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「兄さーん、コーヒーいれてきたよ?」
「…………」
返事がない。気になり相手の顔をのぞき込む。静かに寝息を立て眠っている。片手にボールペンを握っているところから、仕事をしている途中に眠ってしまったのだろう
「…寝て、るみたいね。兄さん2日も寝てなかったしさすがに疲れちゃったよね」
そう呟くと、コムイの顔の方に目をやった
「兄さん、きれいな顔してるな…肌も綺麗。兄さん、何時からこんな風になったんだろ」
そっと相手の頬に手を添えてみる。その時
「ひゃ!」
添えた手をいっきに引っ張られ、自然とリナリーがコムイに抱き付くカタチになった
「リナリーが寝込みを襲うなんて…お兄ちゃんはリナリーをそんな子に育てた覚えはありません!!」
最初は驚いた顔をしていたが、いつもの調子で安心したように笑った
「ふふ、それなら私は兄さんを襲おうとか考えた覚えもないんだけどね?私たちは敵じゃないんだから!」
どうやらリナリーはコムイの言う襲うの意味を理解していないようだ
(純粋過ぎるよ、リナリー…)
コムイは呆れた用にため息をつく
「兄さん?…どうかした?」
リナリーは可愛く首を傾げる。これが天然だから困るものだ
「いや、別になにもないよ?」
そう言うと微笑し頭を軽く撫でてやる。リナリーは顔を少し赤らめ言った
「兄さん、今日は何だか変だよ?ーーー…それと。そろそろ離して、欲しいな」
兄弟とはいえ実の男に抱きしめられているのだから、年頃のリナリーにとっては恥ずかしい事なのかもしれない。耳まで真っ赤に染まりはじめている
「……ー。」
コムイはしばらく黙り込む
「兄さん?」
リナリーにしては今日のコムイは凄く様子が変だ。やる事といい、言う事といい。様子のおかしい兄が少し心配になる
「離さないよ」
ポツリ。そう呟くと思えばリナリーを押し倒した
「や!!兄さん何するの?!」
焦るリナリーに笑顔を向けた。いつにもない黒い笑顔
「リナリーは分かってる?君がやる事は、全部男にとっては凄く質の良い餌だって事
いくら兄弟でも僕は男、分かるよね?リナリーがそんな顔するから、犯りたく」
その言葉を聞いた瞬間リナリーの顔が真っ青になる
「や、やだよ、やめて兄さん」
必死に抵抗するも虚しく強い力で押さえつけられる。気付けばリナリーの意識は遠のいていった
「さて、眠らせたことだしどうしようか…発明品、使ってみるのもありだよね」
手元にはコムイ自作の大人の玩具
「ふふん、試してみようか♪」
ヴヴゥ゛ゥ゛…!
電源を入れ、下着の上からリナリーの秘部へと押しあてる
「ぅ…っ、ん。あっ、」
眠ってはいるが、感じているようで、甘い声を漏らしながら、ぴくり、ぴくりと動く
「感度が良いな、リナリー…こんなに濡れてる。下着あってもスグわかるよ
さて、次は何しよっかな〜♪キスしたらさすがに目、覚ますよね?」
そして深いキスをしてやる。息が出来なくなるような深いキス
「ふっ…むぅ、っくぅ、」
舌を絡めさせ、歯ぐきのあたりをつついたり、舐めたり。
それでもまだ眠り続けるリナリー。コムイはそっと唇を離す
「キツイ薬使っちゃったかな…そろそろ抵抗してれなきゃ詰まらないな」
そう言うと相手の乳房を強く摘み、おもいっきり引っ張った。
「ぅ…ーーッ!!?
あ、れ……私は…」
痛みに目を覚ます。混乱のあまり状況をハッキリ理解出来ないようだ
だが、乱れた服に濡れた自分の下着、眠らされる前のコムイが言った台詞。それを思いだし状況を理解した。
「くぅッ、私は…ッ」