「…は…ぁ」  
ため息のような…声が、漏れました。  
「……やっぱり、嫌?」  
「い、いえ、そんなことはないです。  
 だって、私から言い出した事ですから」  
私は純一さんの気遣うような声に、慌てて首を振ります。  
そして、再び…目の前に放り出されたそれに、そっと手を伸ばすのでした。  
「……ぁ」  
静かに両手で添えるように触れた瞬間、純一さんがかすかに息を吐きます。  
それと同時に…目の前のそれが、むくり、と首をもたげました。  
つん…と漂ってくる臭いに、私は思わず顔をしかめます。  
「やっぱり、臭うかな?さっき、一応よく洗ってきたつもりなんだけど」  
「い、いえ。大丈夫です。くさいとか、汚いとか…そんなことは全然」  
私は必死に笑みを浮かべつつ…再び、それにじっと視線を向けました。  
今自分で言ったとおりに…先ほどお風呂でよく洗ってきたらしく、それは清潔そのものでした。  
けれど…それだけに、なんと言いますか……そういった不潔な類の臭いとは、全く別種の、  
…男の、臭い…というものが、鼻をつくほどに立ち込めてくるのです。  
それは、なんだか。嗅いでいると…だんだんと、正気を失ってしまいそうな。  
頭がおかしくさえなってしまいそうな、そんな力に溢れているのでした。  
 
「で、では…いきます、よ」  
「あ、うん。いつでもいいよ」  
彼の同意から一拍おいて、私はそれに添えた両手を、静かに上下に動かし始めました。  
「う!…くぅ…ん」  
純一さんが、やや顔をしかめて、首をのけぞらせると、同時に  
私の握り締めていたそれは、むくむくと…肥大化し始めるのでした。  
その様子がなんだか可笑しくて…私はかすかに声を漏らし、笑うのです。  
「…なにか、おかし…い?」  
「い、いえ…そんなことは。ただ…」  
「ただ?」  
「不思議…だと、改めて実感しまして」  
私も、こういう行為について一切知識がないわけではありません。  
男子の性器を刺激すると起こる…勃起、という現象。  
本でかじる程度に覚えたその現象を、初めて目の前で見た驚き。  
それが…無意識に、可笑しさとして表れ出たのかも知れません。  
「不思議…かなぁ」  
「不思議、ですとも」  
「俺からしちゃぁ、女の子のからだの方が、よほど不思議だよ」  
「男と女…自分とは違うから、不思議に思えるのかもしれませんね」  
「まぁ、な。そんなこと言ったら」  
…?  
 
……ひぃんっ!!?  
純一さんは、私の耳にそっと手を伸ばし、かするように触れてきました。  
思わず私は、全く予想をしていなかった感触に、体を激しく震わせるのです。  
「頼子さんの耳にかなう不思議などないよ」  
「…は…ぁ。そ、そうでしょうか」  
「そうだとも。もう…だいぶ慣れちゃったけど、ね」  
 
…ぺろり。  
ある程度の上下運動を終え、勃起しきった純一さんの性器。  
それにそっと顔を近づけ、漂う男の臭いをこらえつつ…そっとひと舐め。  
「うぅぅっ、うぅぅぅ」  
またも悶え、顔を上に向ける純一さん。  
「痛かったですか?」  
「…ちょっと、ざらっとしたけどね、痛い…ほどじゃないよ」  
「やっぱり、猫の舌じゃ…嫌ですか?」  
不安に思い、問いかける私。…その頭に、純一さんはやさしく手を当てて。  
「ううん、この感触もなかなか新鮮だし…それに、  
 頼子さんにしてもらえるのに、嫌なわけ…ないじゃないか」  
「そう言ってもらえると…嬉しいです」  
私の感謝の気持ち…どうにかして伝えたいと思い、考えを巡らせて、  
このような手段に至ってしまって…最初はどう思われるか、心配でした。  
でも…こうして純一さんに喜んでもらえたことを実感すると、私の心は…この上もなく満たされたのです。  
…彼のために…なんでもしてあげたい。彼の望む事、全てを満たしてあげたい。  
私は心の中で改めて、誓いの言葉を反芻し…再び、行為に戻ります。  
 
ぺろ…ぺろり。  
「ぅ…ふ、はぅ」  
それの先っぽから、傘に沿って、舌を動かしていくと、純一さんは激しく震えます。  
舌で包み込むように、深く…れろっ。  
「く…き、気持ちいい、気持ち良いよ、頼子さん」  
「ひょろほんで…喜んで、頂けて、私も、嬉しいです」  
 
さらに大きさを増した、純一さんのそれ。先端部分から、男の臭いを強く発する液体が漏れ出てくるのが見え、  
私はそれを舌先で掬い取ります。  
「…ぅ、苦い」  
思わず言葉に出てしまい、口を押さえる私。そんな私に、純一さんはゆっくり首を振りました。  
「気にすることないよ。これは苦い、ものなんだから」  
「は、はい」  
常に私を気遣ってくれる純一さん。その真心に応えたくて…私は、  
大きさを増すそれを、思い切って口全体を使って咥え込みました。  
「ぅ!そ、そんな、急に…より、こ、さん」  
「ひもひよふ…ひゃっへ、ふははふへ、ひゅんひひはん」  
気持ちよくなって欲しい…その一心で、私は口の中で、震えるそれを吸い付けました。  
ゆっくりと、口の中から出して…それをまた、深く咥え込んで。その繰り返しを、  
何度も、何度も…少しづつペースを上げながら。  
「ぅ、ぁ、ぁ」  
ちゅむ、ぐちゃ、ぐちゃ。  
私の唾液と、彼の先走り液が、口内で交じり合って、粘着質な音を立てているのが聞こえます。  
つんと鼻をつく臭い。それが、だんだんと、私の頭の中を真っ白にしていきます。  
…あぁ…嬉しい、嬉しい…。  
「だ、だめ、よりこ…さん、でる、でる」  
どくりっ!!  
口内でひときわ大きく膨れ上がったそれが、爆発するように震えて…  
私の喉を、吐き出された液体が激しく打ち付けました。  
「ご、ごぼっ!!?」  
思わず、咥えていた性器を離し…私は激しく咳き込みます。  
「げほ、ごほ、ごほっ!!!」  
「だ、大丈夫?頼子さん」  
ぼた、ぼた…純一さんの座り込んでいた布団のシーツを、私の口からあふれ出た  
白い液体が、汚していきます。  
 
「…ご、ごめん、急に出しちゃったりして…」  
「ごほ、ごほ…い、いえ」  
私は必死に、咳き込むのを我慢しながら、純一さんの前に顔を向けました。  
「…あやまら、なきゃ、いけないのは…わたしの、ほう、です…  
 …じゅん、いち、ごほ、さんの…飲んで、上げられなかった」  
我慢できず、再び咳き込む私。  
純一さんは…そんな私の肩に手を当てると、優しく抱きしめてくださいます。  
「…初めてなのに、飲めるわけないじゃないか。  
 俺は…頼子さんが、俺のためにこんなことをしてくれた、それだけで嬉しいよ」  
「…じゅん、いち…さん」  
咳き込んだせいか、どうなのか…私の頬を、涙が伝います。  
「あ」  
「涙…」  
純一さんは…水滴が伝ったそこに、そっと唇を近づけると…軽く、口付けしてくださいました。  
「純一…さん」  
胸がいっぱいになりながら、彼の顔を見つめると…彼は優しく笑いかけながら、  
私の事を見つめ返してくださいました。  
 
…数日前の事でした。  
「…こほ、こほ」  
いつものように洗濯物を干していた私は、体の変調に気がつきました。  
「いけない、風邪かしら…そういえば」  
原因として、思い浮かぶのは…先日の夜、お買い物から帰る途中に  
不意の雨に打たれたことでした。  
帰ってからすぐにシャワーを浴びて、暖かくしてから晩ご飯の支度に取り掛かったつもりだったのですが…。  
「どうしたの、頼子さん…風邪?」  
「いえ、たいしたことでは…こほ、こほ」  
後ろから心配そうな口調で、純一さんが声をかけてくださいます。  
「昨晩の雨、結構激しかったからなぁ…」  
「大丈夫ですよ、このくらい」  
「熱もあるかもしれないな」  
顔の前で手を振る私に構わず、純一さんはずいっと近づいて、私の目の前に顔を寄せてきました。  
眼前に彼が迫り、思わず胸が高鳴る…暇もなく。  
こつん。  
「…っ」  
「んー…やっぱり、ちょっと熱もあるようだな。  
 頼子さん、今日はもう休んでていいよ。家事は俺がやっとくからさ」  
「ええっ…?そんな…そういう、わけには」  
「ただでさえ頼子さんに、毎日家事を任せっきりだし…  
 俺も毎日、申し訳ないと思ってたんだ。たまにはさ、休んでよ」  
「で、でも…わ、私は…」  
笑いかける純一さん。…でも、私は…  
…私は、貴方にご奉仕するために、あの日のお礼をするために、ここにご厄介になっているのですよ…?  
「でもも何もない。あんまり拒否されると、俺が役立たずみたいじゃないか?  
 俺も毎日、かったりいかったりいばっかり言ってるわけじゃないんだぜ?たまには任せてくれよ。  
 …はぁ、音夢がいれば、仕事も分担できたのになぁ」  
『任せてくれ』と言っているそばから『かったりい』とつぶやく純一さん。  
なんだか、その姿がすごく彼らしくて……私は微笑を浮かべながら、  
その日は好意に甘え、横になったのでした。  
 
…後日、4丁目の長老さんに相談してみました。  
この感謝の気持ちを、彼に伝える方法はないものかと。  
…会合に集まっていた、私より一回り上のお姉さまが私に耳打ちします。  
「そういう時は、体でご奉仕するのが一番よ」  
「…体、で?それって、まさか…」  
頭の先から足の先まで真っ赤になるのがわかりました。  
「相手は男なんだし、そういうことをされて喜ばないはずないわよ」  
「で、ですが、私…」  
「彼が、好きなんでしょ?だったら、なおさらよ。  
 好きな男は、体で、縛り付けなくっちゃ」  
なんだか、強引に納得させられた気もしましたが…私は、頼れる先輩の  
貴重な意見に従い、実践してみる事にしたのでした。  
 
案の定、話を持ちかけると、純一さんは面食らっていました。  
でも、正直、そのときの私は切羽詰っていて、これを拒否されたら  
他にどうしたらいいかわかりませんでしたから…  
「…じゃ、じゃぁ、お願い…できる、かな」  
顔を真っ赤にし…頭を掻きながら、純一さんが承諾してくださったとき、  
私はほっと、胸をなでおろしたのです。  
それと同時に…恥ずかしさと、緊張がいっぺんに襲い掛かってきて。  
その場に立ち尽くして、ぶるぶると震えていると。  
「…無理、しなくて良いんだよ?君が本当は嫌なんだったら、俺は…」  
優しく肩に手を当てて、彼が気遣う声をかけてくださったとき。  
「…いいえ。そう…させてください。  
 私の感謝の気持ちを…私の、想いを。純一さんに、受け取って、欲しいんです」  
私はそう、口にしていました。  
そう…私は、純一さんを愛していたから。  
だから私は、ここで勇気を出さなきゃならないと…思ったんです。  
 
純一さんが傍らからティッシュを数枚引き抜き、  
私の口を拭ってくださいました。  
「あ…。このくらい、自分で」  
「いいのいいの、任せておいてよ。  
 頼子さんには、気持ちよくしてもらったし…それに」  
私の口にこびりついた、白い液体を拭いきると、彼は顔を近づけ、  
躊躇うことなく…私の唇に口付けてくださいます。  
「…ぅん…!!!」  
…少し、長い…キスを終え。  
「…それに、今度は…頼子さんを気持ちよくするのは、俺の役目だからさ」  
「え……?」  
目をぱちくりする私。顔が真っ赤になっていくのがわかりました。  
「あの、それは、つまり」  
「…頼子さんと、最後まで…したい」  
純一さんも…真っ赤になって、そう答えます。  
「……」  
「…ダメ、かな?」  
「…ん、んんん!!」  
私は慌てて首を振りました。純一さんに、体を求められた、と気づいて、頭が真っ白になりかけていましたから。  
「いえ、や…はい!わ、私で…良かったら」  
そう、声を絞り出すのが…精一杯でした。  
 
…再び、キスを求められました。  
「ん……く、ちゅ、ちゅぅぅ…っ」  
向かい合った体勢のままでベッドの上に座り、そこでぎゅっと抱きしめられての、  
吸い付かれるような、深い口付け…。  
…脳が、とろとろにとろけていくような、わけのわからない感じがしました。  
「…っ。んん、ふ…っ」  
互いの唾液が、ぴたりとくっつけられた二つの唇の中で、動き回る舌にかき回されて、  
びちゃびちゃと音を立てています。その音が、なおさら、  
私の頭から思考能力を奪っていくのです。  
「…ぷはァ」  
未練がましく、離れる唇。その間に伸びる、唾液の糸。  
私たちは見つめあい…そしてまた、互いの体温を確かめるため、体を重ねるのです。  
「ふ…はァ。よ…りこさん」  
「…じゅんいち、さん?」  
腰を引っ張られ、私の体は静かにベッドに横たえられます。  
その上に覆いかぶさった純一さんが、舌を延ばして、私の顎から首筋に這わせました。  
「…んん、ぁぁぁ」  
思わず声が漏れました。今までに出した事がないような声質。  
「より、こさん…」  
「ぁ、ぁ…は、ぁ…?」  
「…えっちな声、出てるよ…気持ち、よくなってくれてるんだね」  
「は…ァ」  
貴方の手際が良すぎるんです…そう言葉を紡ごうとした、私の唇は  
彼の口付けで、再び塞がれるのでした。  
 
キスをされながら…私は、自分の下半身の方から、衣擦れの音が聞こえるのに気づきます。  
純一さんが右手を伸ばして、半端に立てられた私の膝辺りから、スカートを持ち上げているのです。  
スカートは股間の下辺りまで持ち上げられ…露出した太股を、撫で回される感触がして、  
私は思わず、  
「ぁ…ぁぁ、あぁ」  
声を上げずにはいられなくなります。  
 
「太股、感じる?じゃあ…ここはどうかな」  
這い回っていた右手が、さらに秘部に近づいていって。  
「ぁ、ぁぁっ…ダメ、だめ、じゅんいちさん」  
そこはまだ、早すぎます…と言おうとしても、感触に…快感、に、すべて押し流されてしまいます。  
「…じゃあ、別の場所は…そうだな、こっちは?」  
純一さんが、私の上で軽く体勢を変え、腰にまたがる体勢になったかと思うと。  
彼の両手が、私のエプロンを持ち上げる胸の上にあてがわれました。  
「やっ…ぁ」  
「頼子さん、胸大きいよね…Dカップぐらいあるのかな」  
「…はっ、はかったこと、ない…から」  
「…実を言うとさ…今まで必死に我慢してたけど、こうして、触って揉んでみたかった」  
「んん…ん!!」  
ぎゅぅぅ。痛いくらいに、私の双丘が彼によって揉みしだかれます。  
服が、先端で擦れて…体全体が、味わった事のない快感で震え上がるのがわかりました。  
「あぁ…すごいな。俺の手の中で、こんなにも形が変わるよ、頼子さんのおっぱい」  
「そんな、おっぱい…だなんて呼ばないで、恥ずかしいです…っ」  
顔が真っ赤なのが、自分でもわかります。純一さんの顔が見れません。  
私は軽く脇を向いて顔を逸らしたまま、彼が私の胸の感触を楽しむのを感じ続けていました。  
「ほら…見てごらん、服の上からも…乳首が立ってるのがわかるよ」  
胸の頂点に親指をあて、そこに重点を置いてこね回す純一さん。  
…確かに、彼の愛撫によって、私の胸の先端はかなり熱を持って敏感になっていますが…  
そこばかり責めてくるなんて、純一さんの…えっち。  
 
「は…ァァっ…う…くぅぅッ…」  
「喘ぎも色っぽいよ、頼子…ねぇ、もう直接触ってもいい?」  
「え…?」  
言うか言わずか。純一さんは、私のエプロンに手をかけると…びりびりびり。  
「…い、やぁぁぁっ!?」  
胸元から真っ二つにエプロンを引き裂いたのです。  
「な、何するんですか、純一さんっ!?」  
そして、なおも彼は、ブラウスの中央、二つの胸の真ん中に手を差し込むと、  
「こんなにきつそうにして…。頼子、今、自由にしてあげるからね」  
ぶちぷちぷちっ!!ブラウスを左右に引っ張り、ボタンを弾き飛ばしたのでした。  
「じゅ、じゅんいちさん、やだぁぁぁぁっ!!」  
「ほら、左右に開かれたブラウスの間から、おいしそうなおっぱいが出てきたよ」  
すでに純一さんの目の色は変わっていました。  
 
「いや、ですっ…突然何、なさるんですかっ」  
私の両腕を押さえつけ、上から見下ろす純一さん。  
その視線は情欲に取り付かれ、すでに正気を失っているかのよう。  
今まで感じていた幸福感や安らぎ…それとは全く別種の、恐怖、に似た感情が  
私の全身に巻きついてくるのがわかりました。  
「本当に…やらしい体をして、頼子」  
片手で私の両腕を強引に押さえつけたまま、彼は私の胸を  
下着の上から、乱暴なほどに揉みつけてきます。  
 
「もう下着も邪魔だね。取っちゃおう」  
真ん中の付け根の部分を引っ張られ、もぎ取るように下着を上にずらされます。  
たゆん、と弾みをつけて、二つの乳房がまろび出るのが、見えました。  
「やだっ…、もぅ、やめて、下さいっ」  
「口ではそういって、ほら」  
私の両腕を組ませて頭の下に押し込み、空いた両手でもって  
揺れる双丘をしっかりとわしづかみにしてくる純一さん。  
続けて、指で先端の部分をつまむようにされると、  
「…ぁ、ん、んん」  
意思とは全く正反対に、私はか細い声を上げるしかありませんでした。  
「ほら、乱暴にされて、逆に感じてるじゃないか」  
「…感じて、なんて、いませんっ…!  
 おねがい、さっきまで…みたいに、あぁふっ、やさしく、してぇっ…」  
「その甘い声は何なのかな。それに……証拠だってある」  
片手を胸から離し、ゆっくりと後ろへ持っていったかと思うと、  
彼はさっき半端にめくり上げられたスカートの中にその手を突っ込んできます。  
「…な、何を…っ、ぁ、は、ふぅぅっ」  
思わずかすれた声をあげる私。  
「…思ったとおりだ。もう、びっしょりじゃないか」  
下着の上から私の…敏感な、部分を撫で、純一さんは笑みを浮かべます。  
普段の優しい彼とは全く違う、欲情を満たすことに喜びを見出している、そんな表情…  
「それは、さっき…まで、っ、貴方が、優しく、触って、下さった…から」  
「いい加減に認めたらどうだ?自分は、激しく犯されるのが好きです、ってね」  
「そ、そんな…あぁぁっ」  
づぷ、づぷ…下着の上から、彼の指が…私の中に、めり込んでくるのがわかりました。  
「ほら、どんどん入っていくよ…」  
どうして、こんな事に?何故、純一さん…?  
私が悪いの?私が、純一さんの情欲を駆り立てる体つきをしているのが悪いの?  
嫌です、純一さん…私と貴方の、初めてが、こんな…だなんてっ  
「…嫌ァァァっ!!!」  
…ぱっちぃぃぃんっ。  
 
 

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