女「そうかい、そんなに人の心をしりたいのかい・・・でも、その代償はとても払えきれるものじゃないよ」  
 
女「それでもいいなら・・・」  
 
 
ピチャピチャ  
部屋に響き渡る音。  
 
ことり「ん、んん」  
股間の疼きに目を覚ます。  
目を開ける。  
保健室のベッドの上で自分の股間をさくらが舐めているのだ。  
スカートからはみ出した金色のツインテールでそれが分かる。  
スカートを捲れ上げるようにさくらが顔を上げる。  
ことり「芳乃さん、やめて!」  
さくら「だめだよ、それに僕はここでは先生で、借金のカタに白河さん  
 を身請けしたんだから・・・」  
捲れ上がったスカートから覗く黒下着は既にビショビショでさくらはそ  
の両脚を広げるようにその小さな肩に担ぐ。  
有無を言わさず、黒下着を引っ張るとネットリとした半透明の粘液とも  
取れるそれがガムを引き延ばすように伸びる。  
ピンクの縦筋とその上部にピンクの突起が頭を擡げている。  
ことり「しゃ、借金のカタって・・・」  
さくら「昔、僕のお祖母ちゃんと約束したのを忘れたの?人の心を見る  
ことの代償が大きい事、教えて貰ったんでしょ」  
ことり「金髪の・・・・・・」  
さくら「そう、その金髪碧眼の老婆こそ僕とお兄ちゃんのお祖母ちゃんなんだ」  
そして一枚の紙を差し出す。  
 
其処には「魔法使用回数 83,403回  請求額 417,015,000円」と書いてある。  
さくら「逃げ出してもいいよ。その代わり白河先生がどうなっても知らないけど・・・」  
摘んでいた黒下着を話すと粘液の反動力で勢いよくパンッと打ち付けるように元に戻る。  
ことり「はぅんっ!」  
痛みとも快感とも取れる声を上げる。  
さくら「そろそろ、黒いブラジャーの下に在る誰にも犯されていないその  
 ピンクのモノが頭を擡げて下着と擦れてきてない?」  
上気することり。  
そう、ブラジャーの下からそれが突き上げるように擦れ始めたのだ。  
さくら「そう、そして気持ちよくて溜まらない、でも、いつも家でしているよ  
 うなお兄ちゃんをおかずにしたオナニーは出来ない」  
不敵な笑みを浮かべる。  
そう、すでに捌かれ始めた魚を如何に味わうか、  
手を付けつつあるこの真っ白な華を何色に染めるのか、  
それとも如何にそれを散らすのか・・・・・・  
学園のアイドル「白河ことり」に相応しい情事を最中に模索する。  
さくらの執拗な攻めは未だ序章にも至っていない。  
 
 
ことり「代償?」  
女「そう、あんたは私の孫の子供を産むことになるかもしれないねぇ」  
ことり「結婚するの?」  
女「そればかりは私も分からないね、その時は既に死んでるだろうし」  
 
女「魔法の代償はその大元の私の一族に還元される・・・そこまでしか  
 分からないんだよ」  
 
 
さくら「いくら暴れてもいいんだよ。とは言っても僕の作った薬が体内に  
 入った以上三時間は動けないよ。声が出せるけどここは防音設備を  
 入れたから廊下には聞こえないし・・・」  
がら、  
ドアが開き、純一が入ってくる。  
ことり「きゃぁっ!」  
濡れぬれの股間を手で隠そうとするが体が動かない。  
ことり「み、見ないで・・・」  
さくらは純一の腰にギュッと強く抱きつく。  
 
さくら「充電、充電!」  
ことりは純一と馴れ合うさくらを羨ましそうにみつめる。  
そのまま純一は隣のベッドに座り込む。  
純一「未だ充電できないのか?こっちが先に充電されたぞ」  
その大きく膨れあがった股間に顔を擦り付けるさくら。  
純一もさくらの小さな尻を撫で回すような形でスカートの中に手を入れる。  
さくら「やんっ!」  
純一「さくらも準備Okってとこか」  
そしてファスナーを開けると勢いよくブリーフ越しに純一のモノが飛び出  
してくる。  
さくら「お兄ちゃん、ブリーフ越しにお兄ちゃんのペニスを見たいな!!」  
さくらはことりの股間に目をやる。  
黒くテカったその股間に純一のブリーフが近づいていくのは時間の問題だった。  
   
 続く その白いブリーフがことりのベットリと濡れた股間を覆う黒い下着に被さろうとしている。  
ブリーフ越しに張り詰めた純一のモノが密着すると下からなぞる様に縦筋を擦る。  
ことり「はうぅぅっっっ!!」  
下着越しにペニスが下着の上からハッキリ分かる位勃起したクリトリスを薙倒したのだ。  
ブリーフと黒下着が密着を解くとネッチョリとした粘液がお互いを繋いでいる。  
純一は再び股間を押し付け行為を繰り返す。  
ことり「あん、うぅぅあああえいぃぃいいあぁぁぁ」  
あまりの快感に声にならない嬌声をあげる。  
純一「うっ!」  
ことり「あ、あ、あ、あ、ああぁぁぁぁぁぁぁっっ!」  
 
同時に達したことりは意識が飛びながらもその股間からダラダラと愛液を垂れ流し続  
ける。  
純一のブリーフはビッショリグッチョリと濡れに濡れ、張り詰めたモノにはブリーフが貼  
り付いてそのディティールを醸し出して、否、そのスケールを堂々とさらしている。  
さくら「お兄ちゃん、僕はブリーフ越しにお兄ちゃんのペニスを見たいと言っただけだった  
 よね・・・・・・」  
 
 
声「あ、あん、あああぁぁぁっ、うあ、あんっ」  
 
 
ことりがあまりの嬌声に目を覚ます。  
ことり「!!」  
ことりはいきなりの事に目にした事が理解できない。  
いや、彼女の範疇を超えた光景が其処にはあった。  
後背位で責められているのは純一だったのだ!  
ことり「女の子なのにおちんちんが・・・・・・」  
さくらは純一に挿入を繰り返しながら、片手でその乳首を摘みつつもう片方の手でペ  
ニスを握りしごいている。  
純一「い、いく、出る、出るっ!!」  
さくら「僕も、僕もっ!」  
純一の顔が恍惚としたものに変わりさくらにしごかれるそれは先端から真っ白なドロ  
ドロした物を吐き出す。  
恍惚としたさくらも純一から自分のモノを抜き出すと純一の其処から先ほど純一が放  
出したものと同じ物が垂れてくる。  
そして、抜き放ったさくらのソレは立派にそそり立ったままだ。  
ことり(凄い・・・純一君のより小さいけど・・・)  
さくら「赤黒くて貫禄があるでしょう?」  
ことり「っ!」  
さくら「何も心を読む事が出来るのは白河さんの専売特許だったわけじゃないんだよ」  
サーとことりは背筋に冷たいモノが通ったような感じに襲われる。  
さくら「僕の一族の女は男性機能もを持つ両性具有なんだ・・・その為、お婆ちゃんはな  
 かなか結婚できず数百年の時を生きた」  
さくらはそそり立つペニスの下にある女陰を指で開いて見せつける。  
ピンク色の其処は溢れ出す愛液によってサーモンピンクに染まっていた。  
 
そして、サーモンピンクのそこからは、一滴、また一滴と愛液が滴り落ちる。  
そしてその滴はことりの顔にポトリ、ポトリと垂れ落ちる。  
そして、ことりの顔の上からさくらが離れる。  
さくら「僕のヴァギナでファーストキスを奪ってあげようと思ったけど、可哀想だからお兄  
    ちゃんとさせてあげるよ」  
何時の間にか純一がベッド横で佇み、そのそそり立ったままのペニスが見下ろしている  
かの様だ。  
純一「ことり・・・・・・」  
 
ことり「ん、んんんんんっっ!!」  
純一はベッドに膝を着くや否やペニスをことりの口に押し込んだのだ。  
純一「う、ああぁっ!」  
嬌声をあげる純一。  
ことりの口内に押し入った際に舌が尿道に当り、そのまま押し倒された舌がカリ、裏筋を  
ネットリと刺激したのだ。  
ことり(く、くるしい・・・)  
さくら「でも、お兄ちゃんのペニスを噛んだら駄目だよ。お兄ちゃんのペニスが使い物にな  
    らなくなったら姉妹そろって全男子生徒に輪姦だよ」  
 
ことりの双眸から涙が溢れ出す。  
仕方なく純一のソレを加えて口を窄めて顔を前後させる。  
ことりの口内では純一自身を舌が亀頭を包み込み、カリの部分を強烈に刺激する。  
純一はことりの上に股がったっ為、ことりの目の前に純一の菊門が迫る。  
その純一の尻が以上に引き締まっているのをさくらは見逃さなかった。  
さくら「お兄ちゃん、我慢は良くないよ」  
いきなり、さくらは純一の尻を平手で叩き出す。  
 
上から突き出されるペニスを咥え、その逸物の持ち主の肛門がさくらの責めに耐えるよう  
に震えている。  
純一「もう・・・駄目だ・・・」  
口内で膨張した亀頭の先端から精液が放出される。  
ブー  
それとほぼ同時に純一の菊門が開放され、中に残っていたさくらの精液がビチャッと顔面  
や髪に叩きつけられる。  
 
さくら「さて、ファーストキッスはお望み通りお兄ちゃんにあげたけど、処女は僕が貰い受け  
   るよ」  
何時の間にか脱がされていたパンティのあった場所目掛けて、いきり立つさくらのペニス  
が襲いかかろうとしていた。  
 
目を瞑っていることり。  
ことり(もう駄目!)  
体を固くして来るであろう破瓜を待ち受ける。  
 
ことり(あれ?)  
その瞬間、  
ことり「えっ?」  
さくらはことりの腰を持ち上げ黒下着をあるべき所に戻した。  
ことり「もう、酷い事しないの?」  
さくら「それは違うよ」  
純一がことりを後ろから股を開く形で持ち上げる。  
さくら「やっぱり、もう一回脱いで」  
下着をずらしのヒダを全開に開きまじまじと見つめるさくら。  
床に敷いた紙に全開の女陰を押し付ける。  
さくら「僕のお嫁さんの処女だった頃のマン拓が欲しかったんだよ。因みにさっきからずっ  
    とビデオで撮ってるんだよ。でも安心して全て機械制御だから・・・天枷研究所も少  
    しは役に立つ物を作ってるね、潰さずに買い取って正解だったよ」  
紙を話して、近くの机の上に置くとことりの股間を弄くり、観察する。  
 
ことり「お、お嫁さんって・・・」  
さくら「僕はお兄ちゃんと白河さんの両方と結婚する。何しろこの初音島は今現在、僕が  
    支配する治外法権都市だからね。それに・・・・・・」  
純一はことりをベッドの上に降ろし離れる。  
さくらは空かさずその股間に入り込みヒダの内部を舐めまくる。  
そして、再び黒下着を元の位置に戻したかと思うと少し引っ張りおもむろにそれを縦にカッ  
ターで切る。  
故に下着を着けていてもピンクの泉が丸見えになっている。  
そして、顔を上げたと思うとヒダの上部にあるその突起を強く弾く。  
ことり「あ、あああぁぁぁぁんんっっ!!」  
その隙に股間に自分のペニスをあてがう。  
その熱をヴァギナに感じ、はっとすることり。  
さくら「それにお婆ちゃんが言ってったでしょ?私の孫の子供を産むかもしれないって・・・  
    だから、処女を奪う前にじっくり観察したんだ。    そう、僕の赤ちゃんが産まれ  
    てくる所を・・・・・・」  
そういい終わるや否やさくらはことりを一気に貫いた。  
 
ことり「ん、いた、いいいいいいっっ、酷い、うぅ」  
子宮口にさくらのモノがぶつかる。  
さくら「完全に貫通したよ」  
ことり「うぅぅっ、うんんっ」  
ことりの中でさくらが子宮口をツンツンと突付く。  
ことり「や、やめて・・・」  
さくら「僕のペニスで鍵を開けたんだ。つまり、僕専用になったんだよ。でもね・・・・・・」  
さくらの小さな手が制服の上からことりの胸を鷲掴みにする。  
さくら「白河さん、いや、僕のお嫁さんなんだからことりだね・・・つまり、ことりがお兄  
    ちゃんの事さえ好きにならなければこんな事にはならなかったんだよ」  
腰を動かし始めるさくら。  
同時に鷲掴みにした胸を捏ね繰り回す。  
そしてその小さな手がクロスしてブラウスの下に潜り込む。  
さくら「うわっ!厭らしいなぁ、もう乳首が起ってるよ」  
ことり「う、う、ウソよっ、ん、んん!」  
さくら「嘘は良くないよ、ブラジャーの上からでもこんなにも勃起しているのを感じるよ」  
さくらが揉み上げるごとに乳首がグリグリとブラと擦れる。  
そしてその手がさらにブラの下に潜入する。  
手のひらで固く勃起した乳首を捏ね繰り回す。  
そして、いきなり純一が小鳥の背中越しに座りことりは上半身が持ち上げられる。  
そしてさくらがことりにキスをする。  
 
さくら「ん、んんん」  
唇を思いっきり押し付け下がことりの口内で暴れまわる。  
 
さくら「ぷはぁっ」  
やっとの事でこのいつ終わるか分からなかったフレンチキスが終わりを告げた。  
 
純一は何時の間にかさくらの後ろに回っていた。  
さくら「初夜でことりの処女を散らしつつお兄ちゃんのザーメンを飲むなんて僕って幸せ  
    者だね」  
ことり「うくっ、はじめっ、て、なのにいきなり、あん、三人でなんて、うぅぅ」  
そしてことりの胸に忍ばせていた小さな手が勢い良く持ち上がりブラウスがボタンを飛  
ばして開かれたかと思うと黒いブラが真ん中から弾け飛んでいる。  
ついにその誰もが、筆者も待ち焦がれたw ことりの胸が晒された。  
ピンと突き出たそのピンクの先端にさくらはすぐさま飛びついた。  
 
ことりの左右の乳首を交互に舐めまわしつつその柔らかさに溺れるさくら。  
そして、腰の動きが一段と速くなる。  
 
さくら「出、出る、でるぅぅぅぅぅっ」  
ことり「中は駄目、ぬ、ぬいてぇぇぇぇっ」  
さくら「だ、駄目だよ、ぼ、くの、赤ちゃん産んで・・・」  
再びことりの胸に顔を沈めその先端を含む。  
ことり「駄目!熱い、いやぁぁぁぁぁぁぁっ」  
ピンと仰け反ることり。  
そのままピクピクと震えたかと思うと力尽きたのかそのまま崩れる。  
さくらとの結合部から血と精液の混じった何とも云えぬ液体がゆっくり流れ出す。  
 
さくら「はぁ、はぁ、はぁ」  
純一「さくら・・・」  
さくら「お、お兄ちゃん、ごめんね、僕ばかり楽しんで・・・・・・」  
さくらは結合部から自分のモノを抜くと、ことりの上からキスをする。  
さくらの唇が離れたと思ったその時、  
純一「さくら、今度は俺の番だぞ」  
そのまま後ろから突いてきたのだ。  
さくら「あんっ!」  
バランスを崩したさくらはことりの上に崩れる。  
 
ことり「あ、朝倉君、私にもしてぇぇぇぇっ」  
さくら「我慢してよ、僕が、あん、後からして、あんげるからあぁぁぁぁ」  
快感のあまり、呂律が上手く回らない。  
ことりの唇を塞ぐのは何回目だろうか。  
さくらは後ろから純一に突かれながら、その限りなく平野に近いその胸はことりの胸  
の上でその一際小さい乳首が擦れて捏ね繰り回されているのだ。  
さくら「後ろの処女のほうは、あぅん、お兄ちゃんに上げるっよ」  
と言いつつもさくらは純一を受け入れている膣の締め付けをさらに強くするのだった。  
 
ベッドの上に中腰で佇むさくら。  
その足元には萎びたペニスと菊門から白濁液を垂れ流す純一と同じく菊門とクレバス  
の中からドロドロとした子種を垂れ流すことりが横たわっている。  
さくら「ことりは口の中まで精液まみれだね。さて、今夜はことりの家に泊まっていくか  
    ら其処で続きをしよう。しかも、三日三晩ことりの膣に入れっぱなしにしてね」  
さくらは自分のモノを持ち、クレバスを開いて小鳥に向ける。  
さくらの尻が引き締まり、膣口からビュッとザーメンが飛び出したかと思うとクレバス上  
部とさらにその上にある肉棒から黄金水が放出される。  
ビチャ、ビチャ、ビチャッ  
クレバスからの小水は勢い良く、肉棒からのそれは大きく弧を描き、ことりの顔に当たる。  
さくら「僕はお兄ちゃんの、いや、今はお兄ちゃんが僕の犬だけど犬は自分のテリトリ  
    ー争いの為に尿でマーキングする。これでことりは完全に僕の物になった」  
しかし、気を失っていることりにそれが聞こえるはずが無い。  
 
股間の異常な熱さに目を覚ますことり。  
自分の部屋でさくらが自分相手に腰を打ち付けている。  
その膣を穿つさくらのモノから発せられた精液のせいだと悟る。  
さくら「起きた?」  
ことり「や、やめて、赤ちゃんできちゃう」  
さくら「ここ二、三日が危険日なんでしょ、危険日って言うのもなんか変だね」  
 
さくらがことりの膣に射精してどれくらい経ったのだろうか。  
さくらのモノはまだことりの膣に入ったままだ。  
おもむろに腰を進めるさくら。  
子宮口に当たる。  
さくら「いくよ」  
 
 
ことりは一人、ぼんやりと霞む桜並木を歩く。  
声「だから言っただろ、魔法の代償は大きいと・・・」  
桜の木の下に佇む金髪碧眼の老婆。  
ことり「お願い、助けて、私を助けて・・・」  
老婆はフゥと溜息を吐く。  
ことり「お願いします、私なんでもします、だから・・・・・・」  
老婆は顔を上げ、厳しい表情でことりを睨みつける。  
老婆「まだ分からないのかい!魔法を使えばさらに不幸が招かれる事をっ!」  
あまりの剣幕に言葉を失うことり。  
老婆「でもね・・・あんたはあまりに魔法に頼りすぎた・・・・・・わたしゃもっと、強く引き  
   止めておけば良かったと今になって後悔しているよ」  
俯く老婆。  
そして何気なく手をかざすと何も無い空間にぼんやりとした映像が流れ出す。  
徐々に画像が鮮明になっていく。  
ことり「な、なんで・・・」  
その映像はなんと姉の暦が学校の教室で男性教師や男子生徒に輪姦されている物  
だったのだ。  
老婆「あんたが余りに魔法に頼り過ぎた為に初音島の、いや、この世界のバランスが  
   脆くも崩れ去ろうとしているのさ。今、写っている光景はそう遠くない未来に起こる。  
   そして、それを回避するには、結局のところ、あんたが魔法に頼るしかないのさ・・・」  
寂しそうに呟く老婆。  
老婆「あんたが魔法に頼りすぎなければ純一と添い遂げることも可能だったろうけど・・・」  
ことり「でも、私は・・・」  
老婆「でもなんだい!純一の愛を受ける為だけでも魔法を使わなければ!そこまで愚  
   かしい人間に育つとは・・・・・・私も考え付かなかったよ・・・・・・」  
老婆の両頬に滴が流れ落ち、老け込んだ顔がさらに皺くちゃになる。  
そして、蚊の泣くような掠れ声で言った。  
老婆「すまないねぇ、純一・・・・・・」  
ことりにはそれが何を意味する物なのか皆目見当も付く筈が無かった。  
 
ことり「んんっ」  
目を覚ますことり。  
目の前には時計がある。  
ことり「サッカーボール?あれ、ここ、どこだっけ」  
起き上がることり。  
しかし、自分が何も身に纏っていない生まれたままの姿だということに気が付いて布  
団の中に潜り込む。  
何か大きな物にぶつかる。  
ことり「じゅ、純一君」  
 
薄暗い夜明け頃私は純一君の自転車の後ろに乗って自宅まで送ってもらった。  
純一「じゃあ、ことり・・・また学校で・・・」  
声「学校で朝帰りしたぐらいじゃヤリ足りないあんな事やこんな事でもするのかな、あ・さ・  
  く・ら〜〜〜」  
振り返ると其処には・・・  
ことり「お姉ちゃん!!」  
 
その光景を屋根の上から見ている黒装束の女。  
女「使いすぎた魔法はいつか、そしてそれを利用して自らが幸せになる度に自らの運命が  
  バランスを保つために急激な反発を起こす事がある・・・」  
きびすを返し、飛び去っていく。  
女「むしろ、魔法を管理する私はそれを実行しなければならない時が何れ・・・・・・」  
 
 
そして数年後  
白河家の前にタクシーが止まる。  
 
タクシー車内にはことりが座っている。  
運転手「お客さん、これから結婚式なんだって?」  
ことり「ええ、学生時代からの彼と・・・」  
運転手「恋のライバルを押し退けたりとかしてたんじゃ?」  
ことり「・・・信じてもらえないでしょうけど、ある日から存在自体が消えてしまったんです。み  
    んなそんな奴知らないって・・・」  
運転手「そう、世界のバランスを保つ為にお兄ちゃんの記憶からも私は消え去り、今日と言う  
     日を一日千秋の想いで待ちつづけたんだよ・・・・・・」  
ことり「えっ」  
運転手「でも、それも今日で終わり・・・残念だよ、ことり・・・・・・」  
運転席の後ろに貼り付けてある搭乗員カードに金髪ツインテールの写真が貼り付けてある。  
その時、フッと運転手が消える。  
タクシーは交差点を赤信号に向かって突っ走っていく。  
 
タクシーはスピードを落としつつも動き出しつつあったトラックの荷台にぶつかり止る。  
ことり「た、助かったの?」  
その時、反対車線側をタンクローリーが通りかかった瞬間、  
タンクローリーが爆発、あたりは一面火の海となりその場にあった車は尽く燃え尽き、もし  
くは跡形も無い。  
 
丘の上の教会の屋根に佇む黒装束の女。  
その女は起用にライフルを分解しつつ何気ないバッグに仕舞い込んでいく。  
女の後ろに人型のうたまるが・・・  
バッグと脱ぎ捨てた黒装束をうたまるに渡す。  
 
ドォォォォォン!  
大きな爆音と共に強い振動が教会を震わせ何事かと中にいた本日の招待者たちが外に飛  
び出してくる。  
白いスーツ姿の純一も飛び出してくる。  
純一「一体何があったんだ」  
そして其処にさくらが何食わぬ顔で現れる。  
さくら「何か向こうのほうで燃えてるみたいだね」  
純一「さくらか、アメリカからわざわざ来てもらって悪いな」  
さくら「お兄ちゃんの一世一代の姿を見なかったら後悔するからね」  
純一「言うようになったな、こいつめ」  
わしゃ、わしゃと桜の頭を掴む。  
一瞬、ニヤリとほくそ笑むさくら  
さくら「あれ、そういえば新婦のことりさんはどうしたの、お兄ちゃん?」  
               
               完  
 
 

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