探るように伸ばした指先と背中に堅いものが触れる感触で、  
アレンは自分が遂に壁際まで追いやられてしまった事を知った。  
ベッドの上に座った状態で後ずさっていたのだがそれもここまでらしい。  
自分をここまで追い詰めた原因であるところの、彼女の顔を窺い見る。  
 
ちょっとばかり辺鄙な所にあるとはいえ、『ホーム』の中は住み良い環境が整えられ、  
服を脱ぎ捨てたくなるような暑さや、頬や鼻が紅潮するような寒さとは無縁だ。  
だから、リナリーが今まさに団服の上着を脱ぎ去っている理由は部屋の気温のせいじゃない。  
そんなことアレンにだって分かっている。  
自分の頬が痛いくらい熱くて、鏡を見るまでもなく赤くなってしまっていることも。  
 
「アレンくん・・・どうして下がるの?」  
「リッ・・・リナリーがこっちに来るからですよ!!」  
 
 
アルコール・・・あぁ、アルコールとは恐ろしいものだ、とアレンは痛感した。  
彼女が、この国で飲酒が許可される年齢に至っているのかどうかアレンは知らない。  
だが、アレンくん初任務お帰り記念!と称されたパーティーを断る理由は無かったし、  
そこで振舞われた名前も知らない酒に自分自身も多大なる興味を抱いていた。  
 
リナリーがどれだけ飲んだのか知らないが、ただの飲み会と化したパーティーが  
お開きになった後、何となく話しながらスルリと自分の部屋に入ってきた彼女には  
別に不審な点は無かった。  
 
「ねぇ、アレンくんって歳いくつ?」  
いつもは大きな目がとろんと眠そうに伏せられ、長いまつげがより強調されている。  
顔色は普段とそれほど変わらないが、体全体がゆらゆらと不安定な感じだ。  
「えっと・・・僕は生まれてすぐに捨てられたので・・・正確じゃないですけど、15くらいだと・・・」  
しどろもどろになりながら答えつつも、アレンは目のやり場に困り果てていた。  
団服の上着を脱いだリナリーは、暑いねぇーなどと呟きながら  
ブラウスのボタンまで外し始めていたのだから。  
しかも自分が下がれば下がるほど、彼女は膝立ちでいざり寄ってくる。  
ミニスカートのヒラヒラとした裾から白くて柔らかそうな太ももがスッと伸び、  
オーバーニーのブーツの履き口がそこに密着していて、  
なんとも言えない感動をアレンにもたらした。  
(な、なんていうかリナリー・・・やらしい!!)  
 
「そっかぁ・・・じゃあ私より年下だぁ〜」  
「そんなことよりリナリー、大丈夫なんですか?気分悪くないですか?」  
ほわほわと掴み所のない酔っ払いと化したリナリーは、傍目から見ても危険そうだった。  
アレンはちょっと役得だとは思いながらも、寧ろ彼女の体調の方が心配になる。  
しかし当のリナリーはそんな心配をよそに、更にアレンに近寄ってきた。  
既に逃げ場を失っているアレンは、目の前のリナリーから必死で目をそらすことしかできなかった。  
 
アレンを壁際まで追い詰めたリナリーは、向き合うような形で、  
そのままアレンの腿の上に腰を下ろした。  
ズボン越しに自分に伝わる体温に、アレンは心臓が跳ね上がるのを感じた。  
「アレンくん・・・」  
「はっ、はいっ!!」  
気だるそうな目で見つめられ、つい声が裏返ってしまう。  
「ふふふ、アレンくん・・・かーわいぃ〜・・・」  
「えっ、あ、はい!・・・え?」  
どう見ても、ふにゃっと顔をゆがめて笑った今のリナリーの方が数百億倍かわいい。  
アレンはドキドキとうるさい心臓と闘いながらそう思った。  
 
チュッ  
 
自分の唇が軽い音を立てて、気づくとリナリーの顔が目の前にあった。  
「り、り、り、りなりー?!?!」  
「あははは。 アレンくんってば、ホンット、かわいい」  
今度はさっきよりも少し、イタズラっぽそうに笑うと、リナリーはアレンの首に腕を回した。  
「アレンくん、顔真っ赤だよ・・・」  
そんなこと、言われなくたって分かっている。  
頬から耳まで、熱くて熱くて仕方ないのだ。  
アレンが返事もできずにパクパクと口を開閉していると、リナリーはもう一度アレンにキスをした。  
「んっ・・・」  
今度はすぐには離れない。  
「ん、ふ・・・りな、り・・・」  
アレンが自分の手のやり場も分からずただされるがままになっていると、  
リナリーは誘うようにアレンの唇を舐めた。  
それが合図であったかのように、二人のくちづけは更に深くなっていく。  
(すごい、柔らかい・・・それにあったかい。・・・あぁ・・・僕のファーストキス・・・)  
 
「アレンくん!」  
「はィ!!」  
曲がりなりにもキスの余韻を楽しむ雰囲気だったというのに、  
リナリーは酔っ払い特有の大声で突然怒鳴った。  
「アレンくん・・・もしかしてキス初めて?」  
「そうです・・・けど・・・。・・・ダメですか?」  
何かいけなかったのだろうか?そもそも向こうが勝手にしてきたと言うのに  
怒られるというのもなんだか割に合わない気がする。  
「ダメよ!!オトコノコはもっとぉーーこう、、リードしなくちゃ!」  
「リード、ですか」  
「そう、リード!」  
リナリーは自分が積極的になっていることが気に入らないようだったが、  
キスどころか女の子と手を繋いだ記憶すら殆どないアレンはどうしたらいいのかサッパリわからない。  
そんな困惑に気づいたのか、それともただ単に業を煮やしたのか。  
リナリーはまたも唐突に、アレンを引き起こし、更に首に腕を回したまま  
今度は自分からベッドに倒れこんだ。  
なされるがままになっていたアレンも、自分がリナリーを組み敷いている構図には  
流石に慌てて起き上がろうとする。  
「リナリー!!手を離して!」  
「だめよアレンくん。ほらちゃんと、英国紳士らしくキスして!」  
英国紳士は女性を押し倒してキスなんかしない、とアレンは思った。  
 
だが自分の体の下に仰向けに倒れこんだリナリーの姿態に、  
またも心臓がざわめくのを止めることはできなかった。  
勢いよく倒れこんだ為に散らばった艶やかな黒髪、そしてその中心で自分を見つめる瞳。  
ブラウスの胸元は大きく開いて、細い首と白い鎖骨までが露になっている。  
心なし膝を立てているために更に短く感じるスカートと、白い脚。  
 
「リナリー・・・」  
アレンは静かに呟くと、優しいくちづけを落とした。  
するとリナリーはそれを逃がすまいとするかのように、腕をアレンの身体に回す。  
唇を触れ合わせるだけのつもりだったキスが軽いついばみに変わり、  
アレンの手はリナリーに捕らえられた。  
そのまま掌を、真っ白いブラウスに覆われた胸元へと誘われる。  
「や、わらかぃ・・・」  
「触って?アレンくん・・・」  
母の胸さえ触った事などないと言うのに、アレンはリナリーのその柔らかさにどこか安らぎを覚えた。  
そっと、壊れ物を扱うようにすくいあげる。  
「ん・・・。アレンくん・・・脱がせて・・・」  
くすぐったそうに吐息を漏らしたリナリーが囁いた。  
「えっ・・・服を、ですか?リナリーの?!」  
慌てたように手を離すアレンに、リナリーはもう怒りはしなかった。  
その代わりに優しい笑みを漏らすと、自分の手をアレンのシャツの胸元へと伸ばした。  
「うん・・・アレンくんのは私が脱がせてあげるから」  
プツ、プツと一つずつボタンが外されていく感触に、アレンの手が震える。  
本当にリナリーのブラウスを脱がせていいのか?  
(脱がせるってことはつまり、ごにょごにょ)  
白いブラウスの下に隠れているであろう光景を想像している間にも、  
リナリーの手は自分の腹部にまで達している。このままでは自分ひとりが裸だ。  
そんなに酔ってはいないのに、アルコールが回りすぎたかのような思考回路で必死に考える。  
熱に浮かされた脳みそは、結局、リナリーの胸元へと手を伸ばさせた。  
 
「リナリー、寒くないですか?」  
「平気。・・・ね、触って」  
再びアレンの手が、柔らかな乳房へと引き寄せられる。服越しよりもずっと暖かい。  
そっと揉みあげるまでもなく、その中心にある蕾はツンと天を向いていた。  
指先で恐る恐る触ってみる。柔らかな胸と違って堅いその感触に幾分驚きながら、  
今度は掌全体でそこを転がしてみる。  
「っ・・・は、ぁんっ・・・」  
リナリーの口から甘やかな声が漏れた。  
「あ、えっと・・・痛いですか?」  
ビクビクと様子を伺うアレンに苦笑を禁じえず、リナリーは笑いながら首を振った。  
「違うの・・・じゃあ、今度はそこにキスして・・・お願い」  
「はい・・・」  
言われるがままに唇を落とす。  
さっきのキスのように、軽くついばんでみた。  
それから、リナリーがしたみたいに、舌を伸ばしてみる。  
その度にリナリーの細い体が震え、声を殺した吐息が漏れるのがわかった。  
その様子が何故だかとても嬉しくて、アレンは片方を舌でコロコロと味わったり吸い付いたりしつつ、  
もう片方を掌で優しく愛撫することに没頭した。  
「あ、ぁっ・・・ア、レンくっ・・・ん!」  
リナリーの慌てた声にハッと我に帰る。  
 
「あ・・・すみません。その・・・」  
急に自分のしていたことが恥ずかしくなりアレンはパッっと身を起こした。  
自分の唾液に濡れた乳首が、熱を帯び薄らと赤みの差した胸の上で震えている。  
大きく深呼吸をするようにリナリーが吐き出した息は熱い。  
アレンは咎められているのでない事を知ると、もう一度、そこへ手を添えた。  
「リナリー、震えてる」  
寒さのせいでないことぐらい、真っ赤に染まった頬を見れば分かる。  
鎖骨から肩、そしてわき腹と手を滑らせていく。  
その度にリナリーがあげる小さな声がアレンの動きを後押しした。  
軽くキスをしてから、今度は手の動きを追うように体中を唇でなぞる。  
「は・・・・ぁ、・・んっ」  
触れるたびに漏れるリナリーの声がアレンの耳に直接届いた。  
「リナリー、スベスベしてて気持ちいい・・・」  
「やだ・・・変なこと言わないでよ・・・」  
「変じゃないですよ、ホントに気持ちいいんです」  
素直に答えるアレンに羞恥を覚えたのか、リナリーの腰がむずがゆそうに揺れた。  
「アレンくんも・・・」  
そう言うとリナリーはアレンの背に手を回し、触れるか触れないかという微妙な距離で背筋を往復させた。  
 
「わ・・・リナリー、くすぐったい・・・」  
わき腹をなぞられて一瞬アレンの動きが止まる。  
リナリーは一瞬躊躇したあと、自らアレンのベルトに手をかけた。  
「え、ちょ、リナリー!」  
慌てて止めようとするアレンに「ダメ」とだけ言ってベルトを外す。  
そこはもうずっと、リナリーの腿にその存在を主張していた。  
窮屈そうなズボンの前を開くと、下着の一部が既に濡れてしまっているのが見て取れる。  
アレンはそんな状態を見られてしまった恥ずかしさと、  
真剣な表情でそこを見るリナリーの表情に動けずにいた。  
「アレンくん、ここ、どうしちゃったの?」  
さも面白そうに言いながら、リナリーはそこを白い指で撫で上げた。  
「っ・・・どうも、しないです・・・」  
「嘘。だってほら、硬くなってる・・・」  
触られれば触られるほど硬度も大きさも増していく。  
「っリナリーが触るから・・・っ!」  
「それも嘘。さっきからこうなってたよ?」  
一方的に触っているので余裕があるのか、リナリーはクスクスと笑う。  
女性にそんなところを触られるなんて思いもしなかったアレンは、  
グッと息を飲むと意を決したように俯いていた顔をあげた。  
「じゃあ、リナリーは・・・どうなってるんですか」  
そう言うとためらいもなくリナリーの白い脚の間へと手を滑り込ませる。  
「んっ!」  
 
ビクッと身を固めたリナリーに構わず、その最奥に触れる。  
そこを覆っている柔らかな布はじっとりと湿り気を帯び、暖かい感触をアレンに伝えた。  
「リナリー、ここ、どうしたんですか?」  
意趣返しとばかりに笑いながら、そこを指先でなぞってみる。  
くちゅ、と濡れた音がした。  
予想外の感触にアレン自身も驚きながら、そっとその縁から指を差し入れてみた。  
「っあ・・・ぁんっ!や、アレンくん・・・」  
「うわ・・・リナリー、ここ凄い濡れてます・・・」  
「や、だぁっ」  
ただの水と違う、ぬめった感触に指が吸い込まれていく。  
柔らかい溝の上を、アレンの繊細な指が往復した。  
少し力を込めればいとも簡単に中へと入り込んでいく。  
「あぁっ!ア、レン、くんっ!っ・・・はぁ・・・んっ」  
「は・・・なんか、すごい・・・リナリー・・・ここ、痛いですか?」  
邪気のない声で尋ねられ、リナリーは眉根を寄せたままフルフルと首を振った。  
「ちょっと、邪魔なんで、脱がせますね」  
言うなりアレンは、彼女の秘部を覆っていたショーツに手を掛け、造作もなく引き抜いた。  
履いたままのミニスカートがめくれ、薄く柔らかな茂みに覆われたそこが眼前に広がる。  
 
「っ・・・アレンくん!」  
咄嗟にスカートの裾を引っ張ろうとしたリナリーの手を捕らえ、指先にくちづける。  
アレンは左手でその手を掴んだまま、右手で再び潤ったそこに触れた。  
「指が・・・」  
アレンの呟きとともにその指が吸い込まれていく。  
「あっ!」  
押し寄せる柔らかな肉の中を、何かに導かれるように指が進んでいく。  
アレンはその感触に夢中になっていた。  
「リナリー、指が入っちゃいました・・・」  
「やっ、・・・あぁっ・・・あ・・・」  
内部で指を曲げてみれば、まともな返事も出来ないリナリーの腰が跳ねる。  
「ぁ・・・・アレンく・・・んっ・・・気持ちいっ・・・!」  
涙目になって訴えるリナリーに、今度は自分から口づける。  
舌を絡め取るように、歯列をなぞるように。  
夢中になって唾液をこぼしながら、アレンの右手はリナリーの中を探り続けた。  
 
「リナリー、すみません・・・。僕、ちょっと、ヤバ・・・」  
耳に息を吐きかけるように、アレンは小声で囁くと、自ら下着を取り払った。  
ずっと放置されていたそこは突然外気に触れ、寒がるように震えた。  
教えられなくても、どうしたらいいのかアレンには分かっていた。  
自分がどうしたいのかが。  
性急にリナリーの長い脚を持ち上げると、さっきまで自分の指が入っていたところがよく見える。  
「やっ、あ、見ちゃ・・・」  
「しっ、黙って・・・」  
リナリーの静止の声を聞き流し、そこに硬く天を向いたそれをあてがった。  
「んっ・・・」  
リナリーは自分の入り口に固い、指よりずっと太いものが触れる感触に、  
アレンはその柔らかな秘肉と熱いぬめりが自分の敏感な先端に触れる感触に、  
同時に声を漏らす。  
そしてそのまま、指と同じように、それを押し込んだ。  
「あぁぁっ!!・・・・・・っ、あ、あ、ぁあ!」  
ぐっと異物が入ってくる圧迫感にリナリーが悲鳴をあげた。  
「う・・・、く、っは、リナリー、すご・・・」  
柔らかくて暖かいリナリーの体内に包み込まれ、アレンも堪らず息を詰めた。  
包み込み、痛いほどに締め付けてくる内部を押分け、根元まで押し込む。  
それから今度はズルリと勢いよく引き抜き、ギリギリのところで止める。  
その度にまとわりついてくる淫らな襞の動きに、アレンの自我は殆ど失われていた。  
「ひゃ、ぁんっ・・・や、は、ぁっ!あぁっ・・・だ、め、ア、レ・・・くっんぅっ・・・!!」  
 
突き入れるタイミングで途切れるリナリーの言葉も、  
アレンの耳には快感を高める美しい音色でしかなかった。  
「リナリー、すごくきもちいい・・・」  
「わ、たしっ・・・もっ・・・ァっ・・・」  
アレンが腰を揺さぶるたびに、すすり泣きにも似た嬌声が漏れる。  
「ぅ、ぁぁっ、ぁ、アレッ、く、・・・も、ダメ・・・あ、アッ!!」  
急にリナリーが逃げるように腰を動かし、しがみついてきた。  
アレンは逃すまいとその細い腰を掴み、本能の赴くままに自分の腰を打ちつける。  
「ぁ、やめ・・・・や、ダメ、ほんと、あ、ああっ・・・!!!!」  
リナリーはアレンにしがみついたまま髪を振り乱し、腰をくねらせて達した。  
涙が珠になって頬を転がり落ちる。  
途端に内部が収縮し、出入りするアレンをきつく締め付けた。  
「くっ・・・き、つ・・・」  
痛みすら感じるほどの締め付けに、思わず引き抜くと同時にアレンも限界を迎える。  
引き抜いた勢いでそのまま達すると、熱い欲望をリナリーの白い腹に吐き出した。  
 
 
ぐったりと横たわり、未だ熱い息を漏らしながらリナリーは呆然としていた。  
しかしそれ以上に呆然としていたのは、欲望を放って我に帰ったアレンだった。  
目の前に広がる情事の跡に、思わず赤面する。  
とりあえず目の前の刺激的な光景をなんとかしようと、  
アレンは自分とリナリーの身体を拭くことからはじめた。  
自分の放ったものがリナリーの身体を汚している。  
そんな倒錯的な興奮がアレンを更に縮こまらせる。  
「あの・・・リナリー・・・えと・・・寒くないですか?」  
言葉を探しながら伺うように発せられた言葉に、リナリーは思わず笑ってしまった。  
「な、なんで笑うんですかっ」  
「だって、アレンくんさっきからそればっかり!」  
「あ。あれ?」  
アレンは釣られて笑いながら、照れ隠しに自分が脱がせたリナリーの下着を拾い上げる。  
拾い上げてから、更に赤面。  
「うわぁ、うわ、すみませんっ!!リナリー、これっ!」  
押し付けるように渡した下着からパッと手を離すと後ろを向き、  
自分の下着を探し出してそそくさと身につけた。  
 
「自分が脱がせたくせに・・・」  
「い、言わないで下さいっ!!」  
「ちゃんと覚えてる?」  
未だ乱れた姿のままのリナリーがアレンの顔を覗き込む。  
チラリと見遣ったその姿に慌てて目を逸らすと、  
アレンは更に向きを変えてもう一度リナリーに背を向けた。  
「お、おお覚えてますよっ!リナリーこそ、酔って忘れたりしてないんですか?」  
「ふふふ、どーかなぁ?」  
先ほどまでリナリーを組み敷いていたとは思えないアレンの態度に、  
リナリーは少し嗜虐心をそそられる。  
「とりあえず、コムイ兄さんに・・・」  
「わああああああそれだけは!!」  
妹を溺愛する兄に知られたら、どんな改造を施されるか分かったものではない。  
アレンはこれから暫らく、このネタでリナリーにいじられることとなった。  
 
 
 

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