「くぅ…んん……」  
毛布の中で、私は自慰行為に耽っていた  
「はぁ…ぁぁ…あ…」  
掠れる声が、自分のものなのにやけに淫らに聞こえる  
快楽優先の為、股座で蠢く指と胸を愛撫する指が、自分の意思とは全く別に動いているような気分に陥る  
そうこうしているうちに限界が近づく  
「ふあ、あぁ…もう、イッちゃぅ…だ、あ…」  
 
 
 ダスト  
 
 
「くふゥッッ…!!!!」  
びくんと体がひときわ大きく震えた  
指の間に暖かいものが流れている…あぁ、パンツ変えなきゃ  
「う…うう…」  
でも、最後に私が呟こうとしたあの人のあの名前…  
…  
ダスト、どうして?  
あの時からずっと、ダストは私のもとを訪れない  
それどころか、病室以外で顔を合わせても素通りされてしまう…  
何故なの…私、何か悪いことを言ったの?  
ねぇダスト、何か言ってよ  
 
 
「ネコマタ」  
今日もダイアナお嬢様が来てくれた…けど一人だ  
この盗賊団のリーダー格であるダストを好んで同行させていたダイアナお嬢様だが、あれ以来進んでお一人で行動なさっている  
そして今回病室を訪れたダイアナお嬢様だけど、その顔色は悪い  
「あの…その…」  
「…ダイアナお嬢様、もう私にはわかっています…お世話になりました」  
私は三つ指を突いて、ダイアナお嬢様に深々と礼をした  
そう、もう私はここを去らなければならないのだ  
「…」  
心配そうな顔でじっと私を見つめているダイアナお嬢様…私は失礼して、ダイアナお嬢様を抱き上げた  
「ご心配なさらずに…もう、未練はありませんから」  
「…」  
「それでは、失礼しま…!」  
その時そっと、ダイアナお嬢様は私に何か紙切れを渡してくれた  
紙には何か地図が書かれている…それを見つめる私に、ダイアナお嬢様はぼそりと口を開いた  
「…これは秘密なんだけど…まだダストとか一部の幹部にしか聞かされていない話なんだけど…」  
「ダイアナお嬢様、まさか…」  
「凄く危険だよ。もしかしたら死んじゃうかもしれないわ…それでも、ダストのことが好きなら、好きで相応の覚悟があるなら…その場所へ行ってみて」  
「…」  
「詳しいことはその中に一緒に書かれているから…」  
そう言い残して、ダイアナお嬢様は足早に病室を後にしていった  
…ダイアナお嬢様は、私に気遣ってまた手を回してくれたのだ  
つくづく、お嬢様には頭が上がらない  
 
そして、私は盗賊団の皆から餞別をもらい、見送られつつアジトを後にした  
そこにもダストの姿はなかった  
でも、ダイアナお嬢様が渡してくれたこれさえ有れば…ダストとまた会える…  
 
 
何であんな事をしてしまったんだ  
俺…ダストは後悔していた  
まったく…俺はなんて不器用なんだよ!もう少し口で言ってもよかったって言うのによ…アイツのこと、殴ったりして…  
「畜生!」  
「ダスト」  
「!」  
喫煙室で1人葉巻を不機嫌そうにふかしている俺に、ダイアナお嬢様が話しかけてきた  
心配そうな顔をしていらっしゃる…無理もない、か  
「すみませんお嬢様、今は1人にさせてくれませんか…?」  
「…」  
あれからずっと不機嫌そうな俺に、仲間のデビル達は近づきづらくなっている。喫煙室も今は俺の独占だ  
俺も好んでそうしている…ネコマタを殴ったときから、腹の虫が治まらないからだ  
そんな俺に、ダイアナお嬢様は無言で近づいてきた  
「…今、ここには私たち以外居ないよね?」  
「はい」  
「丁度いいかも…ね」  
そう言ったお嬢様は、突然リクライニングシートに背を持たれている俺の膝に手をかけた  
そして、お嬢様は俺の股間に手を進入させる  
「!!!!」  
「これが挿入っていたんだ…ネコマタのナカに…」  
「お、お嬢様なりません!!そんな…俺のなんかッ!!!」  
慌てる俺に対してお嬢様は耳を貸さず、そのまま俺の股座に顔を埋めた  
隆起していない俺の男根にお嬢様の小さい舌がちろちろと当たる…  
「ぐッ…だ、駄目です、おじょお…サマ…」  
「ふわぁ…おっきい…」  
勃起した俺の男根を見て、お嬢様は漆黒の瞳を丸くした  
お嬢様はそのまま止まらず、いやしくも俺の男根を口に含んでしまった  
「んぷ…う…」  
「口を抜いて下さい!いけません!!」  
「…ぷふぅ……ん…」  
お嬢様の幼い口では俺の男根を収まりきれてはいなかった  
そんなことよりも、長くネコマタと行為を持っていなかった俺は、速くも達しそうになる  
「あ、で…出て…!!」  
「!」  
白濁とした俺の粒子の液体が、お嬢様のお顔を汚していく…  
 
「…せーえきって、苦いんだ」  
「お、お嬢様…お戯れが過ぎます!」  
罪悪感と徒労感でぐったりしている俺は、お嬢様に土下座しつつ直訴した  
お嬢様はこの部屋の備え付けである蒸しタオルで顔に付いた精液を拭き取っている  
「ダスト、今のがネコマタだったらどうしてた?」  
「!」  
突然の質問に戸惑い、答えの出ない俺にお嬢様はさらに続けた  
「ダスト、実はあの計画だけどね、ネコマタに教えちゃったの」  
「なっ…!!?」  
「殴る?」  
声が上ずっているが、お嬢様の顔に笑みの気配はない  
「…私は知っているわ。むやみに我々の世界に引きずり込んでしまったら、いつ死んでもおかしくない」  
「お、お嬢様」  
「だからあえて、あんなひどい言葉と態度で遠ざけた…そうでしょ?」  
「お嬢様…」  
「…でもね、ダスト。それってあんまりだよ」  
さっきから俺に顔を極力見せないで、うつむき加減で喋っていたお嬢様の声が歪んだ  
よく見ると、その瞳に涙を溜めている  
「俺は…あれで何もかも忘れてくれたらと、こんなこそ泥の集団なんかに居たら間違いなく死ぬと、ネコマタのためと思って」  
「思ってないよ!」  
大粒の涙を流し、お嬢様は俺に向き直った  
「ネコマタは…ネコマタはダストのことが大好きだったんだよ!キスもえっちもしちゃったし、いつも一緒でダストも楽しかったじゃない!なのになんでなの!?」  
「…」  
「ダストのばか!分からず屋!」  
ひとしきり叫ぶと、お嬢様は泣きながら喫煙室を飛び出していった  
俺は追いかけようとしたが、部屋を出たときにはもうお嬢様の姿はなかった  
「お嬢様…」  
お嬢様の言葉が胸に棘として突き刺さった  
確かに以前、ネコマタには俺は不器用で、言葉で物事を伝えるのは不得手だと言っていた  
しかし…俺はあの時どうしていた?  
まるで癇癪を起こして拳を振り上げただけじゃないか  
「…………ネコマタ」  
俺は…俺は…  
 
 
地図によると、このアイスランドの領主であり、暴君としても知られるマオー・ヘルは城の食料庫の充実を図り、先頃ファイヤランドから物資の援助を受けたという  
確かにこのアイスランドは気候や立地条件が他の魔界と違って過酷だ。サンドランドなどは大きな都市があったりするけど、私たちのアイスランドには首都と呼ぶべき大きな街はない  
そういったメンでも他の魔界から後れを取っているのも、マオー・ヘルの以上とも言える城への執着心ゆえの為らしいけど…もしそうだとしたら、はた迷惑な話だ  
閑話休題、地図の話に戻すと、その援助物資が一週間後に大峡谷の間を通る大陸間列車で城に運ばれるらしい  
レジスタンス的な行動もしているゴールデン盗賊団としては、これは相手に持久力が付くことと同じであり、避けるべき障害でもあるのだ  
そのため事前に列車を強襲するプランを立て、マオー・ヘルの焦燥感を煽り、敵の親衛隊も同時に攻める…というのがこの作戦のだいたいの概要だった  
私…ネコマタは、思ったより規模の大きなこの話に身を震わせた  
しかし、当然そこにはダストも現れる。ダイアナお嬢様のご厚意を無駄にせず、あわよくば一族の仇を取ることも出来るかもしれない  
我々の一族が皆殺しにされ、私も親衛隊隊長のラタトクスに強姦されたときから誓っていた  
そして鍛えてきた。ダストには片手で技を受け止められたけど、あれから暇を見つけては自己鍛錬していたんだから…  
と、考えを巡らしつつ森林地帯を歩いていた私の眼前から森が開け、巨大な峡谷がその姿を現した  
強風が吹き荒れ、少しでも林道からバランスを崩すと下に落下しそうだ  
峡谷と同時に目に入った線路上に、何人かデビルが居るのを見つけると、私は身をかがめた  
たぶん、あれがマオー・ヘルの親衛隊。そして…  
 
「テメぇら!サボってっとブリ殺すぞ!」  
「ハ…はっ!」  
 
あのカンに障る甲高い声…間違いない、親衛隊隊長のラタトクス!  
私の一族の集落を襲い、そして…私の処女を奪い、蹂躙した男…  
「ッッ…!」  
落ち着け私!こ、こんなところで騒ぎを起こしたら、ダスト達の計画が水の泡になっちゃう!  
待たないと…ダストに逢うまで、見つからずに…  
「そこの女!」  
「!!!」  
私はバッと振り向き素早くザンを放った!  
私に声をかけた近衛兵はかはっ、と血を吐き、雪がまばらに散られている急斜面を紅い花を咲かせつつ落ちていく…絶対にバレた!  
一端退却…と思う前に、すでに周りは兵達で囲まれていた  
「く…!」  
 
「侵入者だァ?」  
「どう処分致しましょうか?我々の手の者も一人ですが殺害されています」  
「ふぅ〜ん…」  
不味いことになった  
もしラタトクスが私を覚えていたら…あのあとどうやって私が生き延びたか絶対に聞いてくるはずだ  
それにあの地図を見られたら…そういえば地図は?  
さっきまで私のワンピースの懐にしまっておいたのに…どこへ!?  
慌てて探そうとする私を不審がり、兵がじろりと睨んだ  
…ともかく、こうなったら絶対に口を割るわけにはいかなかい  
「ネコマタ族、かァ〜…まだこの辺りに生き残ってたのか?!」  
「…の、ようです」  
「ケッ!どんなツラしてんのか、拝見させてもらおうじゃねェか!」  
向こうの仮設司令所らしき所から、奴の甲高い声が聞こえてくる。どうやらこちらに来るようだ  
「どいつだってェ?」  
「ハッ、この女でございます!」  
「…」  
「…ンぁ」  
久しぶりに会って…といっても会ったのはこれが二度目なのだが、以前よりラタトクスの体が大きく見えた  
ラタトクスは私をまるで品定めするかのような視線で体中を舐め回した  
余人を…もしかしたらマオー・ヘルさえ見下しているような視線がとても卑しかった  
無言で私を見つめていたラタトクスは、しばらくすると部下達にこう言った  
「この娘は…俺が直々に尋問する。異存はねェな、テメェら」  
 
 
私はそのまま、仮設の司令室に通された  
部屋の中は至って無機質な白い空間に支配されている  
天井近くにマオー・ヘルの肖像画が、そして隅にはテーブルが置いてあり、高価そうなワインなどが並べられていたが、これは恐らくラタトスクが持参したものだろう  
私をそのテーブルの前に立たせて、奴はギシッと座椅子にふんぞりかえった  
だが、奴は尋問らしい尋問を投げかけてこない。それどころが、何も言わないで酒をあおりはじめたのだ  
「…」  
しばしのあいだ、沈黙が続いた  
私はラタトスクを凝視し、相手が仕掛けてくればいつでも反応できる、臨戦態勢でいた  
しかし、ここで怪しまれたら色々と危ない…難しい状況だ  
「オィ」  
「!」  
不意にのらくりとラタトスクが立ち上がった  
あくまで直立不動の体勢を保つ私に、ラタトクスは言いよった  
 
「誤魔化しは通用しねェぞ」  
 
「ん゛ッッ!!」  
私の鳩尾に奴の拳がめり込んだ  
苦しさのあまりにへたり込む私の頭を掴み、無理矢理引き上げさせられる  
「ぐッ…くぅ……う」  
「最初からワカっていたゼ…お前、あの蛆虫連中と連んでんだよヨな…?」  
「ッ!」  
なぜ…それを??  
不思議がる私を見て、ラタトクスは私の目の前に、私が落とした地図をちらつかせた  
「どこでそれをッ!」  
「部下に見つからねェように…コッソリとな」  
「何のつもりなの…私に乱暴して吐かせる気?!」  
「…」  
ポイッと地図をそこらに投げ出すと、奴は突然私を持ち上げ、卓上へと移した  
そして、そのまま私の腕を掴み、組み敷いた  
「くぅっ!」  
「まぁ、そんなコワい貌すんなよ…ヒヒ」  
「はっ…離さないと…舌噛んで死ぬッ!!」  
抵抗こそしてみるが、悲しいかな奴の力は私より遙かに上だった  
暴れる私を押さえつけ、ラタトクスは耳元で意外な言葉を囁いた  
「ゴカイしてもらっちゃ困るなァ…俺は友好的な協力を申し出ようと思っていた所なんだぜ?」  
「え…?」  
「さっきは殴ったりしてワルかったな…だがアレはお前を試そうとしたモノだったんだゼ」  
「何をッ!」  
卑しい薄笑いを浮かべ、ラタトクスは私の首筋に唇を接触させる  
気味の悪い感触を拒絶し、より一層抵抗を激しくするが無駄だった  
そしてさらに奴は戯れ言を投げかける  
「だからよッ…お前の部落を焼いたのは謝るからよ…」  
「何をぬけぬけとッ!!」  
「仕方なかったんだぜ…元はといえば、ゴールデン盗賊団の糞虫が悪かったんだからな」  
「!?」  
今の言葉をさかいに、ラタトクスはフッと鼻で嗤って、急に真面目な顔つきになった  
思わず私は話しに聞き入った  
「あの部落な…実は裏でゴールデン盗賊団とグルになってやがったんだよ」  
「そ、そんな……それじゃあ…」  
「ああ、モトはと言えば盗賊団連中がいなければ、お前達の家族も身内も友人も…死ぬ事はなかったんだゼ」  
「…」  
「俺は…お前をレイプした事も謝る……どっちにしろ今更どうこう言っても始まらねェがな」  
 
 
…  
考えてみればおかしかった  
私が倒れていた場所はかなり過酷な場所だから…ダイアナお嬢様が散歩に来るはずなんて無い  
私の村の安否を確認したという情報も出来過ぎている…私がアジトに運ばれたのと、それを知るタイミングがあまりにも良すぎた  
それだけじゃない…ただの行き倒れたデビルなんかに、待遇が良すぎるのもまた事実  
ダスト、もしかして私と一緒にいた…あの時間って…  
 
 
「そうだネコマタ。お前は…お前達は、あいつら盗賊団の糞どもにシッポ切りされた挙げ句に、最後は弄ばれて捨てられたんだよ」  
 
 
「そん…な」  
私の中で、一気に何かが崩れ去った  
あの死の淵から生還して、ダストやダイアナお嬢様と楽しく過ごした時間…  
そして、ダストと体の隅々まで愛し合った蜜月…  
あれが全て虚構のものであった、嘘だったと知った今、私は再びあの雪の中で倒れていた時へと引き戻された  
「悔しいんだろ?」  
ラタトクスが三度囁いた  
私は今、何も考えられなかった…絶望するとはこういうことを云うのだろう  
返事も生返事でしか答える事ができなかった  
「…ダスト」  
「もし、仇を討ちたかったら、俺たちに協力してくれ」  
「え…?」  
「お前は今までゴールデン盗賊団のアジトにいた…それは即ち、連中の大陸横断鉄道襲撃の一端だけでも知っているという事だ」  
「…」  
「お前を弄んだ連中に、恨みはないはず無いだろう…な?」  
 
この時、私は気付いていれば良かった  
これは罠…  
ラタトクスは私の動揺を誘って、何の苦もなく例の計画の全容を知ろうとしたのだ  
だがこの時の私は、奴の虚言にすっかり飲み込まれていた  
瞳には光も無く、散々抵抗しようとして振り回していた腕も、だらんと力無く垂れ下がっている  
もし平時だったら、この時のラタトクスの虫酸が走りそうなニンマリとした顔を見過ごさなかったと思う  
 
「はあぁあん!!」  
「フヘヘヘ、隊長もなかなか気が利くじゃないッスか!」  
「ヤ、ヤベ…俺もうイきそ…ッ!」  
「ばァか!いっぺんにブッかけなきゃ面白くねぇだろが!」  
何がどうなったのかはもう解らなかった  
私はラタトクスの手下、4〜5人に輪姦されていた  
もう3回は膣内に射精され、自前のワンピースもずたずたに引き裂かれていた  
体は精液まみれでとろけて、口・右手・左手も連中の男根へ奉仕の為に動いている  
かつては愛する男の為に捧げた場所も、今や蹂躙され尽くされていた  
 
だけど…きもちいい  
おなかに…膣に太いのが出たり入ったり…  
これ、手でしごいたら…暖かいのでてくる…  
もっと欲しい…  
きもちよければ、もういいよ  
ねぇ、お願い  
私をもっと汚しつくして  
誰でもいいから…何人でもいいから  
私を汚して  
 
 
「ひぁッ!あきゅッ…ぅうぅうううッ!!!」  
私の膣にも収まりきらない巨大な男根が蠢く  
「ぐへっ…も、もう限界だ!」  
右腕に握っている男根も、その律動を増している  
「よォし、なら…一気にイクぜ!」  
左手のも、同じく限界を迎えそうだ  
「お〜し…濃厚なのをお見舞いしてやるぜ!ヒャハハハハ!!!」  
口内でのたうち回る肉棒も、ビクビクと脈を打つ  
「うんッ、お願ぁい!!いっぱいぶっかけてェ!!」  
「淫乱なこって…」  
近寄るだけでもその熱気に圧倒されそうな性欲の宴を、ラタトクスは遠巻きに見つめていた  
「たっ、隊長!隊長はやんないんッスか!?」  
「俺は最後にやらせてもらう…なにしろ俺が視姦好きなの、知ってんだろバカ」  
「ヘイっ!失礼しま…うぅっ!」  
「にゃあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ!!!!!」  
そうこうしているウチに、私の四方から白濁の流れが叩きつけられる  
量だけは多いので、何度も射精されている私の膣内は既に一杯だ  
今度の放出で、私の腹はぽっこりと膨れた…ちょっと苦しい  
 
3時間後、宴は終わった  
噎せ返るような臭いが司令室に立ちこめている  
私に欲望を吐き出し続けた連中は、使いすぎた腰をさすりながら司令室を後にしていく  
「それじゃあ俺たち…こ、このへんでェ……」  
「オウよ、ヤリ過ぎで夜中にブッ倒れたら承知しねェぞ」  
後に残ったのは、精液を文字通り腹一杯に飲み、膣内にブチこまれた大量の精液によって妊娠したかのように膨れた腹を天井に向けて全力で酸素を求める私  
そして、何本か煙草を吸いつつ行為の終焉を待っていたラタトクスだけだった  
ラタトクスは重い腰を上げ、私の腹を足蹴にした  
「まだ終わりじゃねェぞ…今度は俺と、だ」  
「ひ…はぅ……うぐぅ…」  
奴が足に力を入れると、私の花弁から白い泥土がドクドクと流れ出す  
しばらくして足を離すと、腹は元の大きさに戻っていた  
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」  
「こりゃあ盛大に入ってたもんだ…軽くデキちまったんじゃねーか?」  
「もっと…くらはい……おちんちん…」  
「フハッ、こりゃ傑作だな!さっきまで俺に生意気言っていたバカ女がよ!今じゃセックス狂いの雌猫なんだからなァ!ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!」  
「らた…とくすぅ…」  
かくかくと痙攣する体を擡げ、私は這いずってラタトクスの足元まで近寄る  
懇願するような私の訴えにニヤリと笑みを湛えた奴は、ガバっと覆い被さった  
そして、なんの前技もなしに私の汚されきった膣に、奴の男根が挿入された  
「ひゃぐぅうううぅぅうううぅッッ!!!」  
「ケツ穴も!口も!両手もマンコも汚されまくってよォ!そんで悦んでるんだぜ!」  
ラタトクスは私の両足を持ち上げ、私が三点倒立するよう体位で行為をはじめた  
無理矢理な姿勢が、さらに私の快楽指数を上げていく  
もう数え切れないほど男根の洗礼を受けていたというのに、いまだに私の膣は悦びの声を枯れさせない  
「ぐぁ…あぁぁあッ!!おくまできてるぅ…おくまでぇえッ!!」  
「オマケにサンドランドでヤッた薬漬けのバテストよりマンコのしまり具合も良好ときてやがる!サイコーだな…お前!」  
「とろとろだよぉ…もぉ……狂っちゃうよぉ…」  
「まだダメだ!お前からはまだ何も聞いていねぇからなァ!!」  
「ああッ!あああッ!ああああッ!!」  
「ググ…もうイくか……覚悟しろよ雌猫!!」  
早くも奴はラストスパートに入った  
自分の体がおかしくなったのか、いまや肌に触れる床の冷たささえ快感に変わっていく  
嬌声も今や絶叫と呼んでも差し支えないだろう  
「だ…あぁああッ!!ふひゃあぁあッ!!」  
「これでも喰らえ………お前は俺がとことん利用してやっからよォォォ!!」  
「ひぎぃぃぃぃいいぃぃいいいいいぃいぃいぃぃッッッ!!!!!!」  
 
最後の瞬間、私は泡を吹いて気絶した…これでこの後、精神共に無事だったのが不思議なぐらいだ  
なにかの病気の如く、ビクビク小刻みに震える、白く汚れた私  
この後、精力絶倫な奴はさらに7回も抜かずに続けた  
もう気絶して反応が薄いというのに…奴には視姦癖と一緒に死姦癖でもあるのだろうか  
 
全てが終わり、私は司令室の奥の更衣室に裸のまま転がされた  
真夜中…目が覚めたが、私は動こうとしなかった  
今の私には何も残ってなかった  
信頼、友情、そして愛…それらは私の思考から完全に消え去っていた  
私は夜光が窓から差し込んでいる事に気付いた  
身を捩り、窓を見ると月が出ていた  
ああ、そういえばダストと初めて寝た時も、同じように月が出ていたっけ  
 
 
ダスト  
 
 
…明日はいよいよダストが来る  
だけど会えない、会えるわけがない  
そして…私も会いたくない  
 
 
 
私はそのまま、仮設の司令室に通された  
部屋の中は至って無機質な白い空間に支配されている  
天井近くにマオー・ヘルの肖像画が、そして隅にはテーブルが置いてあり、高価そうなワインなどが並べられていたが、これは恐らくラタトスクが持参したものだろう  
私をそのテーブルの前に立たせて、奴はギシッと座椅子にふんぞりかえった  
だが、奴は尋問らしい尋問を投げかけてこない。それどころが、何も言わないで酒をあおりはじめたのだ  
「…」  
しばしのあいだ、沈黙が続いた  
私はラタトスクを凝視し、相手が仕掛けてくればいつでも反応できる、臨戦態勢でいた  
しかし、ここで怪しまれたら色々と危ない…難しい状況だ  
「オィ」  
「!」  
不意にのらくりとラタトスクが立ち上がった  
あくまで直立不動の体勢を保つ私に、ラタトクスは言いよった  
 
「誤魔化しは通用しねェぞ」  
 
「ん゛ッッ!!」  
私の鳩尾に奴の拳がめり込んだ  
苦しさのあまりにへたり込む私の頭を掴み、無理矢理引き上げさせられる  
「ぐッ…くぅ……う」  
「最初からワカっていたゼ…お前、あの蛆虫連中と連んでんだよヨな…?」  
「ッ!」  
なぜ…それを??  
不思議がる私を見て、ラタトクスは私の目の前に、私が落とした地図をちらつかせた  
「どこでそれをッ!」  
「部下に見つからねェように…コッソリとな」  
「何のつもりなの…私に乱暴して吐かせる気?!」  
「…」  
ポイッと地図をそこらに投げ出すと、奴は突然私を持ち上げ、卓上へと移した  
そして、そのまま私の腕を掴み、組み敷いた  
「くぅっ!」  
「まぁ、そんなコワい貌すんなよ…ヒヒ」  
「はっ…離さないと…舌噛んで死ぬッ!!」  
抵抗こそしてみるが、悲しいかな奴の力は私より遙かに上だった  
暴れる私を押さえつけ、ラタトクスは耳元で意外な言葉を囁いた  
「ゴカイしてもらっちゃ困るなァ…俺は友好的な協力を申し出ようと思っていた所なんだぜ?」  
「え…?」  
「さっきは殴ったりしてワルかったな…だがアレはお前を試そうとしたモノだったんだゼ」  
「何をッ!」  
卑しい薄笑いを浮かべ、ラタトクスは私の首筋に唇を接触させる  
気味の悪い感触を拒絶し、より一層抵抗を激しくするが無駄だった  
そしてさらに奴は戯れ言を投げかける  
「だからよッ…お前の部落を焼いたのは謝るからよ…」  
「何をぬけぬけとッ!!」  
「仕方なかったんだぜ…元はといえば、ゴールデン盗賊団の糞虫が悪かったんだからな」  
「!?」  
今の言葉をさかいに、ラタトクスはフッと鼻で嗤って、急に真面目な顔つきになった  
思わず私は話しに聞き入った  
「あの部落な…実は裏でゴールデン盗賊団とグルになってやがったんだよ」  
「そ、そんな……それじゃあ…」  
「ああ、モトはと言えば盗賊団連中がいなければ、お前達の家族も身内も友人も…死ぬ事はなかったんだゼ」  
「…」  
「俺は…お前をレイプした事も謝る……どっちにしろ今更どうこう言っても始まらねェがな」  
 
 
…  
考えてみればおかしかった  
私が倒れていた場所はかなり過酷な場所だから…ダイアナお嬢様が散歩に来るはずなんて無い  
私の村の安否を確認したという情報も出来過ぎている…私がアジトに運ばれたのと、それを知るタイミングがあまりにも良すぎた  
それだけじゃない…ただの行き倒れたデビルなんかに、待遇が良すぎるのもまた事実  
ダスト、もしかして私と一緒にいた…あの時間って…  
 
 
「そうだネコマタ。お前は…お前達は、あいつら盗賊団の糞どもにシッポ切りされた挙げ句に、最後は弄ばれて捨てられたんだよ」  
 
 
「そん…な」  
私の中で、一気に何かが崩れ去った  
あの死の淵から生還して、ダストやダイアナお嬢様と楽しく過ごした時間…  
そして、ダストと体の隅々まで愛し合った蜜月…  
あれが全て虚構のものであった、嘘だったと知った今、私は再びあの雪の中で倒れていた時へと引き戻された  
「悔しいんだろ?」  
ラタトクスが三度囁いた  
私は今、何も考えられなかった…絶望するとはこういうことを云うのだろう  
返事も生返事でしか答える事ができなかった  
「…ダスト」  
「もし、仇を討ちたかったら、俺たちに協力してくれ」  
「え…?」  
「お前は今までゴールデン盗賊団のアジトにいた…それは即ち、連中の大陸横断鉄道襲撃の一端だけでも知っているという事だ」  
「…」  
「お前を弄んだ連中に、恨みはないはず無いだろう…な?」  
 
この時、私は気付いていれば良かった  
これは罠…  
ラタトクスは私の動揺を誘って、何の苦もなく例の計画の全容を知ろうとしたのだ  
だがこの時の私は、奴の虚言にすっかり飲み込まれていた  
瞳には光も無く、散々抵抗しようとして振り回していた腕も、だらんと力無く垂れ下がっている  
もし平時だったら、この時のラタトクスの虫酸が走りそうなニンマリとした顔を見過ごさなかったと思う  
 
「はあぁあん!!」  
「フヘヘヘ、隊長もなかなか気が利くじゃないッスか!」  
「ヤ、ヤベ…俺もうイきそ…ッ!」  
「ばァか!いっぺんにブッかけなきゃ面白くねぇだろが!」  
何がどうなったのかはもう解らなかった  
私はラタトクスの手下、4〜5人に輪姦されていた  
もう3回は膣内に射精され、自前のワンピースもずたずたに引き裂かれていた  
体は精液まみれでとろけて、口・右手・左手も連中の男根へ奉仕の為に動いている  
かつては愛する男の為に捧げた場所も、今や蹂躙され尽くされていた  
 
だけど…きもちいい  
おなかに…膣に太いのが出たり入ったり…  
これ、手でしごいたら…暖かいのでてくる…  
もっと欲しい…  
きもちよければ、もういいよ  
ねぇ、お願い  
私をもっと汚しつくして  
誰でもいいから…何人でもいいから  
私を汚して  
 
「ひぁッ!あきゅッ…ぅうぅうううッ!!!」  
私の膣にも収まりきらない巨大な男根が蠢く  
「ぐへっ…も、もう限界だ!」  
右腕に握っている男根も、その律動を増している  
「よォし、なら…一気にイクぜ!」  
左手のも、同じく限界を迎えそうだ  
「お〜し…濃厚なのをお見舞いしてやるぜ!ヒャハハハハ!!!」  
口内でのたうち回る肉棒も、ビクビクと脈を打つ  
「うんッ、お願ぁい!!いっぱいぶっかけてェ!!」  
「淫乱なこって…」  
近寄るだけでもその熱気に圧倒されそうな性欲の宴を、ラタトクスは遠巻きに見つめていた  
「たっ、隊長!隊長はやんないんッスか!?」  
「俺は最後にやらせてもらう…なにしろ俺が視姦好きなの、知ってんだろバカ」  
「ヘイっ!失礼しま…うぅっ!」  
「にゃあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ!!!!!」  
そうこうしているウチに、私の四方から白濁の流れが叩きつけられる  
量だけは多いので、何度も射精されている私の膣内は既に一杯だ  
今度の放出で、私の腹はぽっこりと膨れた…ちょっと苦しい  
 
3時間後、宴は終わった  
噎せ返るような臭いが司令室に立ちこめている  
私に欲望を吐き出し続けた連中は、使いすぎた腰をさすりながら司令室を後にしていく  
「それじゃあ俺たち…こ、このへんでェ……」  
「オウよ、ヤリ過ぎで夜中にブッ倒れたら承知しねェぞ」  
後に残ったのは、精液を文字通り腹一杯に飲み、膣内にブチこまれた大量の精液によって妊娠したかのように膨れた腹を天井に向けて全力で酸素を求める私  
そして、何本か煙草を吸いつつ行為の終焉を待っていたラタトクスだけだった  
ラタトクスは重い腰を上げ、私の腹を足蹴にした  
「まだ終わりじゃねェぞ…今度は俺と、だ」  
「ひ…はぅ……うぐぅ…」  
奴が足に力を入れると、私の花弁から白い泥土がドクドクと流れ出す  
しばらくして足を離すと、腹は元の大きさに戻っていた  
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」  
「こりゃあ盛大に入ってたもんだ…軽くデキちまったんじゃねーか?」  
「もっと…くらはい……おちんちん…」  
「フハッ、こりゃ傑作だな!さっきまで俺に生意気言っていたバカ女がよ!今じゃセックス狂いの雌猫なんだからなァ!ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!」  
「らた…とくすぅ…」  
かくかくと痙攣する体を擡げ、私は這いずってラタトクスの足元まで近寄る  
懇願するような私の訴えにニヤリと笑みを湛えた奴は、ガバっと覆い被さった  
そして、なんの前技もなしに私の汚されきった膣に、奴の男根が挿入された  
「ひゃぐぅうううぅぅうううぅッッ!!!」  
「ケツ穴も!口も!両手もマンコも汚されまくってよォ!そんで悦んでるんだぜ!」  
ラタトクスは私の両足を持ち上げ、私が三点倒立するよう体位で行為をはじめた  
無理矢理な姿勢が、さらに私の快楽指数を上げていく  
もう数え切れないほど男根の洗礼を受けていたというのに、いまだに私の膣は悦びの声を枯れさせない  
「ぐぁ…あぁぁあッ!!おくまできてるぅ…おくまでぇえッ!!」  
「オマケにサンドランドでヤッた薬漬けのバテストよりマンコのしまり具合も良好ときてやがる!サイコーだな…お前!」  
「とろとろだよぉ…もぉ……狂っちゃうよぉ…」  
「まだダメだ!お前からはまだ何も聞いていねぇからなァ!!」  
「ああッ!あああッ!ああああッ!!」  
「ググ…もうイくか……覚悟しろよ雌猫!!」  
早くも奴はラストスパートに入った  
自分の体がおかしくなったのか、いまや肌に触れる床の冷たささえ快感に変わっていく  
嬌声も今や絶叫と呼んでも差し支えないだろう  
「だ…あぁああッ!!ふひゃあぁあッ!!」  
「これでも喰らえ………お前は俺がとことん利用してやっからよォォォ!!」  
「ひぎぃぃぃぃいいぃぃいいいいいぃいぃいぃぃッッッ!!!!!!」  
 
最後の瞬間、私は泡を吹いて気絶した…これでこの後、精神共に無事だったのが不思議なぐらいだ  
なにかの病気の如く、ビクビク小刻みに震える、白く汚れた私  
この後、精力絶倫な奴はさらに7回も抜かずに続けた  
もう気絶して反応が薄いというのに…奴には視姦癖と一緒に死姦癖でもあるのだろうか  
 
全てが終わり、私は司令室の奥の更衣室に裸のまま転がされた  
真夜中…目が覚めたが、私は動こうとしなかった  
今の私には何も残ってなかった  
信頼、友情、そして愛…それらは私の思考から完全に消え去っていた  
私は夜光が窓から差し込んでいる事に気付いた  
身を捩り、窓を見ると月が出ていた  
ああ、そういえばダストと初めて寝た時も、同じように月が出ていたっけ  
 
 
ダスト  
 
 
…明日はいよいよダストが来る  
だけど会えない、会えるわけがない  
そして…私も会いたくない  
 
 
【to be Continued】  
 

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