ある夏の日の夜  
 
「おいレン 前から気になってたんだが…  
 そのデコの三角って何なんだ?」  
 
聞くと同時にレンの額に埋め込まれた三角形に触れようとする武哉。  
が、あと1cmのところでかわされる。  
 
「こ これはなんでもないのだタケヤ!気にしてはいけないのだ!  
 それよりも今日の晩御飯はコロッケだ!タワシではないコロッケだ!」  
 
明らかにその三角に触れることを拒むレンにタケヤはじとじととした視線を送る。  
そんな視線に気づいたレンが、あわてて自信作のコロッケを箸でぐわしと掴み  
タケヤの前につきだす。  
 
「さ さあタケヤ!食べるが良い!」  
 
「それよりもその三角をみせむぐおおおおおおおお!!!!」  
 
言い終わるが前に、武哉の口の中は コロッケのような物体 で満たされた。  
 
「ふぐおおおおおおお!!!レレレレレレレレレン!なっなにを入れゴフッ…!」  
 
台所まで走り吐き出したモノは、パン粉のついた スポンジ だった  
 
「すまないタケヤ!ひとつ間違えてスポンジを入れてしまったようだ」  
 
武哉には、レンが美味しそうなじゃがいものにおいがする、  
本物のコロッケを頬張りながら言った言葉は聞こえていなかった。  
 
武哉が目を覚ますと、もう夜遅くだった。  
口内にまだ残る洗剤の味に吐き気を覚えながら身体を起こした。  
レンは押入れですやすやと寝息を立てていた。  
 
「(まったく…これだから宇宙人脳は…)」  
 
ぺたぺたと台所に向かいうがいをしながら武哉は考えていた  
 
「(そういえば…デコの三角を触ろうとしたときのレンの反応…  
  重大な秘密でもあるのか?まさか洗脳ビームが出るとか…)」  
 
自分でもアホらしいと気づいた武哉がまだ少しあわ立つ口内の水を吐き出した。  
 
「(……触って見たら判るか)」  
 
 
武哉はレンが寝ているのをいいことに、額の三角を触ることにしたのだ。  
 
ギシ…と押入れに近づくと静かにふすまを開けた。  
レンは仰向けに静かに寝ていた。  
少し見惚れていたことにはっとし、武哉はぶんぶんと頭をふった。  
 
「(大惨事になる…ことはないよな…)」  
 
自分に言い聞かせるような形で自分を納得させて、武哉が手を伸ばした。  
そして、レンの額の三角に手を触れた。  
 
それは少し、暖かくて意外とやわらかかった。  
 
「(何にもおきねーな…でもなんか…変な感じだな)」  
 
興味津々の武哉は、三角形をすこしつまんでみた。それは簡単につまめた。  
すると、レンの体がビク、と動いた。  
 
「んっ…」  
 
それに驚いた武哉は三歩後ずさりして固まった。  
レンは少し顔をこちらに向けただけで、起きる様子はなさそうだ。  
ほっとした武哉が再度、近づいてレンの顔をよく見ると、頬が紅潮していた。  
 
「(なんだ…?)」  
 
武哉はレンの様子を伺い、また、三角に触れた。  
今度は人差し指で、こすって見た。  
するとまた、レンが動いた。  
 
「あ…っ」  
 
武哉は三角をこすりつづけてみた。  
 
「あっ…んん…っ ん…ふぅ… んっ…」  
 
レンの頬の赤みが増す。  
 
「(もしかしてこれって…)」  
 
武哉が人差し指をはなしてみると、レンの額の三角形は桃色に変わっていて、  
武哉の指には粘性の液がまとわりついた。  
 
そこで、レンの目が開いた。  
最初は虚ろな目で武哉を見ていたが、体の異変に気づいて、ハッと目を開いた。  
 
「タッタケヤ、もしかして…」  
 
少し涙目になりながら額を手で覆うレンを見てタケヤはにやっと笑った。  
そして何もなかったかのようにレンの顔を覗き込み、平然と言った。  
 
「レン、どうした?何かあったのか?」  
 
レンは一瞬へ?というような顔をしたが、自分の思い違いだったかと考え、申し訳なさそうに目をふせた。  
 
「な、なんでもないのだ…」  
 
「そうか?顔が赤いけど大丈夫か?こっちこいよ」  
 
武哉はそういってレンの手を引いた。  
レンが両足を押入れから出して、降りようとしたとき、  
武哉はグイッと力を入れてレンをひっぱり、畳の上に押し倒した。  
そして額の三角形に左手の人差し指を当て、素早くこすり始めた。  
 
「あっ、あ…っ タ、タケヤ…っんんっ  
 レンを…っん…ふ…レンを、だましたの…かっ…?」  
 
「別に俺は嘘なんかついてないよ」  
 
武哉はいたずらに笑う。  
そして器用に右手でレンの服を脱がし始めた。  
その間も額の三角形をこするのをやめない。  
 
ズボンを脱がせ、ショーツも脱がすとレンの秘部は既に桃色に染まり、ヒクヒクと動いていた。  
 
「なぁレン…やっぱお前のデコのってさ、下のと繋がってんだろ」  
 
「そ…そんなんじゃ…っ…な……んっ!」  
 
武哉の人差し指が三角形をキュ、とつまんだ。  
するとレンの秘部がヌチャ、といやらしい音をたてた。  
 
「隠しても無駄だろうけど、レン?」  
 
レンは荒い息遣いを抑えようと口元に手をあてて目をぎゅっと瞑っていた。  
 
「レン、して ほしいか?」  
 
「んん…っ…い…いらない…っ」  
 
虚ろな目を少し開け、武哉を見上げて訴えかけるレン。  
 
「我慢するなよ。こんなに欲しがってるくせに」  
 
そういって武哉の右手がレンの秘部に触れた。  
 
「あぅ…っ…!」  
 
レンはふるふると足を震わせながら必死で声を抑えようとする。  
そんなレンを見ながら武哉は満足げに微笑む。  
 
「すぐ気持ちよくしてやるからよ…」  
 
右手をレンの秘部から自らのズボンのチャックへと移す。  
そしてもう硬くなった自身を取り出し、レンの秘部に押し付ける。  
ぬるり、としたそこは、簡単に武哉を取り込みそうだった。  
 
しかしわざと入れるのを躊躇い、武哉は濡れているレンの額の三角形を舐める。  
 
「んんっ…」  
 
と、レンが声を漏らすと同時に足がピクッと動く。  
 
「レン…欲しいか?欲しいなら…ちゃんと言えよ…」  
 
「んぅう…っ…レン…は……っ…んん…っ」  
 
あと少しでレンが欲しいというと確信した武哉が、再度レンの秘部に手を伸ばし  
中指を入れ上下に動かす。  
 
「あっ…あぁ…ん…っ!」  
 
反応し、レンが声を漏らす。  
額の三角はもう赤色に近い。  
 
「もう一度訊くぞ、レン…欲しいか?」  
 
「う…んんっ…タケ…ヤッ…」  
 
ハッハッと苦しげに息をするレンの口が小さく動く。  
 
「レン…は…っん……タケヤの…が…っ………ほし…い…っ」  
 
武哉が嬉しそうに笑う。  
 
「よく言えたな、レン…ご褒美だ…っ」  
 
さっきまで激しく上下させていた中指を抜き、変わりに武哉の自身を入れる。  
ヌチュ、といやらしい音をたて、レンの秘部は武哉を飲み込んだ。  
 
「んん…っ…あっ!…あ…んんっ…タケ…ヤぁ…あっ…あっ…」  
 
武哉が額の三角を舐めながら、下で激しく腰を揺らす。  
レンは早くも限界に達しそうだった。  
 
「タケ…っん……タケヤ…あ…もう……んんっ…」  
 
「レン…ッ…もうちょっと…もうちょっとだ…」  
 
月明かりで照らされた部屋に、二人の声が響く。  
 
「あっ…あっ……タケ…ヤ…もう…がま…っん…できな…んん…っ」  
 
レンの足がひくひくと震える。  
 
「レン…出すぞ…」  
 
「タケ…タケヤ…ッ」  
 
 
レンがふるふるっ、と腰を震わせ、絶頂に達した。  
武哉も同時に、レンの中にどくどくと液を流し込んだ。  
 
 
 
レンはそのまま気絶してしまったみたいだった。  
武哉が静かにレンを抱きかかえ、布団に寝かせると、赤色になったレンの額の三角形にキスを落とした。  
 
 
「…おやすみ、レン」  
 
 
次の朝、レンが起きると武哉は明け方にも関わらずもう起きていてテレビをぱちぱちと変えていた。  
 
「お、レンおはよう」  
 
「お、おはようタケヤ…」  
 
レンがはっと昨夜のことを思い出した。  
 
「あ…タ、タケヤ!昨晩タケヤはレンのことを…!」  
 
「わーわー!大きな声で言うなって!近所に聞こえるだろうが!」  
 
あわててレンの口を塞ぐ武哉。  
それに従い、小声で武哉に反論しようとするレン。  
 
「だ、だがタケヤ!昨日のことをレンは忘れていないぞ!タケヤは…」  
 
と、そこまで言ったときに武哉がレンの額にデコピンを食らわす。  
もちろん三角形の中心めがけて。  
 
「きゃ…!」  
 
デコピンに反応してしまった三角をレンが大慌てで隠す。  
 
「レン、今度からはちゃんとした飯つくらねーとお仕置きだからな?」  
 
武哉がいじわるそうにニヤニヤ笑う。  
 
 
「タ、タケヤの…タケヤの…  
 タケヤの※%#■&※#☆&※%☆■&!!!!!!」  
 
レンが意味不明な宇宙語を叫び、押入れにこもった。  
 
 
 
その後タケヤの家に沢山の苦情が来たのは、言うまでもない。  
 

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