メロ「いや それでいい。次は…」  
***  
今から俺の部下達が彼女をさらう為に日本へ行く。  
メロ「美しく可愛らしく清潔な女性だ。手荒な真似はするなよ」  
部下「ああ、わかってるよ」  
ああ、早く会いたい。一度写真でしか見たことがない彼女にこんなにも引かれるなんて。  
彼女は美しく可愛らしく清潔…俺に相応しい絶世の美女だ。もうじき会えると思うと  
下半身に熱がたまっていくような気がした。気のせいではないはずだ。あぁ、早く会いたい。  
***  
部下「メロ、女をさらってきた。モニターで確かめてくれ」  
メロ「ああ」  
モニターのスイッチを入れようとした手が震える。人生で一番長い一瞬だった。  
メロ「…ん?なんだアレ」  
部下「ヤガミサユだ。間違いないか?」  
なんだと?ヤガミサユ?はぁ?意味不明だ。なんだよ、アレ。  
まだアンダーヘアも生え揃っていないような小便臭そうなガキだ。…どうなっている?話が違う。  
俺は美しく可愛らしく清潔で絶世の美女だと説明したはずだ。あいつら何を勘違いしたんだ?コノヤロー。  
 
***  
ヤガミサユはヤガミソウイチロウの娘だったのでノートとの交換は成功だった。が、俺は彼女に会えなかった。  
俺は彼女にしか興味がないのでヤガミサユは返してやった。彼女だったら絶対返さなかったのに。  
ヤガミサユをさらってきた部下達は生き埋めにしてやった。まだだ。まだ会える可能性はある。  
俺と彼女は運命の紫の糸で結ばれている。そうだ、大丈夫。ぜったい会える。  
***  
今日俺は怪我をした。キラと日本捜査本部にノートを取られた。  
でも大したことはない。ヤガミソウイチロウはおそらく死んだだろう。はは、ざまあ見ろ。  
いや違う。俺はあいつを殺す気はなかった。そういうことになっている。はは、うはははは。  
キラと組んだおまえが悪かったんだ。俺は殺す気はなかった。ヒャッホゥ!  
まあ、最終的にはこうなっていたのかもしれないが…ひひひ。それが少しはやまっただけだ。  
***  
キラは日本にいるらしい。俺も仲間の馬鹿男と一緒に日本に行くことにした。  
日本…にほん…ニホン…ニッポン…ニップル!彼女のいる国だ。俺の第2の故郷になる国。  
ハハハ、キラをぶっ殺したら迎えに行こうと思っていたがその手間がはぶけた。  
今、君に会いに行くよ…。美しく可愛らしく清潔で俺より年上…俺の条件をすべてクリアしている君。  
待っていてくれ、俺の愛しい愛しいサチコ…  
 

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