その日、珍しく三人はそろって休憩室にいた。任務も用事もない、まっさらな休日。ラビが一言呟いた。
「ツライ戦争中であっても・・・笑顔を無くしたらいかんさ。」
唐突に呟かれた言葉にアレンと神田が(?)マークを頭に浮かべた。
「と、言うわけでアレン。いっちょ笑うさあ〜!!」
こちょこちょこちょこちょ・・・!!
ラビは突然アレンの脇腹をくすぐり出した!!
神田は驚き竦み上がっている!!
「あはははは!!わは、がはっ、げほっや、やめて下さい〜!!あははっはは・・・!!」
「笑う門に福来るって言葉があるさ〜!!」
こちょこちょこちょ・・・・
笑いすぎたため、アレンはぐったりと身体を床に転がしぴくぴく痙攣を起こしていた。
「・・次はユウのばんさ」
「チィッッ・・・!!」
ラビは神田に襲いかかった!!しかし、ひらりとかわされてしまった。
「逃げたらいかんさ、ユウ!・・・とと、リナリー!」
休憩室の前をリナリーが通りかかった。ラビに呼ばれたため、アレン、神田、ラビの元へ彼女が近づいてきた。
これでラビのくだらない暇つぶしにつき合わされることもないだろう、神田とアレンはそう思っていた。
しかし、
「あれ?りなりー。それ、チャイナ服さ?」
「あ、うん。今日お休みもらえたから。」
普段着としてたまに着ているの。とリナリーが照れくさそうに笑った。
「へぇ〜・・・・」
ラビの瞳が怪しく光った!!
ぎくり、アレンと神田は身体を強張らせた。リナリーはにこにこ笑って3人の異変に気づかない。
「?どうしたの?」
「いや?リナリーも一緒に遊ぶさ」
「う〜ん・・・別に用事もないし・・・うん!いいよ。」
この展開はマズイ、神田とアレンが阻止しようとした時既に遅く・・・・
「リナリーをくすぐるさぁ〜!!」
こちょこちょこちょこちょこちょ・・・!!
「いやあははははは!!ああっぁんっ!!あはは!!」
首筋、脇腹、腰、太もも・・・ラビの手がリナリーの肌をくすぐっていくたびリナリーは乱れ、ソファーの上で笑い転げていた。
「な〜・・・・んか、楽しいさ・・・」
こちょこちょこちょこちょ・・・
「い、いやぁっ!!ぁ、ダメ、そんなトコさわっちゃ・・・っ!!あはははははは!」
リナリーが漏らす声、吐息に三人はなぜかごくりと喉を鳴らした。
「ぁあー・・・・ハァ、ハァ、・・・ンッ」
頬は紅潮し、潤んだ瞳。美しい肢体は淫らにソファーに投げ出され。捲れ上がったスリットから太ももがちらりと顔を覗かせ、普段見慣れているにも関わらずなぜかドキリと胸を高鳴らせた。
「も・・・ダメ・・・よ、降参・・・」
くったりしたリナリーを、誰がお持ち帰りするのか?
三人は密かに三つ巴の戦いを繰り広げるのであった・・・。