オレはリナリーが好きで、リナリーはアレンが好きだ。
なのにリナリーはアレンに抱かれたことが一度も無いらしい。
好きでもないオレには何度も抱かれているのに。
リナリーの考えることはよくわからない。
オレの陰茎はリナリーの膣にぬぽぬぽと出入りしていた。
ゆっくりと出来るだけいやらしく腰を動かすとリナリーの瞼が震え、
指先で圧迫するようにクリトリスを刺激するとリナリーの肩が跳ねる。
熟れきらず未だ少しかたい乳房を円を描くように撫で、
リナリーに囁く。
リナリーは起き上がり、硬いままのオレの陰茎はリナリーから外れて腹を叩いた。
あぐらをかいたオレに、腹同士を擦るようにしてリナリーが腰掛けて座位。
奥深くまでずっぽりと包み込まれて思わず声が漏れる。
気持ちいいのはリナリーも同じのようで、呼吸を速めながらオレの首筋に顔をうずめている。
腰の動きを再会すると、リナリーもこねるような横の動きを加えてきた。
腕をしっかりとリナリーの背中に回す。するとオレの背中でも、細い腕に力のこもる感触があった。
身体がぴったりと密着している。リナリーの身体が揺すられる度に、密着した乳房も胸板に押し付けられる。
腰の動きを速める。リナリーの息が、漏れる掠れた声が、耳元をひっきりなしに刺激する。ヤバイ。
リナリーを押し倒し再度正常位に持ち込むと、勢いよく抜いた。
先端を臍に向けて数度しごくと、自慰より多めの精液がリナリーの腹を汚す。
脱力感が四肢を充たした。早かったかな?疲れてるからか。
リナリーは柔らかい笑みを口元に浮かべながらとろんとした目でオレを見た。
その唇を一瞬ちゅっと吸い、ティッシュで腹の精液を拭う。
ひどく眠い。疲れていた。リナリーはくったり脱力し、半分眠りの世界に落ちているようだ。
オレも隣に横になる。
リナリーはアレンのことが好きだ。でもリナリーの愛したアレンはもう帰って来ない。
オレは悪いことをしているとは思っていない。
こうなりたくなかったのなら、ああなる前のアレンに抱かれていれば良かったのだから。