「さようなら 南空ナオミさん」  
 
振り返らずに立ち去る彼女の後ろ姿を見ながらライトがつぶやく。  
彼女の頭の中は、デスノートに書かれた条件の事で一杯なのだろう。  
他人に迷惑をかけず、遺体の発見されない方法で2日以内に自殺する。  
ライトが彼女へ科した死への残酷なスケジュールだ。  
彼女にはなんの恨みもない。  
ただ、邪魔なだけ。邪魔者は殺す。  
幸運の女神は僕に味方した。それを最大限に利用しただけだ。  
 
(ククク、あんな美人をこのままあっさりと殺してしまうなんて。  
デスノートの贅沢な使い方だな。勿体ない。)  
 
リュークの言葉でそういえばと気付く。  
名前を聞き出す駆け引きをしている最中は必死で考えもしなかった。  
彼女は相当な美人だ。賢そうでスタイルもいい。  
男なら一度は抱いてみたいと憧れる女だろう。  
 
(おいライト。…ライト?)  
ライトは遠ざかっていくナオミの後姿をしばらく考えながら見ていたが、  
デスノートの紙切れとペンを急いで取り出し、  
さきほど書いた条件の開始時間の横に文字を書き足した。  
リュークが何事かと紙を覗き込む。  
 
<死ぬ前に夜神月といやらしくて激しいSEXを実行。>  
 
(……スゴーッ!凄い条件を書き足したな、ライト。)  
「リュークが勿体ないって言ったんだろ。特等席で見せてやるよ。」  
 
 
文字を書き足した瞬間から、ナオミの様子が変わり始めた。  
歩みを止め、こちらを振り返りライトの顔をぼんやりと見つめている。  
近づくと、同じ言葉を何度もボソボソと呟いていた。  
「私は…夜神月と…いやらしくて…激しい…SEX…。」  
ライトは希望の獲物をしとめたハンターのようにニヤリと笑った。  
「ナオミさん。ホテルに行きましょうか。」  
(ククククククッ。)  
後ろの方でリュークの楽しげな笑いが聞こえた気がした。  
 
 
 
「じゃあナオミさん。まずは自分で服を全部脱いで、  
ベットの上に仰向けで寝て下さい。」  
「…はい。」  
薄暗いラブホテルの室内で、ナオミはライトの命令に  
躊躇する事なく自ら服を脱ぎ始め、全裸になると  
ライトの命令したとおりにベットの上に横たわった。  
仰向けになっても分かるほどの大きめで形の良い乳房が、  
ライトを誘うように揺れる。  
ライトも服を手早く脱ぎ全裸になると、自分を感情のない顔で  
見上げている彼女にゆっくりとした動作で近づいた。  
「ナオミさん。人生最後のSEXを楽しんで下さい。」  
 
 
「あ…っ」  
横たわるナオミの身体を指でゆっくりなぞっていくと、  
時折小さな悲鳴が洩れる。  
よく見ると、悲鳴をあげる部分の周辺すべてに微かに痣が残っている。  
「キスマークか…あのFBI捜査官は僕に殺される直前まで  
この女を毎晩調教していたみたいだな。」  
ナオミの膝を軽く折らせ、薄めの茂みを掻き分けて女性器を観察する。  
人差し指と中指を左右のヒダに添え、指をゆっくり開くと  
目の前に薄い色素の肉壁と、肉の台座に鎮座している真珠のような  
小振りのクリトリスが現れた。  
 
「へぇ…!凄く綺麗なピンク色だ。  
ここまでの色は僕がいままでSEXした女の中にもいなかった。」  
 
「でもさすがに処女膜は…残ってないか。  
レイ・ぺンパーは何人目だったのかな。」  
 
ライトは彼女の成熟した女性器を気の済むまで観察した後、  
ヒダを両手の親指で左右に限界まで開き、そのまま固定すると  
顔を近づけ、むき出しになったナオミの秘部周辺の粘膜を  
舌の腹でねっとりと舐めあげる。  
時折り唇をすぼませちゅっ…とクリトリスを強めに吸い上げる。  
 
男の性を激しく刺激する独特な女の匂いが鼻につき、  
下半身がズキズキと疼くのを感じながら  
目の前の蜜壷に堅くした舌先を刺し入れゆっくり掻き回すと、  
中からドクリと熱い愛液が溢れ出てきた。  
それをわざと音をたてて啜り、ナオミの耳に届くようにする。  
「はっ…ああっ……い…やぁ…。」  
 
「もう入れてほしいですか?どうしようかな。」  
ライトは硬直したペニスの先で、ナオミのクリトリスを擦りながら尋ねた。  
声も出せぬほど感じすぎている為か、ナオミの視点が定まらない。  
亀頭がクリトリスを擦るたび、顎を上下させかすかに喘ぎ、  
ビクビクと足先を痙攣させされるがままになっている。  
いつまでたっても答えないナオミにしびれを切らし、  
しつこく擦られ、赤く充血してぷっくりと腫れている彼女の真珠を  
指の先で突然強くつまみあげた。  
 
「い、痛いっ…!」  
その瞬間ビクリとナオミの身体が跳ね上がり、涙目でライトを見る。  
 
「この僕がせっかく話しかけてやってるのに、答えないからですよ。」  
「ご、ごめんなさい…早く…私の中に入れて下さい…夜神さん…。」  
 
ライトはやっと得た返事にとりあえず満足すると、  
ナオミの膝をつかみ大きく広げ、足先を自分の肩に乗せて  
膣に深く挿入出来る体勢にし、亀頭の先だけを挿入して入り口で  
ゆっくりと焦らすように先だけの出し入れを開始した。  
 
「いや、いやぁ、お願い……もっと私を激しく犯して…  
奥まで入れて下さいお願い早く…あぁ…おかしくなっちゃう…。」  
たっぷりと前戯を受けて限界が近いナオミは長い足をライトに絡ませ、  
形のいい尻をくねらせながら必死でせがむ。  
 
自分が今征服している理性をなくしたこの淫乱な女は  
ついさきほどまで自分には捨てる物は何もない、一緒に捜査させてくれと、  
凛々しい顔でこの僕に懇願した人間とは思えない。  
 
デスノートの力をあらためて思い知った気がした。  
デスノートがある限り、僕は人を自由に操る事が出来る。  
行動も、人格も、その命さえも。  
手のひらで人間の運命を簡単に転がす事が出来る。  
なんてすばらしいんだ。なぁリューク!  
 
僕は新世界の神になる!  
 
僕は特別な人間なんだ!  
 
僕の計画を邪魔をするやつは容赦しない!  
 
一人残らずデスノートで殺してやる…!!  
 
「コンドームは付けなくてもいいよね。  
あなたはもう避妊する必要はないから。  
中に思い切りぶちまけてあげますよ。  
お望み通り、一番奥にね…。」  
 
ライトはつぶやくようにささやくと、  
愛液で濡れそぼった己の肉棒がナオミの子宮口まで届くよう  
勢いをつけて突き刺し、室内に肉のぶつかる音が響くほどの  
激しいピストン運動を開始した。  
 
「ひ…ああっ!あ、あ、あぁ!!」  
あまりの激しさに、ナオミは目を見開き、耐え切れずに悲鳴が上がる。  
ライトの肉棒にナオミの熱い粘膜と粘液が絡みつき、  
出し入れするたびに濃い愛液の雫をシーツの上に飛び散らせながら、  
グチュグチュといやらしい音色を奏でる。  
 
ナオミは熱い杭で壊れそうな位に奥を激しく突き上げられ、  
中をめちゃくちゃに掻き回される快感に耐え切れず  
頭を激しく振り、ライトの腹に腰を擦りつけ半ば半狂乱になりながら  
喘ぎ、泣きむせびながら歓喜の声をあげ続けた。  
 
「ああっ!ああっ!もっと…もっと…………レ…イ…!」  
 
最後に彼女が叫んだ名前は、夜神月の耳には届かなかった。  
 
了  

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