「へへ、コイツおとなしくしろ!」
「やめて!乱暴にしないで!」
辺りは暗く少女の声に答えるものは無い。
もう誰もすむものがいない町。
金目の物を探しに来た盗賊は
宝の代わりに一人の少女を見つけたのだった。
「へへ、コイツを売り飛ばせば金になるぜ。」
「歌…歌を……。」
少女は人形だった。その名前をララと言った。
清楚な外見。ワンピースから伸びるほっそりした手足。
愛くるしい顔に。手入れされたまき毛がかかっていた。
それは町の住人が作って置き去りにした快楽人形だった。
「歌を聞いてください」
刻みこまれた悲しい命令で仕えるべき主を探しつづけていたのだった。
「うるせい!」
「あう!」
男の手であっけなくララは倒れる。
清楚なワンピースの裾がめくれあがり
月明かりに白い太ももが中ほどまで見える。
男達の目つきが変わった。
「ひひひ、売る前によ。」
「な…何を…」
薄汚い手が何本も伸び、彼女を捕らえると押さえつけた。
かわいらしいスカートをめくりあげる。
ほっそりした足と下着に包まれた秘部があらわとなった。
「きゃああああああああ!!」
「放して!話してください!」
手足をばたつかせてララは逃れ様とする。
必死に押さえようとする手はあっけなくロープでくくられる。
足首を捕まれると脚を大きく広げられた。
「見ないで!!見ないでください!!」
手が下着の上から秘部をこすりあげる。
「嫌ああああああああ!!」
ララは快楽人形だった。
だから自分のそこが何をするものかララは知っていた。
だが、前の主人は優しい主人。
そこから伝わる感覚は初めてでララを戸惑わせた。
そのために作られた秘部は男の荒荒しい愛撫にすばやく応えた。
ララを制御するイノセンスに伝わる信号。
それは快楽と呼ばれるものだった。
下着の上からみるみる染みになり溢れた蜜が指を濡らす。
「こいつ!もう濡れてるぜ!とんだ淫乱だな!」
誉められている。何故かララはそれが悲しかった。
そして男の一人はズボンから何かおぞましいものを取り出した。
「あ、止めて…止めてください…。」
あっけなく下着はちぎり取られ、人間のそれと大差ない精巧な秘部が晒された。
男のモノが入り口の粘膜に触れ、ララの体がビクリと震える。
涙ながらに首を振る拒絶は、しかし男に届かなかった。
ララの目に溜まった水分がまるで涙のように流れ落ちた。
「おらあ!いくぞ!!」
男はモノをあてがうと一気に腰を前に出した。。
ずぶりと秘部に突き刺さり、小さな秘部はそれをしっかりと咥えこむ。
「や!やああああああああ!」
なまめかしく形を変える。ずぶりずぶりとそれは入っていった。
ララの秘部はただ男のためにのみ作られていた。
しっとりと潤って男を迎えた。
「う!ううううううああああああ!!や!やああああ!!」
「こいつ、小さいくせに凄い具合がいいぞ。」
男の顔が快楽に歪み腰を激しく前後に動かす。
そのたびにララの体はガクガクと揺れ悲鳴が上がる。
涙でぐしょぐしょになった顔は嫌悪と共に別の何かに歪んでいた。
こらえきれない快楽と人形である哀しみと悔しさが信号として
ララを揺らした。何度も、何度も揺らした。
「オラ!出すぞ!!」
何人目かの男が精を放ちララの体から離れる。
もう、ララの反応は無い。
ただ、歌を歌うだけだった。人形に徹する。
その方が自分が壊れないとララは知っていたからだった。
「コイツ!!」
反応の無いララを苦々しく思ったのか男の一人が殴りつける。
殴られた顔はひび割れて人間のものではない部品が覗く
それを見て男の腰が止まった。
貫くモノが萎えていくのがララにもわかった。
「ヒイ!コイツ!人間じゃねエエ!!」
「化け物だ!!逃げろ!!」
慌てふためき遠ざかる足音。 ああ、去っていく。
顔に入ったヒビから冷たい外気が流れこみララのコアを冷やしていった。
あれからどれだけ経ったろう
ララは今も待っていた
足音が聞こえる。
子供 子供 人間の子供
ララは思った。
私がこんなに痛いのだから、
私がこんなに寂しいのだから
もし歌を聞いてくれないのなら
殺してしまおう。
「ねえ、坊や。お歌はいかが?」
だが、ララを見上げるとその子は微笑んで言った。
「僕のために歌ってくれるの?ありがとう。」
そしてグゾルとララは出会った。