「ほほぅ……」
魅惑的な丸みを、骨ばった手が撫でた。
老人の顔には妖しい笑みがはりついている。
「美しい……」
老人は片手で丸眼鏡の位置をなおすと、その丸みに頬ずりをした。
「ふふふ……」
老人が法悦を極めたかのように目を細める。
「さて、どうしようかのう……」
そう呟いて視線を移した台の上には多種多様な器具が置かれていた。
「おいワシ純粋刃石でなにやっとんじゃエド!」