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L・ワタリ・レム。邪魔者を全て消した後、僕はミサと同棲す  
る事を決めた。死神の目を持ち、世界で唯一僕がキラであるこ  
とを知るミサ。利用する為と監視する為、捜査本部をかねたマ  
ンションに越してから、もうすぐ1年がたとうとしている。表  
ではL、裏ではキラ。世界はだんだんと僕の望む方向へ向かっ  
ている。  
「ライトー、ミサ、あさってから2日もオフもらったよー。  
二人でどっか行かない? 海外は無理でも、リゾートとか温泉  
とかなら行けるよね。あ、リュークは温泉入った事ある?」  
今日もミサは相変わらずのハイテンションだ。一人で勝手に盛  
り上がっている。本来の僕なら絶対にかかわりになることの無  
いタイプの女だが、この女を野放しにする事はあまりにリスキ  
ーだ。こんな女が僕のアキレス腱だというのは正直僕のプライ  
ドが許さない。いますぐ殺してやりたいところだが、死神の目  
という武器は棄てるわけにいかない。  
 
「ねー、ライト聞いてる? やっとあのドラマも終わるんだか  
らちょっとは羽伸ばさないとね。流河ってほんとナルシストで  
うっとうしかったんだよ。ミサにはライトっていう世界一かっ  
こよくて素敵な彼氏がいるのにしつこくいいよってくるし、視  
聴率がいいからって、無理やり海外ロケは入るし、ミサのこと  
みんな全然」  
「わかったから、ミサ。だが二人で何処かに行くというのはダ  
メだ。」  
「ええーどうして!」  
「ミサは日本で一番有名な女性になったんだ。女優としてさらに  
伸びていく為にも、スキャンダルはまずいだろう? 第一マスコ  
ミはミサのスキャンダルをてぐすね引いて待っている。写真週刊  
誌に載せる為にね。僕が写真に撮られたくないのはミサにも分か  
るだろ」  
「うん、それはわかるけど……。でもせっかく二日もあるのに勿  
体なくない? ミサ、ライトとお出かけしたいよ。」  
「二人きりでいられればそれでいいじゃないか。」  
 
「・・・!!! うん!!ライトの言うとおりだね!じゃ、二人  
でのんびりお部屋デートしようね。ミサ、ライトのためにご馳走  
作るね。リュークにはリンゴのウサギちゃん作ってあげる。」  
「ウホッ。ミサ、今からウサギちゃん作ってくれてもいいんだけ  
ど。」  
「うん、いいよ。」  
ミサはパタパタと台所へ向かった。うるさかった部屋が静かにな  
る。  
「ライト、うそくせー台詞は久しぶりだな。」  
「ミサを黙らせるには必要なんだよ。適当なひとことを言えばい  
いんだから楽だけどね。」  
リンゴをむき始めたミサを振り返って見る。ご丁寧にエプロンを  
しているが、半分尻がはみだしている。最近は、事務所の意向も  
あってか以前のような派手な格好は影をひそめてきてはいるが、  
露出気味なところは相変わらずだ。  
その白い肌を見ていると、無性に汚してやりたくなる。そして僕  
に服従させたくなる。この衝動は、ふいに僕を捕らえる。  
 
同棲してすぐミサはセックスを迫った。愛の証だとかくだらない  
事を言って迫ってきたが、妊娠でもされたら面倒くさいことこの  
上ないので放っておいた。だが、ミサを僕に惚れさせ続けるため  
にも、いつまでも性行為をしないわけにいかない。僕がその気に  
なった時だけミサを抱く事にして、関係は続いている。  
「リュークー、ウサギちゃんできたよー。はい、ライトにも。」  
「ウホッ」  
「ああ、ありがとう。」  
リュークは嬉々としてリンゴを食べはじめた。僕もミサもひとつ  
ずつ口に運ぶ。リンゴのシャリシャリした音が響く。リンゴの果  
汁がミサの唇を濡らす。ああまただ。また、こいつを僕にひざま  
づかせて赦しを請わせるくらい蹂躙してやりたい気持ちになる。  
「ミサ。」  
「なに?」  
僕は隣に座ったミサの後頭部に手を回すと、そのままひきよせミ  
サの唇を舐めた。  
 
「ひゃっ」  
そのまま唇を重ねる。リンゴの甘い香りが鼻腔をくすぐる。  
「ん…」  
ミサはうっとりしながらも、僕がからめた舌に応えてきた。ミサ  
はキスをするのもされるのも好きだ。細い腕をぼくの背中に回し  
て、甘い吐息を吐きながら僕の唇を求めてくる。  
「ミサ。おいで」  
「はい…」  
僕は寝室のドアを開けて先に部屋に入る。リュークはリンゴに夢  
中だ。勿論、食べ終わったところで僕たちがこれからする行為は  
わかっているからゲームでもはじめるだろう。交尾をしない死神  
は、はじめのうちは興味津々で嫌がる僕にもかまわず性行為をの  
ぞいていたが、最近はそうでもなくなった。  
ベッドに腰掛けると、うれしそうに、でも少し恥ずかしそうにミ  
サが隣に座った。  
「ライト、大好き」  
そういってまたキスを求める。僕は応える。はじめのうちは優し  
くしてやる。キラになる以前の僕だったらそうしていたように。  
 
唇と舌。唾液もまざって、静かな寝室にかすかに粘膜同士がふれ  
る淫靡な音がする。リンゴの芳香はもうお互いに残っていない。  
ミサの下唇に舌を這わせると、ミサは震えながら自分の舌を差し  
出してきた。それを食べるようにして口に含む。  
右手で髪をすきながら首筋に舌を這わせるとミサが吐息を漏らす。  
そのままベットに倒れこむ。お互いの体をまさぐりながら、まだ  
キスはやめない。  
Tシャツの下から手を入れる。ミサの肌はなめらかで吸い付くよ  
うだ。ブラジャーのカップだけずりさげて乳房をつかむと、じっ  
とりと汗ばんでいた。興奮しているらしい。乳首もたっていた。  
「もう感じてるのか。」  
「だっ…て…ライトが…ミサのこと気持ちよくするんだもん」  
甘えた声で訴える。セックスが好きなだけなんだろと言ってやり  
たいところだが、いじめるのはもう少し先でもいいだろう。Tシ  
ャツをずりあげ、胸の谷間を舐める。薄い肌の下にある肋骨が感  
じられる。  
 
「あうっ」  
ミサはここを舐められるのが好きだ。何度か舌を這わせると、乳  
首は更に隆起し、腰が蠢き始める。  
「あ、あ、ライト…」  
僕の頭を抱きながら、ミサがあえぐ。乳首を吸い上げると背中を  
のけぞらせた。空いた空間に手を差し入れ、緩めていたホットパ  
ンツを下着ごと膝まで下ろした。  
下着は銀色の粘液の糸を引いていた。  
「ミサ、ほら」  
膝を曲げさせ、糸を確認させる。  
「や…だ」  
「とろとろだな」  
膝を胸につけるようにして開かせる。膝下にたまった服と下着。シ  
ャツとブラジャーも首のところで中途半端にたくしあげられている  
だけだから、性器は丸見えなのにまだ服を着ている状態だ。  
「や…ライト、脱がせてよぉ」  
 
無視して性器を視姦してやる。薄い陰毛は愛液でべっとりと大陰唇  
にはりついている。勃起したクリトリスは舐められたいと哀願し、  
ひくついている小陰唇は、はやくペニスを受け入れたいと主張して  
いるようだ。  
「ライト、恥ずかしいから…」  
「舐めて欲しいんだろ」  
そういって、指でぬめりをすくいあげた。  
「ああっ!」  
濡れた指をミサの唇にもっていく。  
「咥えるんだ」  
ミサは大人しく指を口に含む。僕のいうことは何でも聞く。僕のい  
うとおり以外のことはしない。そうしなければ、僕からの愛はもら  
えない。時々こうしてわからせてやらないと、ミサは僕の役に立ち  
たいといいつつ、僕を窮地に追い込むような真似をしでかしかねな  
い。僕が絶対的な支配者だということを、性行為の最中にでも躾ね  
ばならない。  
 
上目遣いでミサが僕を見る。目が欲情している。  
「服を脱ぐんだ」  
指をひきぬくと、ミサに命じた。ミサは脱がせて欲しそうだったが、  
自分で裸になった。  
「ライトも」  
すりよって僕の顔に口付けながら、ミサは僕のシャツを脱がし始め  
る。僕はベットに横たわる。上にまたがる形になったミサは、僕の  
首筋、胸と、いとおしそうに何度もキスを落としながら奉仕するか  
のようにして脱がしていく。  
「あは、大きくなってる」  
膨らんだズボンの上からミサがそこを撫でる。ジッパーをおろすと  
下着の上から舐め始めた。唾液で下着が濡れていく。小さな唇と舌  
が僕の性器に刺激を与える。だが、隔靴掻痒というやつでもどかし  
い刺激だった。  
「直接舐めて欲しい?」  
今度はミサが僕に尋ねた。いたずらっぽい笑顔で。ミサが主導権を  
握ろうとしている。僕に勝負を挑むつもりか。僕は黙って半分起き  
上がると、足の間にうずくまるようにしているミサの背中を撫でた。  
 
「ん…」  
そのまま腰をつかんで、体位を入れ替えさせる。シックスナインの  
形になる。  
「また濡れたな」  
「ライトの舐めてたらこうなっちゃうの」  
ミサは直接ペニスを舐め始めた。僕の答えを待たずに。我慢しきれ  
なくなったのだ。生暖かい舌が性器を這いずり回る。僕もミサの性  
器を舐める。とろけきったそこはあたたかくやわらかい。  
「あっ……」  
大陰唇を指で押し開き、膣の入り口あたりを舐める。膣自体には性  
感帯はない。入り口にあるひだが快感をもたらす。もし膣が刺激を  
敏感に感じるのであれば、女性は出産などできないだろう。人間の  
体はきちんと理にかなった構造をしている。  
舌を出し入れしてやると愛液が僕の口の周りを濡らす。そのまま性  
器全体を唇をつかって嬲る。  
「ああっ…はぁ…すご、気持ちイイ…」  
ミサは腰をくねらせて悶えている。僕のペニスから手は離していな  
いが、舐めることはすっかりおろそかになっている。僕も舐めるの  
をやめる。  
 
「ミサ、ちゃんとやらないと今夜はもうやめだ」  
「や…待って…ちゃんと、する…」  
ミサはフェラチオを再開する。勃起したペニスを逆方向にそらせて  
咥えるのだから、苦しいのだろう。それでも全て口に入れると顔を  
上下に動かす。  
僕は右の指でクリトリスをはじく。舌をミサの中に入れて音を立て  
てしゃぶってやる。あまった左の親指は、アヌスをおさえるように  
してもみほぐす。愛液ですべりがいい。  
「んぐっ…ライト、そっち、らめ、あ、あ、ああっ!」  
アヌスにあてがって指を少し埋めながら、さらに舌と指で膣をぐち  
ゅぐちゅとかき回す。  
「や、あ、だめだめっ…ライトの、おしゃぶりできな…ああん」  
それでもミサは手で僕のモノをしごき続ける。愛液がミサの腿に  
まで伝いはじめる。僕の顔も濡らす。  
「あ、あ、イッちゃう、ミサ、先にイッちゃ…」  
「もうイクのか?」  
「だめ、も、だめぇ…!」  
 
そこで僕は愛撫するのをやめた。  
「はぁっ…な、んで…やめちゃうのぉ」  
そう簡単にイかせてなんてやるものか。快感でふらふらしている  
ミサを下に組み敷き直し、腰が折れ曲がるような体位にさせた。  
僕からは、濡れそぼった性器と、ミサの顔が一直線に見える。  
「ライト、こんなかっこやだ…」  
登りつめる寸前で愛撫をやめられた性器からは愛液が溢れ続けて  
いる。刺激を加えられたアヌスも少しひろがっている。  
「後ろの穴まで感じるみたいだな」  
襞を舐めてやる。  
「ああん!やめ、やめて…汚いから…」  
「目をそらすな。」  
見つめ合ったままでミサの全てを舐める。羞恥と快感でミサの目  
がうるむ。唇は半開きで無意識に舌が唇を舐めている。  
「あ、あ、ライト…気持ちよすぎてミサ、おかしくなる…」  
じゅるじゅるとすすってやると、ミサもすすり泣く。  
「はぁ…おねが、も、入れて…」  
快感を与えられ続けてろれつも回らないようだ。かまわず舐め続  
けてやると、半泣きになって懇願する。  
「イク、イッちゃうよぉ…やだ、だめぇ…ライトので、イかせてぇ」  
 
また達しそうになる。僕はそこで愛撫するのをやめた。ミサの背  
中にあたっている僕の性器も、先走で濡れている。それで背中を  
つつく。  
「欲しいか?」  
「あ、ほしい…お願い…」  
「もっとおねだりしないとな。やり方は教えたろ?」  
「はい…」  
ミサは両手を膝の裏側に入れ、赤ん坊がおしめを変えられるよう  
な体勢になった。  
「入れて…ください。」  
「どこへ」  
「ミ、ミサのおまんこ…」  
「……」  
「あ、ぬ、濡れてる…とっても濡れて、ひくついてるおまんこ…」  
「入れるだけでいいのか」  
「いっぱい、出し入れして…ぐちゅぐちゅかき回して…ライトの好  
きなようにして下さい」  
「…いい子だ。」  
僕はそのままミサに覆い被さるようにしてペニスを突きたてた。  
「ああーーーーーーっ!!!」  
 
どうやら入れただけでミサは達したらしい。ぴくぴくと体が小刻み  
に震えている。でも、休ませてはやらない。ここからは僕の好きな  
ように、僕の快感のために動いてもらうのだから。  
えぐるように抜き差しする。ぐぷっと液体と空気のこぼれる音がす  
る。ミサの中はあたたかくやわらかく、ぬめっている。体の相性だ  
けはいいらしく、ミサは確実に僕に快楽をもたらす。  
「ああっああっ!ライト、ライト…ああん…」  
ミサの足がからみつく。僕をくわえ込んで離さない。性器がこすれ  
あうだけでこれほどの快感があるのは不思議だ。性行為が原因で、  
人間関係がもつれるのも仕方ないかもしれない。もっとも、僕はそ  
んな愚か者たちとは違う。  
ミサを横抱きにして、右足を持ち上げ、楔を打ち込むようにまた抜  
き差しする。  
「あん、これ、すご…あああっ!!!」  
ずっと達する事をとめられていたミサは、本能の赴くまま、腰をふ  
って快楽を追い求め、また達したらしい。ぬめりが増して、膣内が  
収縮する。  
「ん…」  
僕も思わずうめいた。  
 
「ライト好き…大好き…」  
うわごとのように繰り返してミサはあえぐ。そのままミサを四つん  
這いにさせる。僕の腿までミサの愛液で濡れている。尻を割り開く  
ように両手で掴んで、挿入してやる。僕のペニスの根元は、ミサの  
愛液が泡だって白くなっていた。  
「ミサ、すごいな。」  
「ああ、はぁはぁ…なに、が…」  
「ぐちょぐちょなんだよ。」  
ココア色のアヌスが目に入る。僕は右の親指でそこをさすった。  
「ラ、ライト…」  
「こっちにも欲しいだろ」  
そのまま親指を埋めてやる。  
「あああああ!!」  
膣がまた一段と締まった。何度達すれば気が済むんだ。いや、僕  
がそうさせている。そう、快楽も含めて僕だけがミサの生殺与奪  
を握っている。でも、同じ事はミサにもいえる。それが気に入ら  
ない。ミサがノートに僕の名を書けば、僕はあっけなく死んでし  
まうのだ。死神すらノート所有者を殺せないというのに。  
 
「やぁ、ライト……ミサ、も、死んじゃう。気持ちよすぎ、て…  
あっあっ…!!」  
そうだ、ミサ。君を殺せるのは僕だけなんだ。君の支配者は僕な  
んだ。勝手な言動も、ましてや造反などは絶対に許さない。  
「ミサ…」  
覆い被さるようにして腰を動かすとミサが振り返りキスを求めた。  
「う…ん」  
舌を思い切り絡める。胸をもみしだきながら、息を切らせながら  
僕らは絡み合う。上も下も僕でいっぱいだろ、ミサ。僕はさらに  
腰の動きを早める。ミサもそれに応える。汗と唾液と淫靡な液体  
とが卑猥な音を立てて部屋中に響き渡る。  
ミサはほとんどイキっぱなしのようになっている。さすがに僕も  
限界が近い。  
「あっあっライト、ライト……!」  
「ミサ…」  
 
体位をまた入れ替えて正常位になる。ぴったり重なり合って、腰  
だけを激しく動かしあう。たまらない快感がお互いを襲う。  
「ミサに、ミサにちょうだい…」  
「ああ、注ぎ込んでやるよ」  
ミサにはピルを飲ませている。コンドームが破れてもいいように。  
もっとも、今日はゴムはつけていないが。ミサの排卵日はあと3,  
4日後だ。体内に残った精子は2日ほどは生きているが、排卵日  
前には死滅する。  
「ほら、出すよミサ」  
「ああっ、またいく、ライト、あああっ」  
「…っ!!」  
思い切り吐き出す。びくびくと自分自身がミサの中ではねる。ミ  
サの指が僕の背に食い込む。爪を立てるなといったのに。  
「はぁはぁ…ライ、ト…」  
ミサが僕に口付ける。行為の終わった直後、息も切れている。だ  
が僕もそれに応えてやった。このときだけはミサに対して奇妙な  
愛おしさがこみあげるのは否めない。  
 
だが、この感情は男女の愛情ではない。散歩途中の犬をみかけて  
微笑むような、そんな感傷的なものだ。感傷はほんの一瞬、だい  
たいその犬が、微笑みかけたその直後、車にはねられて死んでも  
大した感慨はわかない。  
「ライト、愛してる。世界で一番、ううん、この世界よりミサは  
ライトが好きだよ」  
「ああ、わかってる」  
ミサをひきよせてやる。死神の目があり、僕の邪魔をしない限り  
はそれなりに扱ってやる。君が僕の役に立つ一生を送っている間  
は言ったとおり”一生愛す”ふりをしてやろう。  
「ライト…」  
ミサはこの上なく幸せそうな顔で僕にすりよって目を閉じた。い  
つかは永遠に眠らせる。必ず。僕の手で。  
 

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