「大丈夫…ニアには秘密にしてあげるわ。ただし…」 まだ拳銃を向けるメロに歩み寄り、銃口をそっと下げた。睨み付けてくるメロの唇を親指でなぞり、クスリと笑ってみせる。  
「分かるわね?」  
しばしの沈黙の後、メロは口の端をつりあげる。  
「…まぁいい…淫乱女でこっちとしても助かる」  
どちらからともなく深い口付けをかわし、ソファーになだれこむ。メロはハルに覆いかぶさり、誘われるままに舌を絡める。  
顎に伝う唾液を拭った後、その手でメロの右手を掴み服の中へ導く。ハルが背を浮かせると、その意味を理解したメロはブラのホックを外した。  
ゆっくりと豊かな胸を揉みしだくと、  
「は…っ、ぁ……ぁんっ…」  
徐々にハルの頬が紅く染まっていき、息も激しくなる。  
メロはハルに軽いキスを繰り返しながら、スーツを捲り上げ、あらわになった胸にも印を残す。  
「ぁ、ぁんっ、…メ、ロ……」  
乳房の先端を口に含み、舌を使って固くしていく。  
ハルは久しぶりの快感に甘い声を漏らしながら、メロの頭をかき抱いた。  
「…メロ…っ早く、…」  
その言葉に顔を上げ、ニヤリと笑うメロ。  
「…「早く」、…何だ…?」  
「っ…はぁ…、お願い…」  
分かっていながらメロは焦らす。ハルの脚がメロの腰を挟み、その要求を暗に表現する。  
「…言ってみろ、淫乱。…お前なら言えるだろ」  
プライドの高いハルは、グッと唇を噛み締めるが、その唇は震えている。  
「っ…、…ぃ…れて……」  
「あぁ?…何だって…?」  
「……!」  
我慢などできない。  
自尊心を、性欲が一気に羞恥心へと変える。  
「挿れてっ…、早…く…!」  
言葉と共に、脚がメロの腰を引き寄せた。  
 
「ククッ…お前仮にもニアの部下だろ…?」  
メロは皮肉を言いながら、ハルのパンツの上から割れ目をなぞる。  
「メロ…っ、…ぁああんっ…!!」  
腰をくねらすハル。パンツには既に大きな濡れ染みができ、指先に湿り気を感じた。  
メロはハルのパンツを足首まで一気にずり下げると、自分の両肩にハルの両足をかけた。  
「ニアの奴…今のお前の姿見たら何て言うだろうな…」  
二本の指を入れて乱暴にかき回す。  
「あぁっ、…っはぁ…っ!」  
静かなリビングで、聞こえるのは卑猥な水音とハルの甘い声、二人の荒い息。  
メロは、ハルの白い太股の内側に手を回し、大げさな程に開かせた。そのまま太股を指を立てて撫でると、ハルの腰が再び円を描くように上下する。  
「も…っ、…焦らさ…ないでっ……、お願…い……」  
涙目になって懇願するハル。  
 
「……メス犬が…、」  
メロは鼻で笑うと、ハルの股間へと顔を埋め愛液を舐めとった。ビクッと身体を震わせ、尚も小刻みに震える手でハルはメロの髪を掴んだ。  
「はぁ…っ…、メ…ロ……」  
「ククッ……限界か…?まぁ、よく耐えたからこれ位にしといてやるか…」  
ゴツい装飾のベルトを外し、チャックを開く。もう既にそのペニスは十分に膨張し、勃起していた。  
それを見てハルは、上気した頬を微かに緩ませた。  
「…何、ょ……メロだっ…て限界……」  
「当たり前だろ…、…いくぜ……」  
ハルの細い腰を掴み、躊躇なく挿入していく。  
「あっ、ぁあぁん……っ!!」  
予想以上の質量に、思わず大きな声で鳴いてしまうハル。メロも思いのほか膣内の収縮が激しくて、息が詰まる。  
「…っ、動くぞ……」  
少し余裕をなくしたメロが律動を始め、最初から早めに腰を動かす。  
「あっ、ぁあっ…いぃ…ゎ…、メロ…!」  
ハルもそれに合わせて共に腰を突き上げ、より深い場所が刺激される。  
熱い膣内を激しく突きまくり、下にいるハルを喘がす。ソファーがギシギシと音をたてるが、もう二人には聞こえてなどいなかった。  
 
愛液が溢れだしてソファーに垂れている。  
グチュッ、グチュ…ッ  
「も…、だめぇっ…!!イク…、イ…ク………ッッ!!!!!」  
ハルはメロに抱きつくと、背中に爪をたてて震えながらイった。  
「ぐっ……」  
その時の一層きつい締め付けで、  
「くぁ……っ……」  
メロの射精感も頂点に達し、ハルの中へ精を吐き出す。  
「ぁっ…はぁ……―――ッッ!!!!!」  
ハルは熱いものが自分の中に流れ込んでくるのを感じた。男に中出しされるのは、初めての経験だった。  
急に静まりかえった室内。  
メロが自分のモノをハルから引き抜くと、中から混濁液があふれ出た。  
そのままの態勢で、二人は荒い息を沈める。  
「……」  
二人とも無言だった。やがて息が収まると、メロは立ち上がり、とりあえず下を身につける。  
「…おい」  
「………?」  
ハルが顔だけ向けると、メロは至極真面目な顔で、  
「…板チョコ。ないのか?」  
と言い放った。  
「………………は?」  
眉根を寄せるハル。  
「今度来る時までに用意しとけ」  
そう言って上着を羽織るメロは、もう帰るつもりのようだった。今日はニアに近い奴を引き込む事が、ひとまずの目的だったのだろう。  
「…絶対…また来てよね」  
身体を起こしてハルが呟くと、メロは「ああ」と短く返事をした。  
メロが去った後、ハルはぼんやりしながらも、ピルを買いに行くついでに板チョコでも買ってあげようか…、と考え、一人微笑を浮かべたのだった。  
 

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