レズノート
page.1 痴女
「このノートに名前を書かれたものは死ぬ」……。死神りゅーく(♀)が落とした『ですのーと』。それを手にし、理想の社会を築く為、犯罪者を粛正していく「きら」こと夜神らいと(♀)。それを追う者「える」(♀)。
えるはレイの不審な死から、北村家と夜神家に盗聴器と監視カメラを仕掛けた。しかし、らいとは部屋に誰かが侵入した形跡からそれに気付く。えるVSらいと!カメラを通しての戦いが今、始まる……。
(部屋には盗聴器と監視カメラ……まずは怪しまれないために……)
らいとは部屋の鍵を閉めると鞄を放り投げベッドにすわった。そしておもむろにその手が胸と下腹部にのびる。
「そ……そんな……あの真面目な娘があんなことを……」
モニター越しから見る娘の淫らな姿に顔をしかめる幸子。
「17歳なら普通です。私も毎日8回はやっていますよ」
その隣のえるはモニターを凝視しながら平然と答える。
「まさか竜崎……家の娘を……?」
「はい。だからこうやって盗聴器と監視カメラを仕掛けたんです」
やはり目をモニターから離さずにえるは言った。
(…………)
らいとの行為をまじまじと見つめる少女。短い黒髪に透き通るような白い肌をした体には、胸と下腹部を隠すだけの最小限の布とゴツイアクセサリーだけを纏っていた。
「…っといけね。監視カメラ探さなきゃ」
ようやく我に戻った死神りゅーくは早速部屋中をあちこち捜し回った。
「お!一個発見」
「く……うぅん」
「またまた見つけた」
「うぅ…」
「…こんな所にもか」
「くああっ」
「…………」
りゅーくが必死でカメラを探している間にもらいとの行為は激しさをましてゆく。
「……らいと、オレはきらの味方でもなけりゃ、えるの味方でもない」
(……?)
りゅーくはカメラを探すのを中断し、まるで独り言のように声を発する。
「だから、これからオレがやる行為は、オレ自身が気持ち良くなりたいから……やる」
「!!!」
りゅーくが突然ベッドに座るらいとの背後をとった。
えるに監視されている手前、下手に動くことが出来ないらいと。りゅーくは嬉々とした様子でらいとに抱きつく。その手は豊満な胸に。制服の上からカメラに見えない角度で揉みしだく。
(くっ……バカ……りゅ……く……ううっ)
えるに見られている。感じても、あまり大きな声を出せない。そのシチュエーションで死神にやりたい放題にされる。これだけでらいとはイッてしまいそうだった。
(……た、耐えろ!今イクのはあまりに早すぎて怪しまれ、っ、る)
はぁはぁと呼吸が荒くなる。そんな様子を知っているにも関わらず、りゅーくはというと、
「誰かに見られるのは興奮するな」
(お前は見られてないっつーの)
「下もこんなに……いいのか?新世界の神がこんなに淫乱で?」
(誰のせいだと思っている)
りゅーくはその両手をゆっくりと下げると、らいとの秘部をなぞる。それも執拗に、何度も何度も。
(くそっ、もうダメか……いや、あと30秒、30秒でイこう)
人生で最も長い30秒だった。
「も、もう…ダ……メ……」
らいとの意識がトンだ。凄まじい解放感と快楽の渦に飲み込まれ、らいとはある意味で昇天したのだった。
おわり