「おにぃちゃ~~ん、おっはよ~!!」  
どぼっ! と、いつもの様に朝からフライングボディプレスをかけてきたのは、  
さくらだった。  
「げふっ…!」  
と、これも毎朝の様に呻いているのは純一。いつもながら最悪の寝起きである。  
「さ……くら……寝ている時に飛び込んでくるなと、あれほど……」  
うぐぐ……と苦悶の表情でのたうつ純一。しかし、さくらは更にその純一に馬乗り  
になる。  
「だって~、早く起きてご飯食べないと遅刻しちゃうよ? 起きようよ~」  
人の気も知らないで笑顔でゆっさゆっさと揺さぶるさくら。そ、それが苦しいんだって…。  
 
「いい加減にしないと、怒るぞ?」  
「お兄ちゃんがぐーたらしてるからだよ」  
「反省する気はないのか?」  
「べぇ~~~~、だ!」  
頬の両側で手を広げ、舌を出して挑発するさくら。……お仕置き決定。  
 
「今日と言う今日は、勘弁ならん! さくら! 覚悟しろ~~!」  
「ふぇ? きゃ、な、なにするのさ~~!? きゃーー!!」  
純一は自分の上に乗っていたさくらを跳ね除けると、その紺ハイを穿いた細い足の  
足首を両方とも掴んだ。  
そして、その間に右足を割りいれていく。あっという間にさくらの股間に踵が  
しっかりとセットされる。制服のミニスカートが捲くれ、ぱんつは丸見えだ。  
「あっ! だ、だめだよ! ボク、電気あんま苦手……やぁん!」  
両手で純一の右足を退けようとするが、さくらの力で動くはずがない。  
 
「やめてよ~~! エッチ! スケベ! みなさぁん! ここにスケベ魔人が  
います~! たすけてぇ~~!!」  
窓の外に向かって大きな声を上げるさくら。まだ冗談で済まそうとしているようだが、  
今日ばかりは、そうはさせないと、純一はさくらが入ってきた窓を閉めた。  
「え…? ちょ、ちょっと、お兄ちゃん!? それは……」  
漸く純一が本気だと悟り、一筋の汗がさくらのこめかみを伝う。  
 
「いつもいつもいい寝覚めを提供してくれてるからな。まとめてお礼してやるよ」  
「そ、そんなぁ~。お礼なんていい……ひゃああん!?」  
だだだだだ……とドリル切削機の様な振動をさくらの股間に送る。思わず、内股を  
きゅん!と閉じ、悶えるさくら。  
「お兄ちゃん、やめて~……くすぐったいよぉ」  
「くすぐったいだけか? じゃあ、もうちょっと強くしてやるか…」  
「そ、そんなのダメだよぉ~! やあぁん!!」  
スカートがまくれるのも恥ずかしいのか、時折引っ張って直そうとするが、その度に  
グリッと股間が圧迫され、また仰け反ってしまう。細い足からちらちら覗く、まだまだ  
子供なぱんつ。しかし、少し興奮してきてしまった。  
「もう二度としないって誓うか?」  
「うう~~…そ、そんな暴力に屈しないもん」  
「ふ~ん。いつまで耐えられるかな?」  
「や、やだぁ……ひゃあうう!!」  
 
純一は執拗に電気アンマを繰り返した。さくらはツインテールの髪を乱しながら  
耐えているが、もう限界だ。お子ちゃまぱんつも気のせいか湿り気を帯びている。  
そして……。  
 
「お兄ちゃん、もうだめ……許してよぉ」  
「じゃあ、降参してこれから悪戯しないって誓うか?」  
「それは……やだもん」  
「だったら、許さない」  
更に振動を早くする。するとさくらが突然大きく仰け反り、悲鳴を上げた。  
「はぁうう……! お兄ちゃん……! ああああ……!!」  
いつものさくらとは違う、女の子の悲鳴。それと同時にさくらの力ががっくりと  
抜けた。限界だったのをずっと我慢していたようだ。意地っ張りめ。  
 
 
10分後。  
 
 
「ふにゃあ……た、立てないよぉ、お兄ちゃん」  
「馬鹿、遅刻するぞ」  
「おんぶしてって」  
「い?」  
「でないと、さっきの事、音夢ちゃんに言いつけちゃう」  
「う……わ、わかった」  
 
「兄さ~ん! 起きないと遅刻しますよぉ~!」  
階下から音夢の声が聞こえる。  
「うにゃ♪」  
さくらは背中に張り付いたまま退こうともしない。  
「う~~~~ん……」  
とりあえず、そのままでは遅刻するので階下に下りていく純一。そして…。  
 
当然のごとく、その日は一日中、義妹の機嫌は悪かった。  
 
 
(PART-0 おわり)  
 

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