「殺す者か・・・」暗い谷の底、ガル・ヴィンランドは気配を感じ立ち上がった。
弱々しく儚げな声に見送られ一人の騎士の前に立ち塞がる。
「帰れ・・・」
その一言は倒し、捧げる事が日常となった彼にとってせめてもの慈悲。
だが殺す者が聞き入れるはずもなかった
斬り結ぶガルと騎士
「フン、こんな拙い武技でよく此処までこれたものだ・・」
そう思い相手の攻撃をパリィしブラムドを振りかぶる
「終わりだ・・・」
その瞬間、騎士の兜が割れ素顔が露になる
「!!!」
その姿はまるでアストラエアの生き写しだった。
一瞬のスキを突き騎士の剣がガルを貫く
「何故・・」
騎士が語り掛ける
「アストラエア様・・私は・・・・」
意識が薄れゆく中、もう一人のアストラエアを見つめながらそう呟いた。