「あ、朝倉くん、遅いですよー!」
「悪い悪い、ちょっと、立て込んじゃって」
「待ちくたびれちゃいましたよ〜」
「だからこうして謝ってるじゃないっすかあ」
「んもう……朝倉くんがいなきゃ始まらないんですからね〜」
「ああ、もう、ちゃ〜んと後でサービスするから、さ!」
「とか何とか言っちゃって……サービスしてもらいたいのは朝倉くんのほうじゃないんですかぁ?」
「……いや、そんなこと……テヘヘ」
「やっぱり……ま、そんなことだろうってのは初めからわかってることですよね、水越先輩?」
「ですよね〜、ともちゃん?」
そうして二人の腕が、朝倉純一の両の腕に絡む。
水越萌と、ことりの親友の朋子。風見学園女子の中でも上質の豊かな胸を誇る二人を、純一はその両手に抱えることを成し遂げていた。
表面上は朋子一人と付き合っていることになっている純一にとって、この禁忌の逢瀬は、学園の皆には絶対機密にして、誰にも邪魔されたくない聖域である。
二人とも可愛く、現代の女性には珍しい、礼儀正しく穏やかな物腰。そして何より、何よりその巨乳。
想い人の腕を嬉しそうに掴んで純一に寄り添ってくる二人の、両腕に吸い付くかのようなその胸の感触に、純一の鼻の下はだらしなく伸びた。
純一に最近音夢はよそよそしく、ことりは思いっきり険しい表情をし、杉並は「初音島のラス・メイヤー」などとあだ名を付けたが、この感触に比べればそれらなど、当人にはどうでもいいものであった。
「いいですよぅ」
「準備できました〜」
先に風呂に入っていた二人から声がかかると、純一は勇み足で、バスルームのドアを開ける。そこには躰中をボディソープで泡まみれにした二人が、たわわなその胸を憚ることなく晒しながら、純一の顔と陽物を覗き込んできた。
「いやぁ、いつ見ても、壮観だなあ……」
「朝倉くんも、すっごく大きくしてるじゃないですかぁ」
「なんか……昨日よりも、大っきいかも……」
純一はこの至福の時を、神に感謝した。自分は三国一の果報者だ と、つくづく思う。
「じゃあ……頼むよ」
そして朋子は純一の前方、萌は後方にまわり、ボディソープの泡と滑りで満たされた、その巨乳を筆頭とした肉感的な熱い躰を、純一の体に擦り付けはじめた。
両手に零れ落ちそうなほどに余る胸を、純一の掌や手首、腕、肩、首筋、胸や背中、脇腹、腰、腿と、余すところなく押しつけてくる。
「ッふぅ……」
「どんどん、気持ちよくなって下さいね、朝倉くん……私達がちゃあんと、綺麗にしますから……っ」
思わず声を漏らした純一に、後方の萌が嬉しそうに言う。と、突然朋子が「っぁ……」と、切なげな声を漏らした。
「どしたの、ともちゃん……?」
「……うまく洗えないです……朝倉くんのが、熱いのが、私を押してくるからあ……」
そう言って、朋子は荒い息を漏らす。
「なんか、私を煽ってくるみたいでぇ……んああ……ぁ」
「ともちゃん、ぬげがけは駄目ですよぅ……?」
そう言って朋子を窘める萌の躰も、先程までよりもずっとその温度を増している。
そして純一も、二人のこの奉仕と、この熱い躰に平然としていられるほど歳を取ってはいなかった。
「駄目だよともちゃん、俺のこれ……まだ、汚いんだからさ……」
「……」
「ちゃんと、洗ってくれないと……一応大事なとこだから、丁寧にお願いね……」
二人は純一の陽物を互いの乳房で挟み込み、互いの巨乳を擦りあわせる形で、純一のそれを丹念に洗い始めた。
「ぁふうっ、っあ……!」
純一の漏らす声が大きくなる。自らのを巻き込んで蠢く豊満な胸とその感触、そして二対の巨乳が己一人のために奉仕している という極上の征服感が、自らを更に高ぶらせ、先走るものを垂れさせる。
「あっ、朝倉くんの、熱い……それに、先輩のも、柔らかぁ…い……」
「ほんと……ともちゃんの、乳首、が、くす、くすぐったいですよぉ……」
二人はその中心で滾るものの焦熱に興奮しつつ、お互いの感触も楽しむ。そして二人は、その中心にある頂に舌を伸ばした。
「んちゅ、ん……んぅうっ、あぁ、熱ぅい……」
「んん、んぅ、朝倉くん、やっぱり凄いですねぇ……」
まるで飴を一心にしゃぶる子供の如く、二人ともその舌で亀頭を縦横無尽に嘗め回す。無論、下では柔らかな感触が、純一の竿を撫で回している。純一は辛抱の限界に達し、思わず歯を食いしばっていた。
「ぉ、俺、もう……いい?」
「いい、ですよぉ……それに、朝倉くんは遠慮しちゃ駄目ぇ……」
「せっかく、洗ってくれたのに……また、汚しちゃうけど……?」
「構いませんよぅ……けど、後のぶん、残しておいて下さいねぇ……?」
そうして純一は、湧き上がってきたものを吹き出させる。その汁は床や天井、そして恍惚とした二人の貌に、容赦なく降りかかった。
「ほんと、相変わらず凄いですね、朝倉くん……お昼にした、ばっかりなのに……」
シャワーで床に着いた残滓を濯ぎながら、萌は感嘆の声をあげていた。
「それなら二人だって……」
「だって、朝倉くんが凄いんですもん……」
そう言って、萌は胸を揺らせつつ、ますます顔を紅潮させる。純一はこの男冥利に尽きる萌の態度に、心の中で感涙した。
「それで、朝倉くん……ねぇ……」
と、胸で改めて純一の竿を洗っていた朋子が、不満そうな顔で声を掛けた。
「ん……?」
「早く……欲しいですよぅ……。さっきから、熱くてぇ……」
朋子は先の立った乳房を純一に押しつけて、物欲しそうにねだった。その胸は確かに、先までの火照りを宿したままである。しかし純一は、その朋子の態度に難色を示した。
「いや、そうしたいんだけどさ、ごめんねともちゃん……さっきは、流石に出し過ぎちゃった」
「え〜……!」
「それにさ、流石に朝昼と立て続けだとね……」
「そぉんなぁ……」
朋子は両眉をへの字に曲げて、頬を膨らませた。
そんな朋子と傍らの萌を見て何を思ったか、純一は二人から離れると一人湯船に浸かって、残った二人を悪戯な眼差しで見つめた。
「だから俺が回復するまでさ、二人で楽しんでてよ」
その純一の言葉に一瞬戸惑う朋子をよそに、萌が
「それじゃあ、朝倉くんのお言葉に甘えさせてもらいましょうか、ともちゃん……?」
と言うと、朋子の後ろに回って、その豊乳を手で捏ね始めた。
「はぅん……み、水越先輩……?」
「だって……みんなでいつもこうやって愛し合えるのは、朝倉くんの躰あってのことですもの……ね?」
言いながら萌は、自らの乳房を朋子の背に押し当てつつ、朋子の巨乳の先を指で撫でたり、転がしたり、軽く抓ったりして弄ぶ。
「ぁぁ、あぁあっ……」
朋子はその愛撫に悶え、反動でその大きな乳房を揺らす。
「それに……空いた時もこうして躰を温めてないと、いざ朝倉くんが回復した時にお相手できなくなっちゃいますよぅ……?」
「ぃやっ、せ、先ぱぁ……ぁあ……」
その背に享ける柔らかな感触と、萌の細い指からもたらされる、いつも純一から貰うものとはまた違う悦楽に満ちた愛撫に、朋子は震えるような吐息を漏らす。
やがて萌は、片手を朋子の胸から婬唇に伸ばし、朋子に抗う隙を与えぬまま、その表皮を指でくすぐり始めた。
「い、いあぁ……せ、先ぱ、や、やぁ……」
「あはぁ、グチュグチュ言ってるぅ……ともちゃんはそんなに、朝倉くんが欲しいんですかぁ……?」
萌は少し朋子の内を穿って、朋子にも純一にもその音が聞こえるように、中に湛えられた液を泡立てる。
「ぅああ……そ、それはぁ、先輩だって……」
「ああ……ほら見て下さいよ朝倉くん、もうこれだけでともちゃん、イっちゃいそうになってる……」
そう言って萌は朋子の両脚を開かせ、萌が朋子を弄ぶ様子が更によく見えるようにした。
「ほんとだねともちゃん……いっそ萌先輩にイかせて貰ったら?」
純一は風呂の縁に頬杖をついて、視姦するように二人を眺めている。もう既に純一の男は漲っていたが、二人の様子があまりにも白熱して淫靡であったので、暫く眺めることにしていたのであった。
「そ、そんあ、朝倉くんまでぇ……そんなの、やだぁ……!」
「じゃあ、ちゃあんと『欲しい』って、朝倉くんにお願いしましょ、ともちゃん?」
萌は、掌から零れ出んばかりの朋子の胸を震わせるようにまさぐり、劣情を垂れ流す陰部を弄る。萌の責めは、朋子の衝動を煽っても満足感は与えない、酷なものであった。
「ぁ、朝倉くん、お願い、くださいぃ……じゃないと、私、もう……もう……」
「もうもうって、まるで牛さんみたいですねぇ、ともちゃん……おっぱいもほらぁ、牛さんみたいにぴーんて張って……」
そう言いながら朋子を苛む萌の、愛撫の最中朋子の背中に押し当てたその胸が、躰を震えさせる朋子によって否応なく動かされてぐにぐにと躍動する様が、少し離れて見守る純一にもはっきりと視認できる。
「はぁああ……お願い、欲しい……!!」
「ねぇ……朝倉くん……ともちゃんもこう言ってることですし、そろそろお願い……できませんかぁ……? 私も、そろそろ…………」
やがて萌も、そう言って朋子と似た表情を浮かべはじめた。見れば萌も、別に触られていたわけではないのに、その陰唇はべとべとになっている。そうして二人、とろんとした目で純一を見つめてきた。
「しょうがないな、二人とも……まあ体もきれいに洗って貰ったし、サービスしてあげますかあ……」
そう言って湯船から上がる純一も欲情に焚き付けられて、もう少しで逆上せそうになっていた。
「しかしまあ、凄く燃えてたね、二人とも……正直、なんか妬いたよ」
「そんなあ、私達は朝倉くんが好きですよぅ……」
「ともちゃんの言う通りですよ、あれは、私達は、朝倉くんが好きな同士だから、であって……」
潤んだ目で見つめて両脇に寄ってくる二人の胸を抱きながら、純一は改めて己の幸福を実感した。
「ほんと可愛いなあ、二人は。大っきいし……」
「ぁん、もう……で、早くサービスして下さいよぅ……」
「そうですよ、そういう約束の筈です」
急かしてくる二人に、純一は溜息をつく。
「よし、じゃともちゃんは、仰向けになって……」
「え……」
「ともちゃん、早く、早くっ」
純一と萌に言われるがままに、朋子は仰向けに、バスルームの床に寝転がった。仰向けになってもなお、朋子の巨乳はその豊満さを誇っている。
「これで……いいですか……?」
「ふふ……私朝倉くんが何したいか、判っちゃいましたぁ……朝倉くん、もしかして……」
その様子を見ていた萌が突然、嬉しそうな声で笑うと、ことの流れを解せぬまま、ただこれからの秘め事に思いを馳せ淫溝を濡らす朋子を横目に、純一にそっと耳打ちをした。
「ゴニョゴニョ……でしょう?」
「ハハハ……正解っすよ。流石萌先輩だ、何ともエロいぜ……」
「朝倉くんには、色々と敵いませんよ……」
「え、えぇ……あ、あのう、あのぅ……?」
「あ、ごめんなさいね、ともちゃん。さ、さっきみたいに脚を開いて……」
そうして萌は、言う通りにした朋子に温かなシャワーをかけてやると、その濡れた躰に、先のボディソープを垂らしはじめた。
「ゃ、やあぁ、み、水越先輩、何、するんですか……?」
「フフフ……」
目を瞬かせる朋子をよそに、萌は自らの躰も同じように濡らすと、朋子の上に被さるように乗りかかってきた。そのまま朋子の胸を自らの胸で押し潰し、そして脚を開いてその形を露わにしていた朋子の女の部分に、自らのそれを擦りつける。
「あ゛……! せ、んぱ、やぇ、やめへぇ……!!」
お互いの乳房が、その豊満さ故にお互いを捻くりまわして、先程純一のそれを洗っていた時の萌の快い感触を、朋子に思い出させた。そして萌に陰唇を重ね合わされることで、まるで己が萌と女色に陥ったかのような禁忌感が、朋子の劣情を更に煽る。
「ぁあ……ぁあ……と、ともちゃんの、柔らかぁい……んっ……!」
萌は恍惚とした表情で、朋子の唇を塞いだ。
「んっあ……あ、朝倉くん……た、助けてぇ……! 水越、先輩に、お、犯されるよう…………!!」
「いや、萌先輩もそうだけど、ともちゃんも凄いよ……さっき二人でしてる時も、マジ気持ちよさそうだったしね……」
そう言いながら純一は、二人の間で蠢き続ける乳房を見ていた。その身を擦りつけあう、まるで独立した生物が交尾に耽るかのような動きは、純一を激しく燃えあがらせる。
「ぃあ、そんなあ、そんなぁあ……!」
「さて、邪魔しちゃぁ……悪いかな?」
「そんなことないですよ……私達、さっきからずっと堪らなかったんですから……現にほら、ともちゃんなんか、ずっと『欲しい、欲しい』って……」
萌が純一の方を向いて、妖しく微笑む。そう言う間も躰を朋子に擦り付けて、朋子を犯し続けていた。
「それじゃあ、お言葉に甘えて……」
そう言うと純一は、重なり合う二人の女陰の隙間に、躊躇なく自らを滑り込ませる。
「ぁああ……!!」
「っはっ……」
そこに感じる、熱く、堪らない実感に、下の朋子は声を更に高め、上の萌は体の動きを少し鈍らせた。そしてまた純一も、今その一物に感じる二人分の焦熱に震え、今にも炸裂しそうになる。
「動いて……俺も動くから……」
「はい……さ、ともちゃん、気持ちよくなりましょう……? さっきは焦らすような真似してごめんなさいね……」
その問いかけに呼応して、萌はまた、朋子の上で動き始めた。恍惚とした表情で、その動きは幾分か先程よりも激しく、下の朋子を胸と淫溝で激しく苛んでいき、
「いはぁ、んぃああ……、ぅっああ、あんっ……」
二つの律動に、朋子はただ、悲鳴とも歓喜ともつかぬ声をあげ続け、
「っあ、すげ、いいよ、二人とも熱い……凄くいいよ……!!」
ボディソープや愛汁にまみれた二人の陰唇が表から裏から絡みついてくる悦楽に、純一は獣の咆吼の如くの荒々しさで、二人の間を動く。
そうして休むことなく、三人は猛り続けた。
「あ、あぁ……ともちゃん……世界で二番目に好きですよぉ……」
「へぇ、じゃ萌先輩、ハァ、一番目は、誰なの……? 眞子……?」
「そんあの、朝倉くんに、決まってるじゃない、ですかぁ……? 眞子ちゃんも好きですけ、どぉ、最近朝倉くんに冷たいし、それにきっと、こんなに……気持ちよくないでしょうし……!」
「それもそっかぁ……!!」
「ねぇ、ともちゃんは? 私のこと、二番目に好きですかあ……?」
「っはあ、はぃぃ、好き、好きですぉ…や、やはぁ……」
「じゃ一番は誰……? ことり?みっくん?それとも……」
「ああ゛、朝倉くん、です……!! い、一番、好き、好き、好きだからあ……!!」
「だから……?」
「欲しい、欲しぃですぅっ!! 朝倉くんのが、朝倉くんのがぁ……」
そう言って、朋子は啾号する。先程より純一や萌にずっと煽られっぱなしであった朋子が、最後の締めを形振り構わず切望することになるのは、最早必然であった。
「しょうがないなあ……いいすか、萌先輩?」
「ええ……でもともちゃん、もしイったら、私に代わって下さいね……?」
「はい、だから……だから……!」
「それじゃあ、行くよ……!?」
純一と萌の許しを得て、朋子の躰が、待望の純一の一物で貫かれる。ゆっくりと、しかし着実に闖入してきたそれは、朋子の思った通り非常に熱く、朋子が願った通りその膣中を荒々しく掻き乱しはじめた。
「ああっ……はっああああっ……いいっ、凄いのぉ……ぅ!!」
「凄く気持ちよさそう……羨ましいですよ、ともちゃん」
萌は悶える朋子の貌を、言葉通り羨ましそうに覗き込みながら、また、朋子の躰を愛撫しはじめた。
「ゃ……せ、先輩……も、もう……ひゃぁ……んあんっ!!」
「……早くイって、私に代わって下さいよ……」
ただでさえ先程まで狂おしいほどに愛撫されていて、朋子の躰は最早寸前のところまで達していたというのに、今純一としている最中もそれをされたら、朋子の躰はすぐにも爆発しそうになる。
「意地悪だなあ、萌先輩は。早く自分も欲しいからって……なぁともちゃん?」
「だってぇ……それに気持ちよくするのは、全然悪いことじゃないですよぉ……ねぇともちゃん?」
朋子はもう、言葉を返すことすらままならなかった。
「あゃ、んああぅ……」
ただ、歓喜に悶える声をあげ続けるのみである。
「あぅあっ、あああはっ……!!!!」
そしてそのまま臨界を迎え、朋子は大きくその背を反らせた。
「イったんですね、ともちゃん……? じゃ約束通り、朝倉くん、今度は私に下さいね……!」
その朋子の様子をめざとく察した萌が、朋子の上になったまま四つん這いになって、純一に懇願しはじめた。
「ハハハ、休む暇もくれないんすか……?」
「だってともちゃんはもう伸びてますし……私も、堪らなかったんですよぉ……?」
「まったくもう……!」
そして今度は萌の躰に、純一のものが入り込んだ。朋子の時と同じく、その膣中を執拗に、激しい勢いで掻き回すと、
「あは、あぅっ、んん、ふぅぁん……あ、朝倉くん、もっと、もっとぅ……はぅ!!」
萌はその胸の轟きと同じく、憚る事なき声をあげて、純一の責めを賛美した。
ふと、今まで息を荒らしていた、萌の下の朋子が、眼上で揺れている萌の胸に手を伸ばす。
「ぁん、ひゃ……と、ともちゃん……?」
「水越先輩のことも、気持ちよくさせてあげますよ……悪いことじゃないんですよね、朝倉くん?」
と言うと朋子は、掌に抱えた萌の胸先を口に含み、吸ったり、噛んだりして、萌に刺激を与えはじめた。
「ああ、悪いことじゃないよ……」
純一はそれを止めなかった。事実、当の萌自体その愛撫に、
「ひゃぅ、い、いい……いいですぅ……ぁ、二人で、凄いぃ……!!」
と、悦びを見いだしていたからだ。
「ん……ちゅ、ぅんん……萌先輩もいやらしい……こんなに先っぽ、固くして……」
「さっきはともちゃんのこと、やらしいやらしいって言ってたのになあ……」
「あゅ……そ、そんなこと、言ってな……あん、あぅう……」
朋子を責めていた頃から、既にその身を際まで近づけていた萌は、先程朋子が受けていた快楽を自らに享けて、その果てないかのような悦びに、腰が抜けそうになっていた。
「どうですか水越先輩、朝倉くんに貰いながら、女の子に責められるのって……気持ちいいでしょう?」
「は……はい……震えが、止まんなそうです……」
「く……も、萌先輩……流石に俺もそろそろ……っぅ」
「いいですよ……あぅ、抜いちゃ駄目ですよ……?」
「水越先輩、おいしいとこ取りすぎですよ……まいっか。ちゃんと二人同時にイけるようにしてあげますね……!」
萌の尻を掴む純一の握力が強まり、動きは更に勢いを増す。朋子はきつく萌の乳首を啄みながら、今激しく燃える萌のあそこに手をやり、萌の肉芽を抓り気味につまみ、ころがす。
「あ゛あ゛、ぅうあ゛あ゛っ……!!も、もう私、駄目、い、いぃあ……!!」
そうして頂きに達し、身を律せなくなった萌が、下の朋子の躰に倒れ込み、
「……っ、ああ゛っ!!」
純一は萌の膣中に、思う存分精を放った。溢れんばかりに放たれたそれは萌の秘裂から流れ出て、下の朋子のそこにも伝っていった。
萌と朋子、二人は躰を密着しあったまま息を整えた後、フフと笑みを交わしあう。
「気持ちよかったですね、水越先輩……?」
「ハイ……ほんと朝倉くんは凄いです……」
「私達、朝倉くんと付き合えて良かったって、改めて思いました……」
「ほんと、今でも震えそう……二人でも勿体ないくらい……」
そして二人は何一つ曇るところない真っ直ぐな笑顔を純一に向け、その身を起こすと、それぞれ純一の右と左に、その肩を寄せた。
「ああ……二人も、良かったよ……」
その笑みは、純一にもうつる。
そうだ、二人が自分を愛しているように、二人もまた、自分を愛してくれているのだ。
今ここにある幸せを守るためなら、もう「かったりい」などとは、言ってられないな。
と、改めてそのことを、今この腕の中にある二つの温もりと、幸せと共に実感する。
「あ、まだ私達、お風呂に入ったばかりなんですよね〜」
「えっ」
「ほんとだ。今から晩ご飯食べて、それから……ああ、まだ夜は長いんですね……」
「まあ、そうか……」
「朝倉くんが凄いから、すっかり忘れてました……」
「ハァ……」
「これからまだまだ、朝倉くんには休ませて貰えないみたいですね、水越先輩!」
「ね〜、ともちゃん!」
「……」
夜はまだ、始まったばかりだ。
了