「おーい音夢、もういいか?」  
「うん、いいよお兄ちゃん」  
私が答えるとお兄ちゃんが全裸で浴室の中に入ってきた。  
今日は一緒にお風呂にはいることになっている。  
というよりほぼ毎日一緒に入ってるんだけど。  
「あれ?まだ洗ってなかったのか?」  
お兄ちゃんは不思議そうに首を傾げる。  
「うん、一緒に洗おうと思って。」  
「そうか」  
納得したようにお兄ちゃんは頷いた。  
そして突然閃いたように顔を輝かせる。  
「なあ音夢。洗いっこするか?」  
「え!?」  
私は突然の言葉に驚く。  
「だから俺が音夢を洗って、音夢が俺を洗うんだよ。」  
「で、でも恥ずかしいよ・・・」  
「何言ってんだよ、毎日一緒に入ってるのに。」  
どこか呆れたようにいうお兄ちゃん。  
「ほら、洗ってやるからさっさと後ろを向け。」  
私はまだ躊躇いながら言われた通りにした。  
「さてと、まずは背中からだな」  
そう言いながら、タオルにボディーソープを付けるお兄ちゃん。  
そしてそのタオルで私の背中をこすり始めた。  
「痛くないか?」  
洗いながら聞いてくるお兄ちゃん。  
「ううん、大丈夫。」  
 
やがて背中全体が終わった。  
「さて、次は前だな。」  
「ええっ!前もするのっ!?」  
「当たり前だ」真顔で言うお兄ちゃん。  
私は無駄な抵抗をやめ、素直に前を向いた。  
いつも一緒とはいえ、面と向かうとすこし恥ずかしい。  
「ほれ、顔上げろ。」  
こしこしと首から擦っていく。  
顎の辺りから首の下、そして胸へ。  
「んっ」  
すこし声が出てしまった。  
「どうした?」  
「ちょ、ちょっとくすぐったくて。」  
「なんでくすぐったいんだ?」  
「さ、さあ?」なんとか誤魔化そうとする。  
「んー。お前ぜんぜんおっぱいないんだな。」  
かろうじて膨らんでいるとわかる私の胸を触りながらいうお兄ちゃん。  
「ちょっ、ちょっとお兄ちゃん!」  
「んー?なんだ音夢ー?」  
惚けた振りをしながら揉むような動作にかえてくる。  
「んぅっ、くっ、くすぐったいってばっ!」  
身をよじるが、それでも開放してくれない。  
ニヤニヤと意地悪な顔をしながら私を見つめているお兄ちゃん。  
「おもしろいな、これ」  
「おっ、おもしろいって!」  
今日のお兄ちゃんはなんか意地悪だ。どうしたんだろ。  
 
「そういえばさー、女の子のそこってどうなってるんだ?」  
やっと私を解放したお兄ちゃんが今度は私のあそこを指しながら言う。  
「ええっ!こ、ここはやだよぉ」すこし涙目になる私。  
「なぁ音夢、お願い。一回だけでいいから。見せてくれよ。」  
手を合わせながら頼んでくるお兄ちゃん。  
「うぅ・・・わかった。いっかいだけだよ?」  
そう言うとお兄ちゃんの目が輝いた。  
「じゃ、じゃあ開くよ・・・」  
「あ、ああ・・・」心なしかお兄ちゃんも緊張しているようだ。  
タイルの上に寝転ぶように座り、足を広げる。  
まだ毛も生えていない秘所が、お兄ちゃんの顔の前に晒される。  
「うぅ・・・やっぱり恥ずかしいよぉ・・・・」またもや涙目になる私。  
お兄ちゃんは私の秘所を指で広げだした。  
「なっ!なにしてるのっ!」  
広げた中を食い入るように見つめながら  
「なにって、よく見えるようにしてるだけだぞ?」なんだか興奮したようにいうお兄ちゃん。  
そして突然指を中に挿れてきた。  
「ちょっ!ちょっとなんで指を入れるのっ!」  
「すごい、なんかヒダヒダになってる。」  
私のことなんかお構いなしに弄り始めてしまった。私もなんだか体が熱くなってきた。  
「んっ、んんっ、お、お兄ちゃんっ」  
「な、なんか濡れてきたぞ、音夢」すこし戸惑ったように答えるお兄ちゃん。  
私はそれどころではなかった。  
体がどんどん熱くなってくる。それになんだか・・・・気持ちいい。  
「おっ、お兄ちゃんっ!なんだか切ないよぉっ!」  
お兄ちゃんの手を掴み、指を出し入れする動きをだんだん速くする。  
「ねっ、音夢っ?!」  
「んっ、んぁっ、ぁぁっ、はぁっ、」  
なんだか天国への階段を登っているような、そんな感覚と共に頭の中も真っ白になってきた。  
「んんっ、あぁぁっ、ふぁっ、はあぁっ、」  
「ああっ、はあぁっ、んぁぁっ!」まぶたの奥で光が明滅するかのように瞬き、頭の中は真っ白になった。  
そのまま意識は遠のいていった。  
 
 
目を開くと自分の部屋の天井があった。  
どうやらあの後気を失ったらしい。  
ベッド脇にはバツの悪そうな顔をした兄ちゃんがいた。  
そして一言。  
「ごめんな、音夢」  
と言った。  
私はすこし顔を赤くしながらも、にっこり笑いながら  
「ううん、気持ちよかったよ、お兄ちゃん♪」  
と言った。  
 
『幼き日のころ』 終わり  
 
      
 

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