教団内にある自室でアレンは静かな寝息をたてながら深い眠りについていた。夢現つの中でアレンは何とも言えない感覚に襲われ意識を醒ました。  
 
「ふぅ…はぁっ…」  
 
寝呆けながらも意識を集中させて重い目蓋を開ける。暗闇の中でぼんやりと浮かぶ人影にアレンは気付いた。  
 
「だ、誰ですか!!そこにいるのは?」  
 
アレンは直ぐ様ベットから身体を起こして、自分の上にのしかかる人物を見つめた。  
 
「アレン元気してたぁ〜♪」  
 
「ノ、ノア…!?何故、ここにッ!!!!」  
 
驚いたアレンは訳が分からないまま、いつ攻撃を受けてもいいように自分の意識をイノセンスに集中させた。しかし、そんなアレンを余所にロードは微笑みながらアレンに近づいた。  
 
「そんなに構えなくてもぉ殺したりしないよぉ〜♪今日はアレンと遊ぶ為に会いに来たんだからぁ…」  
 
「遊ぶ…?ふざけないで下さいッ!!目的は何ですか?」  
 
黒の教団内に意図も簡単に侵入してきたロード。しかも部屋に入ってきた事すら気付けなかった自分。目の前にいる少女を見つめて、アレンの額から冷たい汗が流れ落ちた。  
 
「アレンは僕が怖いの?僕はこんなにアレンが気に入ってるのに…」  
 
そう言うとロードはアレンの首元に腕を回し抱きついた。  
 

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