主人公(魔術女)×ライデルさんです  
ここに投稿されたライデルの話が気に入ってて、空の魔女はライデルの妻  
だという設定です  
 
デモンズの世界観らしくないと思われますので、ご注意を  
 
 
 
 
最早心は折れていた。  
牢に囚われ怨嗟の叫びを聞かされながらゆっくりと消滅を待つだけの日々。  
全ての記憶が消えた時、今度こそこの世から解き放たれるのだろう。  
 
無−友も愛した者も、苦しみも喜びも、全てが無くなる。  
これほど恐ろしい事はない。  
愛した者が居たのにその顔が思い出せない、愛していたはずなのに愛した記憶が無くなっていく。  
 
せめて私が身に着けていた妻の形見を見れば、何かを思い出せるかもしれない。  
頼む、私をここから出してくれ。  
無意味な事だとは分かっていた、しかし叫ばずにはいられなかった。  
                                          *  
 
これは夢ではないのか。まさかあの牢から出られる日が来るとは。  
あの魔女のような格好をした少女に救いを求めはした。  
だがそれは気を紛らわすためであって、人の悪意を出来得る限り再現したこの場所では仮に本物の魔女ですら  
無残に喰われるものだと思っていた。  
 
急がねば、時間が無い。そこに大切な物があったはずだ、それが何だったのか今では思い出せないが。  
導かれるように私は進む。足はある牢の前で止まった。  
 
そこにあるのは既に朽ち果てた死体と、それが握り締めていた折れた棒切れ。  
あの棒切れは何なのか、自分がそれを知っていたことは分かる。  
 
触れてみる。その瞬間それがなんなのか悟った。  
 
忌み嫌われし空の魔女が持っていた燐光のポール、それを求め魔女と相対した若き自分。  
一目見て心が奪われた、宝具ではなく彼女に。  
 
何とか振り向かせようと必死になっていた、心が奪えぬならばせめて燐光のポールだけでもと彼女を騙した。  
その時に見せた彼女の涙、あれには完全にやられてしまった。  
 
素晴らしき黄金の記憶。  
彼女に出会えたから私の人生は花開いた。  
 
私をあの牢から解放してくれたあの少女も魔女ならば、つくづく自分は魔女に縁がある。  
 
 
そろそろか。この思い出を供に私は消えるのか。  
…消えるのか?折角取り戻したのに、消えなければならないのか?  
あの少女に救ってもらえたのに、そもそもあの少女は何者だ、私を救ってくれたのは何故か。  
 
私が愛したのは魔女、あの少女も魔女。  
ならば私が愛したのは彼女か、何を考えている、そんなはずはない、ではなぜかのじょはわたしを、きえる、  
きえていく、いやだ、あいたい、こんどこそは−。  
 
                                        *  
 
今日もここは恨み節のハーモニー。  
デーモンを倒してもソウルは戻らない、ソウルを奪われた人は二度と戻らない。  
あの趣味の悪い人形を壊してもここは何も変らなかった。  
 
自分が居る世界がどれだけ冷たいか漸く分かった。  
 
英雄に憧れて、親に頼んで魔術と剣を習わせてもらい、親に黙ってこのボーレタリアに来て、親に知られないまま死んだ。  
現実は非常なり、勇者は助けてくれないばかりか自分のこともままならない。  
 
楔の神殿に囚われて、ソウルを集め強くなって、また死んでの繰り返し。  
生きてる人なんて殆ど居ないし、だからデーモンを倒したところで救えないことを知った時はショックだったな。  
 
そしてあの辺境卿が殺されていたのには、失神しそうになった。  
伝説の勇者、風に乗ってどこまでも広がり知らないものは居ない雲の上の人。  
 
そんな人がソウル体となってこのか弱い女の子に助けを求めるというのは、自分が物語の登場人物になった気がして  
それを叶えようと頑張ることが出来た。  
 
ライデルさんは鍵はあのふとっちょが持っていったと言ってた気がするけど、騎士さんの亡骸が鍵を握り締めてたのは取り返したものの  
逃れ切れなかったのかも。  
 
手を取り合って倒れていたの二人もここから逃げ出そうとしていたんだろう。  
そんなこんな考えている間にライデルさんが囚われていた場所へ向かっていた。  
 
何で戻ってきたかって、ライデルさんにまた会えるんじゃないかなと、ね。  
辺境卿ライデルと空の魔女の話は人気があって、私も好き。  
 
憧れてた物語の主人公、あの時は何も言わず離れたけど、本当はもっと色々話したかった。  
居ないなら居ないで無事に旅立たれたと思えばいい。  
 
そんな呑気な気分で居たら、遠目に在るはずの無い光を見て驚きの声が出てしまう。  
私の声に反応したんだろう、紫色の光はこちらに向かってくる。  
 
触媒を構えて詠唱の準備に入る。何も言わず向かってくるのは敵、何度も殺されて身に付いた教訓。  
 
光は接近してくるにつれて、それが赤黒い何かが持っているものが発しているのだと分かる。  
敵はファントム、人の形をしていても会話の余地は無い。  
 
覚えたてのソウルの光の実験台になってもらおうと集中する前に、対象の姿を確認して−  
 
「えっ?」  
 
えっ?どういう事?赤黒いファントムは強い恨みといった暗い気持ちがソウルと交じり合って生まれた悪霊みたいなものだと  
フレーキのおじさんは言っていた。  
 
じゃあこのファントムがライデルさんの姿をしているのは何故?  
 
混乱している私にファントムは光を放つ棒を振るってくる。  
脇腹から入った一撃は軽い私の体を吹き飛ばし、格子に叩きつけられる。  
 
打撃の衝撃と全身を焼くような痛み、触媒を持っていた右腕は折れている。どうにもならない。  
ファントムはゆっくりと近づいてくる。慌てたって仕方が無い、どうせ死ぬのだから。  
 
目の前までやってきたその亡霊はやっぱりライデルさんの顔をしていた。  
だとしたら持っているのはあの燐光のポール?  
 
このファントムがライデルさんだとしたら結局は間に合わなかったってこと?私の独りよがりだったってこと?  
 
所詮私には物語の主人公みたいな事はできないんだなぁ。  
今まで頑張ってきた事が馬鹿みたいに思えて消え去りたくなる。  
 
目を瞑って、開けたらそこは神殿のはず。  
なのに、何も起きない。  
 
変に思って薄目をすると、そのファントムは私の顔をじっと見つめていた。  
一瞬気味が悪く感じたけど、よく見ると切なそうな哀しそうな、今にも泣いてしまうんじゃないかって表情だ。  
 
さっきまでは何の感情も無い亡霊といった雰囲気だったのに、今私を見つめているこの人には感情がある。  
視線を私に向けたままファントムは屈みこんで、私の顎を掴むと唇と唇を触れさせた。  
 
まさかの出来事に思わず顔を背けたけど、そのキスに気遣いを感じたのは何故なんだろう。  
ファントムはそのまま私を大切なものに触れるように優しく抱きしめた。  
 
私が読んでた物語では、傷ついた女騎士はそのままお約束で悔しいでも感じちゃううんぬんで、こんな風に自分を傷つけた者に  
優しくされるというのはなかった  
 
「あっ!?」  
 
背中に回されていた手が私が考え込んでいる間に私の胸を服の上から弄っていた。  
男の人に触られたことなんて初めてで、女の人にも触られた事はないけど、そんなこと考えている場合じゃない。  
 
私はやっぱり襲われるんだ、幾ら優しくされようが始めてがこんな場所で、こんな体で、しかも相手が人間ですらないって、  
幾らボーレタリアだからってこれはあんまり。  
 
服の上からだからか、それとも私の胸が貧相だからか、感触を確かめるように強く揉まれている。  
体を捩って逃げようとしても折れた右腕が痛んでそれも出来ない。  
 
必要最低限の体力しかない私には魔法無しで何かをする事はできない。  
諦めるしかないのかな。  
 
胸の先端を中心に掌で捏ね繰り回され、押しつぶす度に服が擦れる刺激にそれが尖っていくのが分かる。  
胸ばかりかと思いきや、首筋を舐め上げられ、鎖骨のくぼみを舌がつつき、上に意識を向けさせられれば  
今度は服の下から直に乳首を摘まれて、初めてなのに、犯されているのに気持ちよさを感じている。  
 
首から上にかけては舌の責めは止まらず、胸を弄られているのはそのままに、空いている腕が私のお尻に伸びてきた。  
壁にもたれ掛かった姿勢なので体重が掛かっているお尻は揉みにくそうで、むず痒く感じる。  
 
お尻に回されていた腕は、私の「あそこ」に向かって来るのを見て、割と呑気してた私も顔を青ざめさせる。  
 
私の純潔を守るには心許ない薄い布切れは荒々しく引きちぎられ、ることはなく私の太ももを摩り腰を浮かせて  
出来た隙間に手を差し入れまた私のお尻を揉もうとする。  
 
お尻が好きなのかな。  
 
掌全体を使って揉み、お尻の割れ目をなぞる指の動き。その間胸への攻めは止まらない。  
上と下への同時攻撃は私に意識を集中させる事を許さず、深いキスをさせられても抵抗する気が起きない。  
 
与えられる快感への嫌悪はもう無くなっている。唾液を飲まされた事も抵抗できないのだから仕方がないと言い訳する。  
 
「あ…、はぁ…」  
 
ファントムは一度私への責めを止めると、頭を私の太ももの間に押し付けてきた。  
下着越しに匂いを嗅がれ、舌が割れ目を這っていく。  
湿ったそこは下着がぴったりとくっ付いて割れ目の跡がくっきりと残っている。  
 
私の姿勢を変えたいのか、体を抱きかかえられ折れた右腕が痛まないように支えられながらうつ伏せにされる。  
確かな事はこのファントムは私を気遣っている事。  
 
お尻を突き出す格好にされると、お尻の間にファントムの顔が差し入れられ左右を鷲掴みにされる。  
あくまで下着は履かせたままに、むしゃぶりつく。そんなシーンは私が今まで読んできた物語にはなかった。  
 
寧ろこれが普通なの?  
 
漸く下着がずらされると、指が私の中をゆっくり押し開いていく。  
   
ひっ、と情けない声がでたけどさっきから喘ぎっぱなしだし気にするのも変か。  
 
「うあ…ぁ」  
 
入れられた時と同じようにゆっくり引き抜かれる、内側から与えられる刺激は胸やお尻からのものとは違う。  
ファントムは背中から覆いかぶさってくると、胸を弄り耳の裏側を舐め上げながら私のお尻に何か固いものをぐりぐりと押し付けてきた。  
 
それが私の下着の上から入り口を突く度に、もどかしさと言うか何と言うべきか分からない気持ちになる。  
今度は仰向けに寝させられると石畳の冷たさが火照った体を冷ましてくれた。  
 
ファントムは私の太ももの間に体を置くと、私の初めてに男のそれを押し当てる。  
入り口が抉じ開けていく感覚は圧迫感もあり、怖くてこれから先が不安になる。  
 
その様子を見ていたファントムは何故か私に笑顔を向けると安心させるように頬を摩ってくれた。  
入り口で止められていたそれは徐々に私の中に入っていき、ある一点から一気に貫かれた。  
 
「いった…ぁ!」  
 
槍が腹を掠めた時、タコに全身を貫かれた時、どちらにもない痛みが涙を誘って止まらない。  
私の中に入ったまま動きを止めているファントムは私の涙を拭い再び笑顔を向けると小さく動き出した。  
 
少しずつ動きの幅は大きくなり、、それにつれて痛みはぼやけていくような。  
私の脇腹をしっかりと掴み、ファントムはゆっくりと私の内側を擦るように動いている。  
 
「ひ…い…ぃっ」  
 
食いしばった歯の間から声が漏れる。  
体の力が抜けていっているのは多分気のせいじゃない。  
 
少しぼやけていたファントムの姿は今ははっきりとした輪郭を持っていた。  
赤黒かったソウルの輝きも何か薄くなってきている。  
 
ぴちゃぴちゃと、液体が肌に擦れてでる音が私の頭をぐちゃぐちゃにしているのかも知れない。  
抱きしめられると、私も足をファントムの腰に回してもっと感じられるようにしてしまう。  
 
「…る…」  
 
声?  
 
「こ…ど…そ…は…」  
 
なに?  
 
「こんど…こそ…は…!」  
 
今度こそは?  
 
ファントムの声は誰に向けたものだろう。顔を見てもその目は私を写しているのかどうか分からない。  
ファントムの顔はやっぱりライデルさんで、黒いファントムになるとしたら何か悔いが残っていたのだろう。  
 
奥さんの形見のことを言っていた覚えがある。悔いがあるとしたらそれかも。  
痛みと快感の狭間で、妙に冷静にものを考えている自分。  
 
その時、私のお腹に熱いものを感じた。  
しゅわーっと広がる熱が何なのか分からず、ファントムが疲れきったかのように倒れこんできて、  
もしかしたらあの可能性があるんじゃないかと思った。  
 
中に出されちゃった…?私まだイってないのに?  
 
いや、イクって何かよく分かってないけど。  
 
ファントムは今は青いソウルを発している。それは以前のライデルさんそのもの。  
その顔を見て何を思っているかは分からないけど、私はある計画を思いついていた。  
 
                                          *  
 
妻を抱いた夢を見た。  
消える前に神が与えてくれたのか。もし叶うのならば、もし再び二人が出会えたならば。  
 
今度こそは幸せにする。  
 
 
 
…消えるはずの意識はまだ残っている。寧ろはっきりとしている。  
快眠から醒めたような清清しさすら感じる。  
 
気付けば目の前には冷たい暗闇。どうやら倒れている姿勢らしい。  
体を起こし周りを見れば何時もと変らない狭い牢。  
 
いや、待て、何故私はここに居る?  
ここから出たのではなかったのか?本当にあれは夢だったのか?  
 
絶望感に耐えられず、衝動的に叫んだ。  
 
「プリィィィィィズッッ!!ヘルプミィィィィッッ!!」   
 
叫んだ。腹の底から叫んだ。  
 
「大の大人がそんな事叫んで恥ずかしくないんですか?」   
 
突然の声。格子の端からあの少女が顔を出していた。  
そうだ、私は彼女にここから解放してもらったはずだ。夢でなかったのならばこれはどういうことか  
 
                                          *  
 
妻を抱いた夢を見た。  
消える前に神が与えてくれたのか。もし叶うのならば、もし再び二人が出会えたならば。  
 
今度こそは幸せにする。  
 
 
 
…消えるはずの意識はまだ残っている。寧ろはっきりとしている。  
快眠から醒めたような清清しさすら感じる。  
 
気付けば目の前には冷たい暗闇。どうやら倒れている姿勢らしい。  
体を起こし周りを見れば何時もと変らない狭い牢。  
 
いや、待て、何故私はここに居る?  
ここから出たのではなかったのか?本当にあれは夢だったのか?  
 
絶望感に耐えられず、衝動的に叫んだ。  
 
「プリィィィィィズッッ!!ヘルプミィィィィッッ!!」   
 
叫んだ。腹の底から叫んだ。  
 
「大の大人がそんな事叫んで恥ずかしくないんですか?」   
 
突然の声。格子の端からあの少女が顔を出していた。  
そうだ、私は彼女にここから解放してもらったはずだ。夢でなかったのならばこれはどういうことか  
 
「君はここから私を出してくれたのではなかったか?」  
 
私の言葉に彼女は呆れたような顔をした。  
 
「覚えてないんですか?さっきまでの事」  
 
先程までなら夢を見ていたはずだ、妻と夜を過ごした時の。  
 
「…本当に覚えてないんですか?」  
 
じと目で見られても困る。  
 
「酷い…」  
 
涙目になられても、こちらは何が何やら。  
魔女だった妻を抱いた夢見てたなんて、目の前の魔女の格好をした少女には言えない。  
 
…魔女?魔女か。いいや、それはない。  
 
「…初めてだったのに…」  
 
うん、夢の中の妻も初めてだった。  
 
…うん、何となく飲み込めてきた。  
 
はっきりさせるべく私は彼女に言った。  
 
「えと、その、私は君を抱いたのか?」  
 
我ながら何を言っているのだろう。自分でも訳が判ってないから仕方ないが。  
 
「……襲われました…」  
 
うん、最悪だな自分。  
馬鹿かと、そんなに溜まってたのかと、いや仕方ない、こんな状況だもの。  
 
「では、これは復讐なのか?」  
 
自分が何故牢に戻っているのか、意識を失っている間にこの少女に閉じ込められたはずだ。  
今度はここから出してはくれないだろう。恩を仇で返すような人間はこのまま消えさるしかないか。   
 
「おしおきです」   
 
えっ?  
 
「…責任、取ってくれますよね?」  
 
えっ、いや、私は妻が居るし、いや今は居ないけど、歳の差ってあるし、いやそんな問題じゃない、  
大丈夫だ問題ない、いやあるだろ。  
 
よし、落ち着いて話そう。  
 
「いいか、よく聞いてくれ。私はすでに肉体がない魂だけの存在だ。もうこのまま消えていくしかない、だから君を幸せに出来ない」  
 
「大丈夫です、問題ありません。体を取り戻す方法ありますから」  
 
さて、どうしたものか。正直事態を飲み込めていない。  
何より彼女を襲ったというのに何故好意を寄せられているのか。  
 
「憧れていた人を好きになったらおかしいですか?と言うか責任取ってくれないと出しませんよ?」  
 
何という策謀、何処かの誰かはかつて言った。  
女は怖い生き物だと。                      
 
 

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