その日、フェリスは何故かいらいらしていた。  
フェリスは自分でも何故いらいらしてるのかわからなかった。  
「むぅ、何故なのだ?」  
一人で呟く。  
「今日あったことを思い出せば何かわかるかもしれないな。」  
今日あったこと  
・朝だんご巡り  
・昼前にライナいじめ  
・昼だんご巡り  
・夜ライナが宿屋の娘となにやら話を  
(内容を私に教えてくれなかった)  
・今だんごを食べながら考え中  
1日のリズムがこれなのもどうかと思うのはさておき……  
「ライナと娘が……」  
その場面を思い出すと妙にいらいらくる。  
どうやら原因はこれらしい。  
「ふむ、今から何を話していたのか聞きに行くか」  
そういうとフェリスは剣を持って隣のライナの部屋に向かった……  
 
ドアを勢い良くあける  
「さぁ!!聞かせてもらおうか!!」  
返事はない  
「ん」  
そう言ってだんごの串をベッドの上の物体に投げる  
ヒュッ  
プス  
「いってぇぇぇぇ!!なにしやがるフェリス!!」  
「お前が話さないからだ」  
「なにをだよ!!」  
「今日宿屋の娘となにを話していた?」  
「へ?あぁ宿屋の娘の彼氏が最近浮気してるみたいだからちょっと見てきてって頼まれたんだよ」  
「で?」  
「浮気はしてなかったよ、彼氏の姉さんらしい。よくある間違いだな。で、なんでそんなこと聞くんだ?」  
「い、いや別に。また淫らなことをしているのでわないかと……」  
「んなわけあるか!!」  
そこでライナがまたベッドに潜る。  
「もういいだろ。寝かせてくれ。」  
「あ、あぁ……」  
何か釈然としないままフェリスは部屋に帰った……  
 
「むぅ……」  
何故かいらいらは収まらない。  
「なぜだ?」  
これはフェリスが知らない感情だ。  
あのライナに似た男にライナの事が好きなんだと聞かれたとき以上だ。  
ライナと娘の話の内容は聞いた、二人の会話はただの会話だ。  
娘がライナに愛しているとも言ってないし、逆もない。  
なんなんだこの感情は  
ライナに私以外の人間、もとい女と喋らせたくない。  
そんな感じだ。  
まあ読んでるみなさんはおわかりの通り、これは独占欲なわけだが  
フェリスにこれはわからないだろう  
「ライナ……」  
なぜか頬が熱くなる。  
「な!?なんなんだこれは!?」  
自分でも驚きだ。  
なんとなくライナと話したくなったフェリスだった。  
「もう一度、行こうかな……」  
フェリスはまたライナの部屋に行くのであった……  
 
「ラ、ライナ」  
「んあ?今度はなんだ?」  
「ちょっと話したくなった……」  
「なんだって?そんな小さな声じゃ聞こえないって」  
「ちょっと話したくなっただけだ!」  
「へ?いや俺はいいけど……」  
ライナはベッドの上に座る。  
なぜだかフェリスは、ライナを抱きしめたくなる。  
「ラ、ライナ、ちょっといいか?」  
「なんだよ急に顔赤くして、あ、もしかして恥ずかしいとか?なら来なきゃいいの……」  
そこまでだった  
フェリスはとんでもない速さでライナをベッドの上に押し倒す。  
「へ?なに?どしちゃったの?」  
フェリスはライナに抱きついたまま  
「ライナが……好きだ……」  
「へ?」  
「ライナが好きだと言ったのだ!」  
「もっかい言うけど……へ?」  
「ライナの事を考えるとだんごも喉を通らない!ライナが他の女とどこかに逃げるんじゃないのか?また私を置いてどこか行ってしまうんじゃないか?っと心配になるのだ!」  
それはフェリスの正直な心の内だった。  
「お前……そこまで……」  
ライナはいつになく真剣だ。  
それもそうだ、今まで生死を共にしたパートナーだ。  
そのパートナーが自分を好きだって?  
今まで散々いじめて、連れ回し、挙げ句の果てには助けて……  
ライナもいつしかフェリスを永遠の相手だと思っていたのかもしれない。  
その証拠に、しっかりフェリスを抱きしめている。  
これはもうあれだ、18禁までいっちゃうんじゃないか?  
しかしすでにフェリスは息も乱れ、ライナの服を脱がそうとしている。  
「え〜っと……さすがにまずくないか?」  
「なにがまずいのだ?愛し合うものが性交をするものなのだろう?」  
「いやそうだけど……」  
「私はライナが好きだ、ライナは私の事は嫌いか?」  
潤んだ目と蒸気した頬で見つめてきてはだれでもこう言うだろう  
「俺もフェリスが好きだけど……」  
っとそこでフェリスの手がズボンにかかる  
「ちょっとま……」  
一気にずらされる。  
「あ……」  
ライナのものはすでにやる気満々である  
「まずは手でやるのが普通だからな」  
なんのだ!っと突っ込みを入れる暇はなく  
フェリスの細く綺麗な指がライナのものに触れる  
「熱い……」  
そういうとその指でしごきはじめる  
「ちょ、フェリス!やめ……うゎ……」  
初めてのはずのフェリスのしごきはなぜかうまく、さらにスピードをます……  
「うっ……フェリス……ほんとにやめ……」  
 
「うっ!」  
「なっ!?」  
ついにライナは一度目の絶頂を迎える。  
フェリスは顔にかかった白濁色の液体を口に含んでみる。  
「変な……味だ」  
「わわっ!?すまんフェリス!」  
思わず逝ってしまったライナは謝る。  
「大丈夫だ、ライナのならな」  
「フェリス……」  
今度はライナがフェリスの服を脱がせ始める。  
「あまり見ないでくれ……」  
「お前だって俺のみたんだから、お互い様だ。」  
「むぅ……」  
華奢な体には似合わない胸を手全体で揉みしだく  
「ん……あ……」  
これまたフェリスには似合わない淫らな声である  
しばらく前戯を楽しんだ後いよいよ挿入に入る  
「ライナは……はじめてか?」  
「当たり前だろ、今までそんなことに興味もなかったしな」  
「私も初めてなのだから、優しくしろ……」  
「わかってるよ」  
ライナのものをフェリスの下口にあてがる  
「ん……」  
そして一気に挿入する  
「くっ……ん!……あぁ!」  
フェリスが身をよじる  
ライナは完全にフェリスと繋がった  
「繋がって……いるのか?」  
「ああ」  
いつもより優しい口調でライナが言う  
「動かすぞ?」  
「ん……」  
ゆっくりピストン運動をする  
その度にぐちゃぐちゃといやらしい音を立てて、汁がこぼれる  
「あぁ!ん!くぅ……!」  
フェリスは必死に快感を口に出さないよう耐えているようだ  
「フェリス……俺もう……」  
「私も……もう……い、いっしょに……」  
「うっ、あぁ!」  
「あぁぁぁぁ!!」  
とうとう二人とも果ててしまうのでした。めでたしめでたし  
 

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