竜の神を撃破して楔の神殿に戻ると、珍しく火防女が話しかけてきた。  
 
「貴方は今までの誰よりも多くのデーモンを殺した…  
私達にとって、貴方はなくてはならない御方」  
 
確かに、俺は既に十体ものデーモンを殺している。  
火防女や要人にとってはさぞや重要な存在だろう。  
血痕になった回数はその数倍以上だが…  
 
火防女は相変わらずの無表情で、何を考えているのか全くわからない。  
もしかして、感謝の証に武器でもくれるのだろうか…  
確かに、欠月のファルシオン+2では厳しくなってきたところだ。  
何故かボールドウィンも強化してくれないし…  
 
「貴方に、ソウルの力を更に強大にする方法をお教えします」  
 
それは有り難い。  
最近は強化に求められるソウルが多過ぎて、そろそろエイが絶滅するのではと危惧していたところだ。  
火防女が言うには、新たな方法では一回の強化でステータスを+2強化出来るらしい。  
その方法とは?  
 
「私の中のデーモンに…直接触れて下さい」  
 
そう言って火防女は、ボロボロの黒衣を躊躇いもなく脱ぎ始める。  
白磁の肌が露になり、ほっそりとした身体の輪郭全てが俺の目に飛び込んで来た。  
お茶を吹きだすトマスとボールドウィン。  
二階から黒ウサギが何事かと顔を覗かせ、そのまま転落した。  
いくらなんでも此処で脱ぐとは…  
 
火防女は周囲の視線を気にも留めず、淡々と、まるで人形のように俺に話しかける。  
「要の人にも、貴方のお世話をするようにと言われています。さぁ、私の中のデーモンに触れて下さい」  
 
おずおずと火防女の身体に触れる。冷たい。まるで体温が無いかの様だ。  
その痩せた身体を抱き寄せると、俺の頭の中の何かが目覚めた気がした。  
 
次の瞬間、俺はトマス達の視線も気にせず彼女を無理矢理押し倒  
 
省略されました(ry  
 

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