初音島は近海で起きた海底火山の噴火の影響で大地震が襲った。
建物は崩れ、住宅街は炎に包まれた。
本土からは程遠い為、早急な救援は期待できず、島民全員が死を覚悟した。
朝倉君と私は学園から一緒に逃げていた途中、お姉ちゃんの車に拾われた。
その車中で、
「ことり、こんな時にいうのもなんだけど俺、ことりの事が好きだ」
なんと答えればいいんだろう?私も純一君の事好きだったから、頭がこんがらがって……
今思えば私って大胆な(赤面
返事の代わりに朝倉君にキスしちゃった。
「おめでとう、ことり」
ニヤニヤと薄ら笑いのお姉ちゃん。
その時、ハッとしてお姉ちゃんに聞いた。
「お姉ちゃん、そういえばお義兄さんは?」
「…………………」
暗い雰囲気に包まれる車内。
「朝倉、約束してくれ……ことりを、ことりを一生支えてやってくれ!どんな事があってもことりを守ってやってくれ……」
お姉ちゃんの肩が小刻みに震えている。
「約束します!」
「そうか……よし!」
眼鏡を上げて腕で顔を拭う。
その時、車が激しく揺れて宙に浮いた後の衝撃で私は……
気付いたときにはロケットの中だった。
お姉ちゃんの顔が浮かぶ。
ロケットのガラスの向こうに額から血が流れているお姉ちゃんが……
ロケットが振動を始め、次第にそのブレが大きくなっていく。
その激しい揺れの性でお姉ちゃんが見えない。
でも、私には分かる……
お姉ちゃんが涙ながらに弱々しく何事か呟いている。
そんなイメージが頭に浮かぶ。
ガ、ガ、ガーーー
機内スピーカーからノイズが流れる。
「こと…り……」
お姉ちゃんだ、お姉ちゃんの声だ。
私の双眸に涙が溢れる。
「お姉ちゃん、ぅう、お姉ちゃん……」
ちゃんとしゃべれているのだろうか?
ノイズ交じりのお姉ちゃんの声を何時までも聞いていたい。
悲しみに打ちひしがれる私の肩をやさしく掴む手。
隣に座っている朝倉君だ。
ゆっくりと首を左右に振り、
「ことり……もう……」
朝倉君はゆっくりと居並ぶパネルの中にある一際大きなボタンを押す。
「……ことり……あ……」
そこまで聴こえた後、凄い轟音と押え付けられる強い衝撃に私の意識は途切れた。
凄い勢いで天枷研究所からロケットが飛び出し、熱風と白煙で辺りが包まれる。
爆風で研究所が崩れ去っていく。
そして、地面が揺れたかと思うと地下から大爆発が起る。
熱風でガスにでも引火したのだろうか。
しかし、燃えているのは天枷研究所だけではなかった。
初音島全体が火の海に包まれていた。
「ことり、起きろ、起きるんだ」
「ん、んんん、んん」
純一に揺り動かされるように起こされることり。
「ことり、見てみろよ。遂に着いたんだ、新天地に……」
ロケットの前面に緑掛かった星が見える。
私と朝倉君はこの星でアダムとイブになるんだ……
不思議と気持ちは落ち着いている。
「しかし、落ち延びた場所が他の星とは考えもしなかったよ」
砂浜に突っ込み木々をへし折りながらロケットが止まってから五分と経っていない。
それを背にして砂浜を歩く二人。
日は大分西に傾いているようだ。
「この星、私達だけなんだよね……」
純一の腕にぎゅっと胸を押し付けるように抱き着く。
心なしか純一の顔が赤い。
「ことり、不束者ですが宜しくお願いします」
「朝倉君、それ、私が言う台詞だよ」
純一の突拍子の無い一言にクスクスと笑うことり。
「風が出てきたからロケットに戻りましょう」
ロケット内でシートを倒すと、ことりが仰向けに体を置く。
「そういえば私達、制服のままだね……」
「だけど、それがいい!」
純一はことりの上半身を起こすとその後ろに跨ぐように座る。
学園の制服の上からことりの胸を揉む純一。
後ろから抱き付いてくる。
硬いのが背中に当たってる。
これが朝倉君の……
朝倉君が私に頬擦りをしてくる。
「はぁ、はぁ、朝倉君、ちょっと待って」
朝倉君の手が止まる。
「汝、白川ことりを妻とし、病める時も……」
「誓います」
私はいきなり唇を塞がれる。
朝倉君の舌がヌルヌルと私の唇を舐めていたかと思うと私の舌を求めて侵入してくる。
絡まりあう私と朝倉君の舌。
背中に当たる朝倉くんのモノがさらに硬く大きくなり、私に擦り付けれる。
何だろう?
私も股間がぎゅんと熱くなり、湿っぽい。
そして、長かったキスもどちらともなく唇が離れて終わる。
「私はこれから……朝倉ことり……で、いいのかな?」
「ここは俺達しか居ないんだからどうでもいいよ。なんなら白河純一とかでもいいぞ」
私は再びシートに上半身を沈める。
純一君が上から覆い被さるように天井の間とを遮る。
「あん、純一君、やさしくね……」
純一君の片手で私のオッパイを捏ね繰りまわす。
強く弱く、早くゆっくりと……
そしてもう片方の手で器用に制服のぶらうすのボタンを外していく。
お臍の上の辺りでそれは止まり、そこを開く。
「…………ことり……それ、勝負下着?」
黒いブラの事を指摘され、赤かった私の顔がさらに赤くなる。
「やばい、ことり……俺、もう止まれそうに無い」
純一は黒いブラを持ち上げるようにずらすとその両の桜色の突起にしゃぶりつく。
「純一君、も、もっと優しくして」
純一がその突起から口を離すとその突起が滑り輝いている。
「でも、ことりの乳首、硬くなって色も濃くなってきたよ」
純一の手がことりの太腿を撫でるようにつたい、スカートの中に入り込む。
「ブルマもビショビショだよ、ことり」
純一はスカートの中に顔を突っ込み、ブルマを脱がせる。
「ひゃん、パンティまで脱がすなんて反則だよ」
スカートの中から顔を出しブルマの中を覗くとブラと同じ漆黒の下着が……
純一はブルマを離すとことりの秘丘に向かってスカートに顔を突っ込む。
「ちょっ、ちょっと、純一君、キャッ」
いきなりスカートを捲し上げたのだ。
「ごめん、ことり。どうしてもことりの大事なところを見ておきたくて……」
そこを左右に開く。
「ひゃんっ!」
純一の指が晒れた秘所を上から下へとなぞる。
指を秘所から離すとネットリ、ベッタリと愛液が垂れ、秘所と指の間でいやらしく光りながら糸を引く。
純一は両手でことりの秘所を大きく開いて固定し、そこを舐め始めた。
羞恥心が大きいのか、ことりは恥ずかしさに両手で顔を隠す。
しかし、快感の為かその腰が震えだす。
「ことり、なんかしょっぱいんだね」
「ロケットが発射する時、ちょっと……その…漏らしちゃったの………」
「関係ないよ。それ!」
純一の舌が溢れる事を止めないピンクの泉を一舐めする。
「ことりのここ、凄いよ。その……ことり、そろそろいいかな……」
「……うん……」
大きく反り返る純一のモノを目の前でマジマジと見つめることり。
「こんなに大きいのが私の中に入るんだ……」
ツンとそれを突付くことり。
亀頭を押した指がツルっと尿道の付近まで滑る。
「うっ!」
純一の顔が恍惚に染まる。
それを見たことりの胸がキュンと高鳴る。
「純一君、可愛い!」
竿を握ったことりは亀頭をペロンと一舐めする。
「う、うわぁっ!」
純一のモノが小刻みに震えると勢い良く白濁液が断続的に射出され、ことりの顔にビチャ、ビチャっと降りかかる。
純一のモノがことりに添えられる。
真剣な眼差しの純一にこくんっと頷くことり。
純一のモノがことりに侵入を開始する。
「ん、んんんんんん」
歯を食い縛ることり。
「ことり、これからが本番だけど我慢してくれ、一気に行くぞ」
純一はことりの抵抗地点に押し留められているナニを一気に押し込む。
ブチブチブチッ
「い、痛い、んん、あぁぁぅ!」
引き裂くような感触を経て、コツンっと純一は最奥まで到達した。
「じゅ、純一……君……」
「ことり……くっ、きついけどとても気持ちいいよ……」
純一はそのまま動かずに、ことりの胸を揉んだり、吸ったり、キスしたりと色々とことりを感じさせようと努める。
「純一君、その…まだ痛いけど……その、う、動いていいよ?」
涙目でいうことり。
「ご、ごめん、ことり。締め付けられてるだけでもう……」
ことりの膣で純一のモノが震える。
「熱、純一君、熱い……でも、なんだかとても満たされていくみたい……」
「ごめん、ことり。俺も初めてだったから……」
「それはお互い様でしょ!純一君、夜はまだ長いんだから時間はあるよ」
繋がったままの純一のナニをキュっと締め付ける。
「その……早く純一君の赤ちゃん欲しいし……」
恥ずかしそうに純一から視線を外すことり。
「ことりっ!」
「きゃっ!」
ことりに覆い被さる純一。
ざざーん、ざざーん
海岸に押し寄せるさざなみの音。
目を覚ますとそこは純一君の胸。
「ことり、起きたか?」
外がまだ暗い中、私達は裸のままロケットを出て海岸を歩く。
海の向こうが少しずつ明るくなっていく。
純一君と私はどちらともなく手を結び、足首が海水に漬かる処で立ち止まる。
そして、この星での初めての日の出に私達の裸体が晒される。
そう、そして私達はこの星でアダムとイブになる。