「貴方もソウルの力を求めるのですか?」  
 
彼女はどこか不安げに私にそう問う。  
ソウルの業……この地に厄災をもたらした禁忌。  
安易にその力を求めるのは過ちなのかもしれない。  
 
だが、先のデーモンと戦いで私は思い知った。  
人の身でデーモンどもを屠るには、間違いなくそれが必要だと。  
 
「……ああ、よろしく頼む」  
 
「分かりました……では私の中のデーモンに触れてください」  
 
彼女はそう言うと、私に跪くように告げた。  
私が黙ってそれに従うと、彼女はそっと私の手を取り、自らの秘部へ触れさせた。  
思いがけない行動に私は戸惑ったが、彼女は淡々とした態度を微塵も崩さなかった。  
 
「それでは始めます……」  
 
彼女が呪文を唱え始めると、私は下腹部辺りになにか熱いものがたぎるのを感じた。  
やがてそれは全身へと広がって行き、じっとしているにも関わらず汗がふきだし、息が荒くなって行く。  
そしてその熱さに、意識が飛ぶのではないかと思うほどの目眩が――――  
 
「きゃっ!」  
 
彼女の悲鳴にはっと我にかえる、気付かぬうちに私は彼女を押し倒していたのだ。  
 
「やめてください……デーモンを殺す方……」  
 
彼女はのしかかったままの私にそう懇願した。  
 
私は一瞬まずいと思ったが、それは再び勢いを増した欲望の濁流にかき消されてしまう。  
今の私にとって、彼女の震える声は興奮を高める材料でしかなかった。  
次の瞬間には、すでに凶暴に突き立っていた自らのデーモンを彼女の前で曝け出し叫んでいた。  
 
「触れろだァ?コノヤロウ!てめェが触れろよ!!」  
 
私は火防女の手首を乱暴に掴み上半身を起こさせると、猛るデーモンに触れさせた。  
その手は死人のように冷たかったが、何故か軽く触れただけで不思議な快感をもたらした。  
火防女はびくりと体を振るわせる、しかしどう言う訳かあまり抵抗はしない。  
 
「おい、どんな感じだぁ?」  
 
「……熱い……です」  
 
おずおずと答える火防女、その様子は一層私の嗜虐心を煽った。  
もはや私の中に良心の呵責などはソウルの名残ほども存在してはいなかった。  
 
「そのままそれを扱け」  
 
「……わかりました……」  
 
火防女はいかにも馴れていない様子で私のデーモンを扱き始めた。  
通常ならば快感を感じるには程遠いであろう手つきだったが、何故か火防女の手は私に確かな快感を与えた。  
 
「もっと早くだ……」  
 
「こ、こう、でしょうか……?」  
 
火防女は私の命令に逆らうことなく手の動きを早める。  
恐ろしい事に、その時私はすでに限界を迎えようとしていた。  
私はあることをおもいつき、火防女へ指示を飛ばした。  
 
「っ、手を離して口を開け!」  
 
「は、はい」  
 
火防女はデーモンから手を離し口を開く。  
すかさず私は火防女の頭を両手で鷲掴みにし、口内へデーモンをねじ込んだ。  
 
「!? んーっ!」  
 
「かみつくんじゃねぇぞ!」  
 
私は混乱する火防女を怒鳴りつけ、容赦なく腰を振るう。  
思ったとおり、火防女の口内もまた人のものとは思えない快感を生み出した。  
 
「んっ! んんっ!」  
 
火防女は苦しげに呻きながらも歯を立てまいとしているようだった。  
私のデーモンが前後するたびに、火防女の口から溢れる唾液がぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。  
 
「くおおっ!」  
 
私はそこで限界を迎え、火防女の喉奥にソウルを放った。  
 
「ーーーっ!!」  
 
「おら! 全部飲め!」  
 
火防女は一層苦しげに呻くが、そのまま喉をならして私の放ったソウルを飲み込んで行く。  
それを確認し、私はデーモンを引き抜き火防女の頭から手を離した。  
 
「げほっ、げほっ……これで、満足していただけましたか?」  
 
火防女は激しく咳き込みながら私に視線を向けた。  
それを見て、私は思わず口の端をゆがめた。  
 
「残念だがまだまだ俺のデーモンは審判者だよぉ!」  
 
「そんな……ではどうすればいいのですか?」  
 
「へっ、まだそんなことを言えるのか」  
 
「わ、私は……」  
 
どうやら火防女は私と敵対する気は無いようだ。  
それを知り、私は俄然興奮を覚えた。  
 
「お前、ひょっとしてマゾなんじゃないか?」  
 
「マゾ……?」  
 
「まぁ知らないならそれでいいさ、じっとしてな」  
 
私は心底愉快で仕方が無かった。  
この女の体は普通と違う……それを存分に味わってやろう。  
私は腰につけていたナイフを抜く。  
そして座り込んでいる火防女の太股をまたぐようにしてしゃがんだ。  
 
「う……」  
 
私は怯える火防女の体に巻かれている布の谷間部分を切り裂いた。  
 
「やっ……」  
 
火防女は小さな悲鳴を上げて顔を背ける。  
私はナイフで作った裂け目から手荒に布を破りとる。  
すると思いのほか豊満な胸が外気にさらされた。  
 
「恥ずかしいです……」  
 
そういいながらも、火防女は手を後ろについたままじっとしている。  
必然的にとっているポーズだが、それにより胸が強調されていた。  
そして、すでにその桜色の乳首はそそり立っていた。  
 
「やっぱりドMだな、お前は」  
 
私は火防女の胸へしゃぶりついた。  
 
「あっ……!」  
 
私はそのまま乳首を吸い、舌で転がし、その感触を存分に堪能する。  
 
「くぅ! っはぁ……」  
 
火防女はわずかに身をよじらせながら喘ぎ声を漏らす。  
やがて火防女の頬は上気し、吐息は明らかに興奮の色を帯びてきていた。  
その様子を見て私は一旦胸から顔を離した。  
 
「よぉ、随分感じてるじゃねぇか、どういうことだぁ?」  
 
「これは、違うんです……」  
 
火防女は今にも泣きそうな声を出した。  
 
「じゃあこっちはどうなってるんだろうなぁ?」  
 
私は火防女の上から降りると、今度はスカート部分の足の間にナイフを突き立てた。  
そしてゆっくりと股の方へと布を切り裂いて行く、火防女は再び顔をそらし下唇をかんで黙っている。  
ある程度ナイフで布を裂くと、次は手で残った布を破り、足を露出させるようにすでに衣服としての役目を失った布を掃う。  
驚く事に、露になった秘部は陰毛の湿りが遠目からでも確認できるほどに蜜を湛えていた。  
 
「おいおい、お前こういうのに馴れてんのか?」  
 
「そんなことは……」  
 
「別にいいんだけどよ、意外だな……」  
 
「本当に違うんです……これは儀式のせいで……」  
 
「儀式? 説明してもらおうか」  
 
「……私の使うソウルの業は、ある種人間の性交に近いものなんです……  
ですから、それを使うたびに私の体は……」  
 
「じゃあ“本物”をしたことはないのか? 教えてくれ、もしそうならさすがに良心が咎めるからな」  
 
「……はい、実際の性交を行ったことはありません」  
 
「そうか……」  
 
私は申し訳ないような顔をしてそう呟いてみせる。  
すると火防女は安心したような表情になった。  
私はその様子に、腹の底から笑いがこみ上げた。  
 
「くくく……あっはっは!」  
 
「あの……?」  
 
「やめる気など元より無い!」  
 
「……!」  
 
私は有無を言わせずに火防女の股間に顔を埋めた。  
火防女は上半身を支えていた手を離し、背を地に付け寝そべった体勢で私の頭をどかそうとしてくるが、大した腕力は無いようだった。  
 
「んぁ……やめてくだ、さい……あぁっ!」  
 
「騙されて悦んでるんだろ? さっき見たよりも濡れてるぞ」  
 
「嘘です! そんなはずは……」  
 
確かにそれはデタラメだったが、そのデタラメな言葉に対して火防女の秘部はその水量を増した。  
 
「やめてくぁ……やだっ……そんなところを……あっ」  
 
私は火防女の声に一切耳を貸さず、ひたすら犬のように火防女の秘部を舐め、次々溢れだす蜜を啜る。  
火防女の秘部は私の行為に確かな―あるいは過剰なほどの―反応を示した。  
 
「お願いっ……くぅっ、ふぁ……あ、な、なにかおかしっ……」  
 
火防女が急にあせりだし、秘部がヒクヒクと痙攣し始めたのを確認し、私はいっきに淫核を吸い上げた。  
 
「いやあああっ!」  
 
火防女は悲鳴のような声を上げて絶頂に達した。  
 
「くく……雌らしい声も出せるんだなぁ」  
 
「あぁ……ぁ……」  
 
私は下劣な笑いを浮かべながらぐったりした火防女の足をM字に開かせ、その秘部へデーモンをあてがった。  
 
「うぅ、それだけは……」  
 
火防女はそういいながらも、どこか諦めた様子でなすがままにされていた。  
 
「感謝しろよ、わざわざほぐしてやったんだからな。  
ま、いたぶられるのが好きなお前には必要なかったかもしれないが」  
 
「そ、それは違「うるせぇ!」  
 
私は火防女を黙らせるように一気に腰を突き入れた。  
 
「ひうっ!」  
 
「く……これはっ!」  
 
火防女の膣内はぐっしょりと湿っており、たやすく私のデーモンを受け入れた。  
だがそれ以上に、火防女の膣内のもつこれまで味わった事の無いような感触が私を驚かせた。  
 
「あ……あぁ……」  
 
また、火防女は確かに処女だったらしく、火防女の秘部をつらぬく私のつらぬきの騎士の周りから破瓜の血が流れる。  
 
「そんな……嘘……」  
 
火防女は独り言のように呟きながら顔を横へ振っているが、それはどうも痛みによる行動には見えなかった。  
私は今にも達してしまいそうになるのをこらえつつ腰を動かし始めた。  
 
「あっだめですっ、動かさないでぇ!」  
 
私は構わず腰の動きを早める。  
 
「あああっ! だめえええ!」  
 
火防女は半狂乱で絶叫するが、その声は明らかに快楽を感じていた。  
 
「んっ、はぁ! すごっ、こんなのっ!」  
 
「なんだぁ? 初めての癖してもう感じてるのか? この淫乱がっ!」  
 
私は乱れる火防女を罵る。  
 
「ち、違います! ちがあああっ」  
 
快楽に悶えながら否定する火防女の膣内は私のつらぬきの騎士を急激に締め付けた。  
 
「うおおっ!」  
 
私は耐え切れずに火防女の膣内へ大量のソウルを放つ。  
 
「あつっ、いやぁあああ!」  
 
同時に火防女も二度目の絶頂を迎えた。  
私はしばらく火防女の膣内にソウルを放ち続けてから、つらぬきの騎士を抜き去った。  
 
火防女の秘部からはどろりと私が放ったソウルが溢れだした。  
 
「ああ……中に……」  
 
「ふぅ……良かったぜ、お前のは」  
 
「……ありがとう、ございます……」  
 
火防女は力無くそう呟いた。  
 
………  
 
……  
 
…  
 
数分後、私は火防女に土下座していた。  
 
「申し訳ないっ! 私はとんでもない事を……」  
 
火防女はそんな私の前にしゃがみこむ。  
 
「いえ、お気になさらないで……顔をあげて下さい」  
 
「ですが……」  
 
私は火防女の優しさに感動し、自分の愚かさを心の底から悔やんだ。  
そして、火防女の顔を見上げた。  
 
「正直に申し上げると、私も気持ちよかったです……」  
 
なんと。  
 
「なにより……私は貴方の為にあるのですから……」  
 
火防女はそう言ってどこか儚げに、そして妖しく微笑んだ。  
 
end  
 
 

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