「ユルト様、お迎えにあがりました」  
「貴公……ふん。わざわざ出向くとは、沈黙の長も地に落ちたものだ」  
ラトリアの塔でデーモンを殺す者を待つユルトの前に現れたのは、自身の率いる暗殺集団の部下だった。籠を開けた女は後ろに下がり跪き、頭を垂れた。  
「いえ、これは私の独断です。罰は受けますので、どうかお許しください」  
 
不服ではあるが事情を詰問しようと思い、いまだに頭を下げたままの女を見下ろす。  
がしゃりと鎧の鳴る音に、女は身を固くし微動だにしない。  
「女、弁明の機会を与えよう。但し、納得いかなければ……わかるであろう?」  
冷徹な言葉を浴びせ、部下の様子を注意深く観察する。身を竦ませながら、きっぱりと告白した。  
「私は、デーモンを殺す者です。楔の神殿に捕らわれ、死ぬことの出来ない身体となりました。  
ですが、ユルト様の部下であります。どうか、この私に慈悲を……」  
「……。顔を上げろ」  
恐る恐る見上げた女は、年若く幼い顔立ちをしていた。赤みがかった茶髪に鳶色の瞳、返り血を浴びたのか顔には赤黒い汚れが付着している。  
他の者に素性を隠す為か、ぼろ布を身に纏い、短刀に粗末な盾を装備し貧相であった。  
 
しかし……ここまで来るという事は、実力が備わっているのであろう。さすがはデーモンを殺す者といったところか。  
 
「……神殿には、誰がいる?」  
安堵の表情を浮かべた女ではあったが、一瞬にして顔色が曇る。  
「申し訳ありません。聖者ウルベインも魔女ユーリアも……神殿にはおりません。『拓くもの』賢者フレーキは、塔で発見しましたので神殿に戻っております」  
 
まだいないという事は、このポーレタリアのどこかに生き長らえているだろう。簡単に死ぬなど有り得ない。  
……この女は、デーモンを殺す者だ。これを利用して、神殿に連れてこさせれば良い。  
 
 
女を視姦する。……ふむ、あまり良い身体とは思えないが、まあ仕方がない。  
「わかった、許可しよう。これからは、私の手足となりデーモンを殺す者として動け。私は神殿に向かい、仕事を行う。良いな?」  
「あ、ありがとうございます。ユルト様のお役に立つように尽くします。どうぞ、何なりとお申し付けください」  
地面に擦り着くほど頭を下げる。  
「何なりと……だな。女、服を脱げ」  
「服……ですか?はい。ユルト様」  
事情が飲み込めなかったが、女は即座に服を脱いだ。  
 
様々な道標の輝石に照らされた女の身体は蠱惑的に映る。ただ、下腹部は恥じらいがあるのか、重ね合わせた両手で隠すように置かれていた。  
「ふん、まあいい。神殿に向かう前に、少し楽しむとするか」  
手甲を外し、痩せた身体に無遠慮に撫で回す。薄い身体にはあちこち傷痕があり、お世辞にも美しいとは思えない。  
だがポーレタリアで女がソウルを失う事もなく、抱けるなど稀有である。所詮はこの女も消耗品。ならば、失う前に味わっておこう。  
 
なだらかなラインを手でなぞり、小さな丘の頂点を摘む。微かに声を上げ、ぴくりと身体を震わせる。  
寒さか緊張か、小さく震えてじっと耐えている姿は嗜虐心をくすぐる。強く乳房を握りしめ、肉の弾力を楽しみ、そのまま円を書くように揉みしだく。  
「……ぁ、ひぃ……ユルト、さまぁ……」  
痛みと快感の板挟みに遭い、身じろぎをするが、律儀に動かずにじっとしている。  
その様子を満足し、鎧を外し兜を脱ぎ、女を抱き寄せた。  
「よく躾られているな。飼い主には尻尾を振り、鳴くのが良い犬だ。存分に鳴け」  
 
先端部分を口に含み、甘く噛む。大きく痙攣し、切ない声を上げる。  
「んぁあ……、ぃ、いいです……」  
その言葉に満足し、下腹部に手を伸ばす。そこは蜜を溢れさせ、太ももを濡らすほどだ。  
 
蜜をすくい、ぷっくりとした肉芽に塗りつける。こりこりと強く擦る度に、女は嬌声を上げユルトの身体にしがみつく。小刻みに痙攣し、絶頂が近いのを察すると責めは一段と強くなる。  
「くくっ、もうすぐだな。いいぞ、いってしまえ」  
じゅぷりと指を突き入れ、肉芽をぎゅうとつねる。女は弓なりに背中をそらせて悲鳴を上げた。  
「あぁあああっ!!」  
びくびくと痙攣し、くわえた指を噛み切る程に強く収縮する。しばらくするとくたりと弛緩し、身体を預けて荒い呼吸を繰り返した。  
 
「もう十分だな。女、後ろを向いて四つん這いになれ」  
のろのろと後ろを向き、命令通りに犬のように四つん這いとなる。隠すべき場所は晒され、物欲しそうに秘所はひくついていた。  
ちゅぷりと粘膜にあてがい、飲み込まれるようにゆっくり貫く。ざわざわ蠢く肉を押しのけ進んでいくと、こつりと子宮口にぶつかる。  
「あぅぅ、ユルト様……すみません、もう、だめです……いってしまいます」  
先程の絶頂の余韻が残ったまま突き入れられ、身体はぶるぶると震えている。胎内もきつく、容易に引き抜く事もかなわない。  
「我慢が足りないとは未熟者め、飼い主たる主人を悦ばすのが目的ではないのか?」  
華奢な臀部を軽く叩き、動けと命令する。達するには程遠いが、ゆるゆると腰を動かし、懸命に奉仕する姿を楽しむ。  
 
「はぁ、も……申し訳ありません……ユルト様。どうか、情けを……お願いしますぅ、あっ、だめです……もう……」  
腰をくねらせ、流し目で許しを乞う。誘う姿がなまめかしく、こちらの優位性を満足させる。  
 
腰に両手をあてがい、固定してから、ぎりぎりまで引き抜き、一気に深く突き入れた。  
 
「あぁあぁぁ!いきますっ、すみませんっ。んうぅぅ!!」  
涙を流し、全身を強ばらせる。精液を飲み込むような動作を胎内では繰り返す。  
あまりの快楽に腕では支えられずに、女は冷たい石畳の地面に顔をつけ、突っ伏した。  
 
 
「……ひぃ!ユルト様、いってすみません、あっ、ああっ!」  
お構いなしに腰を打ちつけ、肉芽を擦る。  
これ以上にない敏感な部分を刺激され、女は髪を振り乱して謝罪するが、意識が飛ぶぐらいの責めに翻弄されっぱなしだ。  
「どうした?私はまだ達していないぞ。それでもデーモンを殺す者ではないのか?くくっ」  
 
余裕のある腰つきで、女の胎内を隅々まで擦り、突き入れる。ざらついた部分を見つけ、そこを重点的に責めると、嬌声がまた切羽詰まってきた。  
「やぁ、また、いってしまいます!すみませんっ、ああぁあ!」  
「いいぞ、……貴公に与えてやろう」  
ぎちりと強く締め上げられ、そのまま欲望を放出させる。あまりのきつさに大量に流しこめない。  
それでも長い時間をかけて全てを流し込み、ユルトは満足してずるりと引き抜く。  
女はうつぶせに倒れ、隙間からは泡立ち混じり合った体液がこぷりと零れ落ちるが、意識は深い闇に落ちていった。  
 
 
 

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