※女体化注意※  
 
ニア×メロ(女体もの)なので、苦手な方はお気をつけ下さい。  
 
 
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まだ起きる時間なんかじゃない  
午前二時。  
大粒の雨がたくさん窓を打ちつけている音で目が覚めた。  
眠気はあるけど、一度覚めた目はなかなか閉じてくれない・・・  
メロは天井を見上げながらまどろんでいた。  
 
同室のパウロはいびきをかいて熟睡している。  
起こして遊びの相手をさせてやろうかと思ったが、パウロの間抜けな寝顔を見ているとそんな気は失せた  
 
とりあえずトイレを済ませて、無理矢理にでも寝よう・・・そう思い、パウロを起こさないように静かに部屋を出る。  
夏の雨の湿気のせいで、部屋も廊下もじめじめしていて癇に障った  
ふとニアの事を思い出す  
(・・・今度こそ、今度こそは僕が一番に)  
 
廊下の曲がり角で、ふと視界に入った陰。  
陰はゆらりと姿を消した。  
(幽霊・・・?)  
寝る前にパウロと怪談なんかするんじゃなかった。後悔しても、一度恐怖した気持ちは落ち着かない。  
このまま部屋に戻っても気味が悪いので、意を決して陰を追う。  
 
(ロジャーが見回りでもしてるんだ・・・!)  
少し駆け足で角を曲がる。  
「うわっ」  
足元には、毛布をかぶったニアがうずくまっていた。  
角のすぐそばにニアが居たため、驚いたメロは素っ頓狂な声を上げてしまう  
「ニ、ニア・・・?こんなとこで何してんだよ!」  
「この窓から見る景色のほうが、部屋で見るより綺麗なんです」  
部屋に戻れよとか寝ろよとか思ったが、質問したらキリがないのでやめた。  
 
「あれ、そういえばメロ・・・」  
「なんだよ」  
昼のテストの結果を思い出し、つい強い口調で返す。  
「メロ、女性だったんですね。知りませんでした」  
「・・・はあ?」  
こいつ、変な奴だとは思ってけどここまでだったのか。  
「俺が女に見えるのかよ?」  
「だってその胸の膨らみ・・・私、今まで気付きませんでした」  
「エッ」  
 
ニアの指のさす、胸元を見てみる。  
すると確かに、メロの胸はわずかに、ふっくらと膨らんでいた。  
 
「ええーーーーー?!なんでだよ、だって今までずっと男でそれに、さっき風呂入ったときはこんなに」  
「落ち着いてください。皆が起きてしまいます」  
「落ち着けるかよ!なんだよこれっ、どうやったら元に戻るんだよ、どうしようどうしようニア!!」  
 
すっかり我を失ってしまったメロを、ニアが冷静に眺めている。  
シャツを脱ぎ捨て、自らの乳房を確認しては目を離し、確認しては目を離ししながらドウシヨウドウシヨウ叫んでる姿はさぞ滑稽だったに違いない。  
 
「見せてください。一日で急に性転換するなんて在り得ない事です。誰かのイタズラかも知れません」  
ニアがメロの胸元に手を伸ばす。  
普段は平らで薄ペったい胸のはずが、なぜか今日は、膨らみがある。  
 
「うわっ、触るなよ馬鹿!」  
「・・・何を恥らっているんですか。気持ち悪いですよメロ」  
「・・・。」  
 
なんで恥らったのか、メロ自身も分からなかった。  
(まさか、まさか身体も心も、女に・・・)  
 
「興味深いです。もしかしたら精神も女性になりつつあるのかも」  
「違う!!そんな事ない!」  
 
「触ってみろよ。平気だから」  
最悪の事態を口にするニアを黙らせたくて、自分は男だということを分からせてやりたくて、メロは言った。  
「いいんですか」  
「ああ。」  
「あとで騒がないで下さいね」  
「・・・。」  
 
廊下の大きな窓の前で、ニアがそっとメロの乳房に触れる。  
もし窓の向こうに誰かがひょっこり顔を出したらどうしよう。  
その人の目に、僕らはどういう風に映るだろう。想像して、妙に恥ずかしくなった。  
 
ニアは動物を撫でるように、全く表情を変えずに触れた  
メロは恥ずかしくてたまらない。  
(触れなんて言うんじゃなかった・・・)ひたすら後悔ばかりしている。  
 
「メロ、何か感じませんか」  
「・・・!!何言ってんだよ!感じるわけないだろ!」  
「違います。肉体的に感じるかじゃなく、精神的に何か感じないかです。」  
「・・・何も感じないよ」  
こんな時まで冷静沈着なニアが恨めしい。  
情けなくて死にそうになった。  
 
「どうしていきなり女性になったんですかね」  
ただ触れていただけの動作を止め、ニアの指が突起を摘んだ。  
「ぅわっ・・・」  
つい、声が漏れる。  
男の身体の時は、乳首くらい触られてもどうってことなかった(はず)。  
女の身体になって、はじめて知る感覚にメロは戸惑ったが、ニアを避ける気にはならない。  
 
その様子を見ていたニアが、指の腹で突起を弄ぶ。  
「初めて見ました。一晩で男が女になるなんて」  
あくまで落ち着いた様子の相手に、無性に腹が立った。  
「もういいだろ・・・いい加減離せよ、ニア・・・!!」  
「そうですね。揉んだら余計に大きくなるかも知れませんしね」  
「・・・。」  
「男性器はついてるんですか?」  
淡々としたニアの口調に、まるで尋問されている気分になる。  
「あ・・・そういえば」  
「何です?」  
「ついてないかも」  
 
ニアに言われるまま、仕方なくズボンも脱ぐ。  
二人の体温を吸って生暖かくなった床の感覚が気持ち悪い。  
 
ズボンを脱ぎ終え、渋々下着も下ろすと、  
なかった。  
いつも付いているそれが、付いていなかった。  
 
メロは相当ショックだったが、乳房が付いていることに気づいた時よりは驚かずに済んだ。  
しかし情けない。どうしたらいいのか・・・  
「どうしよう。明日から女用か男用どっちのトイレ使おう」  
「メロ、貴方落ち着いていますね」  
今まで「男同士でライバル」だったニアが、「異性でライバル」になってしまった。  
そのライバルの前で丸裸になってしまっている。  
 
「触ってみてもいいですか」  
「・・・いいよ。もう好きにしろよ」  
 
二人で床に座り込む。  
ニアが視線で托すので、少し脚を開いた。  
急に女の身体になったため実感がないので、さして恥ずかしいとは思わないけれど平気ではない。  
俯いていたら「もっと開いてください見えません」と怒ったように言われた。  
 
今や女となった性器を少し広げ、ニアが興味深そうに見つめる。  
綺麗な桜色だった。まるで処女のそれを上から下へ撫でるようになぞり、その淫靡な動きにメロは見とれる。  
「こんな風になっているんですね」  
「・・・お前、女の身体も見たことないのかよ」  
「ありません」  
「・・・俺もないけど」  
「それが普通です」  
「・・・。」  
 
ニアの指が、メロの割れ目を添う。  
ニアの指はメロよりも関節がしっかししていて男らしかった。  
(いつもパズルばっかしてるくせに・・・ムカツク奴)  
 
「メロ、少しですが濡れてますよ」  
「・・・お前が触ったからだろ!!」  
「すっかり女の子ですね」  
「うるさい!!」  
 
指が、秘部の突起を探り当てて上下にしごく。  
そこを触られると、尿意を感じたような妙な感覚に陥ってしまう。  
「うっ・・・」  
呼吸をするとき、わずかに声が漏れてしまった。  
ニアは気付いただろうか・・・  
たぶん気付いただろうな。そ知らぬふりで淡々と愛撫し続けているけれど。  
 
ニアの指は温かく熱を持っていて、身体の芯を刺激されているようだった。  
(ニアも、一人でするときはこんな風に扱くのか・・・?)  
想像して恥ずかしくなり、少し開いた両脚の距離を縮める。  
「触れないですよ、メロ」  
「・・・でるかも」  
「何がですか?」  
「なんか・・・おしっこ出るかも」  
「感じてるんですね、メロ」  
「違う・・・そんなんじゃない・・・っ!」  
 
嘘だった。  
なぜか腹の奥が疼いて仕方ない・・・  
僕は本当に女になったのか?  
情けないけれど、今まで感じたことのない心地良さだった。  
 
コリコリと陰核を指先でほぐしながら、ニアは驚いたような声で言う  
「濡れてます、すごいですよ」  
「・・・」  
「したいんですか。セックス」  
「・・・お前、こんなときも落ち着いてんのかよ」  
「落ち着いてません。そう見えるだけです」  
 
密着しきっていた身体を離し、窓からわずかに漏れる光でニアの身体のかたちがくっきり見えた。  
雨は依然、降り続いていて雨音は絶え間なく鳴っている  
 
「ニア・・・お前」  
ニアのぶかぶかのズボンを押し上げるように勃ったそれは、紛れもなくメロを欲している証だった。  
「私は男ですから生理現象です」  
「・・・『は』って言うな」  
「すみません」  
「・・・入れてみるか・・・?」  
 
本能的に出た言葉だった。  
はっきり言って、何考えてるのか分からないニアなんか大嫌いだったが、どうしても今、言いたくなった。  
そして、欲しい。  
 
「いいんですか」  
「いいよ・・・別に」  
「処女でしょう」  
「・・・お前だって童貞だろ」  
「後悔しませんか」  
「しつこいぞ!!入れろってば!」  
 
僅かに、ニアの口元が笑った気がする。  
ニアはチャックを下ろし、勃起したそれを自らで何度かしごく。  
・・・ニアの性器は、メロのもの(今はついていないが)より若干大きく、メロは少しショックを受けた。  
 
「入れやすいように自分で開いてもらえますか?メロ」  
「・・・わかったよ」  
 
昨日まで男だったため、羞恥心はまるでない  
主導権を握るニアの言うまま、両手で秘肉を広げる  
すっかり熱をもっていた女の部分に触れる空気がこそばゆい。  
 
セックスなんて恐くない、平気だと思っていたメロも、ニアがそそり立ったそれを握り、覆いかぶさってきた時は不覚にもどきっとした。  
恐怖と、欲望。  
(でも、今更やめようなんて言えないしな・・・)  
逃げても、ニアは無理に追いはしないだろう。しかし逃げたところでメロ自身の疼きは止められるだろうか。  
男の身体での自慰は経験があるものの、女の身体での自慰なんてどうしたらいいのか分からない。  
ニアに身を任せることを決め、一人頷いた。  
 
ぬちっ  
熱い先端部を、入り口にあてがって丸く円をかく。  
ニアがメロの両脚を持ち上げ、肩にかけた為にお互いの性器は今にも結合してしまいそうなくらいにくっ付いている。  
避妊の仕方なんて知識にないため二人は当然、生のままでの行為をすることになった。  
「あっ・・・」  
「いいですね?メロ」  
すっかり濡れている秘部を見てそう言うと、ニアはゆっくりと腰を押し進める。  
 
ぐにゅ・・・  
「イ・・・っ」  
「痛いですか?」  
鈍い痛みと、異物感。  
やめようか、そう思ったが、ニア相手にやめてなんて言いたくなかった。  
それこそニアに負けを認めてしまうような気がする。  
「まだ先端が入っただけです。辛いならやめましょう」  
ニアの心遣いも、メロには『まだ先端だけなんですけど。まあやめたいならやめてもいいですよ』と聞こえる始末。  
 
「いいっ!やめるな・・・っいっきに、一気に入れてくれよ、ニアっ」  
「いいんですか?」  
「はやくっ、いっきにっ・・・」  
「分かりました」  
 
ズッ・・・  
若干心配そうな表情を見せたような気がしたが、ニアも高ぶっているため理性が利かないのか、強く腰を打ちつけた。  
堅く、熱く勃起したそれがメロの秘肉を押し広げ奥まで突き刺さる。  
脳天を押し潰されるはじめての刺激に、メロが情けない声をあげる。それこそ誰か起きてしまわないか、くらいの声を。  
「はっ、うぁぁぁぁあ・・・!!」  
お腹の中がニアのペニスでいっぱいになって、  
そのむずがゆい、奇妙な感じ、異物感に身体が千切られそうになる。  
メロが息を荒げ、細い両腕でシャツにしがみつくのでニアは再び声を掛ける  
「大丈夫・・・ですか・・メロ?」  
しかし、初めてのセックスにニアもいっぱいいっぱいのようで、すっかり息を弾ませて顔を紅潮させている  
額には大粒の汗を浮かせていた。  
普段表情を変えない分、珍しいニアの様子にメロはなぜか嬉しくなる。  
(今なら勝てそうだ)  
そう思った。  
 
「ニア・・・動けよ」  
「・・・痛みはどうです?」  
「だいぶ、治まった・・・僕はいいから、ほらっ」  
 
ぬちっぬちゅっ・・・  
目の前で射精させてやろう。  
そして、そのみっともない姿をこの眼で見てやる。  
そう思い、メロ自ら腰を浮かせて揺らして結合部に刺激を与えはじめた。  
 
しかし、痛みに慣れたメロも少しずつだが、膣壁を擦るたびに麻痺するような快感を覚える。  
「・・・メロ・・・」  
「・・・僕で感じてるのか、ニア?」  
自らの快感は悟られないよう、必死で声を整えてニアに問う。  
「はい・・・。メロ・・・」  
目を閉じ、腰を揺すり、ひたすらに性器を出し入れする。  
ただそれだけの行動なのにふたりはお互いで感じあっていた。  
メロの膣壁は吸い付くように締め上げてくる。  
ニアは表情には出さないものの、メロの腰を掴んで貪るように性器をえぐり込む。  
メロの方もすっかり痛みを忘れ、依然息を荒げては時折声を漏らしている。  
お互いはじめてのセックスに、どちらが先に我を忘れてしまうかといった様子だ  
 
 
ぐちゅっちゅっ・ぐぷっ・・・  
静まり返った廊下、大きい窓の前、二人の子供がお互いを求め合う姿は淫靡極まりないものだ。  
二人の息遣いと、大きくなっていく湿った音、床のきしむ音、そしてたまに漏れる喘ぎ声  
夏の雨のにおいと、二人の汗のにおい、絡まり合う愛液のにおい  
子供ばかりの養護施設に有るまじき光景だった。  
 
「メロ・・・っすみません、もう私は」  
「あっ、あ、ふぅう〜〜〜っ・・・おしっこでそ・・・おしっこでる・・・!!」  
 
そういえば、トイレに行こうとしていて結局行けていなかったんだ。  
ふと、満たされた膀胱が脳裏によぎる。  
そんなメロをよそに、ニアは射精が近いのかペースを高めている・・・  
メロが尿意に耐えるために力を入れるたび、膣がきゅうきゅうと締め付けられてニアを高ぶらせてしまう。  
 
「う、うっ、ニア、ちょっと待ってニ・・アっ本当にぼ・・・わ・・・っ!!」  
ぐんと思い切り打ち付けられ、男性器の先端が子宮の入り口にまで達するのを感じた。  
「そろそろ・・・私、限界みたいで・・す・・・」  
「んぁあああっ・・・〜〜!!」  
ピストンするのを止め、子宮入り口でぐりぐりと擦られる快感に、メロも息の抜けるような声を出してしまう。  
気持ちよさに全神経を集中させたかったが、いま膀胱から意識を逸らしたらきっと、漏らしてしまうだろう・・・  
ニアを前に、そんな醜態だけは晒したくなかった。  
しかし  
 
どくっ・・・どくん・・・ドク・・・  
「ふぅ・・・っ・・・」  
「!!!あついっ、熱ぅ・・・っ!!」  
ニアは射精しながらも、中で性器を子宮口に押し付けてくる。  
ジワリじわり、腹の中に広がっていく熱い精液  
一番奥のほうまで熱かった。  
そのあまりの量にびっくりしたメロは、つい力を緩めてしまう。  
 
ぴゅるるるるる・・・  
「あっ、う、あああああ・・・・」  
少しずつ漏れてしまうおしっこ。  
生暖かい染みが床にも広がってゆく。  
「あー・・・」  
ニアは呆れるだろう。情けない。いっそ死んでしまいたかった。  
 
二人は身体を離れ、お互い衣類を着なおした。  
会話は、ない。  
メロ自身は当然、濡れてしまっていたし、ニアにも引っ掛けてしまった。  
床はすっかりメロの尿を吸い込み、くっきりと染みを作っている。  
 
「・・・ライバルどころでもなくなったよな、僕」  
「そんなことありませんよ。メロはライバルのままです」  
「気ぃ使ってんのかよ・・・急に女になったうえに、しっこ漏らしたんだぜ、僕・・  
・」  
「生理現象です」  
「・・・。」  
「私が女になったメロを見て、性器を勃起させたのと同じ事です」  
「・・・。」  
 
気を使われる分だけ、悲しかった。  
もう15だ。  
いや、何歳であろうとお漏らしなんて情けなさ過ぎる。  
 
・・・しかしニアは、まだライバルだ、と言った。  
それだけでいいじゃないか  
もしこいつが誰かにこの事をバラしたら、徹底的に無視し続けてやる。  
そう思った。  
 
 
 
すっかり雨はあがったようだ  
朝日が閉じた瞼に差し、まぶしい。  
 
「げ!!メロ、メロ・・・・おねしょー!?」  
パウロの声が響く。  
「うーん・・・うるさいなパウロ・・・」  
「メロ・・・・・・・!」  
 
やたら、下半身が冷 た い。  
嫌な予感がして、思い切り反動をつけて起き上がる。  
 
「あーーーー〜〜〜〜〜っ!!!」  
 
ズボンも、下着も、シーツさえもぐっしょり濡れてしまっている。  
パウロは見てはいけないものを見てしまった、という表情で固まっている。  
 
(夢・・・よかった・・・よかった・・・!!)  
 
パウロの叫びで起きた皆が、ドアの向こうからメロの姿をじっと見ていた。  
おねしょをしたうえに、満面の笑みを浮かべている、メロの姿を。  
 
終  
 
 

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