…雪
凄い吹雪…私は一体…
…私
私はネコマタ…
ヘルの配下のラタトスクの奴に…いわれのない罪で里を荒らされた…
手傷を負い…奪われ…汚され…犯されて…
…私
もう…生きているのはイヤ…
冷たい…雪の上
手が、足が、どんどん冷たくなっていく…
広がっていく赤色…私の血だ
ああ、これでもう…苦しまずに済むんだ…
…
……?
誰?
さっきから私を呼んでいるのは…
「---じょうぶ?----から-----」
何か言っているが、なんと言われているのかわからない
体も、動かない
「--様」
「ダスト!」
誰か別の気配が来た…さっきデビルの声だけはハッキリ聞こえた…
ダスト…?
「起きろよ女!」
!!!
「----ハッ!?」
頬に大きな衝撃が走ったと思った刹那、私は起こされて一人のデビルに胸ぐらを掴まれていた
大きくて、真っ白で、野太い指…
イエティらしきその男は、ぽかんとしている私に続けざまに2、3回の張り手を食わせた
2往復目の手が飛んできた瞬間、私はキッとイエティの男を睨み返し、どくひっかきを放った
しかし、イエティの男は私の技ごとその大きな手で包み込むと、べち、と私のデコを指で弾いたのだ
「???」
「やっとこさお目覚めのようだな」
今の騒ぎで、男の他に数名のデビルが駆けつけてきていた
「大丈夫だ、もう済んだ」
男はその場にいたデビル…それと屈強な男達に守られた、あきらかに場違いなフロストの少女を下がらせた
「…ここは?」
「ようやく声が聞けたな」
私は、冷静になって辺りを見回す…暖かい暖炉、ふかふかのベッド、介抱されている自分
「…」
「ダイアナお嬢様が気まぐれでお散歩コースを変えていなけりゃ、お前は今頃凍死体だったんだぜ?感謝しろよな」
だいたいの事情はその男が話してくれた…ここはこのアイスランドでも最大の盗賊集団、ゴールデン盗賊団のアジトであり、私は彼らに助けられた事
盗賊団が騒ぎを聞きつけて向かったネコマタ族の集落には、死体と焼土しか残されておらず、アイスランド内で生活しているネコマタ族はこの私しかいない事
ケガが回復次第、即刻このアジトから退居してもらう事…などを聞いた
最後の話については、アジトの場所を部外者に知られる危険性と、カタギの衆には迷惑をかけないことを信条としているためである、とも付け加えた
「…」
一度にたくさんの驚くべき事実を聞かされ、私は動揺していた
私は身も心もボロボロだった為、その時滑舌に対応することはできなかったが、一つだけその男に聞いた
「あんた…名前は?」
「オレか、イエティのダストってんだ」
「ダスト…」
さっきのはやはり…彼の…
「お前は?」
たいがいデビルは種族の名前をそのまま自分の名にしているので、ダストのように自ら名前を名乗っている者は珍しかった
なお、私は名乗る際、前者の方式で名乗った
それが、死んでいった一族への手向けだと思ったからだ
あれから2週間が経った
私はダストの看病のおかげでかなり回復し、マトモに歩けるようになっていた
ダイアナお嬢様(と、私も皆に倣ってそう呼んでいる)…ゴールデン盗賊団の首領の娘であられるこのお方は、私を気に入ってくれてよく会いに病室を訪れている
他のデビルが護衛としてダイアナお嬢様についてくるが、彼らは私を見たいがために名目として付いてきているのであろう
というのも、よそ者な私ならば盗賊団のデビル達はみんなのけ者扱いにするだろうが、私はここでは珍しい女だったことが幸いしたのだ
男臭い盗賊団では、私は皆からは荒野に咲いた一輪の花に見えたのだろう(…自画自賛?)
時には団体さんで押しかけてくる時もあったが、
「バカヤロウ!テメェら他にやることあんだろう!!」
…と、ダストが何とかしてくれるので助かっている
「よ!またせたな!」
「ううん…できたの…?」
今日は、ダストが滅多に作らないという彼の手料理をご馳走になることとなった
昨日の夕刻からずっと準備をしていたようで、かなりの力作のようだ
…それにしても、さっきからドブ河によく似たこの変な異臭はなんなのだろう?
ともかく、ダストは大きなナベに風呂敷で隠し覆ったそれを、ぐいっと私の目の前につきだした
「ああ、オレの特製ごった煮ナベがな!」
…
………
……………
ドブ河似の異臭の正体はダストの作ってくれたコレだった…
な…えっと、何だろうコレは…??
紫色のスープに…それから、何か白い粉がふりかけてあるけど…あれ?目の錯覚かな…ナベの中を何かが動いて…!!!??!
「さァ、食った食った!」
「食えるかバカぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
…私は思わず絶叫した
「な…どうしてだネコマタ!オレが頑張って作ったこのナベを…」
「こんなのナベじゃなくて産業廃棄物だッッ!!一体どうやったらこんな凄まじいのができるんだ!!?」
私のあまりの迫力に、あの厳格なダストが押されている
ダストは、口ごもりながら制作の一端を教えてくれた
「う゛…え、えっとなァ〜…時たま盗賊団の連中にも作ってやるんだが、冷蔵庫の奥で熟成された素材を駆使して、美味なるオレ自家製のスパイスを…」
「そんなのただのヤミ鍋じゃないか!!」
それは熟成でなくて腐っているとか、食わされていた盗賊団のデビル達が気の毒だなとか、とくに自家製スパイスが激しく気になるとか言いたかったがぐっと抑えた
「…もうッ!」
「おい、どこに行くんだ!?」
「厨房!」
痺れを切らした私は、あのままダストの放った兵器を口にしたら確実に死に至ると察知し、自ら料理を作りに厨房へ向かった
『…よいかラタトスク、今回の食糧補給はこの城にとって非常に重要な作戦である』
『ハッ、ヘル様』
『食料は現在、ファイヤランドより輸入された物資が辺境に到着している…直通列車でここに届ければ、この城はあと5年は持つ…』
『ヘル様、民間の食料支援はその中には当然…』
『含まれておらん』
『でしょうね…この極寒の大地に於いて、細々とだが生活していけているのなら問題ないでございましょう』
『私はな…この城が何よりも大事だ…この城にもしものことがあったらと、考えるだけでオソロシイ…』
『警護はこのラタトクス麾下の親衛隊にお任せを…ゴールデン盗賊団のクズ共には指一本触れさせませんよ』
「じゃあ、オムライスあたりならダストもワカるでしょ?簡単だし」
「やめておけよネコマタ、傷に障るぞ…オレのナベ食って落ち着けよ…ホラ」
「息の根まで落ち着かせるつもりかアンタわ!」
私はダストと共に、厨房に来ていた
時間は既に夜だったので、厨房には私たち以外誰もいない
盗賊団の大勢のデビルの食をまかなう厨房だけあって、面積はかなり広かった
私は自分の料理を作るがてら、このままダストが手料理を作り続けていると、いずれ死者が発生すると思いレクチャーも兼ねていた
「コカトリスの卵は…これね」
「次はどうする?オロチの肝とか必要か?」
「微妙にエグいなそれ!」
「ダメか?」
「あたりまえでしょ…つーかなんでオロチの肝なんてあるのココ?」
…順調とは言い難かったが、私とダストのお料理教室は辿々しくも続いていた
「で…」
「できた…」
ダストのあまりの料理音痴っぷりに押され、制作時間が10分もかからないはずなのに、1時間もかかってしまった
しかし、無事にできたのはよかった…私たちの眼前には、オムライスが二皿並んでいる
「そうか、こうするんだな…料理って」
「ダストわかってくれた?本当の料理の方ほ…」
「いただくぜ〜っと」
「ダストってば!」
さっそくダストはがっつき始めた
私もスプーンをその手に握る
「い、いただきます…」
食事が始まってからは黙々と食べ続け、あまり会話は交わさなかったが料理はなかなか無くならなかった
私はオムライスを口に運ぶたび、噛みしめるように食べていたからだ
そういえば私が最後に他人に手料理を作ったのって、3ヶ月ぶりかな…?
「…」
「なかなかウマかったな、ネコマタ!」
「…」
「ネコマタ…?」
「…う…」
私は泣いていた
今までここで過ごしていた間、とても楽しかった
だが、その反動が私を過去の情景に否応なく回帰させる
近所のあの娘と一緒にホットケーキを焼いたなぁ…
おとなりのおばあちゃん、よく編み物教えてくれたっけ…
従姉妹の姉さんが教えてくれたおかげで、私、ザンを覚えたよ…
お父さんは狩りが得意だったよね…
……ワタシ
ナニヤッテンダロウ
そう思った時、涙が溢れて止まらなくなった
「ぁ…ぅ……あ…」
「…ネコマタ」
「わた…ひ……みんな…しんじゃった…」
「…落ち着けよ…」
「おとうさ…も…おか…さんも、み…んな……あ、あ、あ、」
「…落ち着けっつってんだろ!!」
今度もまた張り手が飛んでくるかと思った
だけど私の頭を包み込んだのは
大きくて、真っ白で、野太い指のダストだった
ダストの胸で泣いた私は、落ち着いてから病室に戻った
まだ少しぐずりつつも、私はベッドに寝た
「…」
「もう、大丈夫か?」
「…ん」
わずかに頷いた私を見るダスト…けど、その表情には安堵の気配はなかった
私は毛布を頭までかぶって、無理矢理に寝た
30分後、毛布の中で私は呟いた
「…帰らないの?」
「ああ」
ダストはもう深夜だというのに、私の傍にずっといたのだ
何も会話は交わしていないが気配でダストがそこにいることは察知していた
「…確かに辛かっただろう、ネコマタ」
「…」
「オレがお前の過去についてどうこう言う資格はない…」
「…」
「だが、お前のそんな顔は見たくないんだ」
「…」
「オレは…不器用だからな…こういう言い方しかできないんだが…」
「…ダスト」
「ここにいる間は…お前を守ってやりたいんだ…」
毛布越しに、私の頭をダストの野太い指がさすっている
私は、その時無性に切なくなった…
こんなの…初めてだよ…
なんなんだろ…コレ…
「…じゃあ、行くぜ」
一人にしておいた方が良いと判断したのか、ダストは退席しようとする
「ぁ…待って!!」
体が勝手に動いた…私はダストの背中を掴もうとした
が、届かず勢いついてベッドから床に転げ落ちてしまった
しかも頭から
「ぶへっ!?」
「おワっ…ね、ネコマタ大丈夫か?!」
ダストは踵を返して私に歩み寄る
「あててて…いたァ…」
「まったく、お前しっかりしているようで、意外にドジだな」
含み笑いでお節介を出すダストに、私はキッとした視線を送る
ハハハと苦笑するダストに噛みついた
「なによう!笑うことないじゃない!!」
憤慨する私だったが、ダストはパッと顔を上げて私を見据えた
「ネコマタ…」
「! なに…よ…」
突然のキスだった
突然の行為だったにもかかわらず、私はダストの唇を拒絶することなく、逆に受け入れていった
きゅ、と私のか細い体を抱き上げたダストは、右手を私の頭に持ってくる
つられて、ダストの下が口内に侵入してきた
私はダストの舌に自信の舌を絡め、彼の歯列をなぞった
いつしか私もダストの背中に手を回し、熱い抱擁を交わしていた
「………ん…ふぁ…」
「…」
そのままダストに抱え上げられた私は、ベッドに腰を下ろした
唇を離し、お互いにもう一度顔を見合わせた
「…不器用って言ってたけど…少しは言葉で言ってくれないと驚くでしょ…」
「ワリ…」
「……………いいよ、ダストなら」
ネコマタ族の伝統衣装である桃色のワンピースと大きな首輪の鈴を外し、私は裸身を晒した
窓から、珍しく月明かりが覗きこむ
普段この辺りはいつも吹雪に見舞われて、晴れることなど滅多にないのに
その月明かりが、私の白い肌を照らしていた
絆創膏や湿布など、完全に癒えていない躰中の傷痕が痛々しいが、ダストに見られることに抵抗はなかった
「…キレイ、だな」
「うっさい」
「じゃ…」
ダストの手が、私のムネを包み込んだ
ごつごつしたダストの指の感触が、強引だがこそばゆい
ぷに、と指を三本使って、ダストは器用に私のムネを愛撫した
「あは…ん、く、くすぐったいって…はァ…」
「乳首…勃ってきてる」
「んぅ…あのね…もうちょっと間接的に言えないかな…?まんま言うとなんだかハズかしいよ…ぉ……あッ!」
今度はダストは、私の…えっと…その…い、いちばんハズかしいトコに手を伸ばして…動かして…
「…こっちも濡れてるぜ?」
「んにゃっ!!うっ、動かさないでよ…はげしいのッ!」
いきなり動かすもんだから、ちょっと大声上げちゃったじゃないの…ダストったら
「こんだけ濡れれば大丈夫か…よし」
「も、もう挿入るの…?」
「イヤ、俺のとっときの技、感じさせてやろうかと思ってな」
「へ…技…?…それって48手みたいなモノ?」
…なんて私は考えていたが、その実もっと凄いものだった
「違うな…俺の体のある部分を使うんだが、まぁ説明するより実戦あるのみだな」
「えっ?あっ!!」
ダストは突然私の股に手を伸ばすと、力任せに開脚させた
ぬるぬると濡れている私の大事なところが、ダストに見られてる…
たまらず私は真っ赤になっている顔を覆い隠した
「ちょ、なにすんのよ!?」
抵抗して股を閉じようとするが、ダストの力には抗えない
そうこうしているうちに、私の花弁に何か丸いものが押し当てられた
「!?………ダスト、まさかそれって大人の玩具とか??」
不安げな私の問いに、ダストは笑いを含みつつ答えた
「そんなヤワなものじゃねェ…これは俺のハナだ」
「え゛え゛っ!!?」
あのピエロ鼻を…そ、そうきたか…
「いくぜ!」
「まってよダスト、それ…あ…ああ…ああぁッ!!」
私が止めるのも聞かず、ダストは頭を動かして私の膣を蹂躙し始めた
ブチュブチュと愛液が飛び散り、ダストのハナが私の肉壁を刺激していく
「すごッ…ダストぉ!これ…これ…ひもちいいよぉッ!!」
「へへ、そうか…なら特大サービスだ!」
ダストはハナの他にその野太い指を私の膣内に突っ込んだ
「うぁ゛あっ!?ちょっ…も、入りきらないってばぁ…あッ!」
「この技はな…俺が本気で気に入った女にしかやらねぇやつなんだ…たっぷり味わえよ」
満遍なく刺激され続ける快感
だがとうとう、耐えかねた私は…
「あぅう…うぅ…もぉ……らめぇぇぇえッ!!!」
「!」
お、おしっこしちゃった…(赤面)
「ぶわっ!!?」
「ふぁ……ああ……ぅ………んう…」
絶頂と共に失禁した私は、しばし快感に打ち震えた
「だ、だすと…よかった…よ……」
「…それは何よりだが、イクんならちゃんと言えよな…顔面にかかったから臭うし…」
余韻を脱した私は、バッと飛び起きて大変なことになっていることに気付いた
ダストが技をかけている最中に私が失禁してしまったものだから、ダストは私の…を顔にまともに受けてしまったのだ
「あ…ダ、ダスト大丈夫?!つーかゴメン!!」
「…ま、モトからお前の愛液で顔中ベットベトだったからな」
「あとで…一緒におフロ入ろ?ね?」
ちょっと困ったような顔つきのダストも、私に説得されて機嫌を取り戻してくれた
おっきい…これ、ダストの…
「あんまりジロジロ見てくれんなよ」
「だ、だって大きいじゃん!ダスト、これ何p…じゃない、何m?」
「そこまでデカくないわ!」
私が一回イッたんだから、今度はダストがイく番だ…とは言ったものの、規格外のダストの男根を眼前にして、私は息をのんだ
「…それじゃあ行くよ…」
「言わなくてもいいから、来いよ」
ダストの声が心なしか上ずっている
さてはこの状況を楽しんでいるな…私はいっぱいいっぱいだって言うのに!
とにもかくにも、私はダストの男根をまず舌でもって舐め回した
「はみゅ…んむ……にゅ…ぷ……」
「お、おお…上手いぞネコマタ…」
私が舐める事にビクンと律動しているダストの男根…これが、後で私の膣内に入ってくるんだ…
そう思うと、何だか余計に愛おしくなってきた
「…んむっ!」
「うおっ!!」
私はダストの男根を一気にくわえ込んだ
そのまま上下に頭を移動させ、口内では舌で擽る
「…んふ、ん…んむ……ん…ぅ」
「ぬあッ…ネ、ネコマタお前ッ…それ反則だぞ!?」
ダストの男根は私に弄ばれるたびに、熱を持ち肥大していく
ダストの反応を見ても、限界が近いことは明らかだった
「あ、ヤバ」
「ん?…むぁッ!!?」
…と思っている矢先、ダストは何の予告もナシに私の口へ白濁の液体を放った
一瞬驚いたものの、私は全部を飲み込もうとする
だが、量が多くて途中で咽せてしまった
「んくっ…ん…う゛、ゴホッゴホッ!!」
「あ〜えがった〜」
余韻にのうのうと浸っているダストに、私は抗議したが
「けほっ…もう!出すなら出すって言ってよ!」
「まぁまぁ、あとで…一緒におフロ入ろ?ね?」
「ばか!」
揚げ足とられた…
いよいよだ…私とダストが一つになるとき…
ムダに緊張している為か、望んでいない躰の震えがうざったい
「怖いのか」
と、ダストが私の様子を見て気を遣ってくれた
「私…もう処女じゃないんだけど…これが私の初めてって気がするんだ…」
「ネコマタ」
「愛しているからこその…初めてなんだよね…」
寝ころんでいるダストに、私は覆い被さった
凛々しくそそり勃ったダストの男根へ、腰を下ろす形で挿入ていく…
「ふ、んんッ…!」
「大丈夫か?」
「へ…へいきだから…ちょっとサイズが違うだけだし…」
息が荒い
私は興奮していたのだ
これでダストと結ばれる、と
「ぁ…ぁああ…来る…ぅぅ…」
「さァ、もうちょっと腰降ろして…」
「はぅッ!ひぁ…あ……ああ!!」
ゆっくりとダストの男根を導き入れる
その反動が、切ない叫びとなって私の口から漏れ出ている
既に何度か達している為、処女喪失間もないというのに、どうにか全部無事に収まりきった
「ハァ…ハァ…ハァ…」
「やっぱりキツいか」
「ハァ…う、うん…」
「…どうする?」
「ハァ…ハァ……私が動くから…」
私の膣内で少しでもダストが動くたびに快楽の波が押し寄せてきて、心臓が爆発しそうだ
このまま動いたらどうなってしまうのかわからない…けど、ダストをもっと感じたい…
私はおどつきつつ腰を動かし始めた
「ひぁ!あくっ…う、ハァ、ハァ…ああッ!!」
「ふ…う…さ、最高だ…ネコマタ」
「わ、わたひ…おなかがくるひいの…でもね、でも…なんだかへんなの…キモチいいの…ん゛あっ!」
自分ではちゃんと喋っているつもりでも、今の私は快楽に侵されて呂律が回っていない
ダストも私にあわせて動いてくれた…突き上げるたびに、私はダストを感じた
「ああっ…ダストっ!気持ちいい…もっと、突いてぇッ!」
「ん、ふぅ…さてと、今度は体位変えるか」
繋がったままダストは起きあがって方向転換、今度は騎乗位から後より突き上げる形となった
ダストは私の手を取り、力一杯突き上げた
彼の男根は根本まで沈み、私の膣の奥に当たった
「ふにゃぁぁぁああん!もう…もう、なにやってんのかワカんないよぉッ!!」
「こ、このまま、一気にイくぞッ!!」
ただでさえ激しいピストン運動の速度をさらに上げ、さらなる快楽を求めた
無論、そうなれば私はまた限界に達することになるんだけど…
「くぁッ!もッ…ダメだよぉ…ひぅっ!イ、イッちゃう…よぉ…」
「ネコマタっ………出すぞ!!!」
「はぁ゛っ………!!!」
次の瞬間、生暖かい流れが私のお腹の中に、流れ込んできた
「ひああああああぁぁぁぁぁあぁぁッッ……!!!」
…あれから私たちは、機会がある事に交わった
獣のように快楽をむさぼり、愛を感じあった
ある日は何度も膣内へ射精され、ある日は夜が明けるまでずっと楽しむこともあった
実際の生活でも行動を共にし、私はとても幸せだった
一度は捨てようとしたこの命…でも、ここにそれを必要としてくれる人が居た
それだけで、私は心の底から嬉しかった
そんな私だが、いつしか体中にあった怪我は回復しつつあることに気付いた
私の体が回復してしまえば、もうここにはいられない…
だけど、私はすぐに解決策を思いついた
その日は、ダイアナお嬢様と共にダストも一緒に私の病室へやって来ていた
ダイアナお嬢様は、既に私たちの関係に勘づいているようで、ことある事に私たちを二人きりにさせてくれたりと、こっそりしてくれている。
「ねぇ、ダスト…それからダイアナお嬢様も」
「なぁに、ネコマタ?」
「実は…ね」
ちらとダストを見て、私はダイアナお嬢様に向き直った
「私…どこも行く当てがないんです…だから、ここでお仕えしたいんです」
「えっ!?」
「!」
突然の突飛な発言に戸惑う二人にかまわず、私は続けた
「私、ここにいてわかりました…ここには私を必要としてくれているデビル達がたくさんいることに…」
「…」
「雑用でもかまわないんです!どうか…私をこのゴールデン盗賊団の一員にしてください!」
「ダスト、聞いた?ネコマタが仲間になってくれるって!これで二人とも、ずっと一緒に…」
「ネコマタ」
ダイアナお嬢様がダストに話しかけていると、ダストは無言で立ち上がった
どこか威圧感がある…ダス…ト?
「…本気なのか?」
「うん…もし闘うなら、私だって…」
左の頬に、衝撃が走った
張り手ではない…拳で殴られたのだ
「え…ダ、ダスト!」
「お嬢様はお下がりを…」
殺気さえ感じる貌で、ダストはダイアナお嬢様を病室から出した
「う…痛……」
「今のが実戦だったら…お前は死んでいる」
「い、いきなりなにすんのよ!!」
「黙れ!!!!」
訳もわからず殴られた私は逆上したが、ダストの罵声で一気に冷めた
「…たかだか何度か一緒に寝たぐらいで…思い上がるな!!」
私に躙り寄り、胸ぐらを掴んで引き寄せるダスト
一方、部屋の向こうからダイアナお嬢様の声が聞こえる…この自体に仲間のデビルを呼んできたのだろう、すぐにデビルが何人か駆けつけてきた
「ちょ…何やってんだよダスト!」
「バカッ!気でも狂ったか!?」
「…」
ダストは聞かぬフリを決め込んでいる
しかし数秒おいて、ダストは私を離した
「ネコマタ…だいじょうぶ?」
「お…お嬢様」
「ダストどうしちまったんだよ?あんなに仲良かったじゃねぇか!」
「…」
「ダスト!どうしてあんなコトしたの!?」
ダイアナお嬢様もダストに食ってかかった
「…大人しく去れ」
ダストが返してきた言葉は、それだけだった
そのままダストは数人のデビルに連れられ、病室を抜けた
病室には、私と幾人かのデビル、そしてダイアナお嬢様が残された
何が何だか、まるでわからない
わからなくて、涙が出てきた
私は、泣いた
【to be Continued】