メフィストフェレス×ユルト
「フレーキ暗殺したから、ご褒美くださいっ!」
土下座するユルトを軽蔑の眼差しでメフィストは見下ろす。仮にも"沈黙の長"ともあろう者が、プライドがないのだろうか?
「愚物が……褒美だと?この痴れ者め」
吐き捨てるように罵り、兜に脚を置き、踏みつける。
「あぁ、こ、光栄ですぅ」
しまった、逆効果だった……。慌てて脚を離し、小突く。
「次はウルベインだ。さっさと殺れ」
脱兎の如くユルトが素早く駆ける。その後ろ姿を呆然と見つめた。
「ふぅ。誰かあいつ殺ってくれないかな……」