息苦しくて目が覚めたときは、スゥィートのベッドの上に横たえられていた。  
確か、出口を探して歩いているうちにフードを目深に被った人物と出会って、なにかとても  
ショッキングなことを聞かされたような気がする。  
思い出そうとすると、目の前がまたぐるぐると回り始めた。  
酷く暑くて、息が苦しい。  
さっき着替えたときは、心地良い程度に暖炉に火が入っていたのに…薪の焚きすぎだろうか。  
暖炉を見ようと身を起こしかけて、身体がゴムで出来たように力が入らないことに気付いた。  
無理矢理身体を動かそうとすると、突然下腹部に鈍く重い快感が走って――私は思わず  
短い叫び声を漏らした。  
なんだろう、これは。  
部屋の温度が暑いと思っていたけれど…自分の身体が熱を帯びている。  
部屋に立ちこめる甘ったるい香りが、ますます息苦しさを募らせている。  
 
先ほど一瞬感じた快感で、身体の奥深くがじんじんと痺れたように疼き始めた。  
苦しくて、じっとしていられずに身体をよじると、再び甘い感覚が突き上げる。  
たまらずシーツの上でもじもじと腰を動かし続けるうちに、自分の漏らす息に声が混じっている  
事に気が付いた。  
なんだかヘン…  
身体を締め付けるものを緩めれば、少しは呼吸が楽になるかもしれない。  
そう思ってブラのホックを外した。  
身体を動かすと、胸が少しきつい服地に擦れて…経験したことのない感覚に悲鳴を上げてしまった。  
どうにかなってしまったのかしら、私の胸…  
おそるおそる服をまくり上げて触れてみると、寒いときのように乳首が硬く尖っている。  
触れるとそこはやっぱり切ないようなヘンな感触を伝えてきて…  
自然に喘ぎが漏れた。  
 
胸を弄る指先を止められない…気が付けば、尖りを刺激する指の動きに合わせて腰を振っていた。  
そこから突き上げてくる甘い感覚は焦れったいほど微かで、ますます私を苦しめる。  
左手で胸を触りながら、おそるおそるスカートを捲り上げ、右手を太腿に這わせる。  
私は何をしようとしているんだろう―頭のどこかを微かな警告が過ぎったけれど、部屋の香りはますます  
強まって、私の思考を麻痺させようとしていた。  
イヤだ…下着がベトベトに濡れている。  
太腿で右手をきつく挟み込むようにして下着の膨らんだ部分を押すと、くぐもった水音が上がって  
強烈な快美感が下半身を甘く痺れさせた。  
駄目、こんなのじゃ足りない…!  
濡れた下着の上から狂ったように膨らみを擦り、捏ねる。  
いつの間にか、自分が甘えるような鼻声をひっきりなしに漏らしていることに気付いたけれど止められない。  
 
直接快感の中心に触れようとしたけれど、下着が手の動きを制限する。  
焦れた私は不満に啜り泣くような声を漏らし、ビショビショになった下着を脱ぎ捨てた。  
大きく開いた足の間に、足元にかかった肖像画の舐めるような視線を感じる気がする。  
膨らんだ左右の襞をくつろげて、ぬるぬるしたものが溢れてくる窪みに指を出し入れし、その先の一番感じる  
しこりを指の腹で擦った。  
そこはいつもよりも固く大きく…敏感になっているようで、刺激する度に腰が跳ねるような電流が走る。  
啜り泣きながら胸とそこを擦り続けるうちに、頭が痺れたようになり、重く大きななにかがうねるように下腹の  
奥から湧き上がってきて――  
身体を突っ張らせ、甘い叫びを迸らせた私の目の前が暗くなり…私はその波に攫われるままに身を任せた。  
 
 
―― ぐったりした私の身体を、誰かが拭いてくれている…?  
微かな女の人の声が聞こえたような気がした。  
「はい、香は片づけました。お目覚めになったお嬢様は何も覚えていらっしゃらないでしょう…。」  
 
<Acta est fabula>  
 
 

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