初めての出会いは牢の中だった
剣を携えてはいたがどこにでもいる大人しそうな小娘にしか見えなかった
つらぬきの騎士を倒すため共闘した時、その印象はがらりと変わった
迷いのない剣、勇気に溢れた猛々しい表情
神を信仰する女の身でありながら剣を振るう、今まで自分の周りにはいなかった類だ
彼女がデーモンを倒し神殿に戻って来るたびに何とも愉快な気持ちになった
肉体を失って戻って来たときは何か力になりたいと思った
最近はいつもこの娘のことを考えている
これを人は惚れたというのだろう
「よもやアンバサの戦士が魔女の娘を助けるとはな」
「ビヨール様、私は魔女でも聖者でも人であることにかわりないと思っています」
「ははっ、そうであった!貴公はあのハイエナさえも許してしまう器量の持ち主だったな」
彼女や聖者ウルベインを欺いたハイエナのパッチという男は運がよかった。出会ったのが自分だったなら即座に切り殺していただろう。
「だがあまり信用しすぎるのは考えものだ、用心するが良い」
彼女はにこりと柔らかく笑った。
「今この神殿にいる方々が私に向かって来るとは思えないのですが」
沈黙の長、ユルトはすでに彼女の手によって葬られている。神の使徒を名乗っている男を暗殺し、それを咎めた彼女に刃を向けたからだ。
「確かに貴公に歯向かうものなどいないだろう。貴公には私でもかなうまい」
「ご冗談を。ビヨール様にかなう者などこの世にいるはずがありません」
「世辞など言っても何もでないぞ?」
そのたぐい言葉はとうの昔に聞き飽きていたが、彼女に言われるのならば悪い気はしない。つい愉快になって大きな声で笑うと、彼女は優しく微笑んでくれた。
「貴公の優しさに救われるものは多い。きっと幸せな家庭を築けるだろう」
「私のように力を持つ女性より、女性らしさを持った方のほうが男性は好むのでは?」
「何をいう、その強さは貴公の魅力。私もあと10歳若ければ名乗りを上げたいほどなのだぞ?」
そう言うと彼女の白い頬がうっすらと朱に染まった。
「…ビヨール様でもそのような冗談を言うのですね」
決して冗談でもからかいでもなかった。
「私が冗談をいう男に見えるのか?」
首を横に振り、頬をますます赤く染めてこちらを伺う。
「今…今はそう思ってくれないのですか?」
「今?いや、今は…私は老いた身だ、貴公には有望な若い男が相応しい。そうであろう?」
耳まで赤く染めながら言うものだから、こちらも年甲斐なく赤面してしまった。
「年齢は関係ありません」
「む、むぅ…」
「申し訳ありません、困らせるつもりはなかったのです。ただ貴方を想うことはお許しください。私は以前からビヨール様をお慕いしております。想うことだけお許しいただければ他に何も望みません」
この年寄りのどこがいいのか正直よくわからないが、私自身彼女に好意を寄せながらその気持ちをふいにするのは無粋の極み。恥ずべきことだろう。
「無欲なことだ、妻の座が欲しいとは思わぬのか?」
「そ、そんなことは!」
「では言い方を変えよう。貴公には私の隣にいてほしい」
片膝を着き彼女の手をとってその甲に口付ける。見上げるといつもは優しさに満ちた瞳に涙が浮かんでいた。言い方がまずかったのかと慌てたがそうではないらしい。
「これは嬉し涙です、ビヨール様」
涙を浮かべながら微笑む彼女が急に愛しく見えた。想いが通じるとは嬉しい反面厄介である。手に入れば次を求めてしまう。
互いに想い合う前なら出なかった欲が出てきてしまう。彼女を目の前にしてさまざまな欲望が渦巻いてきた。それを振り払おうと立ち上がれば暖かな手が頬に触れた。
「先程は何も望まないと言いました。でも、こんな風に触れることができたらとも思って」
彼女が言い終わる前に抱きしめていた。考えて抱きしめたわけではない。欲望に振り回された若者のように、本能のままに抱きしめていた。
ええい、貴様はオーラントの双剣の一、ビヨールだろう!欲望にまかせて女性を抱きしめるなどブヨ虫とかわらんぞ!
「すまない、早まったことをした」
その小さな体を開放しようと肩を抱いたが背中に腕を回されてそれはかなわぬ事となった。
「あやまらないでください、私は…私はビヨール様になら…全てを、捧げても良いと…」
「貴公は神に仕えるアンバサの戦士、滅多な事を言うものではない」
そうは言っても理性と欲望が攻防している中では彼女を押し返すこともできず、ただ力を入れすぎてしまわないようにするのが精一杯だった。
「察してくれぬか、私も男なのだ…私は貴公を傷付けたくはない」
だが鎧越しで彼女が腕に力入れたのがわかり、理性が劣勢になる。
「お慕いする男性に求められて傷付く女性などいないでしょう。私はビヨール様に我慢をさせてしまう、枷になる女なのですか?」
理性が負ける一歩手前まで来てこれ以上ここでのやり取りはよろしくないと判断し、彼女を抱き上げて神殿の最上階まで駆け上がり、人気のない隅の方へ走った。
「あの…ビヨール様…」
頬を赤く染め目を泳がせる彼女を見て、しまったと思った。これでは人気のないところに連れ込んで身体を奪おうとしているようではないか。
「これは、違うのだ…これは………」
「……うふふ、ビヨール様、顔が真っ赤ですよ?」
「む……ふぅ、まったく貴公の度胸には驚かせられる。やはりかなわぬわ」
言い訳じみた言葉が滑稽に思えてきて、つい笑ってしまった。もういいではないか、この娘が愛しいのも、大切に想っているのも、抱きたいのも事実。
「貴公が欲しい」
欲そのものの言葉にさえ、彼女はふわりと微笑んだ。
「痛くはないか?」
「痛くありません、でも…少し、くすぐったい、です」
何度か口付けを交わしてから鎧を脱ぎ、布の上からそっと胸を揉むと彼女がぴくりと震えた。今度は下着の中に手を入れて柔らかな感触を楽しむように揉む。
「っ……ぅ…」
膝の上に彼女を乗せ両手で胸を揉みしだくと縋る様に肩に手をかけてきた。
「まだくすぐったいか?」
「い、え…っ…」
時々乳首を掠めるように触れてやると、その度に身体が震える。その反応は喜ばしいものであり、もっと快楽を与えたくなった。
「あっ!」
布をたくし上げ目の前に晒された胸を堪能してから先端に舌を這わせた。
「はっ…ん…ぁ…」
先程のくすぐったいような声ではなく、快楽を伴う甘い声に気をよくしてちゅ、とそれを吸い上げる。
「んっ!」
声に艶が増したのをきっかけに、今度は少し力を入れて胸を揉み、舌で乳首を転がした。
「あっ…ビヨール、さまっ!」
彼女が首に腕を回した為胸に顔を押し付けるような形になり、欲望に火がついた私は夢中で舐めまわした。
「貴公の身体は甘いな、良い香りがする」
そのまま手を背中へ、腰へ、尻へ下げていき、下着の上から形の良い尻に触れてから、誰にも触れさせた事がないであろう秘所へ指を這わせた。
「っ!!」
今の震えは快楽ではないだろう。驚きか、もしくは恐怖心だ。
「戦士とて女であることに変わりない。少しでも痛ければ言ってくれ。我慢はするな」
「は、はい…」
下着の上から割れ目をなぞり一定のリズムで行き来すると腰が僅かに揺れる。胸への愛撫を続けながら花芽があるであろう場所をそっと指で押した。
「あっ!」
一際高い声を上げて、震えた。とんとん、と軽く叩くように押すと快楽を含んだ声が耳元で発せられる。
その声は己の欲望をもたげさせ、触れずとも血が集まった。まるで性に目覚めたばかりの少年のようだ。
「んっ、あ、んんぅっ!」
声が鼻にかかり、もっと触れて欲しいと言っているように聞こえてくる。下着の脇から指を差し入れると湿っているのがわかり、感じてくれているのだと安堵した。
女遊びというものをあまりやってこなかった上に生娘を相手にしたことがなく不安があったのだが、少なくとも不快にさせてはいないようだ。
「力を抜いてくれ」
「はい…っ」
人差し指を第一間接まで入れてゆっくりと動かす。
「痛いか?」
「いえ、へ、平気です」
そうは言っても入り口は狭い。いきなり奥に入れるような事はせず、ゆっくりとかき回してやる。
「ああっ、ん、んうう!」
次第に大きくなる声が恥ずかしいのか、私の首に唇を押し当てて声を殺している。それが男を煽っているなど彼女は思いもしないだろう。
「ここからでは皆のところに聞こえぬ、貴公の声を聞かせてくれ」
「んっ…んはぁ、ああっ!ビヨール様っぁ!」
ずくん、と下半身がうずいた。まだだ、まだ慣らさなければいけない。指を徐々に深く埋め込み少し早く出し入れすると腰をくねらせた。
「あ、あ、ビヨール様、ビヨール様!」
名を呼ぶ声が先程と違ったので指を止め、頭を撫でてやる。
「痛かったか?」
「い、いえ、そうではなく……私も、何かした方が、いいのでは…」
荒い息を整えながら真面目な顔で言う。
「まったく貴公は…そのようなことをせずとも良い」
「ですが…あ、ああっ!!」
指を二本に増やし愛撫を再開すると再び甘い声を上げた。ぐちゅぐちゅといやらしい音が響く。
「んっ、何もしない女性は、男性に、好かれない、とっ」
「誰がそのような事を言った?」
「っ、ぱ…っぁ」
誰の名を出そうとしたのか、すぐにわかった。
「…ハイエナの下衆が、飛びトカゲの餌にしてくれるわ」
腹が立ってはいたが彼女にそれをぶつけないよう、意識しながら指を動かす。
「ビヨール、様っ、変、なんです…身体がっ、あぁ!」
指から逃げるように腰を動かすが、それを許さず指の出し入れを続けて中のざらついた部分を少し強めに擦った。
「やぁっ、だめっ!ビヨール様、そこっ、やですっ!」
初めて拒否の声を上げられたが、痛みで訴えているのではないのだから止める必要はなかった。
「やぁん、ああっ、ああぁぁっ!」
ぐちゅ、ぐちゅ、と体液が増えた音が更にいやらしく淫靡に響いた。
彼女の体がびくびくと震え、断続的に指が締め付けられたことから絶頂に達したのだと悟った。
「ぁ……はっ、び…ビヨール…さまっ…」
我が名を呼びながら縋り付いてくる様に欲が頭をもたげた。ただ己の楔を埋めたいだけではない。もっと乱れさせたいのだ。
己の中にそのような欲望があるとは信じ難いが、男というものは得てしてそういうものなのだろう。彼女をそっと横たわらせ下着を取り払い秘所に顔を埋めた。
「えっ!?ビヨール様っ!ああっ!」
驚きの声を上げたのは一瞬、ぷっくりと膨れた花芽を舌でつついてやるとすぐに喜びの声を上げる。
剣を振るいデーモンどもを薙ぎ倒している普段の彼女からは想像もつかない淫らな声に、夢中になって秘所を舐め上げ啜った。
「はっ、やああっ!ああっ、んぁ、ああん!」
「貴公はどこもかしこも甘い。身体が甘いのかソウルが甘いのか…」
「くぅんっ!はぁっ、あっ、あっ!わ、たしっ…またっ!」
どちらにせよ、溺れていることに変わりない。舌を膣道に差し入れ花芽を指で弾いてやるとあっけなく気をやった。
「ふ…ぁ…ぁ…」
身体が弛緩している隙にそっと指を差し入れ、十分解れたことを確認してからいきり立つ男根を下着の中から取り出す。先端を入り口に当てがい、彼女の様子を伺った。
「最初は痛みを感じさせてしまうだろう…すまぬ」
「……大丈夫です。ビヨール様にされることなら痛みもきっと甘いものに変わるでしょう」
淫らな行為に耽っているはずなのに、優しく微笑む彼女はまるで聖女のようだった。その聖女を己が汚すのだ。
抵抗がないわけではないがここで止められるほど男を捨ててはいない。それに彼女は私を受け入れる覚悟を決めている。
ここで躊躇するのは無粋者か根性なしのすることだろう。一度触れるだけの口付けを交わし、彼女の体内に押し入った。
「っく!あっ、あああっ!」
先端を埋めただけであったが、やはり苦悶の表情で苦痛の声を漏らす。いくら慣らしたとはいえ未開通のそこは狭く、簡単には受け入れてくれなかった。
「くっ…辛いか?」
「は、っ…少し…でも思ったより、痛くない、です…」
「力を抜け、深呼吸するんだ」
痛みが少しなわけはないだろうが、今は彼女の苦痛を少しでもやわらげるのが先決だ。力が抜けた時を見計らって少しずつ、ゆっくりと埋めていく。
途中で滑りがよくなったように感じたのは出血してしまったからだろう。
「全て…入ったぞ」
「ほ、本当ですか…嬉しい…」
彼女は本当に嬉しそうに微笑んだ。先程の淫らな姿、己を求める声、そしてこの微笑。
これらのおかげで、もし自分自身が達せなかったとしても満足するだろう。それほどの価値がある。
「ゆっくり動く。私の背中に手を回すといい」
「はい……あの、ビヨール様」
「どうした?」
「あの…私だけではなく、ビヨール様も…その、満足してほしいです」
その言葉に愛しさを感じた。首を立てに振り、ゆっくりとそれを引き抜く。
「あっ…んっ!」
そしてゆっくりと突き入れた。
「ああっ!」
行き来しながら彼女が感じるであろう場所を探る。奥を付いたり、中間を擦ったり、入り口の辺りをかき回したり。
どうやら入り口から中間にかけてのざらついた部分が良いらしく、そこ辺りを擦るたびに性器を締め付けてきた。少し早めにその部分を擦りあげると腰をくねらせてそれから逃げようとする。
「あっ、んっ、そこはっ」
「ここがどうした?」
「そこはっ、変になって、しまう…とこっ、ああっ!」
まだ快楽を快楽と判断できないのか、彼女は腰を引く。それを押さえてまた同じ場所を今度は強めに突いてやると、先程達したときのような甘い声をあげた。
「んああっ!」
引く時にも括れの部分で引っかくようにする。
「ひぃっ!」
浅いところから徐々に深いところまで抉る様に出し入れすれば甘い嬌声が辺りに響く。それと同時に内部が蠢き、強い射精感に襲われた。
「足を、外してくれぬかっ…このままではっ」
腰に絡められた足を外してくれるように彼女に言うが首を横に振ってそれを拒否する。
「わ、私っ、ビヨール様のっ、あっ!全てをっ、受け入れたいっ…あっ、ああっ!」
より強く足を絡められ深く密着し、深く結合する。それによって強い快楽が下半身を支配する。もう何もいうまいと、私はただ無言のまま腰を揺すった。
「ああっ!どうし、よ…どうしよう…わたし、おかしくっ…あ、ああっ!」
「ふっ、く…生娘であるというのにっ、何と艶かしい身体よ…っ」
「も、もうし、わけ、ありませっ…んあっっ!」
「褒めているのだっ…すまん、そろそろ…っ」
彼女の足に力が入り細かく震える。絶頂が近いのだろう、縋り付く腕にも力が込められた。これでもかという速さで注挿を繰り返し子宮の入り口を突く。
「ひああっ!!ああぁっ、び、ビヨールさまぁ!ビヨールさまぁっ!!」
涙声になりながら私の名を呼んだ。
「あっ、ああ、やあっ、ああああぁぁっ!!」
びくん、と大きく身体をしならせ、内壁が精液を搾り取ろうと蠢く。
「うっ…くっ…――」
その時初めて彼女の名を呼んだ。
「おい…王の双剣の一」
ラトリアから彼女の帰りを待っている間、剣でも振るおうと神殿の二階に移動した私に声をかけてきた者がいた。
「何の用だ、秘匿者よ」
「貴様に一つ忠告しておいてやろう」
どういう風の吹き回しか。この女とは接点がなかったはずだ。
「貴様から死の匂いがする」
黙っていると不思議な事を言われた。
「どういう意味だ」
「言葉の通りだ」
その言葉の意味はわかる。しかし何故私にそれを忠告してくるのか、それがわからない。
「貴公は何を企んでいる?」
「…あの娘は元気か?」
私の問いには答えず、彼女の事を聞いてきた。よもや手をかけようというのではあるまいな。
「秘匿者がアンバサの戦士に何の用だ。場合によっては…」
ちゃり、と愛剣の柄に手をかけた。
「貴様とあの娘、恋仲なのだろう?だから思い知らせてやるのさ」
「要領が得ぬ。私に言いたいことがあるなら簡潔に話すが良い」
片時も目を離さず女の動向をさぐる。が、不思議と殺意は感じなかった。柄から手を離す。
「あの娘は沈黙の長を殺しただろう。良い犬になると思っていただけに残念でね。しかも私の依頼を断った。お前から死の匂いがすることを教えたら、少しは気が晴れると思ってね」
そういうことか。沈黙の長ユルトを殺したことへの復讐。暗殺を依頼したのはこの女だったのか。
「私を殺すか?ユルトを殺したあの娘のように」
「貴公が彼女に害をもたらすのなら」
「ふん、随分とあの娘に執着しているのだな」
私が剣を振るわないことを知っていて言っている様だ。現に殺気や悪意、戦う意思を見せていない。戯言を楽しんでいるのだろう。
「お前が死んだらどうなるか…悲しみに暮れてその歩みを止めるか。聖女アストラエアの様にデーモンへと堕ちるのもいいだろう」
その言葉に驚いたと同時に笑いを隠せなかった。
「ふ…はは、はーはっはっはっ!!」
「何が可笑しい」
何が可笑しいだと?これが笑わずにいられるか。
「貴公は思い違いをしている!あの娘は確かに心優しく慈愛に満ちているが、強く猛々しい勇気ある戦士だ!私が死んだとて歩みを止めるはずもなく、ましてデーモンになぞなるはずもない!」
笑い上戸なのは自覚していたが、秘匿者の予想はあまりに的外れだ。笑いはやまない。
「歩みを止めず、デーモンにもならず、あくまでも人として戦い続けるか…まぁそれもいいだろう。私はゆっくりと見物させてもらう」
秘匿者は妖しい笑みを浮かべながら去っていった。
私にも思うところがある
あの秘匿者の言う通り私はもう長くはないだろう
彼女を守ってなのか、私自身の為の戦いの中でなのかはわからない
騎士として戦いの中で死ねるのなら本望だ
ただ一つ
ただ一つ望むことがある
ボーレタリア三英雄の一人、つらぬきの騎士メタスの似姿をしたデーモン
そしてボーレタリア兵の堕ちた姿、黒き者
彼らのように私自身がデーモンや黒き者とならぬこと
心を無くした私が彼女を傷付けるなどあってはならぬことだ
心優しい彼女の歩みを止めてしまわぬよう
それだけを胸にこの剣を振るおう