広いNHNビルの玄関ホールで、遠くから夜神月を見つけたのは高田清美の方が先だった。  
「夜神君」  
 ネットでいくつも画像が晒されている双つの丸い胸を細い腰の上で揺さぶりながら清美は小走りに来た。  
 清美の大きな目は崇拝と恋心で奇妙な光を帯びていた。  
「ああ、高田さん。久しぶり」  
「久しぶり」  
 誰かを待つ風情の月の斜め向かいに座ると清美は声をひそめた。  
「どうしたの?」  
「ここに用があってね。高田さんに会うとは思わなかったよ」  
 コーヒーの香りが二人の間をよぎった。  
 他人行儀に話す月に対し、清美は少し親しげに微笑した。  
「私もびっくりした」  
 月は高そうなブランド物のスカートから覗く細い太ももをちらりと眺めた。  
 ほぼ毎晩月の精気を吸い取ってなお足りず、女子トイレで処理しているとベッドで言わせた事を思い出す。  
 まさか常時挿れっぱなしということもないだろうが……。  
「清美」  
 小さく発した親しげな呼びかけに清美の潤んだ眼が月の指先から逸れ、端正な横顔に注がれる。  
 月はよそを向いて他の人間に聞こえないようなごく小さな声で囁いた。  
「今日は何回イったの?」  
「……夜神君」  
 非難がましい清美の声に、月はにっこりと微笑みを向けた。  
「言わないと、今日は無しだよ」  
 清美は驚いた表情をした。  
 綺麗に塗られた爪を見せるように持っていた空の紙コップを机に置く。  
 肉の薄い膝が微かに動くのを月は見逃さなかった。  
「どうなの?」  
 笑いながら少し語気を強めた月に、清美は視線を泳がせた。  
「まだ……」  
「いかせてあげようか?すぐ」  
 冷ややかな笑いを含んだ月の声に清美は早くも期待で潤んだ瞳を向けて来た。  
「………いいわよ。夜神君」  
 立ち上がった高田は月の空の紙コップを奪い、捨てに行った。  
 歩いていく清美の女性らしいカーブを描く後ろ姿を見ながら月は携帯電話を取り出した。  
「すみません。急なんですが、少し……話を……はい」  
 広いホールのソファーに姿勢良く座った月が目配せをしたのを確認すると清美はエレベーターに乗り込んだ。  
 
 目立つ場を離れる時間を空け、落ち合う。  
 月は廊下で待っていた。  
 男女別ののゾーンの手前にほとんど男女素通しの洗面室がある。  
 どちらにも誰も居ない事を確認した。  
 清美が来るとすぐに男子トイレの個室に連れ込んだ。  
「やだ……」  
「何が?」  
 すぐに舌を絡め合うとピチャピチャと音を立てる。  
「ん、聞こえ…やぁん」  
「聞こえやしないよ」  
 ジャケットの下に手を入れ胸を揉みしだく。  
 ブラ越しにもはっきりと勃起した乳首が月の指に当たった。  
 くいっと押すとすぐに声にならない甘い呻き声が返ってくる。  
 月自身も勃起しながら、キスを続けると服越しに清美の乳首をつねった。  
「あ……」  
「もうグチョグチョだろ?」  
 スカートを捲り上げると太ももをさする。  
「言ってごらん?清楚な高田さん」  
 焦らすために耳にゆっくりと吹き込むと清美はもじもじと足を捩った。  
「ここで入れるの?夜神君」  
 ガーターベルトの上、淡い色のレースの下着が見えるように捲り上げると月は清美を後ろ向きにして抱きしめた。  
 そこそこの広さがあるとはいえ狭苦しいトイレの個室の中。  
 後ろから清美の服を開け、ブラのホックを外すと豊満な乳房を持ち上げ、撫で回す。  
 清美は声を立てないようにしてはいるが、焦らし続ける月の指が刺激で固く縮こまった乳首にかかるとピクリと反応し、甘い吐息を吐いた。  
「立ってるね」  
「や…神……君」  
 月も勃起した部分が清美の尻に埋まり込んで、腰が勝手に動く。  
 首をねじって唇を合わせると、月は清美の外耳を噛んだ。  
「う……ん、あぁん」  
 ちろちろと舐める舌先と乳房をゆっくりともてあそぶ手の中で清美は時々身を捩るようにひくひくと反応する。  
「清美」  
 月の手の中で暖かい柔らかいものが反発し形を変える。  
 固い乳首を指で挟みゆっくりと揉むと、清美はハァハァと荒い息をし時折ヒクリと震える。  
「どう?」  
「いやぁ……あぁっ、ああん」  
 乳首をくりくりと強く苛むと清美は堪えきれず喘ぎ声を漏らす。  
「聞こえるよ?高田さん」  
「んっ。う……んん。やぁん……あぁっ。ん」  
 月は頬に笑みを漏らした。  
「ほら、聞こえちゃう。グチョグチョだろ?あそこ。自分で触るんだよ」  
「自分で?」  
「そうだよ」  
 強く香る首筋を舐める。  
 清美はマニキュアの光る指先を自分の濡れそぼった股間にあてがった。  
「いつもやってるんだろ?やってみせてよ」  
「いや……ぁ……」  
 拒絶した雌犬の勃起した乳首に容赦なく爪が立てられ制裁が加えられた。  
「ん、うんっんんっ」  
「駄目だよ」  
 ゆっくりと爪を放すときゅっと絞り上げる。  
 月の猫撫で声が清美の体の奧に響く。  
 清美は月の手の刺激を受け止めて、恍惚として目を閉じた。  
「僕が、手伝ってあげるからさ」  
「夜神君……」  
「今日はまだなんだろ?清美。さあ」  
 清美は下着を下ろした。  
 上品な色の下着の内側にとろりと透明な糸を滴らせ、縦長のぬめりがたっぷりと乗っている。  
「どう?高田さん。一杯だね」  
 
「ん…んんっ」  
 月が清美の乳首をリズミカルに弾く。  
「いつもは?どうやってるの」  
 清美のくびれた腰から尻へと、ゆっくりと撫でる。  
「やってみせて?我慢できないんだろ?」  
 清美は細長い指を控えめな陰毛の真ん中に滑り込ませた。  
 愛液を指に乗せ勃起した陰核に塗り込む。  
「あっ…はぁっ、あぁっ」  
 月は乳首をこねながら、清美の首筋にキスをした。  
「いいよ、清美」  
「はっ…やぁ……」  
 脚の間から透明な液がつーっと垂れ、ふとももに貼り付いた。  
 清美はくちゅくちゅと陰核をいじりながら、段々と体を緊張させていき押し殺した息を吐くと体をびくんと震わせた。  
「んっ……あ、」  
「いつも、そうやってるんだ?」  
 しばらく緊張したまま快感に耐える清美の耳をゆっくりと舐め上げる。  
 軽く耳を噛んで舐めていると、尻から直に伝わっていた膣の緊張が緩み、清美の体からふうっと力が抜けていった。  
「本当にそれだけ?」  
「夜神君……」  
「本当は中もいじってるんだろ?」  
 月は清美のたわわな乳房を掴むと、指先で乳首を回してはこね始めた。  
「ほら、一回じゃ駄目なんだろ、きよみ」  
 股に当てたままの清美の手首がうねるように動いた。  
「入れないの?」  
「あの、夜神君……」  
 月は勃起し続ける股間を清美の柔らかい尻の間で蠢かせた。  
「あとで口でしてもらおうかな。おしゃぶりは好きだろ?清美」  
 速度を上げた月の指先で清美が叫んだ。  
「あ…ああぁ。やぁん」  
 乳首から指を外し、乳房をゆっくりと撫で、肋骨の感触を確かめながら月は清美に優しく口付けをした。  
「良いだろ?」  
 清美の左手は既にせわしなく動き、月の言葉にゆっくりと中へと指を滑り込ませた。  
「あっ……やぁ…、あっああん」  
 淫らな声を抑える為に月が口を塞ぐと、清美はべろべろと指を舐めた。  
「中、夜神君、あぁっあっ」  
「中が?」  
「入れっ…んっ」  
 清美はクプッと卑猥な音を立てて指を出すと、キスをねだった。  
 唇をすり合わせ舌を絡めながら乳首をきゅっとつねると、清美は虚ろな目つきで月を見つめたが、すぐに指を中へ戻し、  
溢れ出す水を垂らしながら中をいじり始めた。  
 忍び込んだ指先が奧を何度もなぞる。  
 細い背中が撓りたわわな乳房が前に突き出る。  
 ヒールを履いた足がよろけ、清美は壁に片手を突っ張った。  
 月が乳首を横に縦に捏ね、アンバランスに乳房ごと左右違った方向へ揺らすと清美は面白いように反応し、  
甲高いが小さな喘ぎを漏らした。  
「ぁ…気持ち良い……あっ…いく」  
 囁き声で清美が言うと月はバランスを崩しそうな清美の体を支えながら、乳首の先端を意地悪く擦った。  
「気持ち良い?」  
 極限まで緊張し反り返った清美の体がピクンと跳ねた。  
「あ……はぁっ。ぁ」  
 ガタガタと転びそうになる清美を月は抱きしめた。  
 おそらく内部はドロドロに潤って、ビクビクと痙攣しているのだろう。  
 酔ったように睫毛を閉じた清美の首を向かせ、唇を当てる。  
 段々と感覚を長くしながら膣を収縮させる感触が服越しにも伝わってくる。  
 月は快感に震える清美を腕の中でぎゅっと抱きしめた。  
 
 その時、廊下から足音がした。  
 
「静かにして」  
 月は囁くと、まだ快感の尾を引いてビクンと腰を震わせる清美を拘束した。  
 ……中年男性らしい咳払いが聞こえた。  
 小用トイレを使うだけのようだ。  
 月は清美のクリトリスへ手を伸ばした。  
「だめ」  
 囁き声で反発する清美の穴から潤沢に噴き出した液をゆっくりとなぞり、露出した陰核を摘んだ。  
 清美が歯を食いしばる。  
 月は清美の耳元で囁いた。  
「かわいいよ」  
 とくんと膣が小さく収縮した。  
 放出する尿の音が終わり、男は歯磨きを始めたらしい。  
 敏感な肉の芽をじっくりとなぶると、愛液の源を求めて月は指を清美の膣に突き入れた。  
「っ……」  
 声にならない呻きを発すると清美は手の甲を口に当てた。  
「ここ、だね」  
 風音のような声と、月の長い指が清美を刺激する。  
 くちゅっと小さく粘液の音がした。  
 男の鼻歌が聞こえる。  
「……ん…っっ」  
 月の指の節々に愛液が絡まった。  
 強い匂いのする指を月は清美の口元に近づけた。  
「舐めて」  
 清美は大人しく月の指を口に含んだ。  
 陰茎がわりに舐め回しているのが分かるように清美は舌を蠢かせた。  
 月の手首を掴むと指を前後に動かしスライドさせ始める。  
 清美の尻と服と下着に阻まれたペニスに血が流れ込み、硬度を上げる。  
 月は指にフェラチオをし続ける清美の膨れ充血した股を手の平全体で包み込んだ。  
 粘液の吸い付く感触を確かめるように指を差し込みながら奧を掻き回す。  
 
 男がやっと出ていった。  
 
 月は両手の指を清美の穴に入れると、柔らかい肉を横にくっと広げた。  
「ぁ…っぅん、んっ」  
「聞こえるよ」  
「あっぁっ、入れて」  
「駄目だね」  
 露の溢れ出す清美の中の敏感に感じる部分を集中的に指で掻き出すと水っぽい音が響く。  
 清美はビクンと震えると股で月の指をぎゅうぎゅうと締め付けた。  
「あっ……あ、や…」  
 太ももに月の手が這う。指を捕らえて離さないような収縮がゆっくりとしてくると、月は清美の穴から指を抜いた。  
 指にたっぷりと絡まった愛液を清美に舐め取らせると、月は正面向きになり背広のベルトをゆるめた。  
「次はこれだよ」  
 チャックを開けパンパンになった陰茎を中から取り出すと、清美は吸い寄せられるようにうずくまりペロリと先走り汁を舐め回した。  
「どう?高田さん」  
「おいしい」  
「舐めたいだろ?」  
「はい」  
 清美はペニスをゆっくりと扱き始める。  
「良いね。全部残さず飲むんだよ」  
「……はい」  
 三度の快楽で染まった頬を嬉しげに歪めると、清美は大きな目を上目遣いに月と視線を絡ませ、  
勃起したペニスを口の中に飲み込んだ。  
 
「ん、いいよ……上手いよ……」  
 裏筋をチロチロと舐め、舌全体で筋張ったペニスを舐め上げる。  
 清美の唇に唾が溢れ啜り上げる音と、月の息づかいが荒く聞こえる。  
 月は清美の型の崩れた髪を掻き回した。  
 腰が疼いて立っているのもままならない。  
 壁にもたれかかって清美にゆっくりと陰茎をしゃぶらせた。  
「っ、あぁ…いい……」  
 清美の開いた脚の間から透明な液が床に滴った。  
 口の中で薄い先の皮膚が興奮で張り詰めていく。  
「動かして。清美」  
 合図に、清美が前後に激しく首を動かして扱き始める。  
 吸い付きながら飲み込み、舌で舐め取りながら吐き出す。  
 先から出た汁を清美が啜ると  
「あ……ぐっ、あ、美味しいです……神…」  
 何度も口に突き入れ、じゅるじゅると口から音を発すると月の腰がびくんと跳ねた。  
 白い奔流が清美の喉に当たる。  
「んん、んんん」  
 清美は唸りながらそれを飲み込んだ。  
 続いてびゅっと出た精液を口内に溜め清美は味わうようにしてから喉に送り込んだ。  
「あ……清美……」  
 敏感になった亀頭から滴る液を清美が口を開けて受け止める。  
 亀頭の割れ目に伸ばした舌先が当たり、月はびくんと震えた。  
 息を整える月のペニスから絞り出す液の最後の一滴まで清美は嬉しそうに舐め取った。  
 狭い個室で身支度を整えると、月は出ようとする清美を抱きしめた。  
 軽く唇を触れ合わせる。  
「夜神君、時間は……時間はいいの?」  
 明らかに快楽の余韻を顔色に残し、目はとろんと焦点が合っていない。  
 月は彼女の履いたばかりの下着に手を突っ込んで尻を揉んだ。  
「んっ……」  
「これは汚れたからもう要らないね」  
 ずり下げると、清美は不安そうな顔になる。  
「夜神君?」  
「脱ぐんだよ、高田さん」  
 月は個室を出た。  
 扉を押さえ無言で微笑みながら見る月の前で、清美は下着を下まで下ろすと踵から抜いた。  
 差し出す月の手に愛液まみれの高価な下着が渡される。  
 月はそれをゴミ箱に捨てた。  
 心許ないといった表情の清美を振り返る。  
「今日はそれで過ごすんだよ。ニュースも見ているからね、皆で」  
 
「高様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!」  
松田だけが嬉しそうに小さく叫んだ。  
すぐに他の捜査員に小突かれる。  
「あれ?」  
松田が画面の高田を見て声を上げた。  
「どうした」  
「何かいつもと変わりましたね」  
「そうか?」  
伊出が不思議そうに首を伸ばしテレビを覗き込んだ。  
松田が  
「化粧がちょっと違うかな」  
と言うと、他の捜査員から口々に声が上がる。  
「そうか?」  
「どっちにしろ、そこまでは関係ないだろ」  
「いつもと変わらんだろ……」  
膝丈のスカートに短めのジャケットで別のテーブルに移動する高田の姿が映った。  
「あ、こけた……調子悪いのかなぁ」  
松田が呟く。  
月は腕組みをした。  
「疲れてるみたいだったからね。凄い重圧だろうし」  
松田はまだ納得が行かないのか食い入るようにテレビ画面を見ている。  
「そっか、厚化粧なのかな?月君、無理しないようによろしく言っといてね」  
「そうだね、伝えておくよ」  
月は片頬で嗤うとすぐに顔を戻した。  
 
 
きよみいじり 劇終  
 

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル