長編エロ尻小説  
「秘密特命捜査官 NAOMI 〜DEATH NOTE事件〜」  
(ファイル11)  
 
ナオミはかなり奥手だったため、性的知識や性的感覚はなかった。  
そもそもこのような情報は、友達同士のナイショ話から入手する  
ものであり、友達のいない彼女にはいまだ秘密のままだったのだ。  
ナオミの肉体は中学2年生としては平均以上の発育をしている  
ものの、その中身は小学生のままで止まっていた。  
おまけに生理も来ていない。  
自分がオンナであるという意識は、ナオミにはなかった。  
だから尻を撫でられても、乳首を擦られても、「くすぐったい」「痛い」  
という感覚しか認識できない。  
早熟であろう惣流は定規を使い、イタズラ心で乳首をクリクリと  
こねくり回しているが、ナオミにとっては意味の判らない拷問にも  
等しかった。  
「ふふふ・・・ここを叩いちゃおうかなあ〜〜」  
「・・・ひいっ!」  
「それとも〜〜〜・・・」  
「・・・ひあっ!」  
定規は胸からヘソを通り、股間の割れ目に到達した。  
「さあ、どこを叩こうかなあ〜〜!」  
さすがの惣流も、まだ熟しきってない硬く閉じたアソコを叩こうとは  
思っていなかったのだろう。  
しかしナオミは本気で怖がっていた。  
さっきのように後ろ向きではなく、自分の体を傷つける定規が  
びゅんびゅんと、空気を切り裂いているのを見て、その恐怖は  
頂点に達した。  
 
「・・・・・・」  
瞬間、白目を剥いたかと思うと、下半身から温かいモノが出てきた。  
ジョロロロロロロロロ・・・・・・  
勢いがない、まさに垂れ流すかのような小便が、ナオミの大切な部分  
から溢れてくる。  
「うわああ・・・!!」  
みんないっせいに、教壇の周りから飛び退いた。  
「漏らしやがった、こいつ!」  
「汚ねぇ!!」  
「さいってぇ〜!」  
ナオミは放心状態のまま放尿していた。  
それはなかなか止まらず、クラスメイトたちも唖然として見ている。  
小便が止まるとナオミは、ほおっという顔をした。  
こればかりは、どんな状況であろうと普遍だったようだ。  
と同時に、ナオミの頭を女性教師が出席簿で、すぱ〜〜ん!と叩いた。  
「てめぇ〜!なに漏らしてんだよぉ!幼稚園児か、おまえはよぉ!」  
まるでコントのようなやり取りに、教室中がまたもや爆笑する。  
オチをつけるかのごとく、チャイムが鳴り響いた。  
「んじゃあっ、アトよろしく!」  
「あー、先生、逃げるんですかあ!?」  
「バーカ、次の授業の準備があるんだよ!」  
と、そそくさと逃げるように教室から女性教師が出て行った。  
それと同時に、教室中は大騒ぎになった。  
 
「ねぇ、ちょっと、ママに買ってもらったポーチにかかったじゃない!  
あんたの匂いが移っちゃったから、気持ち悪くて使えないよ!!」  
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」  
「尻でぶぅ〜、上履きに少しかかったぞ!!」  
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」  
教壇の前の机の女子生徒が、ナオミを足で突き飛ばした。  
「冗談じゃないわよ!机がびしょびしょ!あたし、ここに座って  
授業なんてできないわ!!」  
今度は自分がイジメられる番になるかもしれないという恐怖感が、  
濡れた机の持ち主を包みこんだ。  
「ごめんなさい・・・わ、わたしの机を・・・」  
「なっ・・・!?あ、あんたの机なんて、ふざけないでよ!!」  
金切り声で叫ぶと、その女子はたまらず泣き出した。  
「あーあ、南空さんが泣かしちゃった」  
「尻デブって、ひょっとしていじめっ子!?」  
そのときナオミにタオルが投げられた。  
「これで拭いたらどうかしら」  
誰とも判らない人から投げられたタオルは、プールに持っていって  
紛失したナオミのお気に入りバスタオルだった。  
女子たちはニヤニヤしながら、床にへばりついて小便を拭き始めた  
ナオミを見ている。  
被害者だったナオミは、いつのまにか加害者という位置づけにされて  
いた。ナオミのクラスメイトたちを怨む気持ちは、自分自身を責める  
ようにまんまと誘導されてしまったのだ。  
誰かが音頭を取っていたわけではないが、イジメ側が精神的負い目を  
背負わないための無意識の知恵である。  
 
「ねえねえ、なにがあったの?」  
休み時間になったので、他のクラスからの見物人が集まってきた。  
「それがさぁ、南空さん、授業が始まってるのにプールで遊んでてね。  
で、ヤンクミがブチ切れたら、おしっこ漏らしちゃったのよぉ・・・w」  
「マジで?マジで?それってヤバくない?」  
「もお、すっごい迷惑・・・はあ〜〜〜・・・」  
「南空さん、優等生だからもっとちゃんとしてるのかと思ってた」  
「勉強のしすぎでアタマおかしいのよ、あの子。お願いだから、  
そっちのクラスで引き取ってくれない?」  
「いらな〜いw!特殊学級に入れたほうがいいんじゃない?w」  
女子生徒たちは、ナオミに聞こえるような大きな声で井戸端会議を  
あちこちで繰り広げ、男子生徒たちは他のクラスへ出張し、ニュース  
速報隊という子供っぽいレッテルを自ら張り、噂を学校中に広めていた。  
ゴシゴシと床を拭いているナオミは、自分に対する嫌悪感で一杯だった。  
自分のおしっこの苦い臭いを鼻で吸い込めば吸い込むほど、体の中が  
どろどろと腐っていくような気がする。  
お気に入りのバスタオルにプリントされた愛しいクマちゃんを、床に  
ゴシゴシと擦らなければならないのが辛い。  
 
(うっ・・・うっ・・・クマちゃん・・・ゴメンね・・・ゴメンね・・・)  
(カワイソウナ ナオミチャン ダイジョウブ ボクダケハナオミチャンノミカタダヨ ガンバレ ガンバレ)  
自らに課せられた試練に耐えるように、クマちゃんはナオミに語りかけた。  
クマちゃんバスタオルは、ずいぶんと昔に母親から買ってもらった  
ナオミのお気に入りだった。  
先週のプールの授業で、別のバスタオルが盗られてしまい、そのことを  
母親に言い出せなかったためにやむを得ず、学校に持ってきたのだ。  
内向的な彼女はいつも、このバスタオルを体に巻いて寝ていた。  
床にこびり付いていたホコリが小便で泥水と化し、明るい色使いの  
クマちゃんバスタオルを容赦なく黒い布に染めていく。  
洗濯機ではおそらく元には戻るまい。  
クマちゃんとのお別れのときが近づいているのを感じ、涙が止まらない  
ナオミだった。  
(キニシナイデ ボクハナオミチャンヲ サイゴマデマモルカラネ)  
(・・・クマちゃん)  
涙を拭うとナオミは立ち上がった。  
と、そのとき井戸端会議をしていたソバカスの女子が悲鳴を上げた。  
「南空さん!血!血!」  
「・・・えっ?」  
ふと見ると、股間から鮮やかな一筋の血が垂れている。  
 
「え・・・?ナニ、これ・・・?」  
男子たちは「アイツ、死ぬんじゃねェの?」と口々に言い合い、  
女子たちがそれに答えるかのように、癇に障る悲鳴を上げた。  
騒然とする教室の中、毅然とした声が聞こえた。  
「南空さん!コレ!」  
惣流はナオミに向かって、小さなビニール袋を投げた。  
ぼうっとしていたナオミが、その瞬間、見事に反応してちゃんと  
袋を受け止めたのが、惣流には不思議だった。  
ナオミはその小さな袋を見るなり、自分に何が起こっているのか  
理解した。  
だから袋を開けようとする。  
「バカ!ここじゃない!トイレ!トイレ!」  
「・・・あっ!」  
水着姿のナオミは、あわててトイレに向かって走った。  
そのカラダを最後のご奉公とばかり、クマのバスタオルが  
素早く覆った。  
 
「へえ〜、やさしいじゃん・・・」  
ソバカスの女子生徒は、なんとなく嫉妬するように言った。  
「・・・なにが?」  
惣流はとぼけたように答える。  
もともとリーダーシップがあり、同級生の相談やトラブルを処理する  
姉御肌の彼女にとって、初潮でオロオロする女の子を見ると、つい  
助けてしまうクセがあった。  
とはいえ、そういうやさしさを見せるのは、ナオミ以外の「人間」に  
対してだけだった。  
惣流に限らず、この「2−A」の生徒たちは、けっして残酷な性根を  
持った子供たちではない。あの女性教師ですら、生徒や父母、同僚たち  
からの信頼が厚いのだ。  
ナオミだけが、この輪の中に入れない。  
ごく普通の人たちから疎外されているだけに、ナオミの苦悩は深く、  
よりいっそうの孤独を強いられていた。  
「・・・ねえ、あの様子じゃ、南空さんって初めてだったみたいね・・・」  
なにかを探るように、ソバカスの女の子が言った。  
「・・・たぶん」  
「・・・心配じゃない?」  
ソバカスの女の子が、なにを考えているのかを察した惣流は、  
にやりとして言った。  
「心配だから見に行こうかw」  
ホッとしたような明るい表情で、ソバカスの女の子は頷いた。  
「ふふふ・・・お代官様もワルですなあ〜」  
「はっはっはっ、おぬしほどではないわ。お〜い、女子のみんな〜、  
トイレに集合ぉ〜〜〜!」  
 
トイレの中でナオミは震えていた。  
生理に対しての知識は、女子だけ集めた授業で頭の中に入っていたが、  
実際にやるのは初めてなだけに、不安と孤独が心の中に広がっていく。  
股間の血をトイレットペーパーで拭き取るため、脱いだ水着と  
バスタオルをドアの上にかけた。  
あらかた拭き終わると、惣流からもらった袋を開ける。  
中から細長いモノが出てきた。  
アプリケーター式のタンポンである。  
初潮がいまだに来ないナオミを心配して、母親は初心者向きの  
ナプキンを彼女に持たせていた。  
しかしそれはカバンの中だ。  
いまさら取りに戻るのも、タンポンをくれた惣流に悪いような気がした。  
なんにせよ、早くしないと次の授業が始まってしまう。  
着替えもしなければならない。  
ナオミの焦る気持ちが、明哲な頭脳を混乱させる。  
震える手がもどかしい。  
(どこに入れるんだっけ・・・落ち着いて。えーと、えーと・・・)  
実はこのトイレには、ヘンタイ国語教師の小型盗撮カメラが仕掛けて  
あり、ナオミの股間は、余すことなくバッチリと記録されていた。  
そんなことも知らず、薄暗いトイレの壁に寄りかかり、片足を大きく  
上げ、自分の股間に惣流からもらったタンポンを入れようとする。  
小さなお人形さんのように可愛く、そして可憐な少女には似つかわしく  
ない格好で、懸命にあふれ出てくる血を止めようとしていた。  
ミジメだった。  
涙が止まらない。  
勇気を奮い起こそうと、壁にかけたクマちゃんを見ようとして  
顔を上げた。  
そのとき−  
「あんた、バカぁ?しゃがんでやればいいじゃなぁ〜い!」  
 
「わあああっ!?」  
壁のむこうから、惣流がひょっこりと現れた。  
ナオミの机のイスを持ってきて、その上に乗っかり、彼女のミジメな  
姿を観察しようと企んだようだった。  
「ねえ、コレ汚いから誰か捨ててきてよw」  
ソバカスの女の子の笑い声が聞こえた。  
と同時に、傍らに掛かっていたクマのバスタオルと水着は宙を舞った。  
(サヨウナラ ナオミチャン イママデアリガトウ サヨウナラ サヨウナラ・・・)  
クシャクシャになり、床に落ちていくクマちゃんの顔は、まるで  
泣いているかのように歪み、そして壁のむこう側に消えていった。  
「ほらほら、助けに来てあげたわよ。さっさと股を広げろよw」  
「南空さん、お尻の穴に入れちゃダメよw」  
「オシッコの穴に入れるのよ、南空さんw」  
トイレの前は見物人で行列ができており、みんなが口々にはやし立てた。  
ナオミの歯がガチガチと鳴っている。  
教師たちは、職員室から出てくる気配すらない。  
組合活動後の飲み会の話とか、コーヒーを呑気にすすったり、週末の  
デートに胸を躍らせるのに忙しく、ナオミという少女がどうなろうと  
興味がないようだった。  
生活指導の中年教師はゴルフのスイングをしながら  
「日曜日、晴れるといいですなぁ〜」  
と明るく笑っている。  
 
 
(2〜3日後に続く)  
 

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