〜〜〜つ〜〜〜〜はああああああ〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!)  
で、当の本人は悲惨なことになろうがならまいがまったく関係のない奴(デジモン)  
なのだから余計に太刀が悪い・・・  
タケルはいつの間にか額に汗を浮かべ「ふーふー」と緊張の息をを吐いていた  
「カニさんちょっきんな♪♪♪」  
ピノッキモンは音程にあわせた口調でそう言うと、すぎさま、今開けたズボンの穴にスルリと刃を入れた  
「わっ・・・・」  
とたん、タケルの体がブルっと震えた  
今ひんやりとした刃がちょうど、タケルの下腹部の性器の上にしっかりあったっているのだ  
(・・・つ・・・冷たっ・・・)  
「貯金っ♪」  
ジョキっ  
「うっ!!!!」  
っと同時に何の予告もなしに刃が前に進んだ  
(・・・・・危なかった・・・・・・)  
・・・・・・・タケルは泣目だった・・・・・  
危ない、危ない・・・こういうときは動かないほうがいいんじゃないか・・・  
すこしでも、動いたら、血を見る展開だ  
 
しかし、序々に音を立て動く、ハサミの刃の硬く、冷たい感触が下腹部に触れるたび、くすぐったくて仕方がないのだ  
その感触は性的に好ましいもので興奮する  
だから、拳を握りしめてぐっそのくすぐったさに耐えている  
動いてはダメ  
それは危険だ  
だから我慢している  
その危険な状態から逃れるために・・・  
危険・・・?  
ひょっとして危険な目にあっているからこんなに興奮しているのか?  
「はっっ!!!」  
(何を考えてるんだ、僕はああああああああ!!!!!)  
大事なところが開きになるかもしれないって時に・・・!!!!  
タケルは進む刃の感触を性的刺激に取り入れてしまっていたことに自己嫌悪した  
なによりも、ピノッキモンが今の自分が恐怖と同時に「興奮」していたことにまったく気付いていなかったのが不幸中の幸いであったが  
チョキっ  
「あっ」  
そう考えているうちに、ビランっとタケルのズボンは人体を傷つけることなく下着ごと左右間二つに開いた  
 
ピノッキモンが満足そうにタケルを見下しニヤリと笑う  
「これでタケルは一文なしの服なしの下民だよな・・・・・ん?」  
「おっ・・・終わった・・・・・・・・・・」  
タケルは大きく安堵の息をつくと全身汗まみれでビタンっと大の字で転がった  
「おい、タケル・・・おまえ何考えてるんだ〜?」  
「え?」  
ピノッキモンは少し、信じられないような顔をしてタケルを指さした  
・ ・・ピノッキモンの指の先・・・  
下?  
タケルはとっさに上体を起こし自分の体を見下ろした  
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
あ・・・勃ってる・・・・  
バッ!!!  
とっさに、タケルは両手で股間のそれを隠した  
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっっ!!!!!」  
・・・・しまった  
そう思うと同時に、タケルは赤面する  
「なんで?普通怖いと、おちんちんはしぼむんだぞ?なんで???」  
「し、知らないよ、そんなことっ!!!(恥)」  
ピノッキモンは純粋に不思議にそう思うように、タケル回りをうろちょろ動き回り両手で隠したその部分を何度も覗き込む  
対するタケルも、両手で股間を隠し座り込んだ状態でピノッキモンの視線から逃げていた  
「ああ、分かった、タケルはマゾかっ!マゾなんだあっ!!!」  
 
ピノッキモンが納得したように相槌をうった  
「なっ!!!」  
その言葉に極度に反応したタケルは背後にいるピノッキモンを振り返り見た  
「タケルのスケベマゾ」  
見るとピノッキモンは卑しそうにニヤニヤ笑いながらタケルを見ている  
その顔は半分軽蔑、半分興味があるような顔であった  
「・・・・・・・・・・・・なっ!!!」  
タケルは今まで生きていて、そんな目で見られたのは初めてだであった  
それが、自分が最も軽蔑し憎む生き物に・・・  
「スケベマゾスケベマゾスケベマゾ・・・」  
「や、やめてよ・・・」  
「スケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾ・・・・」  
「やめてってば・・・」  
「スケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾ  
スケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾ  
スケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾスケベマゾ」  
「いやーーーーーーーーーーーーっ!!!!やめてええええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!(赤面)」  
 

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル