揺れるベッドで、まるで取っ組み合いでもするみたいに上になって、下になって。
ようやく上になることができたリナリーは、
神田の性器を口の中で昂らせていくことに夢中だった。
いつも、いつだって神田には喘がされていかされてばっかりで、
負けた気持ちにさせられるから。
今日こそは、私だって優越感に浸りたい。
唾液と神田の先走りにてらてら光る性器を片手でしゅっしゅと扱いて、
リナリーは一生懸命、舌と口を動かす。
はあ、と普段聞かないような吐息を漏らす神田に、
胸と下着の奥がじゅわりと熱くなった。
顔が見えないのが、残念。
真逆の方向を向いて神田の足の間に顔を埋めるリナリーには、
神田がどんな表情をしているかまでは確認できない。
だけど、この口の中でビクビク大きく育っていく性器が、
彼が限界に近いものを感じているという何よりの証拠。
「いっちゃいそうだね」
先っぽのつるつるを舌先で悪戯しながら囁くと、
神田が舌打ちをするのが聞こえてきた。
なめんな、と低い声で言われて、
それはどっちの意味?なんて笑みが零れてしまう。
そんなふうに、余裕ぶってなんかいたら。
「……っ!!」
びくん!腰が跳ねた。
スカートの奥、下着の割れ目を指で上下に探られて。
「調子こいてんじゃねえよ、こんな濡らしてるくせしやがって」
「やっ、ぁんっ……!」
「……つーか、マジ、すげえな。俺のしゃぶって興奮したのかよ?」
「ち、がっ……あぁ、あ、あぁ!」
淫乱、と鼻で笑われて激しく首を振るけど、
いやらしいところを激しく指で抜き差しされてしまえば喘ぐ以外何もできなかった。
身体中の力が抜けてへなへなになって、
神田にされるがまま、体勢を上から下へと逆転させられてしまう。
やっぱり、神田にはかなわない。
激しく突き上げられてあっけなく絶頂を極めながら、
リナリーは今日も降伏寸前だった。