ミサは疑惑の一夜でLの子供を身ごもりますが、月の指示により孤児院に産み捨てます。
ミサとLの子L男はワイミーズハウスで幼少時を過ごします。
月の死後、ミサは松田と結婚し双子をもうけ、ライトと月恵と名付けます。
実は月の子種なのですが二人とも気付きません。
L男は自分の出自と二人の父親を知っています。
松田夫妻はL男も引き取り、友人の娘ハル子(粧裕がジェバンニと結婚して産んだ娘)もついでに育てています。
粧裕は貿易会社に入社し海外を飛び回る生活です。
大家族万歳な松田夫妻は更に子供を増やそうと計画しています。
ミサはタレント業を続け家計を支えています。
L男は新聞配達業と称し謎のアルバイトを始めています。秘密基地も構えたようです。
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事を終えるとハル子は放心したライトを抱き起こし軽く頬に唇を当てる。
そのまま髪を優しくなぜる。
「良い子ね…気持ちよかった?」と言うと、ライトは恥ずかしそうにこっくりと頷いた。
ハル子は裸で立ち上がった。
「じゃ洗ってあげるから、来なさい」
ライトは立ち上がろうとして「うっ」と呻いた。
下半身の奥に奇妙な痛みを感じたのだ。
「どうしたの?」
ライトは「何でもない」と言うと、少々妙な歩き方で風呂場へ歩いていった。
初めての射精に今まで使った事のない筋肉を使ったせいで、筋肉痛に似た痛みがライトの体の奥でしていたのだった。
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「ただいまー」
二人は家へ帰るとユニゾンで声をかけた。
一番に出迎えたL男は仏頂面で足の指を苛々と窄めては広げていた。
「…おかえり」
ライトにだけぼそりと言うとL男は奥へ入った。
戻った二人を加えて、家族は夕食を囲んだ。
ミサがハル子と月を見る。
「ふたりとも今日遅かったじゃん」
「二人でテニスしてたのよ」
「…うん」
しゃあしゃあと嘘を言うハル子に月が同意する。
「えー二人だけズルイ。何よ、こっちはお手伝いしてたのに」
月恵が膨れた。
「ライトったらもう筋肉痛なんだよw」
ハル子が笑いながらライトを見た。
「早っ」
松田は羨ましそうだ。
「若いもんねえw」
ミサが取りなす。
「はは…」
ライトは力無く笑った。
「ね、またしようね」
「うん」
ハル子が目元に艶っぽい笑みを含んでライトを見ると、ライトは恥ずかしげに微笑み返した。
「…」
L男は終始無言で、ドンブリの金時豆を一人で減らし続けた。
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家族全員が風呂を終え、寝室へと引き上げた深夜、
L男の部屋のドアがノックされた。
来るのが分かっていたように、すぐに開けるとハル子がバスローブ姿で佇んでいる。
「何か用ですか」
努めて平静にL男が聴く。
「用があるのはそっちじゃない?」
ハル子はすりぬけて勝手に部屋に入るとベッドに座った。
L男は嫌そうな顔で、薄暗い部屋の電気を点けた。
「ドアちゃんと閉めて」
L男はつい命令されるままに、ドアをきっちりと閉めた。
突然ハル子はバスローブを脱いだ。
下着を付けていない白い裸身は輝くような色香を撒き散らす。
「な、何です」
L男は狼狽えた。無意識にドアノブに手が掛かる。
「ちょっと、逃げないで」
ハル子が睨んだ。
立ち上がるとL男の手を掴む。
掴んだ手を血管の透けた乳房に導いて行くと、ふわりと押しつけた。
「…っ、なんですか」
「手、大きいのね」
「何」
「解らない?」
ハル子は艶っぽく微笑む。
柔らかい腕がL男の首に巻き付くと、唇を絡め取った。
L男の腕は自然にハル子の腰に回される。
ちゅっと浅いキスをすると、ハル子はL男をしげしげと凝視した。
「…で、何なんですか、あなた」
無言に耐えられずL男が尋ねた。
ハル子は彼女の裸身を猛るL男の下半身にぐいぐいと押しつけた。
「ふふ、私を満足させてくれたら教えてあげるわ」
L男はハル子を狭いベッドに押し倒した。
シャツを脱ぐと、寝そべったハル子は薄笑みを湛えて、のしかかってくるL男の体に触れた。
「裸を見るのは初めてね」
L男はハル子の首筋に顔を埋めた。
首筋から耳の裏、薄桃色の耳へと唇を這わせる。
ハル子はL男の首を抱くようにして、目を閉じた。
乳房にむしゃぶりつくとちゅぱちゅぱと乳首を舐め回す。
「っん、…あ」
ハル子は体を仰け反らせ、股を摺り合わせた。
L男は下半身も脱いで裸になった。猛る逸物が赤く聳える。
ハル子は薄目でL男を見ると自分で胸を愛撫し腰をくねらせた。
L男は殆ど怒りのような感情に任せ、ハル子の躯を撫で回した。
後ろから白いたわわな乳房を揉みしだき、肩やうなじに赤い斑点を散らして噛み付く。
ベッドに寝かせると、ピンク色の乳首を執拗に舐め回し、吸い上げた。
細く繊細そうに見える肢体にやや乱暴とも思える前戯に、ハル子は興奮し息を弾ませた。
「あっ…、ん…ん…ぁ」
L男はハル子の甘えるような声を初めて聴いた。
むっちりとした太股が耐えきれないというように徐々に開かれると、髪の色と同じ陰毛の間に卑猥な肉のの裂目が目に入る。
それはだらしなく蜜を垂らし、蠢き、挿れてくる肉の刺激を待ち受けていた。
L男は酷く情欲の高まるのを感じていた。
「入れて、ねぇ…お願い」
ハル子がL男に初めて懇願した。
自分で枕を腰に入れ、大股を開く。
L男は猛り狂う怒張をハル子に当てると、ゆっくりと押し入っていった。
暖かくぬめる襞が猛るL男の陰茎を涎を垂らして飲み込んでいく。
「あっ、…っん」
ハル子は押し開かれる甘い痺れに、頬を桜色に紅潮させ仰け反った。
L男は逸る心を押さえると、股ですっかり肉茎を銜え込んだハル子にのしかかった。
「で、何なんですか」
「んっ、まだ、満足させてもらって無いわ」
ハル子は腰を蠢かした。
次第にL男の息が乱れていく。
「早く…ねぇ、突いて、早く」
下半身を卑猥な動きで擦りつけ粘着音を出してハル子が先へと誘う。
L男は必死に頭を整理した。
「何回、あなたが、行けばいいんですか」
ハル子は動きを止め少し考え込んだ。
「……そうね…初めてだし。一回でいいわ。でも…随分冷たいのね、L」
また卑猥に腰を打ちつけて来る。くちゅくちゅと水音が漏れる。
「っ…何がです」
「私はあなたの事、凄く好きなのよ」
L男は耐えきれずハル子を突き始めた。
「あっ…、んっ、あ」
差し込まれる赤黒い肉茎の動きに合わせて、豊かな乳房が揺れ、くぐもった甘い喘ぎ声がハル子の喉から漏れる。
息を弾ませながら奥を突き続けると、ハル子はきつく背中を撓らせ腰に脚を絡めてくる。
「んっ…、ぁ…んっ、あっ、は…いくっ…いっちゃう」
ハル子は一瞬動きを止めると、体を痙攣させた。
L男は締め上げる膣の感触に耐えるように目を閉じた。
怒張を抜くと蜜が絡んで長い糸を引く。
「…L男?」
ハル子は不思議そうに見上げてくる。
「で、何なんですか」
ティッシュで自分を拭きながら訊く。
「あなたはいいの?」
「いいですよ。妊娠されても困りますし…」
ベッドの端に座ってそっぽを向く。
ハル子は起き上がった。
「大丈夫よ。ピル飲んでるから。ね」
後ろから抱きついてL男の首筋や肩に唇を這わせる。
背中に暖かい乳房が当たってくすぐったい。
萎えさせようと必死になっているL男のモノに血が集まる。
ハル子の手が怒張に伸びて軽く扱いた。
L男は振り返った。
ハル子の酷く艶っぽい唇を睨む。
「ちゃんと言って下さい。ライトにあんな事をした理由も」
「ちゃんとあなたも満足したら言うわ。…寝て」
促されるままベッドに入れ替わるように横たわる。
ハル子は腰に跨り、膨れあがった怒張を握ると突き刺し、ずぶずぶと体を沈み込ませた。
「んんっ、…あ、は…あっ、いいわL男」
尻を激しく上下させ、濡れて腫れ上がった膣へ自らピストンさせる。
ちゅ、ちゅく、という蜜の絡む音がする。
L男も息が上がって酷く刺激してくるハル子の腰を抑えるように掴んだ。
動きを封じられて、ハル子は深々と銜え込むと抉るように蠢かせた。
「っ…ん」
L男が息を吐く。
ハル子の白い指がL男の乳首を弄る。
「ねぇ、私知ってるのよ」
やっとそれらしい事を言い始めたハル子に荒い息で答える。
「ん、何を、です…」
「あなたが何者か。何のアルバイトしてるか。ライトくん達が何者か、調べたわ…。
それと、あなた、女は選ぶべきね」
ハル子は自分の乳首も弄りながら言った。
L男の目が見開かれた。
「…女の趣味は、あなたに関係あるんですか」
下から突き上げる。
「うん、…あ、あるわよ」
「何が望みなんですか」
睨み付けながら下から振動を加える。
「あ、ん…んっ、あっ」
L男はハル子を深く突くと、肩を抱き貫いたまま起き上がった。
「あ、んっ」
無理矢理体を離すと、膣液を垂らしながらよろけるハル子を引いて立たせ、壁に押しつけた。
「…痛いわ」
肩と顔を壁に押しつけられてハル子が言った。
「何が望みなんです」
髪を乱暴に掴む。
だがハル子は誘うように尻を突き出した。
「入れてよ」
L男は苛々してハル子の張りのあるプルンと突き出た腰を掴んで引き寄せた。
感情が入り交じって余計に情欲が高ぶる。
濡れてとろけた口に怒張をあてがい、蜜を絡めていくとハル子が切なげな吐息を吐いた。
ぐちゅりと押し入って行くと掴んだ腰が少し震える。
「ん」
そのままハル子を激しく突く。
ハル子は甘ったるい喘ぎ声を上げる。
「あっん、…っあん、いいっ…あっ、ん」
窮屈に狭まるハル子の穴がびくりと震えると、どくどくと収縮を始めた。
絶頂に構わずそのまま突き入れると溶けそうに甘く痺れ、引き抜く陰茎にまつわりつくように甘い肉が絡む。
「あ、だめ。あっ…ん、ああ、ね、…あ」
何度も責め立てて、L男は息をふっと止めて腰を震わせた。
ハル子の中に熱い精液を迸らせる。
いまだ脈打ち、卑猥な涎を垂らす肉の穴に白い液を送り込む。
まだL男の快感の止まらぬ内に、ハル子が首を向けて囁いた。
「あ…ねえ、私を仲間にしない?・・・体の相性も良いし」
L男は訳が分からなかった。
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おわりー