黒の教団、午前2時。  
 
 
不意に喉の渇きを覚え、ラビが食堂に向かった先に見たものは  
冷たい廊下と壁に身を預け眠る少女。  
 
なんでこんなところに・・。  
 
「リナリー、起きるさ」  
 
華奢な少女の肩を揺らし、声をかけるが、起きる気配はない。  
 
 
「ん・・」  
 
 
なんでこんなところで寝てるさ?  
 
疑問を抱きながらも、このままではリナリーが風邪をひくと思い、  
ためらいながらも抱き上げる。  
 
予想よりもずっと軽いリナリーの肢体にためらいながらも  
彼女の部屋に向かって歩き出す。  
 
「それにしても、なんであんなところで寝てたんさ?」  
 
ひとりごちながらラビはリナリーの顔を覗き込んだ。  
 
 
返事はない。  
 
未だ夢の中であろう彼女の唇から紡がれた言葉。  
 
「ん・・・アレン・・くん・・。」  
 
頭の先が冷たくなる。  
 
 
 
そうか・・。食堂から近いだけが長所の。  
 
アレンの、部屋。  
 
任務中のアレンは今日戻るんだったか?  
 
 
リナリーはアレンを待って、あんな冷たい廊下で。  
 
 
「そんなに・・アレンがいいんさ?」  
 
腕の中のリナリーに問うも返事はない。  
 
ぎゅっと唇をかみしめながらリナリーの部屋に到着し、ドアを開ける。  
 
案の定、鍵はかかっておらず、その無用心さに半ば呆れながらも、  
リナリーをベッドに降ろし、毛布をかけてやる。  
 
「おやすみ。リナリー」  
 
 
そっと、切なげにリナリーの頬を撫でたラビは部屋を後にしようとした。  
 
が、苦しげな、今にも泣きそうなリナリーの声にそれは叶わなかった。  
 
「やだっ!行かないで!アレン君!」  
 
 
「リナリー!?」  
 
「やだよっ。闇の中に消えないで・・。」  
 
大きな瞳から涙をこぼしながら言うリナリーの肩を強く抱きしめた。  
 
「大丈夫さ、リナリー。泣くなよ・・」  
 
華奢な背中を撫でながらラビは何度もあやすように繰り返す。  
 
「リナリー、泣かないでくれ・・」  
 
 
 
 
「・・・ラビ?あれっ?私、どうして?」  
 
「アレンの部屋の前で眠りこけてたさ。風邪ひくと思って、オレが連れてきたさ」  
 
「・・そっか。ごめん、迷惑かけて。・・・・アレンくん、まだ帰ってないんだね。」  
 
「ああ・・。」  
 
 
アレン。アレン。  
 
リナリーがアレンを特別に思っているのは知っている。  
二人は周りからみても相思相愛なのに、  
経験がないせいか、じれったいくらい、進展はしていない。  
 
 
「そんなにアレンが心配か?」  
 
 
抱きしめる腕はそのままにラビが問う。  
 
「えっ?だってアレン君は仲間だもん・・。心配なのは当然だよ?」  
「それだけじゃないだろ!?」  
 
滅多に聞くことのないラビの怒声。  
一瞬、何が起きたのか分からなかった。すぐ目の前には隻眼の瞳。  
炎のような紅い、ラビの髪。  
 
部屋の中は真っ暗なのに、それはなぜか鮮やかに。  
リナリーの瞳を照らす。  
 
柔らかい感触に、自分がベッドに倒されたのだと知る。  
 
「・・・・・!?」  
 
ラビの熱い唇がリナリーの唇に触れられた。  
角度を変え、舌を絡め、何度も繰り返される。  
引き離そうとしても、ラビの身体はびくともしない。  
 
「んん・・。ふぅ・・・。」  
 
長い、長い口づけから開放された時はリナリーの団服のボタンはすっかり外され、  
白い下着に包まれた形の良い胸があらわにされていた。  
 
「ラビ!」  
抗議するように押し返したリナリーの指をちゅっ、と咥え、  
かまわずリナリーの衣服を開いていく。  
 
「ラビっ!やめて!何するの!?」  
 
「何するって?」  
ラビの瞳がぎらり、と光った。  
それはいつも見慣れてる、彼の瞳ではない。  
ぞくりと、本能的な恐怖を感じて、リナリーは身をすくませた。  
 
「リナリーの、嫌がることするの。」  
言いながらも、唇はリナリーの耳たぶ、首筋へと移っていく。  
ちゅっ、ちゅっ。  
音をたてながら、いたるところに吸い付き、紅いしるしを残す。  
 
「・・・っっ!」生暖かい舌のざらりとした感触にぞくりとしながらも、  
身体の中心が熱い。  
 
気がついたときは団服はすっかり取り払われ、リナリーを覆うのは  
下着だけになっていた。  
 
「やっ!ラビ!ねえ、もうやめて・・」  
 
 
「やめない。」  
 
「な・・んで・・ああっ!」  
 
簡単に下着は取り払われ、噛み付くように乳房に吸い付かれる。  
細い肢体のわりに豊満な膨らみはラビの愛撫によっていかようにも形を変える。  
柔らかいその温もりに酔いしれながらも、リナリーを覆う、最後の布を取り払う。  
 
「やだっ!ラビ!」  
嫌がるリナリーの言葉を無視して、リナリーの中心に指を沈める。  
 
「あっ!痛っ・・!やあっ!」  
 
くちゅ・・。そこは十分に潤っていたが、緊張のためか、キツク、ラビの進入を許さない。  
 
「じゃあ・・こうするさ」  
 
「えっ!やあっ!!」  
 
ラビはリナリーの膝裏を抱え、中心を舐め始めた。  
 
「やっ・・あああああ・・・・・!!!!」  
 
声を抑えるため自らの手首を噛むリナリー。  
 
そんなリナリーが可愛くて、いじらしくて。  
 
ラビはリナリーの花芯を探り当て、執拗に貪る。  
ちゅっ・・。ちゅる・・ちゅる・・  
 
「んっ・・んっ・・うぅ・・」  
 
「リナリー・・・可愛いさ・・声、聴かせて?」  
 
自らの衣服を取り去り、ベルトでリナリーの手首を固定する。  
 
「やっ!」  
 
くちゅ・・。ちゅる・・ちゅう・・。  
 
「やあっ・・・あああああっ・・・あああああ!!」  
 
一瞬、リナリーの身体がびくりと震え、力なく沈み込んだ。  
「リナリ−、イッたの?」  
 
はあはあ、と肩で息をするリナリーに軽くキスを落とし、ラビは猛った自身をリナリーに  
押し込んでいった。  
 
「やあっ!痛い・・。」  
「くっ・・。キツっ・・リナリ・・力抜くさ・・」  
 
充分過ぎるほど濡れているのに、初めてのせいか、リナリーのソコは  
きつく、ラビの進入を阻む。  
 
「リナリー・・。」  
首筋をちろちろを舐めるとリナリーの力が抜ける。  
 
「あぁっ・・・!」  
一気に押し入ると苦しそうにリナリーの顔が歪む。  
 
「リナリー」  
 
「・・?」  
 
「オレを見て」  
 
「ラビ・・?」  
 
どこか 苦しげな、切なげなラビの顔。  
 
何で・・?一方的な、行為をしかけてきたのはそっちなのに。  
どうしてそんなに悲しげなの?  
 
「オレの名を読んで。リナリー。」  
 
「ラ・・ビ・・?」  
 
「リナリ・・愛してる」  
 
アイシテル。  
 
「あああああっ・・・!」  
 
息つく暇もなく、激しく、ラビは律動を開始した。  
 
「リナリ・・リナリィ!」  
 
「あ、・・あっ、っあっ!ラビッ・・!ああっあああああ・・・・!!」  
 
呼んで、もっと、オレを。  
お前の心がオレになくてもいい。  
今、この時だけは。オレで満たされて。オレだけを見て。  
 
リナリーの内部は熱く、狭い。  
すぐにも放ちたい欲望を押されこんでラビはリナリーを攻める。  
 
「あっあっ、あああああ!ラビ・・もう・・やぁああああああ!」  
きつく、自身をしめあげるリナリーの中に耐え切れず。  
 
「くっ・・・・!」  
 
ラビもまた、リナリーの奥へと、欲望を吐き出した。  
 
 
行為の激しさに意識を飛ばしているリナリーの額に口付ける。  
 
「後悔は・・してないさ・・・。」  
 
明日になればリナリーに刻んだ、紅い印は波紋を呼ぶだろうか?  
アレンはどんな反応を示すのだろう?  
 
状況によっては。  
 
「お前は、オレがもらうさ。」  
 
渡さない。  
 
リナリーを抱きしめ、柔らかな頬に口付けながらラビは瞳を閉じた。  
 
 

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