ライデルきょうはとうとうそらのまじょからひかりかがやく
りんこうのポールをうばいとりました
ポールをとられたまじょはワンワンとなきだしてしまいました
それはまじょのおかあさんそしてまたそのおかあさんとうけつがれてきた
とてもたいせつなものだったからです
ライデルきょうはかわいそうにおもいポールをかえしてあげました
それからまじょのとちにはいったにんげんをもうおそわないようにやくそくさせました
まじょはやくそくをまもるからひとつおねがいごとがあるといいました
どうかじふんをおよめさんにしてほしいとかおをまっかにしていいました
まじょはほんとうはライデルきょうがだいすきだったのです
ライデルきょうはとてもビックリしましたが「いいよ」といいました
じつはライデルきょうもまじょがだいすきだったのです
ふたりはけっこんしてしあわせにくらしました
でもそのしあわせはながくつづきませんでした
ちじょうにおりたそらのまじょはどんどんからだがよわっていき
とうとうびょうきになってしまいました
ライデルきょうはいろんなおいしゃさんをよんだりして
まじょのびょうきをなおすほうほうをいっしょうけんめいさがしましたがみつかりません
あるひ、まじょはライデルきょうをまくらもとによびました
じぶんがもうすぐしぬのがわかっていたのです
どうかりんこうのポールをわたしだとおもってうけとってほしい
わたしのソウルはあなたといつもいっしょにいるわといい死んでしまいました
ライデルきょうはまじょのなきがらをだきしめようとしました
そのとたんまじょのからだはきりのようにきえてしまいました
ライデルきょうはとてもかなしみました
まじょはしんでしまいました、でもいつもいっしょにいます
ソウルとして、かたみとなったきんいろにかがやくポールとして
だれもあいするふたりをはなすことはけっしてできないのです
おしまい