黒の教団科学班の研究室。  
相変わらず忙しいある日の出来事だ。  
 
「じゃあ、ティムキャンピーって実は結構すごいゴーレムなんですか?」  
「そうだよ〜、この子は他のゴーレムと比べてもかなりの高性能なんだよ」  
「クロス元帥のゴーレムだものね」  
「そんなんですか・・・ティムキャンピー、そうだったんだ?」  
「アレンくん知らなかったの?」  
 
室長にアレン、リナリーも交えて一息ついている様子だ。  
ティムキャンピー、ね。俺もアレンが来たときにコムイ室長と徹夜して色々見させてもらったが、かなりすごいゴーレムだったな。  
さすがは元帥の、というべきか。  
 
「例えば・・・再生能力とか。そりゃぁ素晴らしいんだよねぇ〜」  
 
あ、そりゃマズイんじゃないか?  
コムイ室長がまた怪しいオーラでティムキャンピーに手を伸ばすもんだから・・・  
 
バサササッッ!!!  
 
「うわっティム・・・!」  
「きっきゃああぁっ!!」  
 
ってオイ!!!  
に、逃げ損なったというか、逃げ誤った、か?  
今・・・ティムキャンピー、リナリーの服ン中入った・・・よな!?ス、スカート・・・裾からか??  
 
「わっわわわっティ、ティムキャンピー!!」  
「あっああぁリナリー!!!」  
 
アレンと室長がそれぞれに慌ててら・・・。  
 
「やっ、やぁ!取って、取ってぇ!!」  
 
いや・・・リナリーそれはちょっと無理な願いだろ。  
つーかティム羨まし・・・いやいや!  
 
「ちょ・・・っやぁ!んっ・・・ぁああ・・・っ!」  
 
・・・イイ声だすなぁリナリー・・・誰の仕業だよ?ってそんなことじゃなくて!  
あ、いま背中か?  
 
バササッ!!  
 
「・・・っティム!!」  
 
襟元から飛び出したところをアレンがつかまえた。  
さすがにふらふら飛んでたな。  
 
「り、りりりなりー!大丈夫かい!?」  
「すっすみません!!リナリー!」  
 
ま、アレンがうろたえるのもムリないわな。でも悪かないだろ・・・アレンは。  
 
「い、いいのアレンくん・・・兄さん!元はと言えば兄さんがティムに変なことしようとしたでしょ!?」  
「そ、そんなつもりは・・・」  
「兄さん!!」  
 
全く・・・あ〜リナリー怒ってら。こりゃしばらく室長沈むなぁ。  
 
 
・・・映像、映せんだよなティムキャンピーって。  
ま、ティムキャンピーはリナリーに懐いてる様子だし。  
下手なことしたヤツはリナリーにバレそうな気もするけどな。  
 

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