その夜、僕は生まれてはじめてといっても大袈裟じゃない程の緊張感に震えていた。  
 
いや、それすら快感に思えていたのかもしれない。  
 
 
公園のブランコに揺られながらとにかく僕は震えていた。  
 
一張羅のシャツ、黒のパンツ・・・僕なりに君の趣味に合わせてみたんだ。  
 
 
僕は全てを失ったんだ・・・君以外の全てを。  
 
だから今から君の全てを僕が貰いにいくよ。  
 
時間だ。  
 
僕は時計を確認しソコへ向かった。  
 
 
死神がいたらいいのにな・・・。  
 
 
僕はそんな事を毎日考えていた。  
いや、その夜、あの電柱の脇でも。  
 
僕は本当に震えていた・・・近づいていたんだ、その時が。  
 
 
コツ・・・コツ・・・コツ・・・  
 
君の足音だ・・・僕にはわかる。  
 
コツ・・コツ・・コツ・・・  
 
今だ!と思い僕は君の前に飛び出した。  
 
暗闇の中で街灯がまるでスポットライトのそれの様に僕たちを照らす。  
 
「まるでなんかの劇みたいだね」  
 
君には内緒にしてたけど僕は思ったことを口に出してしまう癖があるんだ。  
 
 
「キャーーーーッ!!!」  
 
君の高い悲鳴で舞台は幕を開ける・・・・・ってそうはさせない。  
 
僕は君が声を上げないように魔法のハンカチで優しく塞いだ。ちょっとばかし眠くなる魔法のハンカチで。  
ついでに魔法の薬も飲ませてあげた。ちょっとばかしエッチな気分になる薬を。  
 
ちょっとばかし力の抜けた君の身体を抱き僕は公園に入っていった。  
この公園のブランコは僕が一番落ち着く場所なんだ。でも今夜は草むらの中だけど。  
 
僕はあらかじめ敷いておいたレジャーシートに君を寝かせ君が目覚めるまでに君を下着だけの姿にしてあげたんだ。  
 
黒いブラジャーに黒いパンティー・・・まったく君らしい。  
 
僕は君の身体、全身に舌を這わせたりキスをしたりした。  
。手の指先から足の指先まで。  
でも唇だけにはしてないよ、君が起きるまではね。僕は紳士なんだ。  
 
君の身体を舐めまわすのに飽きた頃、ちょうど君は目を覚ましてくれた。  
その時の君の脅えた目とハンカチの詰まった口から漏れる声を僕は忘れないよ。  
 
君は覆いかぶさっている僕を振り放そうと身体を揺らした。  
 
でも無駄だよ。君は魔法のハンカチのせいで力が抜けてる。それに・・・。  
 
僕は君のパンティーの中に手を突っ込み君のアソコを弄りまわした。  
 
魔法の薬のせいで君のアソコはもうグチョグチョだよ。  
 
僕が君のアソコを指で掻き回す度に漏れる君のその声だけで僕のアソコはもう・・・。  
 
なんていやらしいんだ、君のアソコは。  
愛液が次から次へと溢れだしてきて僕の指に纏わり付く。  
 
君のパンティーも君の愛液でびしょ濡れだよ。  
 
君があまりにもいやらしいもんだから僕のアソコも先走った液で潤っていた。  
 
さて、そろそろ・・・と思って僕は君のパンティーと僕のズボンとパンツを降ろしたんだ。  
けどその前に君に確認しなきゃいけないことがあるんだ。  
なんたってこういうシチュエーションのお決まりだからね。  
 
 
「ねぇミサミサ。どうして欲しい気分?」  
 
僕はミサミサの口に詰めたハンカチを取ってあげた。  
あの言葉が聞きたかったんだ。ミサミサの口から。  
でもこの魔法の薬の力は半端じゃないね。効きすぎだよ。  
 
「ん、はぁ・・・・・っさい・・・ん、ん」  
 
「・・・ってください・・・んっ」  
 
「挿入れてください・・・」  
 
 
 
「挿入れてください・・・ん、ミサミサのエッチなオ・・・オマ★コにっ」  
 
その言葉だけで十分だった。  
その言葉が魔法の薬のせいだってのはちゃんと理解してるつもりだよ。  
 
僕はミサミサの唇にキスをしてあげたんだ。優しく。  
 
 
 
ミサミサの膣内は半端なく気持ちよかった。  
・・・暖かい、それに程良い締め付け。  
挿入して少しばかり出し入れしただけなんだ。でも童貞の僕の限界点はもうそこまで来ていた。  
ホント言うと挿入しただけでやばかったんだ。実は。  
 
少しでも長くこの快感を味わいたかったけどその時がきたんだ。しかも突然。  
 
魔法にかかったミサミサの淫れた顔、淫れた喘ぎ声。もうたまらなかった。  
 
 
 
僕は身体枯れるぐらいの大量の精液を出したんだ。ミサミサの膣内に。わざとじゃないんだ。  
 
想像だけどミサミサのアソコからはミサミサの愛液と僕の精液が溢れ出してたと思う。たぶん。  
 
 
僕はちょっとばかし突然の放出の余韻に浸っていたんだけど震えるミサミサを感じ我に帰ったんだ。  
 
 
 
僕は急いでパンツだけを穿くと震える手で隠し持ってた包丁を持った。  
 
「ミ、ミサミサ・・・ぼ、僕は君をずっとずっと見てきた。・・・だから、だ、だから・・・」  
 
ミサミサ、君はただ震え、脅えていた。  
 
 
「・・・わかった・・・わかったよ、ミサミサ」  
 
僕は包丁をミサミサに向けた。手は震えていたと思う。たぶん。  
 
 
「じゃあ君を殺して僕も死ぬ!!」  
 
 
 
 
それからのことは憶えてないんだ。ホントに何も。  
 
 
 
まさかあの時どこにあるかわからないトコで一匹の死神が砂の様になってたなんて、僕は知る由もなかった。  
 

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