ある夜更けのこと。
ここは黒の教団本部内、アレンの部屋。
アレンはベッドで疲れ果てて寝ている。
ラビも、今日はアレンの部屋のソファで寝ている。
コムイから押し付けられた、膨大な量の書類の整理を、二人でこなしていたのだ
。
まだその仕事は終っておらず、紙やファイルが散らばっている。
不意に、窓に小柄な人影が写った。
月明かりに照らされて、部屋に影が落ちた。
窓が静かに開き、一人の少女が入ってきた。
キャメロットだ。
「なぁんだ、アレン一人じゃないんだ。」
ラビを一瞥すると、フワリと窓枠から降りて、アレンのベッドに近付く。
「じゃぁ、静かにやんないとね〜…」
小声でそう言うと、靴を脱ぎ、ベッドに上がる。
そして、アレンに馬乗りになり、自分の顔をアレンの顔に近付け、囁いた。
「アレン、会いに来たよ」
アレンはうっすらと目を覚まし、目前のキャメロットの姿をとらえると、驚いて
声を上げそうになった。
しかし、手で口を軽く押さえられ、その悲鳴を飲み込んでしまった。
「おまえ…ノアの一族の…」
キャメロットはニッコリと微笑んだ。
「覚えててくれたんだぁ。」
「なぜ…ここに…。まさか本部を襲う気…」
「フフッ、安心しなよ。今日は自分の用事だからサ…」
「用事…?」
アレンが怪訝な顔をすると、キャメロットは意味深に微笑み、自らの襟のリボン
をゆるめ、ボタン外していく。
「そぅ。また会おうねって言ったでしょ…」
声色が、少し色をおびた。
ボタンはへその辺りまで外され、幼い乳房が除く。
リボンも外し、わきにおいた。
「え…ちょっ…」
アレンは戸惑うが、どうしていいか分からず、おろおろした。
それに構わず、キャメロットは自分の唇をアレンの唇に重ねた。
柔らかい感触がする。キャメロットは、小さな舌をアレンの舌に絡める。
「んぅ…ちゅ……ぷはっ」
仕掛けてきたわりに、キャメロットは息継ぎが下手らしく、苦しそうだった。
アゴにつたう唾液が、乳房に垂れた。
小さな柔らかそうな乳房を見ていると、アレンは、自分も熱を持ち始めたのを感
じた。
「用事って…」
「僕さぁ、アレンの事けっこぉ気に入ってんだょね。だから…」
「だから…?」
「ァハハっ。処女破ってもらおうと思って。」
「しょ…はぁ?!」