ああ、くそ、何でこんな事になったんだ。
そもそも、俺はただスレを立てただけじゃないか―――
男はそう悪態を吐きたい気持ちで一杯だったが、それは叶いそうにも無かった。
拘束されているわけではないが、現在、男の体に一切の自由は無い。
あるとするならば、僅かばかりの呼吸と瞬き位だ。
男は、全ての元凶である、自分の体に跨って妖艶に笑う少女を
最後の反抗と言わんばかりにきつく睨みつけた。
「やぁだ、怖い>>1君…」
冷たい床に横たわった>>1の体の上で、クスクスと笑う少女。
外見は確かに愛らしいそれだったが、
その美しい「毛皮」の下は、悪魔そのものだった。
ルサルカ・シュヴェーゲリン。今、男の自由の全てを握っている娘。
彼女は>>1が動けない事を良い事に、狼藉の限りを尽くしていた。
>>1の衣類は彼女によって全て取り上げられ、手の届かない隅へと追いやられている。
…とは言えども、そもそも少しも体が動かせないのだから、
服が近かろうが遠かろうが、あまりその意味に差は無い。
ルサルカも、自分の身を包んでいた制服を肌蹴させ、白い腹と控えめな胸を>>1の目の前へと露わにしていた。
「そんなに睨まないでよ。気持ち良い事してあげるんだから。
これはご褒美なの…だから怖い顔しないで、ね?」
そう言いながら、ルサルカはシュ、シュ、と白い足で>>1のペニスを擦りあげた。
既にカウパーでドロドロになった生殖器は、彼女のフェラチオと手コキによって二度の射精を迎えているが、
それでも未だ衰える事は無い。>>1は心の中で、「この女、『何か』したな」と、漠然と悟った。
その間にも彼女の足の動きは止まる事無く動かされ続ける。
時には裏筋を、時には陰嚢を…勝手に擦り上げられる感覚は、やはりというか、気持ち良い。
硬さを増していくペニスを両足でこしゅこしゅとさすり、指先で遊びながら、
ルサルカは目の前に御馳走が並んでいると言わんばかりに舌なめずりをしてみせた。
「あはっ…すごぉい、もうこんなに硬くしちゃって…。
気持ちいいんだ?いいよ、もーっと気持ち良くしてあげるから」
赤い舌で唇をつうっと舐めると、ルサルカはおもむろに>>1のペニスから足を離し、スカートを捲り上げた。
その下に現れたのは、何とも女の子らしい、レースのついた白い下着。
ルサルカは指先でその下着をずらしながら、>>1の耳元で小さく囁いた。
「ね、挿れたい?挿れたいよね…?ふふっ、いいよ」
勿論、>>1に返答など出来るわけがなかった。ただ、ルサルカが>>1をからかっているだけだ。
純白に覆い隠されていた彼女の秘部は、薄暗さで隠されていたものの、しっとりと濡れているようだった。
その証拠に、下着に薄く染みが出来ている。しかし、ルサルカはそれを気にも留めずに、再び>>1に跨った。
そして、口元を笑みで歪ませる。
「ほんと、>>1君ってヘンタイ…二回もイッたのに、まだこんなに硬くしてるなんて…。
私に足コキされて、ベトベトにして、挿れたくてイキたくてたまらなかったんだよねぇ…?」
くちゅ、とルサルカと>>1の性器が擦りあわされる。しかし、挿入には至らない。
>>1の竿でルサルカの縦筋がいやらしく撫でられ、彼女の笑みはますます深くなった。
「あんっ…熱い…ねぇ、>>1君、挿れたい?挿れたい??私の中でぐちゅぐちゅにドロドロになってイキたいのかな?」
その間にも、擦り合わされる下半身。口や表情には出せないものの、>>1はもう限界だった。
ルサルカもそれを悟ったのか。彼女は「いいよ…」と小さく呟いて、そして。
「あぁあんっ!大きいッ」
ぐちゅ、という音と共に、ルサルカの腰は一気に下ろされた。
ずぶぶ、と奥まで挿れられて、彼女の腰が歓喜に震える。
「あ、あぁぁ…スゴイ…>>1君っ…」
そして、間髪入れずに彼女の華奢な体が跳ね出した。>>1の体に、未だ自由は訪れはしない。
その代わりに、ルサルカが>>1の分まで動くと言わんばかりに、跳ねて、跳ねて、跳ねる。
彼女の膣は思いの外狭く、けれども柔らかく蠢いて、今にも>>1の精気を搾り出そうと躍起になっているようだった。
「あはぁんっ、あ、うんっ、ん、やぁぁっ」
ずちゅ、ず、ぐちゅっ、ぱんっ、ぱんっ。
二人しかいないその空間。>>1が喋る事が出来ない以上、そこに響くのは淫猥な音と、ルサルカの喘ぎだけだった。
上下の動きと共に、>>1の目の前で小さな乳房が揺れ、赤い髪が踊る。
そして、視線を結合部に移せば、それはあまりにいやらしい光景だった。
愛液かカウパーかわからないものが細く糸を引き、汗が飛び散り、互いの肉が打ち合わされる。
それを目にしただけで、体が求めている絶頂が、更に近くなった事を感じた。
「んっ、ふふっ、んぁっ、イキそう、なんだっ?あんっ」
嬌声と息に混じって、彼女のからかうような言葉が聞こえる。
ルサルカは>>1の腹に手をつきながら、なおも性器を擦り続ける。
あまりの気持ち良さに、膣壁に擦り上げられているペニスが自分のものか、そうでないかもわからない。
こつんこつんと時折最奥――思えば、子宮の入口か何かだろうか――に亀頭の先が当たり、
それがまたどうしようもない快楽になるのを感じた。
「ひんっ、あぁんっ、それ、じゃ、動けるようにっ…してあげる、からぁっ!
ちゃんと激しく動くの、よ、ん…はぁっんん!」
彼女の言葉が切欠だった。方法はわからないが、悪夢から覚める瞬間のように、本当に突然体に自由が戻る。
刹那、ガクッと体から力が抜けるが、快感には勝てなかったようだ…。
気がつけば、ルサルカの腰を掴み、無我夢中で腰を叩きつけていた。
「ひあぁぁんっ!す、すごい、ぃ…ッ…も、もっとぉ!」
途端、ルサルカの表情が恍惚に歪む。顔を汗ばませ、髪を振り乱してルサルカも腰を動かした。
―――ぐちゅぐちゅ、ずっ、ぐちゅ、ぱんっ。
淫猥だと思っていた音はどんどんと速度を増し、いつしかそんな音、気にもならなくなっていた。
というよりも、気に留めている余裕が無かった。お互いに絶頂が近いと悟る。
ルサルカは口の端から僅かに唾液を滴らせながら、遠慮など全く無い様子で大きく喘ぎ続けていた。
「あっ、いぃんっ、ん、は、あぅっ…イクのねっ、んぁっ!
ほら、ほらぁっ――――いやらしいペニス爆発させて、私の子宮に精液ぶちまけなさいっ」
その瞬間。
―――びゅくっ、びゅく、びゅるるっ、びゅ!
「――――っんあぁぁぁぁぁぁぁっ」
ルサルカが仰け反りながら、>>1のペニスに腰を押し付けた。
びくん、びくんと性器が脈動するのを感じる。それを一滴残らず搾り取らんとするように、
ルサルカの膣は激しく蠢いて、それを奥底へと導いていった。
何分ほど、その体勢が続いただろうか。ルサルカは僅かに零れ落ちた精液を指先で掬い取ると、
ペロ、と舌で舐め取って笑った。
「うふふっ…気持ち良かった?すごーくやらしい顔してる。
…え、なぁに?こんな事した理由?言ったでしょ、ご褒美だって。
まあ別の理由もあるんだけど―――――」
ルサルカは制服を肌蹴させたまま、立ち上がった。
そして、人懐こい笑みで>>1を覗き込む。
「ともあれ、>>1君スレ立て乙なのだ。
君、なかなか美味しかったよ?だから―――――」
そしてその笑みが、恐ろしい程冷たいものに、変わった。
「…私がぜーんぶ、食べてあげるからね?」
数分後、何事も無かったかのように、ルサルカはその場を後にする。
そこにいたはずのもう一つの人影は無い。
ただ、主を無くした、部屋の片隅にある衣服のみが、彼の存在の名残を教えていた。