「リナリー大丈夫ですか?」  
「・・ん、平気・・。」  
 
アレンの問いかけに気丈に答えるものの、その表情は辛そうだ。  
ミニスカートからのびる太股には血が滲み、白い頬も擦り切れている。  
「今回のアクマは強かったですね。リナリーが負傷するなんて・・。」  
「・・・ごめんね。アレン君・・・」  
 
申し訳なさそうにアレンを見上げるリナリー。  
口元にも血が滲んでいる。  
「失礼します」  
アレンはリナリーの膝裏に腕を差し入れ、抱き上げた。  
 
「アレン君!?」  
「暴れないでください、リナリー怪我しているんですから。」  
「だ、大丈夫、歩けるよ!降ろして!」  
「リナリー、こんなときくらい、僕を頼ってください。それに僕もこの方が  
体制的に楽なんですよ」  
 
恥ずかしさから、リナリーはアレンの首にぎゅっとしがみついた。  
顔が赤くなっているのがよくわかる。  
そんなリナリーを抱えながら、お尻が柔らかいな〜などとアレンは不埒なことを考えていた。  
 
 
 
宿泊している宿に到着し、リナリーはベッドに腰を下ろした。  
自分が情けなくて泣きたくなった。  
自分の方がエクソシストしての歩みは長い。  
しかも年下のアレンに心配をかけて。  
 
 
コンコン。  
控えめなノックとともに年下の白髪の少年がドアを開けた。  
 
「リナリー、傷の手当させてください」  
 
教団から支給された救急箱を持ってアレンが部屋に入ってきた。  
 
「大丈夫だよ、アレン君、これくらい自分で・・」  
「リナリー、僕に手当てされるのはイヤですか?」  
 
眉を寄せて、さも悲しそうにアレンは問う。  
彼が犬だったら、耳が垂れ下がっているだろうという位に。  
 
「い、イヤじゃないよ!でもアレン君も疲れてるだろうし、迷惑じゃない?」  
「いえいえ、全然構いませんよ。」  
 
今度は完璧な紳士の顔で言う。  
彼はまだ15歳のはずなのに、どこでそんな顔覚えたんだろう。  
 
ギシッ、ベッドが二人の重みで声をあげる音をききながらリナリーはふと思った。  
 
「リナリー、膝立ててください。」  
 
自分の正面にいるアレンからではスカートの中が見えてしまうのでは・・。  
そんな考えがリナリーの頭をよぎったが、傷は太股の内側でダークブーツに覆われていない部分。  
つまりかなり上の位置なのだ。  
 
しかも、アレンは好意でしてくれているのだ。拒否したらきっと彼を傷つける。  
 
リナリーは素直に膝を立てた。  
 
「少し沁みますよ。」  
「んっ。っ・・」  
 
アレンは消毒液を浸した綿を傷口に押し当てていく。  
痛みにリナリーは顔をしかめた。  
 
「リナリー痛い?」  
「・・少し・・。」  
 
そんな自分を見られたくなくてリナリーは目を瞑った。  
刹那、柔らかい、ぬめりとした感触。  
 
「アレン君!?」  
アレンの舌がリナリーの太股に押し当てられていた。  
それは傷口からゆっくりと、上に伝い、リナリーの足の付け根にまで達した。  
 
「はぁっ・・・やあっ・・。アレン君・・何するの・・・」  
「痛みを忘れるおまじないですよ。」  
 
にこり、と顔を上げ、少しも悪びれずにアレンは言った。  
 
「それにリナリーの脚、白くてすべすべしてて、さわり心地がいいんで・・」  
 
今度はアレンは手でリナリーの太股を撫で上げた。  
決して強くは触れずに、指先だけでリナリーの太股、内側から脚の付け根までを  
往復する。  
 
「やだっ・・・アレン君・・・。」  
羞恥でリナリーの顔は赤く染まった。呼吸も乱れていく。  
そんなリナリーを見ながらアレンはにやりをわらって上体を起こした。  
 
「リナリー、ここも怪我しましたよね?」  
リナリーの団服のボタンを外し肩をあらわにする。  
 
「んっ・・もう・・大丈夫だから・・・」  
「駄目です。」  
 
確かに先ほどの戦闘で肩も強打していたが、  
服を脱がされてまで手当てされる必要性は感じない。  
なのにアレンの手は団服のボタンをすべて外し終え、リナリーの細い肩を包み込んでいた。  
 
リナリーの耳元から鎖骨、肩にかけて先ほどと同じように指先が往復する。  
ひどく緩慢な動きにリナリーは自身の体が熱く溶けていきそうな感覚に陥った。  
 
「ああ、やっぱり。赤くなってる。痛そうですね。」  
アレンの舌がリナリーの乳房の先端を舐めた。  
びくりと体が跳ねる。  
 
「アレン君!・・そこは・・・怪我してないよ・ぅ・・」  
 
「でも、こんなに赤くて、硬くなってますよ?」  
 
言いながらもアレンの舌先はリナリーの胸の飾りを舐め上げ、吸い付く。  
 
「ふぁ・・・ぁぁん・・」  
拒んでいたリナリーも甘い声が出始め、体中の力が抜けて無防備な肢体をアレンの前に  
さらけ出していた。  
 
「ア、レン君、もうやめて・・」  
「リナリー・・・僕が嫌いですか?」  
 
リナリーの胸の谷間に顔を埋めながら、アレンは悲しそうに問う。  
 
「そうじゃない・・けど、あっ・・んぅ!」  
リナリーの下の下着に指をのばす。  
そこはもう濡れそぼっていて下着は何の意味も為さなくなっていた。  
 
そのまま下着の上から秘所をぐにぐにと押してやる。  
 
「あああっ・・やぁっっ・・・・・やだ・・アレン君・・・。」  
「リナリー・・そんなに僕を拒まないでください・・僕はリナリーが好きです。  
君の事をもっと知りたいんです。」  
 
ぐっしょり濡れた下着を脱がせながら、アレンはリナリーの唇に深く口付けた。  
舌が生き物のようにリナリーの口腔を犯す。  
 
「ふぁ・・・んぅぅ・・」  
どちらのものかもわからない唾液が唇をつたう。  
キスの間にリナリーの衣服はすべて取り除かれ、下着が足首にかかっているだけだ。  
 
アレンはリナリーの脚を大きく開かせ秘所から溢れ出る蜜を舐め始めた。  
 
ジュルジュルといやらしい水音が響く。  
アレンはわざと音をたててそこを執拗に吸い上げた。  
 
「はぁ・・あぁぁ・・・やぁああん・・・」  
 
「すごい・・リナリー、どんどん溢れてきますよ。」  
リナリーの蜜でべたべたになった口を拭いながら、襞に包まれた小さな突起を探り当てる。  
 
「!やああ・・!だめぇ・・・・そこだめぇ!」  
「ここがいいんですか?」  
 
膣からあふれでる蜜を突起に塗りつけ捏ね回す。  
強くそこを擦りあげるとビクン、ビクンと面白いほどにリナリーの体が跳ねる。  
 
「やだっ・・・やだぁぁ・・もぅ・・あああああ!」  
「イッていいよ。我慢しないで・・・」  
 
「あっ・・はっ・・・・やぁ・・やぁああああ・・・!」  
リナリーの体がびくん、と強張り、彼女が達したことがわかった。  
乱れたリナリーを目の前にして、アレンも限界だった。  
 
硬く立ち上がった自身をとりだし、リナリーにあてがう。  
 
「挿れますよ・・・」  
 
「・・え・・んぅ・・あぁん!」  
 
「・・・はぁ・・すごい・・リナリーの中・・。」  
 
一気に奥まで挿し込みアレンは息をつく。  
 
そのまま衝動のままに動きたいのを我慢する。  
 
「リナリー。どうしてほしい?」  
「・・・やっ。アレン君・・。」  
「イヤなんですか?抜いてほしいの?」  
 
意地悪く耳元で囁けば、彼女の中が反応する。  
 
「・・・やっ。抜いちゃ・・やだ・・」  
もはや快感に支配されているリナリーは涙を流しながら訴える。  
 
「ちゃんと言って?どうしてほしい?」  
リナリーの涙を舌で舐めとる。  
 
「・・・・して・・・。」  
「何?」  
「突いて・・・。アレン君ので、突いてほしいのぉ!」  
 
リナリーの懇願にアレンの理性の糸はぷっつりと切れた。  
腰を高く持ち上げ、太股に手をかけて本能のままに深くまで腰を打ちつけた。  
じゅぶじゅぶといやらしい音が二人の興奮を更に引き立てる。  
 
「はぁっ・・あぁん・・あっあっ・・あぁ・・ん!」  
「リナリー・・気持ちいいよ・・!」  
「あぁぁ・・わ・・たしも・・・」  
 
二人はぴったりと隙間なく抱き合い、互いに腰を動かす。  
唇を重ね、舌を絡めあう。  
 
「ん・・ぁ・・あっ・・あっ・・あああ・・・もう!」  
「はあっ・・ああああ・・リナリー!イク!」  
 
リナリーの胎内がきゅうっとアレンを締め付け、たまらず、精を吐き出した。  
そのまま、余韻を味わうかのようにアレンは何回か緩く腰を出し入れし、  
全てをリナリーの中に出し尽くすとゆっくりと己を引き抜いた。  
 
中で受け止め切れなかった熱い白濁液がリナリーの内股をつたい、  
黒いニーソックスを汚していく。  
 
満足げにその様子を見つめ、アレンは意識を飛ばしてしまったリナリーを抱き寄せる。  
「目が覚めたら、もう一回・・ね?」  
汗で張り付いたリナリーの前髪をよけて、おでこに軽くキスを落とし、アレンは呟いた。  
                                                        
 

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