どこの城にも緊急事態に使用する通路がある。それは王族など限られた人間のみ。  
オストラヴァはその通路を利用して城内へ侵入する。かつては栄華を誇った煌びやかなボーレタリア城も、ソウルを求め彷徨う者がうろつく廃墟となっていた。  
暗く湿った通路を灯りをつけずに慎重に進む。鎧の軋む音と、反響して大きく聞こえる足音が暗い闇に吸い込まれていく。  
……あと少しで、父に会える。私は、止める事が出来るのだろうか?何故父はあのような所業を起こそうと決意したのか?  
真意を問い、私は諌められるのだろうか……。  
 
暗闇の彼方から何かがオストラヴァの盾にぶつかり弾ける。盾をかざし、前方を見据えた。  
この道を知る者がいるとは……舌打ちし、じりじりと前へ進むと、二撃目が放たれた。鎧をかすり、後方へ飛んでいく。  
並の腕前ではないのが分かる。暗闇で位置を把握し射つ、そして何より飛距離が長い。  
……そうか、あの人だ。オストラヴァは、思い当たる人物を浮かべて絶望する。  
異国の戦士、長弓のウーラン。ボーレタリア城において、弓の名手として知られており、愛用する白の弓は何処までも届くといわれている。  
もしそうであれば、自身の技量では太刀打ち出来ない。しかし、諦める事は死を意味する。  
志し半ばで死してはボーレタリアはどうなるのか、王族としての責務が今では支えだ。  
ゆっくりと深呼吸し、武器を構え、オストラヴァは闇に向かって駆け出した。  
 
何度となく矢が当たり、鎧や盾に衝撃が響く。バランスを崩し、倒れそうになりながらも、前へ走る。  
遠距離では勝てる見込みはない、ならば前へ進み、自分の獲物の距離に持ち込むしか算段はないのだ。  
……見えた!赤黒く染まり、弓を構えたウーランがいる。既に人を捨て、かつての姿のままで、躊躇いもなく矢を放つ。  
盾で弾き、オストラヴァは大ぶりながらも剣を振るった。相手は弓を捨て、後方へ飛び退く。  
もはや弓では分が悪い、片手に何かを持ち、ウーランもオストラヴァに向かう。咄嗟に盾を構えるが、次の瞬間には視界が赤い炎に包まれた。  
 
「……ぅ、がはっ。はあ、はあ……」  
魔法の直撃を喰らったオストラヴァは、吐血する。何かが焼ける嫌な臭いと、熱く刺す様な痛みが全身を包み込む。  
生きている……、これは神の思し召しだろうか?ふらつく身体を気力で奮い立たせ、視界を巡らす。  
棒のような物を持ったウーランが、こちらを見据える。オストラヴァは相手の動く間を与えず、自らを突進させて地面に押し倒した。  
 
「……貴方まで堕ちていたなんて、もう世界は終わりなんでしょうか」  
オストラヴァの問いかけに応じずに、ウーランはじっと睨みつける。憎悪を露わにしたその顔は、昔の面影など微塵もない。  
何か言おうと口を開くが、ごぷりと血液が溢れ出る。兜を脱ぎ捨て、忌々しげに吐き捨てた。  
その様子を哄笑するウーラン、オストラヴァは襟元を掴み激昂した。  
「何故止められなかったのです!父は何処にいるのですか!」  
首を絞めかねない勢いで叫ぶ。答えなどないのは百も承知だ。やり場のない怒りが身体中を駆け巡る。  
 
両腕を離すとウーランの襟元が緩み、男性にはない谷間が露わになる。どす黒い衝動が抑えきれず、オストラヴァは彼女を押さえつけ、血で汚れた口で口づけをした。  
 
熱い、身体が焼ける。炎に焼かれた痛みとは違う、体内からの熱。怒りや憎悪に身を焦がし、オストラヴァはウーランの衣服を乱暴に剥ぎ取る。  
華奢な身体、控えめな双丘が露わになり、手甲を外した両手で強く揉みしだく。乳房は形を変えながらも、手のひらに吸いついた。  
ウーランは抵抗しない、ただその身を任せて動かずにいた。表情だけは変わらず、オストラヴァを嘲笑う。  
自らの鎧を外して分身を晒し、濡れていない秘所にあてがい、一気に貫いた。  
 
ただ、獣のように行為を続ける。腰をつかみ、逃げないように固定し、欲望の赴くまま腰を打ちつける。  
じわりと秘所が濡れ始め、淫靡な水音が暗闇に響く。荒い呼吸と肉のぶつかる音がこだました。  
ウーランは苦悶の表情を浮かべ、乱暴な行為に堪える。しかし、水音が奏でる度に身体は震え、こみ上がる快楽を押さえ込もうと身を固くする。  
「……がぁぁっ」  
唸り声を上げ、欲望を胎内へ放出する。結語部分からは体液が零れ、僅かに残る衣服を汚す。  
 
行為がこれで終わらない。オストラヴァは無言で、ゆっくりと動きを再開する。  
にちゃにちゃと音を立て、胎内を蹂躙する。しっとりと汗ばんだ肌に強く吸いつき、双丘の先端部を歯を立てて噛み付く。  
びくりと大きく身体を震わせ、咥え込んだ物をぎちぎちと締め付けると、二度目の射精を促すように蠢いた。  
声も出せずに彼女は達し、ぐったりと地面に伏す。その後、身体は霧の様に消え失せた。  
 
朦朧とした意識のまま、オストラヴァは鎧を着け始める。  
「……行かなくては……ごほっ、ごほっ……」  
ふらつく足取りで、這う様に進む 。既に致命傷を受け、時間の問題だ。  
この通路を越えれば王座の間まであと少し、残された時間はあとわずか。  
暗闇に溶け込むように、オストラヴァは消えて行った……。  
 
 
おまけ  
デーモンを殺す者が要石から現れた。武器を構えて、弓兵を屠り竜の死骸の上に立つ。  
「あれ?一人いない……バグかよ。ま、いっか。弓なんて使わないし」  
 
 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル