長編エロ尻小説  
「秘密特命捜査官 NAOMI 〜DEATH NOTE事件〜」  
(ファイル23)  
 
脚を無理やり広げられ、剥き出しにされた秘密の花園。  
だが少年たちには、もはや秘密でもなんでもなかった。  
ウイ〜ンという低い音とともに、冷徹な眼を持つビデオカメラが  
無遠慮に秘密を暴いていく。  
ナオミの瞳からは精気が消え、ただぼんやりと天井を見つめている。  
「ふ〜む・・・南空さんのアソコって、親父の裏ビデオで観たのと  
ちょっとちがうんだよなあ・・・  
もっとグチョグチョだったと思ったんだけどなあ・・・」  
メガネをかけた少年、相田剣介はHi−8を片手につぶやいた。  
好奇心旺盛な性格のためか、ナオミに対する罪悪感など微塵もなく、  
温かみのない素直な感想を、ぶつぶつ言っている。  
「そうか!まだ子供だから穴が広がっていないんだな・・・」  
探究心旺盛な科学者のように、メガネの奥を光らせた。  
相田は、恐れることなく中指と人差し指を、ナオミのスジの  
あたりまで伸ばす。  
程よい弾力に包まれた柔らかい肉をニュチッと開く。  
「ああっ、やっぱり!アソコの奥にグチョグチョが隠れてたぁ!」  
ナオミはカラダを大の字にされたまま、全身を震わせている。  
すでに抵抗する気力も失せていたが、好きでもない男の子に  
下半身を弄られ、怖気立っているのだ。  
 
「ほらっ、冬二!見てごらんよ!」  
相田に言われるまでもなく、下半身を押さえつけていた男子たちは、  
剥き出しになった肉襞へ眼を釘付けにしている。  
ナオミが美少女なだけに、そのギャップにショックを受けていた。  
内臓がはみ出ているのではないかというほど、紅く濡らついた  
生々しいものが、純真な少年たちの心に深く刻み付けられていく。  
性器を守る薄い恥毛が、さらに嫌悪感を増大させていく。  
(うわぁ・・・気持ち悪りぃ・・・)  
(えっ、うそ!?女の子のアソコって、こんなにグロいのか!?)  
(なんじゃあ、こりゃあ・・・!!)  
口にこそ出さないものの、みんなはそう思った。  
「うえぇ、やっぱグチョグチョのグチュグチュになってやがる。  
形もよく判らないし、それになんか匂うし、腐ってんのかなぁ・・・」  
(・・・・・!!)  
悪気がないだけ、たちの悪い相田の独り言が、容赦なくナオミの  
耳に突き刺さっていく。  
「ぐっ・・・ぐぐっ・・・」  
身をよじって下半身を閉じようとするが、どうにもならない。  
恥ずかしくて、気が狂いそうになる。  
ナオミは鼻をすすって泣いた。  
大笑いしている渚と研究熱心な相田を除く少年たちは、みんな  
限りなくブルーな気持ちになっていく。  
 
「うっ・・・」  
洞木日香里は、ハンカチで口元を押さえた。  
同じオンナだからなのか、身をよじらせながら抵抗するナオミの  
姿が痛ましくて吐き気がするのだ。  
だが、惣流明日香は逆に眼を爛々と輝かせ、口元を緩ませている。  
さっきは渚薫の非道な行いに文句を言っていた彼女なのに、  
いまや一転して傍観者を決め込んでいた。  
渚がニヤニヤしながら、矛を収めてくれたからいいようなものの、  
女だからといって容赦はしない残酷な性分の彼に逆らう気概は、  
どこから出てきたものなのか。  
そのくせ男子たちにイタズラされるナオミを笑いながら眺める  
歪さはどういうわけなのか。  
洞木はつかみ所のない不安感に、心を押しつぶされそうに  
なりながら、恐る恐る惣流に声をかける。  
「ね、もう帰らない?わたし、ここにいたくない・・・」  
「なんで?楽しいじゃん?」  
振り返った惣流の目つきは、狂気の光を宿していた。  
 
ナオミに対する暴行行為を煽っているのは、惣流明日香と  
渚薫の両名なのはあきらかだった。  
きっとどんどんエスカレートしていくだろう。  
そんなものを見て、忌まわしいトラウマなど作りたくなかった。  
そうなる前に帰りたい。  
でも帰れない。  
洞木は事の発端になったカバン紛失事件から絡んでいる。  
ナオミのカバンをトイレに隠したのも、彼女だった。  
妙な責任感を背負い込んでおり、かといってナオミへの暴行を  
やめさせようとも考えていなかった。  
ヘタに意見して、自分が同じ立場に堕ちるのが怖かった。  
渚がなにやら卑猥な言葉を口にしている。  
洞木は視線を床に落として、ただじっと耐えるしかなかった。  
「んーーーっ!んんーーーっ!!」  
教室に響き渡るナオミのくぐもった声に、ぎくっと身を震わせる。  
(・・・みっ、南空さん・・・わっ、わたし、こんなことするつもりは・・・)  
ナオミを裸にして晒しものにする。  
そういう計画を立ててはいたものの、実際その現場に立ち会うと  
あまりにもの酷さに、出す言葉も、なす術もない。  
罪悪感で心がちぎれるように痛い。  
渚の笑い声を聞きたくない洞木は、耳を塞ぎながら、ここに来た  
ことを後悔していた。  
 
渚は笑いながら言った。  
「キミさ、今度はアソコを指で擦ってごらんよ。  
女の子って、そうされると気持ちいいみたいだよ?  
ねっ?そうなんでしょ?」  
惣流は腕を組みニヤリと笑い、洞木は赤面して俯いている。  
「じゃあ、やってみよっかなっと」  
相田は袖をまくり、股間めがけて無造作に指を埋めていく。  
ナオミは塞がれた口から叫び声を上げた。  
「んーーーっ!んんーーーっ!!」  
口に張ってあるガムテープが舌と唾液で剥がれかかるが、  
「あっ、やべぇ!」  
という声とともに、上から両手で押さえつけられた。  
「・・・うわぁ!?なんか濡れてるよ、コレ!?」  
相田剣介はビックリしたように言った。  
「そっか!親父の部屋に隠してあった『濡れる人妻』ってエロ本の  
タイトルは、こういう意味だったのか!ふぅ〜ん・・・」  
ひとりで納得している相田は、新たな発見を得るべく、人差し指を  
使い、割れ目に沿ってひと撫で、ふた撫でと往復させる。  
 
「うへぇっ!?なんか指についちゃった!!・・・汚ねぇ!!」  
と吐き捨てるように言うと、ナオミの太ももにこすりつける。  
「いやぁ〜、女の子のアソコって、いつもこんななの?  
これじゃあ、いつも下着が濡れちゃうよねぇ・・・  
こりゃ、女の子は大変だ・・・  
あっ、南空さんが口に入れてるのも、やっぱり汚れてたのかな?  
なんか味とかあるの?気持ち悪くないの?」  
それをなんとなく聞いていたナオミは、喉内を圧迫されている  
せいもあって、再び吐き気を催してきた。  
「・・・うぶっ・・・ぐぇっ・・・おえぇ・・・」  
耳障りな音が、封じられた唇から漏れてくる。  
(・・・けっ、剣介・・・おまえっちゅー奴は・・・)  
長年付き合いのある相棒のデリカシーのなさに、さすがの鈴原も  
呆れている。  
ふさがれたナオミの口から、給食の成れの果てが噴出してくる。  
「うわぁ!?なっ、なんだよ!なに、吐いてんだよぉぉ!?」  
口を押さえていた男子が逆ギレ気味に言う。  
彼は体重を乗せ、さらに押さえつけていく。  
ナオミは顔面蒼白になり、息ができず苦しいのか眼を見開いている。  
 
「おい!ナオミちゃんの様子がなんか変やで!  
・・・息できへんとちゃうか!?  
おまえ!手ぇ、放さんかい、ゴラァ!!」  
鈴原は、押さえつけている男子の手を拳骨で引き剥がした。  
そのとたん、粘着力の弱くなったガムテープが吹き飛び、  
嘔吐物が吐き出される。  
「なっなんだよぉ!鈴原ぁ!」  
制服の袖に跳ね飛んだ汚れを気にしながら、その少年は言った。  
「おまえ、さっきナオミちゃんに助けてもろうておいて、  
なんも思わんのか!?ちょっとは人情ちゅーモンがあっても  
ええんちゃうか、ゴラァ!」  
「そんなこと言ったって、渚にボコられんのはオレだぜ!?  
じゃあ、鈴原が渚をなんとかしてくれんのかよぉ?」  
「そっ、そらぁ・・・」  
そのとき、教壇の上にいる渚が声をかけた。  
「・・・ん?そこ、なんかトラぶってるの?」  
「いっ、いや!なんでもないよ!大丈夫だから・・・渚・・・くん」  
ガムテープ男は慌てて言った。  
「・・・あっそ」  
渚は優しそうに微笑む。  
「・・・たくっ、自分でできないくせに、人に頼るなよ・・・」  
蔑んだ眼で鈴原を見ると、無慈悲にも新しいガムテープをナオミの  
口に貼り付けていく。  
 

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